水が残っていた…嶋田、悔やみ切れぬ2回の悲劇
パウルス・モーゼスと対戦する嶋田雄大(右)=ウィントフーク
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探り合いが続いていた2回、自陣青コーナー付近で突然の悲劇が嶋田を襲った。踏ん張った足が滑り、開脚するような不自然な形で転倒。すぐに立ち上がったが、この時に負った左もも裏の痛みが、嶋田から本来の動きを奪った。
回を重ねるにつれ、リーチで12センチ上回るモーゼスの鋭い左ジャブが入り出し、嶋田の顔面がみるみる紅潮していく。それでも世界2階級制覇した柴田国明トレーナーの「相手のエンジンを壊す」という当初の作戦通り、果敢に突っ込んだ。
「嶋田の動きを見て、スリップ後のダメージは回復したと思っていた」と話すモーゼスに対し、嶋田は「こちらは回復したと思わせた。だからこそ突っ込んでいった」。ボディーを中心に反撃したが、アクシデントの影響は大きく、追い詰めることはできなかった。
柴田トレーナーは「前の試合で使った水が残っていた」とスリップの原因を振り返り、悔しさをにじませた。37歳11カ月。日本人として最年長の王座奪取の夢は逃したが「負けた悔しさは一緒だが、これではすっきりしない」ときっぱり述べ、再戦を熱望した。
(共同)
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