2009年 7月 27日
香川初の裁判員裁判 9月15日から3日間
香川県初の裁判員裁判になる高松市の放火事件の初公判が9月15日に開かれることが決まりました。これは27日、高松地裁で行われた公判前整理手続きで決まったものです。起訴状によりますと現住建造物等放火などの罪に問われている高松市十川西町の無職、森兼政明被告(41)は今年5月、自宅の1階居間で軽油をまいてマッチで火を付け、約25平方メートルを焼いたとされています。この事件は香川県内初の裁判員裁判で、9月15日に初公判、17日に判決が言い渡されます。裁判員は6人、補充裁判員は2人で高松地裁は27日、初公判当日に呼び出す裁判員候補者100人をくじで選びました。呼出状は今月31日に発送する予定です。

加ト吉循環取引事件で元常務に求刑
不正な循環取引で約50億円の損害を会社に与えたとして、特別背任などの罪に問われている観音寺市の加ト吉の元常務の裁判です。27日、検察側は、懲役10年を求刑しました。特別背任と詐欺などの罪に問われているのは、加ト吉の元常務、高須稔被告(70)です。起訴状によりますと高須被告は2006年、取引企業との間で商品は動かさず、手数料を上乗せしながら伝票上だけの売買を繰り返す循環取引を行い、加ト吉に約50億円の損害を与えたものです。高松地裁で開かれた裁判で、検察側は「自己中心的で身勝手な犯行」として懲役10年を求刑しました。これに対し、弁護側は特別背任罪について「会社の売り上げ至上主義に応えようとした」として情状酌量を求めた一方、詐欺罪については、「貿易会社の元社長が一人でやった」と否認しました。

衆院選 立候補予定者説明会
真夏の決戦が迫っています。衆議院議員選挙の立候補予定者説明会が27日、岡山県庁で開かれました。衆院選の公示まであと22日。説明会では、岡山県選挙管理委員会の水川武司委員長が、「今回の選挙の重要性を認識して明るくきれいな選挙を実現してほしい、夏の暑い時期なので健康には十分留意して下さい」と挨拶しました。説明会には、衆院選に出馬を予定している政党など6団体と立候補予定者20人の陣営が出席し、選挙運動で禁止されていることや、収支報告について説明を受けました。岡山県庁では、28日から立候補届け出の事前審査が始まり、候補者は、経歴書の提出や政見放送の収録などを行います。

内海ダム再開発事業で強制収用へ手続き
一部の地権者の反対で土地の取得が難航している香川県小豆島町の内海ダム再開発事業についてです。県は、未買収地の取得を進める手続きを行いました。これは27日の会見で真鍋県知事が明らかにしたものです。内海ダムの再開発事業は香川県などが現在の内海ダムの下流に約7.5倍の貯水量を持つ新たなダムを建設するものです。県は計画に必要な97%の土地を取得していてますが、未買収の約5000平方メートルの土地について取得を進めるため県の収用委員会に補償額を決める申請を行いました。申請が認められれば早ければ来年1月ごろ補償額などが決まる見通しです。再開発事業を巡っては事業に反対する地権者グループが事業認定取り消しを求め提訴していて残りの土地の取得については難航することも予想されます。

国際物理五輪銀メダルの高校生 知事表敬
世界の高校生が物理学の知識を競う国際物理オリンピックで岡山朝日高校の生徒が銀メダルを獲得し27日、岡山県知事に報告しました。岡山県庁を訪れたのは岡山朝日高校3年生の難波博之さんで今月11日からメキシコで開かれていた国際物理オリンピックに岡山から初めて日本代表として参加していました。「地球と月の運動の問題」など合計10時間に及ぶ難問に立ち向かった難波さんですが、銀メダルの獲得に石井知事は「夢を持っている人の励みになります」と難波さんの活躍をたたえました。国際物理オリンピックには世界72カ国から317人が参加し、難波さんを含む日本代表の5人の高校生は全員メダルを獲得しています。