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なまこストラップ大受け 「キモかわ」青森新名物
 | 青森県内で人気を呼んでいる「なまこストラップ」 |
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青森県で、本物の県産ナマコを携帯電話のストラップに仕立てた「なまこストラップ」が飛ぶように売れている。女性を中心に「キモかわいい」(気持ち悪くてかわいい)と大受けで、企画した青森市などは急きょ追加生産を決めた。青森では鯵ケ沢町の番犬「わさお」が「ブサかわいい」(不細工でかわいい)と全国区の人気。市などは、わさおに続けとばかりに、キモかわいい新商品の開発にも乗り出した。
なまこストラップの原料は、陸奥湾で体長約8センチにまで育った2年物のマナマコ。乾燥させて半分ほどの大きさになったナマコを、ラメ入りの塗料でコーティングしている。金と黒の2色を用意した。
青森限定商品として、青森市の県観光物産館アスパム、JR青森駅ビルなど県内4カ所で13日に発売。「高級食材」とあって1個1000円と決して安くはなく、形もグロテスクなことから、売れ行きが心配されたが、ふたを開けると約10日間で初回生産の500個がほぼ完売した。 青森市によると、男性より女性に人気で「キモかわいい」「気持ち悪い形が、逆に目を引く」と、なぜか受けているという。
異例のヒットを受け、市は1000個の追加生産を決定。市水産業課の安田明弘課長は「ここまでの人気は予想外。ナマコに親しんでもらえればうれしい」とほくほく顔だ。
なまこストラップは、青森市や弘前大、水産加工業関係者らで構成する「あおもりナマコブランド化協議会」が企画した。協議会は昨年9月に発足し、全国2位の漁獲量を誇る県産ナマコの知名度アップを通じて、販売促進や販路拡大を進めている。
商品化の第1弾となったストラップの好調な売れ行きに、協議会は自信を深めたよう。ナマコのくん製やリキュールなどの加工食品のほか、ペーパーウエート(文鎮)、はし置きなど新商品の試作に取り組んでおり、さらなるヒットで「ナマコブーム」に火を付けたい考えだ。
2009年07月27日月曜日
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