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琴欧洲残った!“乳製品パワー”で逆転Vへ

 琴欧洲が寄り切りで朝青龍を破る=愛知県体育館
 琴欧洲が寄り切りで朝青龍を破る=愛知県体育館

 「大相撲名古屋場所14日目」(25日、愛知県体育館)

 1敗の横綱白鵬、2敗の大関琴欧洲がともに勝ち、優勝決定は持ち越した。千秋楽で白鵬が横綱朝青龍に勝てば、琴欧洲-日馬富士の結果を問わず、11度目の優勝が決まる。それでも、“乳製品パワー”で好調の琴欧洲は、逆転Vへ強い意欲を見せた。24日に37歳となった大関魁皇は、大関千代大海を下し勝ち越しを決めた。

  ◇  ◇

 支度部屋に戻った琴欧洲は、いつになく上機嫌だった。テレビの前にかじりつき、横綱を寄り切った取組のVTRを凝視した。見終えると「人多いね」とつぶやき、笑顔で周囲を見回した。

 完勝だった。すぐに左前まわしを引くと、すかさず右上手も奪い朝青龍の動きを止めた。出し投げで崩して前へ出ると、横綱はあっさり土俵を割った。優勝の可能性を残した一番を「良かったね。(立ち合いで)当たってからは体に任せた。先に先に動いて相撲の流れをつくった」と冗舌に解説してみせた。

 そして「今場所は体がよく動いてるんだ」と話した。秘けつは『塩ヨーグルト』だ。場所前はけいこ後に、塩を少々入れた「明治ブルガリアヨーグルト」1パック(450グラム)に50ccの水を加えてドリンク状にしたものを飲み、体調維持に努めた。昨年の夏場所前には『チーズ丼』を食べて体重を増やし、初優勝を果たした。今回も“乳製品パワー”が好成績につながっている。

 ブルガリアでは最高位の勲章「スタラ・プラニナ章」授与式に出席するため、場所後すぐ帰国する予定だったが、優勝者が千秋楽翌日に日本を離れるわけにはいかない。関係者によると、月曜日と火曜日の飛行機を予約したものの、直前となったため「エコノミーしか取れませんでした…」とのこと。大関は203センチ、153キロの巨体を狭いシートに押し込め、約16時間フライトする羽目になった。

 それでも賜杯が“手土産”となれば苦にはならない。白鵬の結果にもよるが「自分のやることをやるだけ。どうなるかは分からない」。まずは日馬富士撃破に全力を尽くす。






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