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「なぜだ!」解任劇…三越の女帝・竹久みちさん死去

岡田茂社長から不当利益供与

 1982年の「三越事件」で、「三越の女帝」として渦中の人となったアクセサリー会社社長の竹久みち(本名・小島美知子)さんが24日、死去していたことが分かった。79歳だった。葬儀は近親者のみで行った。関係者によると、竹久さんは昨年12月に動脈瘤を患い、今年1月に入院して手術。その後、回復することなく、24日に都内の病院で死去したという。

 竹久さんは東京都出身。共立女子専門学校(現・共立女子大)卒。52年に結婚して長女を出産したが、57年に離婚。文化学院デザイン科に学び、アクセサリーデザイナーとして自立した。

 63年、三越が映画「クレオパトラ」のスチール展を開催した際、当時宣伝部長だった岡田茂氏(後に社長)と知り合う。その縁で三越本店の一角にアクセサリーケースを置くことに成功。69年に「アクセサリーたけひさ」を設立、72年には輸入代理店「オリエント交易」も発足させ、高級婦人衣料品「カトリーヌ」を三越に納入した。

 だが、岡田氏は強引な経営手法などが批判されて82年に解任。その際、岡田氏側から竹久さん側への不当な利益供与が明るみに出たことで、竹久さんは同年、東京地検特捜部に所得税法違反(脱税)などで逮捕された(97年に実刑判決)。岡田氏も、当時の流行語となった「なぜだ!」の解任劇の後に特別背任容疑で逮捕された。竹久さんは89年、夕刊フジのインタビューに「社長(=岡田氏)は側近に裏切られて本当にお気の毒。三越事件はもともと作り上げられたもので、私は何も岡田社長と商売したのではなく、あくまで対三越の仕事でしたから。無罪を信じているのは昔も今も変わりません」と話していた。

ZAKZAK 2009/07/27

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