2009年7月27日 20時14分更新
岡山県内では来年春に卒業予定の大学生などが就職活動を始めた時期が全般に、ことし春に卒業した学生より早かったことが、県内で就職支援をしている企業の調査で分かり、この企業は依然、厳しい雇用状況が続いていることが影響していると分析しています。
調査は県内で就職支援をしている企業・「ビザビリレーションズ」がことし4月に行ったもので、来年春に卒業する予定の県内の大学生など587人と県内の企業102社から回答を得ました。
それによりますと、就職活動の時期についての質問では、去年12月までに活動を始めたと答えた学生が全体の67%余りを占めました。
これは、去年の調査でことし春に卒業した学生に同じ質問をした際、おととしの12月までに就職活動を始めたと答えた学生の割合のおよそ2倍になっていて、今回調査した学生は早めに就職活動を始めていることがわかりました。
一方、企業側も、新規の採用人数や1人あたりの採用にかける経費を減らしていて、採用活動に500万円以上の費用をかけている企業の割合は去年の調査に比べておよそ60%も減りました。
調査を行った企業は「企業が新規の採用を抑え、厳しい雇用状況が続く中、学生が就職戦線を勝ち抜くため早くから活動を始めているのではないか」と話しています。