東京・新宿歌舞伎町の韓国人クラブのホステスらが不法残留の疑いで警視庁に逮捕されました。ホステスの女は、入国審査の際に自分の指紋を細工し、生体情報認証システムをすり抜けた可能性もあるとみられています。

　入管難民法違反の疑いで逮捕されたのは、新宿区歌舞伎町の韓国人クラブのホステス、チュ・ミンギョン容疑者（３２）ら４人です。正規のパスポートを所持せずに韓国から入国し、東京・赤坂や歌舞伎町の韓国人クラブで、働いていた疑いなどが持たれています。

　警視庁によりますと、チュ容疑者は、７年前、不法残留の疑いで逮捕・強制送還されていましたが、今回、入国した際には指紋を細工し、入国審査の際、指紋を読み取る「生体情報認証システム」を、すり抜けた可能性があるということです。

　今年２月、韓国の警察が公表したシリコン樹脂製の「指紋偽造テープ」。韓国では、これと同じタイプのテープを指に巻き、去年４月、青森空港で指紋を読み取る「生体情報認証システム」をすり抜ける手口で、日本に不法入国した韓国人の女が逮捕されています。

　今回、警視庁に逮捕されたチュ容疑者は、調べに対し「貨物船でやって来た」などとあいまいな供述をしていて、警視庁は、入国経路について調べています。（29日17:32）