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十年さんクリスマスになんばしよるトネ? 

毎日蒸し暑いですねー!
エアコンのドライかけっぱなしですが、やっぱ蒸しますのう。

でも今描いてるのはクリスマスシーズンの十年さんたちです。
ということでムードを出すために、当ブログは既にクリスマスの飾り付けをさせていただきました。
何か御異存ありますでしょうか?

ないですか。では、
ブログタイトルもこんなですし、もう一年中クリスマスでいきましょう!
項目タイトルの、なんばしよるトネ?は、
何してるの?っていう意味の九州弁です。
何故わざわざ九州弁をここでとおっしゃいます?
ピンポン!
トネって洒落を使いたかったからだけですよ。それっだけですよん。


どうですー、すごく寒くなれたでしょう?




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・・ミ様
体調が?どうか暑さでストレスをためないようにしてくださいね。
私はそういう時、涼しくて、しかもドラマチックな曲を聴いて、
自分をロマンのかなたに飛ばします。なりきったもん勝ちですよ、ヌハハ!

そういう時のための一曲…
「さらばシベリア鉄道」大滝詠一



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な・・・様

あなたはわかりやすいものしか見ようとしない気がします。
生きるということは、わかりにくくて面白くない事が多いけど、ちゃんと見なきゃいけないと思う。
私はいつもすごく心配しています。
ただそれだけしかできないけれど。
自分の知ったことは全部忘れられないですから。

私が自分の生きてきた道に失望してるなんて風にとらえないでほしい。
すべてこれでよかったと思っています。
人は愚かなものですよ。
だから、自分がひかれた人もやはり愚かなんですよ。
素晴らしい人なんていやしません。
自分も含めてそう思う。
でもそういうものじゃないですか。


だからこの世には愛が必要なんじゃないですか?
元々どこかにあるんじゃなくて、勇気出して自分が育てないと育たないんじゃないですか?
愛ってやつは。
わかりにくくてかったるいものですよ。苦労の連続じゃないかな?
愛ってやつは。


でもだからって、投げ出してしまうと、人は簡単に悪魔に全部乗っ取られちゃうんじゃないかな?
まあ、これはもののたとえですけどね。
そんなの漫画みたいにカッコよくないって。
なんだかんだいったって自分が大事ですから、まずは自分を愛してやりたいです。

ブログじゃこんな風にしか書けません。
わけわからないでしょうね?
ほんっとにわかりにくいですよね、いろんなことが。
自分でもそんなにわかってないです。何なんでしょう。
ごめんなさい。

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・・ちゃん様
こんな時間に読んでくださったなんて、本当にありがとう。
いえ…私はやさしくなどないです。きついと思う。
本当は人に何か言わない方がいいと思うんです。
何も言わないのが本当の優しさかなって最近気づいてきたんです。
見守るだけの人にいつかなります。
・・ちゃん様ならそれができそうな気がするんです。
とても繊細な感性の方だと思うから。

あなたには生きがいがおありになる。
それはすごいことだし、あなたを強くしてるんですね。
私もいつもそうありたいです。



[ 2009/07/18 17:25 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

魔法の仕掛け 

読者の方が、銀の鬼のエピソードで「押絵と旅する男」がモチーフになってましたね、面白かったですよと言ってくださいました。
いや〜すごいですね。よくお気づきになりましたね。

そうですね、おっしゃる通りかもしれません。
銀の鬼目覚めで本の絵の中に飛ばされた少女ってところは乱歩の「押絵と旅する男」の影響もありますね。
スティーブン・キング「ローズ・マダー」の影響も受けました。


でも、そうやって二次元を定員オーバーにしてしまったら、同時にこちら側にも
やって来る者があるはずだというのが純粋な私の発想です。
ある意味で強く望んでいる存在が来てしまう!というね。
思い出すな、思い出すな…と十年はそのころ強く念じてしまっていたんです。
千年前の五百部の存在をね。
だから紫の少女と交換されるように、そいつはやってきてしまったわけです。

