パウルス・モーゼスに攻められる嶋田雄大(左)=ウィントフーク(共同)
ボクシングのWBA世界ライト級タイトルマッチが25日(日本時間26日)、アフリカ南部ナミビアの首都ウィントフークで行われ、挑戦者・嶋田雄大(37)が、王者パウルス・モーゼス(31)に0-3の大差判定で敗れ、37歳11カ月での史上最年長の世界王座獲得はならなかった。
完敗だった。リーチで12センチ上回る王者の鋭い左ジャブが、嶋田の顔面を的確にとらえた。回を重ねるにつれて、嶋田の顔面が紅潮していった。2回に踏ん張った足が滑り、開脚するような不自然な形で転倒。左もも裏を痛めるアクシデントもあり、本来の動きとはほど遠く、最大11ポイント差の敗戦だった。
日本のはるかかなたアフリカ南部ナミビアで37歳の夢は無残に散った。昨年6月に続いて世界戦2連敗。それでも嶋田はまだ夢を追い続ける。「2回のスリップで左もも裏を痛め、足がつった状態が12回まで続いた。悔しい。パンチは見えていた。届く範囲の相手で再戦を希望したい。ネバーギブアップ」と再戦を熱望した。