神戸活性化の願い込め「鉄人28号」起工式

　阪神大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区の公園で２７日、地元活性化の願いを込めた“実物大”の鉄製モニュメント「鉄人２８号」の起工式があり、高さ約２・５メートルの巨大な頭部がお披露目された。

　群青色に塗装され、黄色い目がにらみを利かせる頭部は重さ約２トンで、とがった鼻は高さ７３センチ。「ＫＯＢＥ鉄人ＰＲＯＪＥＣＴ」の正岡健二理事長（６１）は「ものづくりの街再生のランドマークとして街の行く末を見届けてくれるだろう」と期待を込めた。

　「鉄人２８号」は神戸市出身の漫画家、故横山光輝氏の代表作。今後、組み立て工事に取り掛かり、１０月には高さ１８メートルの像が完成する。制作費１億３５００万円は一般からの寄付でまかなう。

　公園近くに住み、６カ月の息子がいる男性（３５）は「今からわくわくしている。鉄人がいる公園で息子を遊ばせるのも楽しみ」と笑顔で話した。（共同）

　［2009年7月27日18時36分］