社長定例会見
君和田正夫社長 定例社長会見要旨
2007年7月4日 |
※4月視聴率について 上松取締役:4月クールが先週しまったので、その状況を報告する。全日 7.6%とTBSを上回り2クールぶりの3位、 ゴールデン 11.3%・5位、 プライムは12.2%、NTV・TBSを上回り4クールぶりの2位。プライム2 8.3%、2クール連続の1位。プライム2位に貢献したのは「日曜洋画劇場」(16.3%)・「土曜ワイド劇場」(14.6%)・「報道ステーション」(14.4%)・「ミュージックステーション」(14.7%)・「いきなり!黄金伝説。」(14.5%)などが頑張ってくれたからだ。 逆に、月曜19時、土曜19時、日曜19時、20時あたりが苦戦した。全体的には上昇傾向にあるがゴールデンを上げるよう努力する。ドラマは、木曜ミステリー「その男、副署長」全8回平均13.5%と歴代2位タイ、金曜ナイトドラマ「時効警察」全9回平均12.0%と歴代3位タイと良かった。バラエティは土曜20時の「オーラの泉」は12.3%と健闘している。ベルトは「やじうま」は0.6ポイント上昇、「モーニング」は0.5ポイント下降で、トータルではほぼ横ばい。「報ステ」14.4%とGW明けのレギュラー編成で15%前後で好調だった。 ※ドラマについて 上松取締役:木曜ミステリーは船越英一郎さんの連続ドラマ初主演ということで、作りもしっかりしているので支持された。「時効警察」はオダギリジョーさんたち2人のキャラクターが面白く、11時のナイトドラマにピッタリで、評価に繋がったのではないか。 ※プロ野球について 上松取締役:4月から6月と3ヶ月連続でワースト。全局で10.3%と前年同期比−0.8、テレビ朝日も10.0%と前年同期比−1.1。交流戦も8.9%(全局)と落ちている。最高だったのはNHKで4/7のGT戦で14.9%。しかし、「報道ステーション」を担当していた中で実感しているのは、プロ野球コーナーは20%くらいと高いので、人気がなくなったかというとそうではないのではないか。楽天16.4%、日ハム16.3%と活躍しているところはいい数字が来ている。ファンの方も、田中投手や日ハムなど新しいものを感じるところには来ている。大学野球も斎藤選手が来て活気づいたように、プロ野球もまだまだソフトとしては可能性がある。 ※7月ドラマについて 上松取締役:7/17(火)〜火曜時代劇「素浪人・月影兵庫」連続時代劇としては最後のシリーズで40年ぶりのリメイク。近衛十四郎さんの月影兵庫を長男の松方弘樹さんが主演。7/11(水)〜「警視庁捜査ファイル〜さくら署の女たち」初の女性たちの刑事ドラマ、土曜ワイド劇場で好評を得たもので高島礼子さん主演。7/5(木)〜 木曜ミステリー「女刑事みずき〜京都洛西署物語」浅野ゆう子さん主演で木曜ミステリーシリーズ最高の数字を獲り1年半ぶり再登場。7/5(木)〜 木曜ドラマ「菊次郎とさき」2003年7月、2005年と連続では2回、単発では1回放送した。今回のたけし少年は8歳、小学3年の設定だ。7/13(金)〜「女帝」コミックで人気の作品。加藤ローサさん初主演で、夜のホステスが成り上がっていく生き様をどのようにローサさんが演じていくか楽しみだ。7/27(金)〜金曜ナイトドラマ「スシ王子!」堂本光一さんと堤監督のコンビのアクションコメディで、堂本さんは5年ぶりの連続ドラマ主演。 スペシャルでは7/7(土)「必殺仕事人2007」15年ぶり。東山紀之さん、松岡昌宏さん、大倉忠義さんというまったく新鮮なキャストでどのような必殺になるか楽しみだ。中村主水の元祖・藤田まことさん、菅井きんさん、白木万理さんのお馴染みのメンバーも登場する。秋の大作ドラマも控えている。黒澤明さんの「天国と地獄(仮)」初のテレビドラマ化、佐藤浩市さん、阿部寛さん、鈴木京香さんなど豪華キャストで準備している。それと、「生きる(仮)」という作品も初のテレビドラマ化。松本幸四郎さん、深田恭子さんなど豪華な配役だ。そしてもう一本が、松本清張さんの最高傑作「点と線(仮)」ビートたけしさんが5年ぶりに日本のドラマ主演ということで、力のある作品なので期待してください。 ※大型スポーツ番組について 早河副社長:7/19(木)からは「全英オープンゴルフ」、8/2(木)からは「全英女子オープンゴルフ」今年はセントアンドリュースオールドCで。