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野球:助っ人外国人、韓国生活で大変なのは?(下)

食事は口に合わず、周りの雰囲気も把握できない

◆古参はひと味違う

 助っ人15人のうち、5人は韓国生活がすでに2年以上の古参。韓国生活と野球の双方で認められた選手たちだ。ロッテのガルシア(メキシコ)はすでに「韓国型」の外国人となった。豚バラの焼き肉にキムチ、コチュジャン(唐辛子みそ)でご飯を食べながら、自分が好きな焼酎も自ら大声で注文する。昨年は上向き気味だったスイングを今年は短くまとめ、細やかな韓国野球への適応も順調に進んでいると評価されている。

 LGのペタジーニは試合前には瞑想(めいそう)、試合後にはすぐに自宅に戻る寡黙な性格だ。そのような性格のペタジーニも、1軍に上がってきた選手に対しては自己紹介させて歌を歌わせ、雰囲気を和ませるという。今年の成績は打率0.345、77打点、ホームラン22本と大活躍中だ。LGのファンは彼を「ペタシン(神)」と呼ぶ。

 ホームラン24本を放ち、リーグでトップに立つヒーローズのブランボー(米国)は、チームのベテランたちと友人として過ごすほど韓国生活に適応している。2008年にリーグ4位となる22本のホームランを放ったヒーローズのクラック(米国)は、チョングクジャン(納豆に似た発酵食品)がメーンの韓国食が非常に気に入っている。2008年にハンファ入りしたトマス(オーストラリア)は、「不満を表現する方法を学んだことで、チームの仲間と仲良くなった」と語るほど、韓国生活にうまく適応している。

◆野球をしっかり

 助っ人だからといって容赦しないのがプロの世界だ。また北京五輪で金、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で準優勝に輝いた韓国プロ野球のレベルも決して甘く見ることはできない。

 LGのバウアー(米国)もペタジーニ同様、黒ニンニクのジュースを飲み、仲間との食事にも積極的に顔を出していたが、結局は不振から抜け出せず、21日付で解雇された。わずか6カ月で韓国語を話せるようになったサムスンのヘルナンデス(米国)とハンファのダイズ(ドミニカ共和国)も解雇された。現在1勝4敗(防御率6.1)の斗山のニコスキは、韓国国内でブログを開設するほど韓国文化に適応している。しかしファンの評価は、「野球で結果を出せ」と厳しい。

チョン・セヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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