毎日放送(MBS)の定例社長会見が30日、大阪市北区の同局で行われ、山本雅弘会長、河内一友社長とも、大阪府の橋下徹知事(40)による大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」(中央区)の移転案を批判した。
橋下知事は23日に、ワッハ上方を浪速区の通天閣へ移転する計画を表明。府の年間負担額を現在の4億円から1億円以下にできるとしていた。
これに対し、ワッハ上方の指定管理者で、在阪民放各局の上層部で形成されるNPO法人「ニューウエーブ大阪」の副理事長を務める山本会長は「そんな簡単にいくわけない。ちゃんと調べてほしい」とバッサリ。「移転することで管理が十分にできなくなるのなら、寄贈している展示品を引き揚げることもある」と厳しい見解を示した。
管理から完全に撤退し、展示品の一斉引き揚げとなれば、ワッハ上方は事実上の“消滅”ということにもなりかねない。