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20世紀少年:結末めぐり作者対監督が大げんか、豊川悦司は「引退宣言」? <最終章>完成

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」の舞台あいさつに登場した出演者ら
「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」の舞台あいさつに登場した出演者ら

 浦沢直樹さんの人気マンガが原作の映画「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(堤幸彦監督)完成披露試写会が東京都内であり、浦沢さんほか、出演した唐沢寿明さん(46)や豊川悦司さん(47)、常盤貴子さん(37)らが舞台あいさつを行った。今回の試写会では、ラスト10分間がカットされた特別編集版が上映された。

 唐沢さんはテーマ曲に合わせ「エアギター」をしながら登場。「今日は最後の10分間が見られないのは残念ですが、1章、2章よりエンターテインメント性が増して、どこを見てもラストシーンのような感じ。楽しみにしてください」と自信たっぷり。豊川さんは「今日で僕たちは現役を引退しますが、20世紀少年は永遠に残ると思います」と引退?を宣言した。石塚英彦さんは「『ともだち』が誰かではなく、『ともだち』のような男を生まないようにするにはどうするかがテーマだと思った」と語った。

 浦沢さんは「名画が誕生しました。作品に10年以上かかわっている原作者が言うんだから間違いありません」と感慨深げで、共同脚本の長崎尚志さんは「3章のまとめ方をめぐって監督と、浦沢さんと顔を見たくないほどの大げんかをした。その結果がこの3章。すごく面白くなりました」とオリジナルの結末の誕生秘話を語った。

 オープニングでは、レーザー光線に照らされた「ともだち」に続き、赤い大階段上からキャストが次々と登場。花火と共に、横幅4.7メートル“ともだち”マーク入り飛行船2機が会場を飛ぶという豪華な演出に、4000人を超える観客から歓声が上がった。

 「20世紀少年」は、戦後の高度経済成長期に少年「ケンヂ」たちが地球の滅亡を書いた「よげんの書」が30年後に本当に実行され、滅亡への道をたどる経緯を描いたSFサスペンス。原作は99~07年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載され、続編「21世紀少年」と合わせて累計2000万部を発行した。08年から全3部作で映画化されており、「第1章」の興行収入は約40億円。「第2章」は約30億円と大ヒットを記録した。「最終章」は8月29日から東宝系で全国ロードショー。【松村果奈】

2009年7月28日

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