「ノートルダム・ジャパン・ボウル2009」は25日、東京ドームで行われ、社会人や学生から選抜された日本代表は米ノートルダム大OBチームのノートルダム・フットボール・レジェンズに3-19で敗れた。
日本は第1クオーター残り3分56秒に青木(専大)のキックで先制したものの、第2クオーターにキックで同点とされると、1ヤードからのタッチダウン(TD)も決められて逆転を許した。第3クオーターもTDを奪われ、突き放された。
得点差以上の完敗だった。先制したのは日本。第1クオーター、QB高田(パナソニック電工)がランやショートパスをつないで残り14ヤードまで攻め、残り3分56秒にキックで得点を挙げた。「ハイスコアの戦いをしたい」という森ヘッドコーチのもくろみ通りの試合展開に見えたが、日本の観客を沸かせたのはこれが最後だった。
第2クオーターに入ると、ノートルダムがパワープレーで圧倒。プレッシャーからQB高田の球離れが遅くなり、ディフェンスラインにつぶされた。ミドルレンジのパスを狙っても、木下(立命大出)らWR陣との呼吸が合わず、通らないシーンが目立った。第3クオーターに入ると、さらにプレッシャーが強まり、高田に代わったQB菅原(相模原ライズ)が自陣1ヤードからパスを出せず、RDTハズブロックに倒されてセーフティーで2点を許した。さらに残り3分を切った場面では、自陣からのパスをインターセプトされたのを機に、攻め込まれてタッチダウンを決められた。
森ヘッドコーチは「国内なら通るパスも(世界では)手が伸びて止められる。フィジカルの差も埋めないといけない」。2年後に控えるオーストラリアでのワールドカップに向けて、日本にとって多くの課題が見つかった。【安田光高】
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日本
3 0 0 0 3 179 57 17
(1)(2)(3)(4) 計 獲得ヤード P R 更新
0 10 9 0 19 7 271 13
ノートルダム
毎日新聞 2009年7月26日 東京朝刊