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東北の単身者、月23万円必要 最低生計費試算

 全労連東北地方協議会などは、東北地方で働く単身者が「健康で文化的な生活」を営むための最低生計費は月当たり23万1412円、その額を賃金収入で得るには時給1332円が必要との試算をまとめた。

 東北の現行の最低賃金は最も高い宮城県で653円、岩手県は628円などとなっており、「最低限度の生活には程遠い状況」としている。

 佛教大の金沢誠一教授(公共政策学)が中心となり、今年5〜6月に青森、岩手、秋田、山形4県で行った20代から30代の男女162人の生活実態や物価調査を基に分析した。

 モデルを北上市郊外に住み、同市内に通勤する25歳の単身男性と設定。25平方メートルのアパートに住み、家賃3万円、光熱費月約9000円、昼夜の食費はそれぞれ500円が必要などとしている。

 全労連は昨年、首都圏に住む若者単身者の最低生計費を月23万3801円(時給1345円)と試算した。東北とあまり変わらない理由について全労連は、東北は自動車購入費と維持費がかかる「交通費」が高いためとみている。金沢教授は「東北の最低生計費が首都圏と同水準にもかかわらず、最低賃金が低く抑えられているのは根拠がない」と話している。


2009年07月29日水曜日

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