最終更新: 2009/07/29 01:57

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数多くの映画やドラマで活躍した俳優・山田辰夫さん、胃がんのため死去 53歳

アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」をはじめ、数多くの映画やドラマで活躍した俳優・山田辰夫さんが26日、胃がんで亡くなった。53歳だった。
2007年にテレビ番組に出演した山田さんは「(人生設計について)こうなっていきたいって思ってもしょうがないからなぁ。だって、思うようになったためしがないもの。(人生の)計画とか考えもしなかったな」と話していた。
山田さんは、2005年6月に胃がんが見つかり、胃を全摘出した。
その後、仕事にも復帰したが、2008年11月に体調を崩し診察を受けた際、腎臓と腸にがんの転移が見つかり、入退院を繰り返していた。
山田さんは1980年、映画「狂い咲きサンダーロード」で主演デビューした。
特徴のある声で、ほのぼのとした役から悪役まで幅広く演じ、名脇役として、これまでに100本以上の映画に出演した。
映画「おくりびと」で監督を務め、高校時代の同級生でもある滝田 洋二郎監督(53)は「やっと自分らの映画を撮れるようになってきた時に、こう一緒にね、いろんなものを共有してきた友達でもあるし、これから一緒にやろうっていう時に亡くなったのは、本当に悔しいです。『山田辰夫』という素晴らしい俳優がいたことを、僕たちは(映像で)残せたので。でも、やっぱり残念ですね。早すぎるし」と語った。
自分も病と闘いながらも、2009年4月21日に1日だけ撮影に参加した映画は、山田さんの遺作となった。
余命が1週間から2週間であることを宣告され、6月26日に、山田さんは自分の意思でホスピス病棟へ転院した。
山田さんは、妻にみとられ、静かに息を引き取ったという。
ドラマ「はるちゃん」で共演した女優・沢田 亜矢子さん(60)は「いやー、若すぎますね。それで、何でこんなに早く逝ってしまわれたのかと思うと、『お会いしたかった、その前に』ってつくづく思います。わたしより若干、若いんですけども、尊敬に値する素晴らしい方でしたね。大好きでした、あの方の演技」と話した。
山田さんの密葬は27日、近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会を開く予定だという。

(07/28 19:34)

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