2009年7月29日 19時54分更新
一般の人が刑事裁判に参加して被告の有罪・無罪や刑の重さを決める裁判員制度がことし5月に始まりました。
この裁判員が参加する岡山県で初めての裁判が、ことし10月6日から4日間にわたって岡山地方裁判所で開かれることになりました。
裁判員が審理を行う事件はことし5月、瀬戸内市牛窓町牛窓の無職、田渕義隆被告(39)が岡山市南区に停めた車の中で知人の女性をナイフで刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われているものです。
29日は、岡山地方裁判所で検察官と弁護士、それに裁判官が裁判の日程や争点などを話し合う「公判前整理手続き」が行われ、裁判員が参加する県内で初めての裁判がことし10月6日から4日間にわたって開かれることが決まりました。
弁護士によりますと、被告は起訴された内容についておおむね認める方針だということで、裁判員が犯行の状況や動機などをもとに被告の有罪・無罪や刑の重さなどを判断することになります。
裁判所では31日には裁判所に呼び出す裁判員の候補者100人を抽選で選んだうえ、来月7日ごろには選ばれた候補者に呼び出し状を発送する予定です。
被告の河原昭文弁護士は「裁判員は法律の専門用語などを理解することが大変だと思うがわかりやすい裁判になるよう努力していきたい」と話しています。