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橋下vs吉本“舌戦”ドロ沼化「がめつい」発言めぐり

笑いの殿堂めぐり

 橋下徹大阪府知事(40)の「吉本興業はがめつい」発言が波紋を広げている。府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の通天閣移転方針について、現在の家主である吉本の抗議に猛反論。日を追うごとに対決姿勢が鮮明になってきた。

 「吉本ががめついといわれるのは所属タレントに対してだけ。それが異例の抗議文とは、知事の不誠実さによほど腹に据えかねたのでしょう」とは在阪芸能関係者。

 吉本が、府の方針発表を受けて抗議文を発表したのは27日夜。≪一方的に発表がなされる状況に至っており、強い遺憾の意を表明します≫とした上で、ビルはワッハ入居を前提に建設した特殊な物件▽府が支払うはずの内装費も立て替えた▽値下げ要請にも協力してきた−などを理由に、損害賠償請求の可能性も示唆した。

 これに対し、橋下知事は翌28日、「吉本さんは勘違いされている。府民に『自分たちの賃料だけはくれ』と言っていることになる」「あまりにお金にがめついのでは」と猛反論。吉本側が29日に「リスクを全部当社が負うのは話が違う」(若林正裕・よしもとデベロップメンツ会長)と再反論すると、今度は「訴訟には訴訟で」と語るなどドロ沼化の様相だ。

 ワッハの移転計画が持ち上がったのは昨春。知事は年2億8000万円の賃料を“やり玉”にあげ、代替場所が長らく検討されていた。存続を訴えてきたワッハの伊東雄三館長も「計画が持ち上がった頃は、当時の吉野伊佐男社長(現会長)が府庁へ出向き、賃料の半額引き下げを提案するなど譲歩してくれた。そうした経緯に知事自ら真摯に応えることなく、感情論に走るのは残念というしかない」と悔しがる。

ワッハ上方(クリックで拡大)

 当時の事情を知るフリープロデューサーの木村政雄氏も「この件は、当時の横山ノック知事と中邨秀雄社長の“口約束”で実現し、はっきりしない面もあるが、少なくとも吉本は“社会還元”として、利益は二の次に協力したはず。敵を作って突破するのは知事の手法だけど、今回はちょっと強引ですね」。

 移転の是非はともかく、発言に関しては旗色の悪そうな知事。前出の芸能関係者も「ワッハは吉本などの芸能プロ、ビデオ提供で放送局など在阪の芸能・メディア界の協力があって成り立った。知事も、そうした力を借りてここまで台頭した人だが…」とバトルの行方に気をもんでいる。

ZAKZAK 2009/07/30

橋下徹

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