幼児の英語教育

 不況の中子供の英語教育が一大ビジネスとなっているようです。私が知る限り日本人は世界で上位にランクする語学ハンデキャップを持っています。もともと単一ご民族なので耳が悪いのでしょう。イギリス人とアメリカ人の語学能力も誇れたものではありませんが、英語がナンバーワンの国際公用語となってしまったので彼らの語学ハンデは特に問題とはなりません。

 英語を母国語としない私が英語を使いながら思ったことは、だれも日本人に流暢な英語を求めていはいないということです。英語を母国語としない国民はたくさんいます。聞く能力は高くとも発音に母国語訛りが強い人たちもたくさんいます。で
は国際社会が英語を母国語としない人に何を求めるかといえば、きちんとした意見と主張です。

 言葉は文化です。それゆえ話す人の強要や人柄が強く現れます。母国語でなければそれがより顕著に現れます。日本人が英語を学ぶことは利点がたくさんありますが、逆に個々の個性を強く表すことを忘れてはならないと思います。

 古くから言われていることですが美しい母国語を話せない人間は品位ある第一外国語を話せるはずはないのです。英語教育は日本語教育であることを教える側も受ける側も忘れてはならないと思います。

2009年7月26日