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【小倉記念】覚醒プラン!キレた11秒7 (2/2ページ)

2009.7.30 05:09
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【小倉記念】覚醒プラン!キレた11秒7
ダイシンプラン(手前)は同じく小倉記念に出走する僚馬シルバーブレイズ(中)、ダイシングロウ(奥)に堂々と先着。鋭い伸びで重賞初Vへの態勢を整えた=栗東トレセン(撮影・榎本雅弘)【フォト】

 ゴールが近づけば近づくほど、勢いが増してくる。重賞初制覇を狙うダイシンプランが、CWコースでラスト1ハロン11秒7の鋭い伸びで好調を告げた。

 「放牧明けの2走前は体がガレていたが、前回は体が増えて締まって見えた。追い切りもキッチリとこなせたし、体調はいい」

 調教を見届けた松田博調教師が満足そうにうなずく。僚馬で同じく小倉記念に出走するシルバーブレイズを前に、ダイシングロウ(ともにオープン)を後に置く豪華な3頭併せ。プランはリズムを守りながら、徐々にピッチを上げていく。余裕十分に直線走路に進入し、最内から3頭の叩き合い。ゴーサインが飛べば、シャープな脚を繰り出すのは分かっていたが、それにしても最後は“キレた”印象だ。

 「今まで、いろいろなな騎手が乗っているけど、みんなが重賞級と言ってくれる馬」。小園調教厩務員が胸を張る。2歳11月のデビュー戦を強烈な決め手(3ハロン33秒4)で勝利した際には「クラシックを狙える素材」と評判になった。前走の博多Sをメンバー最速の上がり(3ハロン34秒1)で快勝。前崩れの流れに乗じたとはいえ、ゴール前では流す余裕すら見せていた。4歳の夏を迎え、素質馬がいよいよ目覚めたように思える。

 「十分にチャンスがあると思っています。展開が向いた部分もあったのかもしれませんが、それにしても前走が強かった。長く脚を使えるイメージを持っています」

 初コンビを組む藤岡康騎手も大きな期待を抱いている。舞台は引き続いて前走圧勝の小倉。2000メートルの距離は守備範囲で、ハンデの55キロも背負い慣れている。しかも、ズバ抜けて強い馬が見当たらない。タイトル奪取の絶好機がやってきた。(宇恵英志)




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