「市長との不倫」顔出し告発第2弾 「私は中田宏横浜市長を訴えます」 『週刊現代(2008年12月27日1月3日合併号)』(2008.12.22)

 

 

「市長との不倫」顔出し告発第2弾 「私は中田宏横浜市長を訴えます」 『週刊現代(2008年12月27日1月3日合併号)』(2008.12.22)

 

 「2年間、男女の仲だった」「公用車でホテルへ」「デート帰りの飲酒運転」……衝撃告白を「事実無根」とした中田氏に、奈々さんは怒る 取材・文 本誌記者 三園利幸

 

大反響!市議会でも追及

「妻と離婚したい。一緒にいたい」と言った彼を許せない

 

 

『私の告発に対する、中田さんの態度には本当に呆れました……。私がお話しした内容はすべて事実です。証人だっています。なのに、彼の態度は人をバカにするだけで、まったく誠意が感じられません。

 私は中田さんを訴えようと思います。彼は私を精神的・肉体的に追い詰め、人生を変えてしまいました。もう許せません」

本誌先週号(12月20日号)で、04年春から06年の6月ごろまで約2年におよぶ中田宏・横浜市長(44歳)との不倫交際を明らかにした奈々さん(30歳・名前は中田氏と出会った高級クラブでホステスとして働いていたときの源氏名)は、彼の態度に怒りを隠さなかった。

 

 以前から、中田氏の不倫相手として横浜では有名な存在だった奈々さんの告白は、"市民派"市長の信じがたい「職権濫用」「公私混同」「違法行為」を次々と明らかにした。

 「運転手付きの公用車を何十回もデートに使用した。公用車に私が一人で乗り、中田さんの待つホテルヘ向かったこともある」

 「"市長の家族"と身分を偽って、横浜市の持つ横浜スタジアムのVIP席で何度も野球観戦をした」

 「中田さんはデートの際、ビールを飲み、何度も飲酒運転をしていた。都内で友人を交え4人でワインを3本も空けたあとに、高速道路を時速100q以上で飛ばしたこともある」

 奈々さんの証言は、市議会でも取り上げられた。12月8日に開かれた横浜市会都市経営・行政運営調整委員会で太田正孝市議が、「行政運営上に影響があると思われる市長の様々な問題について報道があった。市長は委員会に対してきちんと説明するべきじゃないのか。市長を呼んで、ここで説明してもらいたい」

 と発言。市議会は紛糾した。さらに議会ではこんな動きもあるという。

 「これ以上、横浜の恥をさらさないためにも、中田市長に辞職勧告をするべきではないか、という声も上がっている」(自民党関係者)

 一方の中田市長だが、本誌先週号が発売された12月8日の夕方になって、「(本誌記事は)事実無根」などとするコメントを発表。新聞各社が直撃取材をすると、「(飲酒運転をするほど)そこまでバカじゃないよ、おれも」

 と言うばかり。12月10日に開かれた市長定例記者会見でも、「(飲酒運転は)一度もない。(公用車の不正利用も)百パーセントありえない」

などと語るだけで、奈々さんとの交際の事実や、本誌が公開した交際当時のメールについてはいっさい語らず、逃げ続けたのである。

 こうした中田氏の態度に奈々さんは怒ったのだ。

 「中田さんがこんな卑怯な人間だとは思いませんでした。私は騙(だま)されていたんですね。私がヒロリン(奈々さんが中田氏を呼ぶ際の愛称)と交際を始めたのは、会うたびに彼が奥さんとの離婚をちらつかせたからです。デートするたびに彼は、『アイツ(妻)は人に気が遣えない。周りが僕たちに気を遣ってくれればくれるほど、ツンケンしちゃうんだよ〜』『アイツとは話が噛み合わない』

と夫婦仲の悪さをこぼして、私の気を惹(ひ)きました。私が働いていたクラブに友人たちを連れてきたときも、夫婦仲が悪いことをアピールし、夫婦の関係を修復するため、友人たちがクルーザーパーティーに招待した話をしていました。

 そのうちヒロリンは、私に結婚をにおわすような話をするようになりました。

 『妻とうまくいっていないんだよ。離婚したい。一緒にいたい』とか、『奈々がそばにいてくれたらな〜』とか言い続けたんです。また、『水商売は似合わないよ、辞めれば〜』とまで言いました。

 彼の言葉を私は本気にしていました。夫婦仲がうまくいっていたら、真剣に交際することはありませんでした」(奈々さん)

 

12月中に提訴する予定

 

 こうして中田氏と付き合い始めた奈々さんは、交際を続けるなかで、さまざまな精神的、肉体的、経済的な苦労をしてきたという。

 「交際が始まってから1年もしない04年の冬、私とヒロリンの関係が横浜の政財界やマスコミのあいだで噂となりました。しかし、私はヒロリンの『一緒に頑張ろう』という言葉を信じて、いままで何も話さず、何事もなかったように振る舞っていました。

 辛いことがいろいろありました。郵便箱やごみを漁(あさ)られたり、黒い車に尾行されたこともありました。『中田市長から数千万円の手切れ金を奪った女』とか、真実でないひどい中傷も流されました。怪文書が撒(ま)かれるようになり、店にお得意様は顔を見せなくなりました。店にも嫌がらせの電話が掛かってくるようになり、退職を余儀なくされました。心療内科にも通いました。横浜で自分の店を持つという夢も諦(あきら)め、いまは水商売はやっておりません。

 体にも変調をきたしました。急にめまいがして貧血状態になったり、胸が苦しくなって呼吸困難になることが増えました。医者からはストレスが原因で喘息(ぜんそく)になったと診断されました。そして06年の春、私は体が動かなくなり、病院に運び込まれました。ストレスにより、ここでは話せない難病に罹(かか)ってしまったのです」

 奈々さんの罹った病は一生付き合っていかなければならない重病だ。彼女はいまも週に2〜3回、病院で長時間治療を受けている。

 「そんな私をヒロリンは裏切ったんです。入院した06年春、『噂を流したのは奈々。オレは脅(おど)されている』と手のひらを返したんです。そして今回も、彼は私との関係をまったくなかったかのように装っています。

 私の体と心をボロボロしたヒロリンにはしっかりと責任をとってもらいたい。もうすでに弁護士の先生との話は進んでいます。12月中には損害賠償を請求して提訴したいと考えています」

 奈々さんの訴えに関して中田氏側は今回も「(本誌と)係争中なのでお答えできません」(中田宏事務所)と話すだけだった。

 いま、中田氏にこんな話が浮上している。

 「渡辺喜美元金融・行革担当相ら"反麻生"グループと中田氏が接近しています。もし次の衆院選で自民党が割れれば、中田氏は反麻生の新党の目玉侯補として神奈川8区から出馬すると言われています」(大手新聞社政治部記者)

 こんな男に新たな権力を握らせるわけにはいかない。

 

 

(写真説明)

説明實任をはたさない中田市長(上)と提訴を決意した奈々さん(下)

 

 

(写真説明)

奈々さんが中田氏から受け取ったというメールの一部(文中の墨消し部は奈々さんの本名)。上)人間関係とは夫人との関係を示すという。下)妻子持ちとは思えない文面が並ぶ

 

メール(上)

6/6 3:38

件名 オヤスミ…

■、今日はありがとう!そして、メールもありがとう〓また会おうね〓人間関係頑張ろう〓

 

メール(下)

9/6 23:26

Sub Re:お久し振りです

ご無沙汰してゴメンm(__)m夏休みと、その後の過密スケジュールで追われちゃってる〓最近あんまりいい酒飲んでないなぁ〓早く■んとこ行きたーい〓