そしてそれは神罰でもあります。
せっかくの自分たちの不思議な力を、半ば腹いせのために使ったからです。
十年をコントロールすべきだったふぶきも、愛の弱気にとりつかれていた時期でもあり、また同時に無意識にある紫の少女への憎悪を払いきれなかったから抵抗できなかったんでしょう。

だからその後十年とふぶきは、邪悪の五百部の現実化した存在である風祭によって翻弄され、限界まで愚弄されていきます。
そしてついにカタストロフィーが…。

というのが今発表されている巻までのあらすじです。
さあ、十年とふぶきの愛は神罰を乗り越えられるでしょうか?


私はそういう奇妙な仕掛けを考えるのが大好きなんです。
今作画進行中の新作にも、また違う意味での奇妙な仕掛けが出てきます。
銀の鬼はそんな魔法のストーリーだと思ってください。





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ゅ・・ラ様
銀の鬼目覚めを読んでくださったなんて感激です!
旧銀の鬼を楽しんでいただけた事は教えていただきましたが、目覚め編になりますとどうかしらなんて心配もしていました。
違和感がないと言えば嘘になるかもしれませんからね。
以前ある方が言ってくださったんです。旧作は夢の世界でストーリーが進行してるようで、そして新作は現実の世界に主人公たちが出てきたようですと。
そういう意味では夢夢しさが欠けているのかもしれないな…なんて私も思ってみたり。
うん、でもね、これからまだまだいろんなムードが出てくると思います。
ドラマはまだまだこれからですから。
でも十年を大好きだと言ってくださってありがとう!

Y様
おめでとうございます!チーズ勝つ(カツ)、おいしかったでしょうね。
私も勝つをいっぱい食べてカツぞ!
ん?

[ 2009/07/17 15:39 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

ポウの黒猫 

>罪の苦悩シーンを一切描かなくとも、それは自ずと滲み出てくると思うんです。そういう表現法もある。
これは私が前々項目で書いた言葉です。
そのうってつけの例に近い名作を思い出しました。

尊敬するエドガー・A・ポウの「黒猫」です。
主人公である語り手の男に罪の苦悩シーンが全くないというわけでもないんですが。
涙を流しながら…とかいう文章もあるにはありました。
でもやったことの壮絶さの割には淡々とした表現です。

とにかく男はすごい罪を犯します。
そしてほとんど苦しんでいない。罪悪感がない。良心というものが見当たらない。
それはラストまで続きます。
表面上は苦悩していないんです。

でもとんでもないオチが待っています。
皆様もきっとご存じだろうと思われる、あの名場面です。

彼は自分からわざわざ………… (未読の方のためにバラしません)

そこが人間というものの不可解さ、複雑さの見事な表現だと思いました。
壁の中から聞こえてきた黒猫の声は、いったい何の象徴だったでしょうか?

彼の…。





私はそこに象徴主義的な表現法を感じます。
やはりポウはすごい。すごすぎる。
尊敬する事しか出来ない私であります。
くすん。




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…ミ様
ポウの「モルグ街の殺人」が世界初の推理小説と評価されているという点だけ見ても天才と言えますよね。
私は全集(日本語訳)のほとんどを読んだことで、日本の漫画家にも多くの影響を与えているのだと知りました。
ポウ好きなあなたは御存じでしょうが、その生涯は天才にありがちな苦悩に満ちたものだったようですね。
名作が生まれる約束事なんでしょうかしらね。
明智小五郎が好きだなんて素敵ですねえ!
ちょっと欠点なさすぎの人って気がして緊張しますが。
「D坂の殺人事件」の完璧な推理世界は冷徹なまでに胸に迫ってきました。
江戸川乱歩は推理物も素晴らしいけれど、幻想小説の「押絵と旅する男」が無性に好きです。
現実と幻想がうまく溶け合って、温かく愛しい世界が手に取るように描かれていましたね。
やはりいいですね、ミステリーは。
後ね、亜愛一郎とかさ…。ああ〜どこまでも続きそうなので、このくらいにしておきます。
最近ゆっくり読む時間がないのが寂しいです。映画も行きたいのに。
あなたがうらやましいです。

