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【09総選挙 全国ニュース】公明、麻生自民と距離 現議席死守狙い姿勢転換2009年7月26日 公明党の太田昭宏代表が次期衆院選の全国遊説で、自民党との違いをアピールしている。現有31議席の死守に向け、逆風が吹き荒れる麻生政権と距離を置く姿勢をにじませることで共倒れを避ける戦術のようだ。 太田氏は全国遊説をスタートした24日、兵庫県尼崎市のJR尼崎駅前に冬柴鉄三前幹事長とともに立ち、「公明党の政策はぶれない。日本で全くぶれないで庶民と現場に根付いて頑張っているのは、唯一公明党だ」と強調。「ぶれまくる」麻生首相とは違うと言わんばかりだった。 同党はマニフェスト冒頭に「清潔政治を実現」と掲げ、政治資金規正法違反の罰則強化を打ち出した。標的は「故人」献金が問題化した民主党の鳩山由紀夫代表だが、「政治とカネ」の問題がつきまとう自民党との差別化も狙っている。 麻生首相を擁護してきた公明党がこうした姿勢に転じたのは、自民党が惨敗し、「自民党への厳しい批判」(北側一雄幹事長)を目の当たりにした東京都議選直後から。公明党が衆院選で生き残るには、国民からの厳しい批判を麻生自民党と一緒に浴びるわけにはいかないのだ。 太田氏は「自民党との信頼関係は進んでいる」と強調するが、公明党が自らの現有勢力維持を優先すれば、自民党候補が頼りにしている公明党の選挙協力にも影響が出る可能性はある。
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