マザーテレサの言葉としてネットで広がった「逆説の10か条」は、19歳の大学生が書いたもの
掲載日時:2009.07.14 12:00 コメント [0] , トラックバック [0]
マザーテレサの言葉としてネットで広まった逆説の10か条は実は、マザーテレサの言葉ではありません。
1968年、当時大学生だったケント・M・キース氏が、高校生向けの小冊子に記したものです。
それが、めぐりめぐって、マザーテレサに伝わり、彼女がこの10か条に感動し、「孤児の家」の壁に書かれていたことから、マザーテレサの言葉として伝わったのだそう。
私は、マザーテレサが言ったというより、むしろ、彼女が感動して、壁に書いたという事に、感銘を受けました。
それは、彼女のように、素晴らしい人でさえ悩み、苦しみ、この10か条を読んで、耐えたり奮起したり、何かを手放したりしたのだと思うとなんだか、彼女の人間臭いところを感じて嬉しくなってしまうからです。
彼女ような人でも、そうなら、私のように小さな人間などが色々、落ち込んだり、「何でナンだよ!」と憤ることもままあっても、しょうがないよね。と、励まされたような気になります。
誰もが、理不尽な目にも会うだろうし、つらい出来事も起こるだろう。
それでも、また歩き出す事を選択してよいのだなと。
ある意味、逆説的に赦されているのだなと、思えるのです。
人が人生という道の上で傷つき歩みを止めても、自分を信じてまた歩き出せるように理不尽な出来事に苦しめられてもまた生きる事をを選択できるように、この10か条は、書かれているような気がします。
この混迷の時代にこそ、必要な10か条であるかもしれません。
という事で、皆様にも読んでいただきたいので、この、逆説の10か条をここに記します。
それにしても、19歳の若さでこのような深い言葉を表すことができたケント・M・キースさんって、すごい人だと思います。逆説の十か条
1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。2. なにか良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。3. 成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。5. 正直で率直なあり方は、あなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えを持ちなさい。7. 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後ろにしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。8. 何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れさるかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。9. 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
(STELLA)
ケント・M. キース (著), Kent M. Keith (原著), 大内 博 (翻訳)
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