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就労後、障害等級を軽度認定 兵庫で少なくとも13人

2009年7月30日12時42分

 兵庫県内の複数の知的障害者が就労後、障害等級を軽度に認定されて障害年金を停止されたり減額されたりしていたことが、障害者団体などへの取材で分かった。同団体によると、兵庫県内だけで少なくとも13人いるという。一方、兵庫社会保険事務局は「総合的な判断で等級を決めており、就労だけが理由ではない」と説明している。

 障害等級は1〜3級があり、社保事務所が医師の判断をもとに判定する。

 知的障害者の家族でつくる「兵庫県手をつなぐ育成会」によると、13人は就労した06年以降に障害等級を軽度に認定された。中には6万円の給与を得るようになったものの、月6万6千円の障害基礎年金がゼロになった人もいたという。一部の障害者は社会保険審査会に再審査を求めたが、棄却された。

 育成会側から相談を受けた兵庫県も昨年、厚生労働省に是正を要請。今月17日、社会保険庁は全国の社保事務局に対し、誤解を与えないような審査を求める通知を出したという。

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