宮里藍、横峯さくら、大山志保、上田桃子、不動裕里、佐伯三貴という若手の実力者が行く。宮里選手は全米で10位だったので、真夏の夜に期待している。7/7(土)〜7/29(日)は「AFCアジアカップ」ベトナム・カタール・UAEとベトナムの地で戦う。基本的にはプライムタイムの放送で、3大会連続・4度目の優勝がかかる。決勝まで進むと最大6試合の放送が可能だが、決勝は7/29なので、参院選の開票とかち合うので編成上の工夫が必要だ。8/8(水)〜8/22(水)「高校野球選手権大会」。8/21(火)〜8/24(金)は「世界競泳2007inJAPAN」千葉で開催する。「世界水泳」と「北京オリンピック」の間に強豪国が参加する。最終日はTBSの世界陸上と重なる。「サッカー・北京オリンピックアジア最終予選」は8/22(水)を皮切りに11/21(水)までヤングJAPANホーム&アウェーでベトナム、サウジアラビア、カタールと6試合戦う。ホームでの試合や時差のないベトナムなどはゴールデン、プライムでの放送になる。10/25(木)〜12/16(日)は「フィギュアスケートグランプリシリーズ」アメリカ、カナダ、ロシア、フランス、中国、そしてイタリア・トリノと6箇所で行われる。出場選手は浅田真央・安藤美姫と決まっている。最後は、星野JAPAN「野球北京五輪アジア最終予選」がある。韓国、台湾と手強いチームと戦う。できれば三つともゴールデンで対応したい。野球はその前にクライマックスシリーズと日本シリーズがある。セパのクライマックスは今年初めて12日間行われる。セパ同時に4日間中継可能なので、3位以上は未確定だが、うまく対応すると面白い。星野JAPANの戦いまで、うまくムーブメントを起こせればいいかなと思っている。 ※夏休みのイベントについて 君和田社長:毎年やっている「tv asobi」を今年も8月10日から12日までアトリウムを中心に行う。目標人員を2万人と設定している。それから、「tv asobi」のサイトを昨日スタートさせた。各番組を横断するコミュニティを作ろうというものである。テレビ朝日のさまざまなことを伝えていきたい。 ※参院選の放送体制について 上松取締役:最近の世論調査でもあるように、今回の選挙は緊迫しており、もう今から事実上の選挙体制に入っている。これまで以上に政治的公平に留意して、年金や公務員の問題など争点がはっきりしてきているので、視聴者に情報を提供して選挙の判断になるようにしていきたい。選挙ステーションは古舘伊知郎さんを中心に前半は速報を、後半は田原総一朗さん中心に討論番組になる。 ※5月、6月の営業成績について 君和田社長:5月、6月というよりは第一四半期だが、あまりよくない。特にスポットが。その分、タイムは善戦健闘している。 ※放送外収入について 君和田社長:DVDとそれに関連した本が大変好調で、ショッピングも順調に進んでいる。 ※DVDが好調というのは? 君和田社長:「時効警察」が売れている。また、関連本も売れているようである。「相棒」も引き続き売れており、これらの放送外収入が健闘してくれている。 ※週刊現代を提訴したことについて 君和田社長:5月26日号と6月2日号について、まず抗議をした。その回答を得てから、提訴ということにした。その間、社内調査も行った。テレビ朝日、及び早河専務(当時)の名誉毀損ということで提訴した。9月3日に、第1回の口頭弁論が開かれることまで決まっている。 ※抗議したのはいつか? 君和田社長:5月29日付で内容証明の抗議をした。当社および個人に対する謝罪と訂正広告の掲載を求めた。それに対して回答が来たが、我々がとても納得できる回答ではなかったので、6月21日に提訴した。 ※長野県のケーブルテレビから区域内再送信を求める大臣裁定が申請されたことについて 君和田社長:この問題については、すでに民放連としても意見を表明していて、まず第一に大臣裁定という20年ぐらい前の制度であり、廃止も含めて見直すべきだと申し上げている。我々の同意を得ていない違法再送信は300チャンネル以上あるという事態を本当に放置しておいていいのか。我々としては地域免許制度との関係で、この大臣裁定については見直しを求めている。長野地区が大臣裁定でケーブルテレビが再送信できるようになると、県域免許、地域免許の精神、地域密着型の放送局とか、地域情報を発信する役割を担った放送局がどういうことになるのかという根源的な問題に突き当たると思う。 以上 |