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<外為特会>積立金1兆4000億円不足 円高で埋蔵金消滅

7月30日21時43分配信 毎日新聞

 為替介入で積み上がった外貨準備を管理する国の外国為替資金特別会計(外為特会)の正味積立金が、6月末で約1兆4000億円の積み立て不足になった。正味積立金は、過去の運用益をためた積立金と、保有する外貨建て資産の含み損益の差。米国債を中心に保有する外貨建て資産が円高の影響で今年6月末時点で21.7兆円の含み損となり、積立金の20.3兆円を上回った。

 積み立て不足は、急激な円高局面に発生しやすく、00年度以来約8年ぶりとなる。07年度は平均で1ドル=117円の円安水準にあったが、今年6月には96円と、円高水準となったことが響いた。98円まで円安が進めば、積み立て不足は解消する。ただ与野党の一部で財源として期待する声があった「霞が関埋蔵金」の一部が、一時的にせよ消滅した形だ。

 政府は過去の円高時に、過度な円高を防ぐため円を売ってドルを買う為替介入を繰り返し、保有する外貨建て資産は約100兆円に達する。08年度は金利収入で3.1兆円の利益を上げ、このうち2.4兆円を一般会計への歳入として繰り入れた。【斉藤望】

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7月7日号

最終更新:7月30日21時43分

毎日新聞

 

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