[ 2009/07/16 17:46 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

変な探偵、しぶとく生きる 

新作銀の鬼11(銀の鬼目覚め3)を
電子コミックで読んでくださって、本当にありがとう!
ケータイ発売から3か月、PC発売から1か月経ちましてランキングもそろそろ下り坂…という状態になってまいりましたが、1巻分の割にはまだまだ頑張っていますよ〜。

で、今日はですね、嬉しいことに「変な探偵」がなかなか頑張ってくれたみたいなんですよ。
少女漫画部門で、ええと48位でした。
少女漫画部門は作品数がすごく多いですからね、たったの2巻にしては結構やるじゃないかってことなんです。
購入してくださった方達のおかげです。本当に嬉しい。
ランキングは毎日のことですので、今日だけの幸せではありますが。

それから、コメントくださる皆様から時々ご質問があったことにお答えします。
ランキングというのは立ち読みダウンロード分も一緒になっているのか?ということですが、
ランキングは売上分のみだそうです。

漫画大目録というページで20位以下も発表されていますが、それも売上ランキングのことです。
ただ女性部門が少女とレディスに分かれていますので、ちょっと混乱してしまうかもしれません。
20位までのランキングページの少女漫画部門はレディスと少女が一緒になっています。
後は男女総合です。

まあ、毎日のことです。長い目で見てくださいね。
新作紹介されたとき以外は本当に運だけなんですよ。
そんな中では銀の鬼も、目覚めも、変な探偵も、姫も、しぶと〜く頑張っています。
どうか温かく見守ってやってくださいませ。


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…ミ様
コメントありがとう!
いつも応援してくださって、長く見守っていてくださって。
新作まで読んでくださって。
ありがとう、しか言えない自分が情けない…。





[ 2009/07/16 12:10 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

だから私は信じたい 

驚きました。
前項目”辛かった一日”を更新したのは昨夜というより、もう早朝という時間でしたのに、たくさんのコメントをいただいていました。
本当にありがとうございました!
すごい読書量で、作品名を言い当てられた方もおられます。
タイトルを教えてくださいとおっしゃる方も。

でもやはりタイトルは書かないことにしようと思います。ごめんなさい。
その作品の男たちに苦しみがもっとあったら、書かせていただいたと思うんですが。

ストーリーの中で、これからそんな目にあうという少女の父がたまたま集団の中にいた時だけは愛も存在してたようですが。
でもその男だって、ではそれが自分の娘じゃなかったら、他の男たちと同じだったろうと思うんです。
そこがまた辛くてね。
身勝手だと思えてね。

現実の世の中には、残酷さとともに愛が必ず存在するというコメントもいただきました。
私もそう思うから生きていられます。
愛があれば苦悩が生じると思う。
生きるにはいろいろ罪なこともしなければならない現実の中で、愛ある人ほど苦しむと思う。

漫画の中で少女を虐待していたのは、愛を全く持たない権力と男性集団なのだと思うことにします。
もしかしたら、昔も今もそういう状態は存在するかもしれません。
そういうコメントもいただきました。私もそう思います。
極端じゃないケースならいたるところにあると思います。
小さな権力でも。不文律で。いろいろ理由をこじつけて。

でもその中で必ずいるはずだと信じたいんです。
権力構造により自分も虐待に加わりながらも、激しい苦悩にのたうちまわり気が変になってしまった人が。
そこまで苦しむ人が。
気が変になるまでの人が。

そういう人がいると信じたい。



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16:04に投稿してくださったna…様
携帯で十年を見つけてくださって本当にありがとう!
ブログリンク欄もポチッとなさって、インタビュー記事等も読んでいただけたら嬉しいです。


