2009年7月30日 21時34分更新
岡山県の玉野市は、夜、海岸で若者たちが、打ち上げ花火などをして騒ぐ迷惑行為を防ごうと、若い人だけに不快な音が聞こえる装置を地元の海岸に設置し、試験的に運用を始めました。
玉野市では、毎年夏になると大勢の若者が、夜、市内の渋川海岸に集まって打ち上げ花火などをして騒ぐため、近くのホテルに宿泊した観光客などから騒音がうるさいという苦情が警察に寄せられていました。
このため、玉野市では若者が夜、海岸に近づけないようにすることで迷惑行為を防ごうと、若い人だけに不快な音が聞こえる装置を30日、渋川海岸に設置しました。
装置は、イギリス製で、20代後半までの若い世代にだけ聞こえる周波数の高い金属音が出る仕組みになっていて、すでに東京都内の公園などで、使われているということです。
渋川海岸に設置された装置はことし9月下旬までの毎日、未明から早朝まで試験的に運用されることになっています。
玉野市の担当者は「観光客には、玉野市に気持ちよく滞在してもらいたいので、装置の効果によって、若者の迷惑行為がなくなってくれればいいと思います」と話していました。