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差別じゃないのに…マンドリルの子に「オバマ」はダメ

2009年7月29日13時18分

写真:マンドリルの赤ちゃん=ドレスデン動物園提供マンドリルの赤ちゃん=ドレスデン動物園提供

写真:マンドリルの赤ちゃん=ドレスデン動物園提供マンドリルの赤ちゃん=ドレスデン動物園提供

 ドイツ東部ドレスデンの動物園で生まれ、「オバマ」と名付けられたマンドリルの赤ちゃんの名前が人種差別問題に発展し、議論を呼んでいる。

 赤ちゃんは3月に誕生。同じ年に生まれた動物の赤ちゃんには同じアルファベットで始まる名前をつけるのが同動物園の習わし。今年は「O」で、米大統領に就任したオバマ氏にあやかり、園に「希望をもたらしてくれるように」という願いを込め命名した。

 命名時には会見を開き、地元紙も掲載。「オバマ」目当ての入園者でにぎわったが、6月上旬にオバマ氏がドレスデンを訪問した際、一部メディアが命名を「人種差別的」と批判。独国内でアフリカ系(黒人)の権利を守るNGOからは今月、「黒人はよく動物や原始人に例えられる」と抗議があった。

 園側は「オバマ大統領を人種差別するつもりない」などと謝罪し、「オケケ」というアフリカのある地方の言葉で「マーケットの日に生まれた子供」という意味の名前を変えた。

 だが、これも独サッカーリーグ2部で活躍する黒人選手と同じ名前だと、NGO側が指摘。園側は同名の選手がいたとは知らずに、動物の出身地域にちなんだ名前を考えただけと釈明し、名前は変更しないことに決めた。

 NGOのデラ氏は「差別している側にはささいなことでも、受ける側には重大な問題」と話す。一方、ウケナ園長は「園には約10万匹の動物がおり、世界のどんな名前にだって該当する。これ以上の対応は無理」と話した。(ベルリン=金井和之)

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