小萩 report
2004年5月15日に、渋谷109 7Fにオープンしました「小萩」の店内ディスプレイ用の甲冑のデザインを担当いたしました。
「武者女子」を元にデザインした等身大の甲冑が出来ます。甲冑職人さんが、手作りで、作成していただきます。デザイン上、無理な事ばかりを言わせて頂き、甲冑制作にご協力して頂いています。マネキンに着装させてディスプレイされています。「リアル武者女子」が、ご覧戴けます。お買い物の際など、お越しいただければ幸いです。
小萩
女性モノのブランドです。「和」の意識というものを感じられる、商品 が店頭に並びます。
店内には、兄弟ブランドの義志(メンズ)も多少あるそうです。
小萩の姉妹ブランド義志(よしゆき)ホームページ
http://www.yoshiyuki.jp/
甲冑の光山堂(甲冑屋さん)
http://www.kozando.co.jp
フジテレビ EZテレビ(日曜午後10時〜)
今回の「小萩」さんの代表の方が、109に出店するという事で、密着取材されていました。2004年6月13日日曜日に、放送されました。
デザインフェスタ展示用作品(B2)

デザインについて
まず、最初の小萩さんからの発注のイメージとしては、「色気・強さ」を感じられる甲冑という事でした。
そして小萩さんとの打ち合わせの前の段階で、「スカート風」「ガーターベルト風」というのは、イメージが出来ていました。 そのイメージを伝えると、小萩さんも賛同して頂いたので、そこからさらに、ブランドイメージを組んだデザインを再構築していきました。

デザインについて2
小萩さんとの打ち合わせ後、デザインを真っ赤な甲冑に決定しました。小萩さんのロゴマークが赤だったという事もあったという事と、あえて黒と赤というシンプルな色使いにして現代的なシャープ感を演出したかった為です。
(画像のデザイン画は、最終デザインです)


過程1
まず、最初のデザインでは兜もデザインされていました。しかし、甲冑の方のイメージに近づけるには、予算の都合上、兜は無しとなりました。
その変わりに、甲冑の方のデザインのイメージになるべく近づけていけると同時に、品質のクオリティーも上げる
事になりました。


過程2
デザインで、一番譲れない部分として、ガーターベルトがありました。甲冑職人さんには、最初難色をしめされましたが、こちらから方法・組み合わせなど提案する事によって、イメージに近いモノを実現する事が出来ました。
しかし、人間が着ると痛いと、職人さんが言っていました。

過程3
そして、もう一つ譲れない点として、スカート部分があげられます。元来、スカート部分としていた所を「クサズリ」と言って、5枚という事が決められているそうです。そこは、長さだけあっていれば大丈夫だったので、職人さんに任せる事になりました。
ちなみに、女性用の甲冑という事で、男物では、サイズが大きく見えてしまうという事と、女性特有のラインを強調したかったという事があったので、甲冑の胴は、子供ヨロイのモノを使用しています。


そのような過程をふんで、完成しました。さすがに、完成してディスプレイされた時には、少し感動してしまいました。
今回、このような機会を与えていただきました小萩さん、無理な注文を受け入れていただいた光山堂さん、ご覧頂けましたみなさん、ホントありがとうございました。
これからも、お店がある限り、ディスプレイはされるそうなので、お買い物ついでにも、起こしただけましたら、幸いです。