2009総選挙
政権選択を問う総選挙。各政党が入り乱れ、暑い夏本番を迎えた選挙戦の行方は
【社会】海賊対処法で警護開始 ソマリア沖、海自護衛艦2009年7月29日 00時57分
ソマリア沖の海賊対策に第2次部隊として派遣された海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」(4550トン)と「あまぎり」(3500トン)が28日深夜(現地時間同日夕)、アデン湾で、新法「海賊対処法」に基づき初めての警護任務を開始した。 3月末から自衛隊法の海上警備行動に基づき活動してきた護衛艦「さざなみ」(4650トン)など2隻は8月中旬にも帰国する。 24日に施行された海賊対処法は、海警行動で認められない日本に関係のない外国船にも警護対象を拡大。武器使用基準を一部緩和し、警告射撃などにもかかわらず民間船に接近する海賊船への射撃を容認した。 警護対象の拡大や武器使用基準の緩和で、初の海外での武器使用に踏み切る可能性もあるが、防衛省は「これまで通り、民間船に海賊を近づけない『抑止と排除』が作戦の柱」としている。 防衛省によると、海賊対処法に基づく初任務の警護対象はタンカーなど5隻で、うち2隻は外国船。船団を組み、前後を護衛艦が挟む形でアデン湾を通過する。 第1陣のさざなみなど2隻は3月30日から海警行動に基づき任務を始め、計41回、延べ121隻の日本関連船舶を警護した。一方で海警行動では警護対象外の外国船も船員法の「人道的措置」を根拠に6回救助。「グレーゾーン」でのなし崩し的な任務拡大を懸念する声が上がっていた。 (共同)
|