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会見に登場した岸谷五郎さん、上野樹里さん、木村佳乃さん（左から）
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　俳優の岸谷五朗さんの初監督作品「キラー・ヴァージンロード」の製作会見が２７日、東京都内の結婚式場であり、女優の上野樹里さん（２３）や木村佳乃さん（３３）、岸谷監督が登場し、５０人の花嫁たちに向かってブーケトスをした。ウエディングドレス姿で登場した上野さんは「生きてる間に１回は結婚したいと思うけど、何歳で結婚したいって決めたら、（その年で）結婚できないと自分に矛盾がでちゃう。だから８０歳ぐらいまでに」と乙女心を明かした。

　「キラー・ヴァージンロード」は、結婚式の前日に誤ってアパートの大家を殺害、それでも結婚式に出たいがために死体を隠そうとする「結婚したい女」の沼尻ひろ子（上野さん）が、美人なのに男運がなく、男に振られるたびに自殺を図るがいつも死ねないという「死にたい女」の小林福子（木村さん）と一緒に、暴走族やマフィア、警官などの追っ手をかわしながら死体を隠し、タイムリミットまでに結婚式場に到着しようとする物語。岸谷さんが脚本も担当した。

　木村さんは「映画『ジョゼと虎と魚たち』の時から上野さんに注目していたので、共演できてうれしい。彼女は私の想像をはるかに超えた演技をするので刺激になりました。尊敬しています」と話し、「１５人の暴走族に追いかけられるシーンで、私は怖かったのに樹里ちゃんは『イェ～イ』って言って楽しんでた」というエピソードも披露した。岸谷さんは「監督は宝の箱をもらったようなもの。俳優業はとにかくきつくて苦しい。監督はウハウハですね」といい、「次回は怒りだとか苦しみだとか（をテーマに）１カットでじとっとフランス映画のように撮りたい」と次回作への意欲も見せた。映画は９月１２日から全国東宝系でロードショー。【服部美央】