俳優だけでなく、舞台演出家としても活躍する岸谷五朗が映画監督に初挑戦した『キラー・ヴァージンロード』の完成会見が27日、都内で行われ、岸谷監督と、主演の上野樹里、木村佳乃が登壇した。
『キラー・ヴァージンロード』は、結婚式を明日に控えながらも、ひょんなことから殺人を犯してしまったドジな花嫁(上野)と、失恋するたびに自殺を図るもなかなか死ねない女(木村)の逃避行を描いたコメディ。
上野は木村との出会いについて「事務所に入ったばかりのころに、パーティーで木村さんと初めてお会いした時に、『いつか共演したいと思っています』と言ってくださって、テレビで見た女優さんがそんなことを言ってくれるとは思っていなかったので、とてもよく覚えています」と振り返ると、木村は「『ジョゼと虎と魚たち』を観た時から、注目していました。樹里ちゃんは本当に裏表がないので、付きあいやすい人。一緒に仕事するのは本当に楽しかった」と上野を絶賛。岸谷監督も「ふたりの間に流れている空気が本当にスゴかったから、ずっとツーショットで観ていたくなる」と、主演コンビの相性の良さに太鼓判を押した。
司会者から「初監督で苦労した点は?」との質問を受けた岸谷監督は「全然ないです!」と即答。「こんなに幸せでいいのかなって感じでした」と撮影を振り返り、「僕が他の監督より有利だったのは、役者に自分で演じて説明できること。演じてみせることで、言葉では説明できないニュアンスも伝えられた」と撮影中の秘話を語った。
また、劇中で“結婚”が大きなキーワードになることから「結婚願望はあるか?」と質問された上野は「生きてる間に1回は結婚してみたいけど、それが80歳でもステキだと思うし。(結婚したい年齢を)決めた人は、(その年齢までに)結婚できないという自分の矛盾ができるので、80歳ってことにしておきます」とコメントし、報道陣の笑いを誘っていた。
『キラー・ヴァージンロード』
9月12日(土)より全国東宝系ロードショー