ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリア北部を拠点とする人権団体「人権会議」のシェフ・サニ会長は28日、同国北部で起きたイスラム武装勢力と治安部隊の戦闘で、死者が400人を上回ったと語った。
サニ会長によると、武装勢力の攻撃は28日、北部マイドゥグリ近郊で続いた。住民は警察署や軍の兵舎、病院に避難しているという。
戦闘は26日に北部バウチ州で始まり、兵士および警官41人が死亡し、176人前後が拘束された。隣接するヨベ州でも爆弾攻撃で警官1人と民間人1人が死亡、7人が負傷し、武装勢力メンバーとみられる23人が拘束された。戦闘で武装勢力側の100人前後が死亡したとされる。またボルノ州では27日夜、警察本部が襲撃され、警官2人が死亡した。
ナイジェリア中央部には、イスラム教とキリスト教の宗教抗争の歴史がある。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは先週、昨年2日間行われた戦闘について、治安部隊による攻撃の死者が少なくとも133人にのぼったと指摘した。この戦闘の死者は700人余りとされる。