―大好評のうち、2008年1月に終了した『仮面ライダー電王』にて、ミステリアスでクールな桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役を演じた中村優一さん。05年『仮面ライダー響鬼』に続き2回目の出演となった。
「子どものときから仮面ライダーが大好きだったから、決まったときはすごくうれしかったと同時に、プレッシャーもありましたね。というのも『響鬼』のスタッフとほとんど変わらないから、前回に比べてちょっとでもレベルアップしていたいという気持ちも強かったんです」
―2回も仮面ライダーを演じたとは、まさにヒーローの中のヒーロー。だが、じつはここだけの話、ヒーローにあるまじき偏食なのだとか。
「野菜の中でもトマトときゅうりがまったく食べられない。だから外でごはんを食べるときは食べられるものが少ないんです。そうすると必然的におなか減っちゃうし、今になってすっごく苦労してます…。
それでも最近、だいぶ食べられるものが増えてきました。例えば、レンコン。苦手だったんだけど、この前、おばあちゃんが作ってくれた筑前煮を食べてみたら、それがめちゃめちゃおいしくて「なんだ、レンコンっておいしいんじゃん」ってびっくりしました(笑)」
―中村さんは3世代が同居するおうちで育ったのだとか。だから“おうちごはん”の思い出は、お母さんとおばあちゃん、ふたりの味がミックスされているのだそう。
「和風のお惣菜みたいなものはおばあちゃん、カレーやハンバーグみたいなものはお母さんという感じでふたりとも作る料理が違うんです。僕自身も「これはおばあちゃんの味が好き、こっちはお母さんが作るのが好き」っていうのがありますね」
―ただ、好き嫌いの多い中村さんのために、お母さんも料理にひと工夫が必要だったようです。
「僕のために母はハンバーグでも材料をすごく細かく切って分からないようにしてくれてました。不思議とそれだと食べられるんです。だから、好き嫌いの多い子のお母さんは、ぜひそうやってあげてください!僕が言うのもなんですが、好き嫌いは小さい頃に直しておいた方が絶対にイイ! そのまま育つと僕みたいに苦労しますから(笑)」
―撮影現場やスタッフとの会食で食べれないものが多くて満足に食べられないのは、20歳という食べ盛りの中村さんには確かにツライこと。そういった経験を経て、“食”に対しての意識にも変化が出てきたようです。
「今までは食べたいものを食べて、食べたくないものは食べない(笑)という生活をしてきましたが、やっぱり身体のためにも、2008年の目標は一日3食をきちんと食べるということです。基本的なことだけど、すごく大切なことなので頑張ります(笑)」