TBSホールディングスは27日、楽天が保有しているTBS株の買い取りについて、楽天に買い取り価格の一部として400億円を仮払いすると発表した。両社は現在、正式な買い取り価格を巡って東京地裁で調停中。係争が長引けば、TBS側に年6%の利子の上乗せ負担が生じるため、31日に一部を仮払いすることで利子負担を軽減する。
今年4月にTBSは1株主の出資比率が33%以下に制限される認定放送持ち株会社に移行。楽天は経営権を取得できなくなった。このため、楽天は保有するTBS株の買い取りを要求した。しかし、両社の主張する価格の隔たりは大きく、5月に双方が東京地裁に「公正な買い取り価格」の決定を申し立てて、調停中だ。