雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病氣ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稻ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ
宮澤賢治の詩『雨ニモマケズ』です。
最後の 『サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ』 と云ふ一文に、とても好感が持てます。
私の大好きな詩です。
今回は「沢」
正字では「澤」
「澤」 水部 十三畫
音:タク、セキ、シヤク
意味:さは、めぐみ、つや 等
「沢」は俗略です。名字にも多く含まれてゐる漢字なので、「澤」も馴染みがあるかと思ひます。
「驛(駅)」の時にも書きましたが、「尺」を「睪」に變更した字の一つです。
『デクノボー』か・・・。
できれば、蔑んだ感じではなく、親しみを込めた言ひ方で呼ばれたいですねぇ。
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