放送予定
   
   
   
7月29日(水)放送予定
“気象異変”の夏
〜日本の空で何が〜


記録的な豪雨、そして竜巻…全国各地で"気象異変"が相次いでいる。その原因は、大気の状態が不安定になりやすいこの夏の特別な気圧配置にあると見られている。特徴的なのは短時間に集中して降る大雨で、福岡県では1時間に100ミリを超す猛烈な雨を各地で観測したほか、山口県の防府市では1か月分とほぼ同じ量の雨がわずか半日で降り、土砂災害で老人ホームの入所者が犠牲になるなど死者をともなう被害が起きている。なぜ、これほどまでの激しい雨がもたらされたのか、"気象異変"のメカニズムを解き明かすとともに、今回の災害で行政や地域の備えは十分だったのか、被災地から学ぶべき課題を報告する。
(NO.2774)

スタジオゲスト 加藤 輝之さん
    (気象庁気象研究所主任研究官)
 
   
   
7月30日(木)放送予定
松があぶない
〜ゆれる松枯れ対策〜


青々とした松をわずか数ヶ月で枯らす「松枯れ」の被害。青森まで北上、深刻化している。しかし今、対策として有効とされてきた「農薬の空中散布」を巡って議論が巻き起こっている。去年5月、島根県で散布直後に、小・中学生など1200人以上が目やのどの痛みを訴える大騒動が発生した。市は安全性が確認できるまで空中散布を中止すると決断、その動きは各地に広がっている。しかし、代替策は、薬剤を一本一本に注入する樹幹注入や害が出た松を切り倒す伐倒駆除など、いずれも手間とコストが膨大にかかる。景観面だけでなく防災面からも大切な松を守る有効策はあるのか。松枯れ対策の現状と課題を伝える。
(NO.2775)

スタジオゲスト 小出 五郎さんさん
    (科学ジャーナリスト)
スタジオ出演 蔵重 龍
    (NHK松江局・記者)