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環境対策車用バッテリー市場、韓米日がしのぎ(上)

 ハイブリッドカー、電気自動車など環境にやさしい自動車に使用されるバッテリー市場をめぐり、韓米日の競争が激化している。車載用バッテリー市場は今年1兆ウォン(約760億円)、2015年には10兆ウォン(約7600億円)規模へと急速に拡大する見通しだ。

 最も市場をリードしている日本は、パナソニックが今年2月、1000億円を投じ、リチウムイオン電池工場を着工した。日立は今月初め、車載用バッテリーの生産能力を2015年までに現在の70倍に増やす計画を明らかにした。

 これに対抗し、LG化学は先月、忠清北道の梧倉産業団地で電気自動車用のバッテリー工場を着工した。2013年1月までに1兆ウォンを投資し、世界シェアの20%獲得を目指す。

 サムスンSDIは昨年、自動車部品大手の独ボッシュと合弁で「SBリモーティブ」を設立。同合弁会社は今月15日に、米電池メーカーのコバシスを買収すると発表した。また米IBMも先月、参入を宣言するなど、車載用バッテリー市場は大競争時代を迎えている。

◆バッテリーの技術力が環境車の決め手

 世界の大手IT(情報技術)企業が自動車市場に注目する理由は、自動車が大型IT機器に変貌しつつある上、ガソリンでエンジンを回す既存の自動車とは異なり、環境対策車は携帯電話のようにバッテリーを利用して電気モーターで動くためだ。

 ガソリンとバッテリーを併用するハイブリッドカーは、世界の市場規模が2004年の約16万5000台から、07年には約50万9000台へと3年間で3倍以上拡大した。経営コンサルティング会社のマッキンゼーは、2020年時点でハイブリッドカー市場が1400万台規模に拡大すると予測している。

成好哲(ソン・ホチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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