イラン大統領、情報相らを更迭

　【カイロ＝村上大介】イランのメヘル通信は２６日、アフマディネジャド大統領がモホセニエジェイ情報相とサファルハランディ文化・イスラム指導相を更迭したと報じた。同通信によると、モホセニエジェイ情報相は２２日の閣議で、２５日に辞任したマシャーイ第１副大統領任命問題で大統領と口論になったとしている。

　同通信は、労働・社会問題相と保健相も更迭されたとの未確認情報を伝えている。大統領は８月初めに２期目の就任宣誓を行う予定だが、現時点での閣僚更迭が組閣と関係あるのかどうかは明らかではない。

　大統領は、「イスラエル国民はイランの友人」との昨年の発言で批判を浴びたマシャーイ氏を筆頭副大統領に昇格させようとし、最高指導者ハメネイ師から任命の撤回を命じられた。大統領による２期目の閣僚人事は保守派内でも亀裂を呼ぶ可能性がある。

　一方、大統領選で敗れた改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長は、選挙結果をめぐる抗議デモで犠牲になった市民の追悼集会を今月３０日に計画し、内務省に許可を求めた。集会が許可されるかどうか注目されている。