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高田総統、壮絶消滅「ハッスルよ永遠なれ」

 RIKIに紅のバックファイヤーを放たれ、崩れる高田総統(左)=両国国技館
 RIKIに紅のバックファイヤーを放たれ、崩れる高田総統(左)=両国国技館

 「ハッスル・エイド2009」(26日、両国国技館)

 高田総統が予告通りハッスルを去った。高田モンスター(M)軍解散を宣言して、メーンのリングに“最後の化身”エスペランサー・ザ・ゴッドを送り込んだが、レーザービターン(衝撃波)を自爆。ハッスル(H)軍のマグナムTOKYOにフォール負けを喫した。エンディングでH軍と和解も、乱入した竹内力の双子の弟の化身「キングRIKI」の凶弾を浴びて、よろめきながら地中に消えた。04年3月の初降臨から1967日。名セリフ「バッドラック」はもう聞けない。

  ◇  ◇

 高田総統が凶弾に倒れた。メーン後のリング。無法乱入者、キングRIKIの「紅のバックファイヤー」と「レーザービターン」の衝撃波の打ち合いの末、胸から爆発音と煙を噴出させて倒れた。「ハッスルよ、永遠なれ」。絶叫とともに、地中に消えた。

 和やかなムードが、その直前まで流れていた。高田総統はメーン前にM軍解散を宣言。化身エスペランサー・ザ・ゴッドが敗れたメーン直後は、後継者にマグナムを指名し、和解の握手をした。

 「私がハッスルに来た目的は、閉そくした日本のプロレス界を根こそぎたたき壊して、その上に新たな希望という道を切り開くためだ。強いリーダーシップを持った後継者を探していたんだ。マグナムくん。君のことだよ」。ハッスルを去る本来の意味を告げて、5年半にわたるH軍とM軍の抗争終結を訴えた。

 04年3月7日、横浜アリーナ。「ハッスル2」で高田総統は初めて降臨した。以来、5年半、1967日目のラスト降臨。この日はオープニングに登場。割れんばかりの「総統コール」を浴びた。メーンで化身エスペランサー・ザ・ゴッドが倒れると少し懐かしい「高田コール」に包まれた。

 「諸君と過ごす夜も最後だ。ありがとう。思い残すことがないように、きょうは思いっきりハッスルするのだ」。オープニングで、すでにファンに別れのあいさつを終えていた。高田総統がその役割を劇的に終えた。

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