ローカルニュース
但馬空港付近で消息絶ち1週間 ヘリ捜索難航
兵庫県豊岡市岩井の但馬空港付近で、ヘリコプターが消息を絶ってから1週間が経過した。この間、空と陸から大掛かりな捜索が続けられたが、不明ヘリは発見できず捜索は難航。27日も悪天候の中で県警などが250人体制で捜索を再開したが、行方は分からないまま。捜索隊は疲労の色が表れており、今後有力な情報が寄せられなければ、県警は近く地元の豊岡南署を中心とした体制に縮小する方針。
住民から寄せられた情報を基に捜索したが発見できず、厳しい表情で下山する捜索隊=22日、豊岡市日高町竹貫 |
行方が分からなくなっているヘリは、米子空港(鳥取県境港市)を20日午前8時40分ごろ離陸。1時間後に但馬空港に到着予定だったが、同9時20分ごろ、「雲で空港が見えない。東側ですき間を探す」と同空港に連絡した後、消息を絶った。ヘリには、所有者の名古屋市内の会社社長(58)ら2人が搭乗していたとみられている。
県警は事故に遭った可能性があるとして同日、対策連絡室を設置。自衛隊や第8管区海上保安部などと捜索を開始した。捜索は、空からは県警や自衛隊の航空機が、陸からは250〜400人体制で、連日行っており、範囲を当初の豊岡市内全域の山から、京都府や鳥取県との県境付近まで拡大したが、有力な手掛かりは依然つかめていない。
当初は少なかった住民からの情報も次第に増え、21日夕には「空港南東方向の山中で、(金属片のような)光るものが見える」という通報があり、22日午後にも「神鍋ゴルフ場のクラブハウスから白いものが見えている」との情報が寄せられたが、いずれも機体発見にはつながらなかった。
有力な情報が不足しているのに加え、梅雨時の天候も捜索を難航させている要因となっている。県警や自衛隊の航空機は、断続的な雨が続く中で、晴れ間を見つけて飛行しており、思うような捜索ができない状況。陸からの捜索も、山中の険しい地形と悪天候に悩まされており、捜索隊の疲労は深まっている。
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