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18:43に投稿してくださった-様
私がお名前をお付けしていいんですか?
ではデュパン様なんていかがでしょう。
私の尊敬するエドガー・ポウ作品の探偵的存在、オーギュスト・デュパンのことはきっとご存じでしょうね。
シャーロック・ホームズのようにプロの探偵じゃないところが、ますます私好みでして。
知ることが大切だとおっしゃるあなた様のお言葉に心を打たれました。

確かに現実はひどいように見えます。
でもまあ、それも長い目で見れば宇宙が帳尻を合わせてくれると信じます。
でも、そこまでの過程こそが大切なんだと思います。
そこで愛が必要だと。今必要だと。
だから作品には、罪に苦しむことを表現してほしい。
罪の苦悩シーンを一切描かなくとも、それは自ずと滲み出てくると思うんです。そういう表現法もある。
でもこの少女虐待漫画には感じられなかったんです。
少女たちを天使絵にする権力者には最も共感できませんでした。絵にするのは、救おうとしてもどうしても不可能だった時、その苦しみからというのならまだわかりますが。
事態を変えることが、もしかしたら簡単にできる権力者なのに。その人のやることじゃない。むしろ楽しんでいるとしか思えません。
簡単な勇気で変えられることですよ。こんな状態。(傷つけられた少女たちの魂は神様でなければどうしようもないけれど)
弱い者たちが何もする気がなくて、仕方ない仕方ない…とため息ついてるみたい。
その間にも少女たちは押しつぶされてるんですよ。
知ろうとしない者の無気力と傲慢さと嫌味としか思えないです。
この作品で悩むことはいっぱいできました。でも力はもらえません。
愛ゆえの、人ゆえの苦悩が存在しないから。


でもなぜか悩むことで自分の中から力がわいてきました。
そういう意味で私はとてもためになりました。
でも二度と読まないでしょう。


デュパン様
イメージネームを気に入っていただけて光栄です。
あなた様本当に博識で、デュパンのようです。
デュパンという人は今の言い方でいえば、引きこもり貴族って感じですよね。
ああ、ちょっと違うかな。夜の街をさまよう人ですからね。
そんなデュパンにたとえられて、お気を悪くされていないかと心配でしたが…。
でもね、そういう生き方は私の憧れなんであります。
そういう思いを込めまして。
ああ、いえいえ、あなた様が引きこもりだと言う意味ではないですよ。
それどころか、あなたは…。
いえいえ、やめておきましょう。私の勘はヨモギ流なのでね。
でも芸術畑の方だという気はします。ご訪問ありがとうございました。
あなたからコメントをいただけるのは短い間だということは予感していましたよ。
かなりお忙しそうな日常のほんの隙間にご訪問いただけたという気がします。
私の気持ちをとてもいい方向に向かわせてくださいました。
そんな時が昔にもあったような錯覚すらします。
私の作品に触れてくださって恐縮です。
私の描く残酷さは心のふるさとを感じさせるものでありたいと、いつも思っています。
坂口安吾の言う“ふるさと”ですよ。
本当にありがとうございました。


****************************
X様
あなたもどんどん変わってきておられますね。
今は天使と悪魔のバランスがとれていらっしゃいますよ。
どちらもなくさないでほしいです。そしてどちらかに偏らないでほしいです。
私もそういう大人でありたいです。
大人でないと創作はできませんからね。

また傾きそうですって?
ええ〜。


[ 2009/07/14 15:08 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)
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プロフィール

Author:茶木ひろみ
(本名は現在非公開とさせてください)
1956年4月16日牡羊座
兵庫県神戸市生まれ
コーヒーとバタートーストとチョコレートケーキと麺類が好き。

職業は謎の漫画家。
幼少の頃から世界は恐怖と愛でできていると感じ、その矛盾を受け入れる生き方を続けている。
現在も描き続けている「銀の鬼」シリーズは、その矛盾がテーマとなっている。

ピアフやアダモをBGMに原稿を描くのが最高の幸せ。

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