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党首に聞く:国民新党 綿貫民輔代表「競争文化見直しを」

綿貫民輔国民新党代表=藤井太郎撮影
綿貫民輔国民新党代表=藤井太郎撮影

 --衆院選は何が争点になりますか。

 ◆小泉(純一郎元首相)さんは4年前の郵政選挙で「郵政民営化こそ改革の本丸」と言った。国民新党は民営化に反対して作った政党だ。小泉氏とその後の自民党首相3人による政治が国民のためになったか。それらを検証する選挙になる。

 --小泉政治をどう総括しますか。

 ◆「改革」「規制緩和」と短い言葉で語られたものが、大きな変化を日本社会に与え、「共生文化」を「競争文化」に変えた。政治は人間が幸せになるためにあるはずなのに、不信感だけが漂う社会に作り替えられてしまった。

 --自民、民主の2大政党に埋没する危険もあります。どう戦いますか。

 ◆政権交代は手段であって目標ではない。のみ込まれないように独自の選挙をする。マニフェストでは「輝け日本!」と掲げたが、「1丁目1番地」は郵政民営化見直し、2番目は地方再生だ。無利子非課税国債の発行も大きな柱だ。細かい事を一つ一つ説明する上、大きくは「今の政治はおかしい、変えるべきだ」と訴える。

 --選挙後には民主党と連立政権を組みますか。

 ◆小泉政治による地方切り捨て、格差拡大を直す一里塚が郵政民営化の見直しだ。それを成し遂げればパーシャル(部分的な)連合という考え方がある。政策ごとに賛否を判断するもので、その形が望ましい。民主党にこびへつらい、擦り寄って連立に加わる気はない。

 --条件次第で自民党と連携する可能性はありますか。

 ◆全然ない。自民党とは絶縁したわけだから。

 --代表が比例ブロック単独で立候補しようと決めたのはなぜですか。

 ◆4年前は自民党を抜けた直後の選挙で、自民党を応援してきた選挙民に大変迷惑をかけた。再び小選挙区で立候補すれば大きな惑いを与えるし、議席を離れるのも無責任だ。民営化見直しと綿貫民輔の政治生命がどうなるかを一つにして臨もうと考えた。

 --どう戦いますか。

 ◆比例では「綿貫民輔をお願いします」と言っても駄目で、政党名を書いてもらわないといけない。非常に、有権者に分かりにくい。小選挙区も、朝から晩まで選挙、選挙で大きな人物は育たない。私は小選挙区制には反対。3人の名前を書くなどの連記制がいいと思っている。選挙制度は、超党派で抜本的に考え直さないといけない。【小山由宇】

毎日新聞 2009年7月30日 22時31分(最終更新 7月30日 23時07分)

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