滋賀県公立中学校差別落書き自作自演事件(しがけんこうりつちゅうがっこうさべつえらくがきじさくじえんじけん)とは、1988年から1989年にかけて、滋賀県の公立中学校において行われた連続差別落書きが、後に部落解放同盟関係者の失言から教師による差別落書き事件であることが発覚した事件である。
差別落書きは、同和地区出身の生徒の持ち物や学級日誌などに対して行われ、同和地区出身生徒の氏名を全員正確に列挙した落書きもあった。ただし、これらの差別落書きには幾つか不審な点があった。一つには、この学校には生徒1020名中、同和地区から通学する者は27名しかおらず、学校内でその生徒を特定できるものは限られていること。また、放課後生徒が帰り鍵を掛け、教師が見回りを重ねていたにもかかわらず、次の見回りまでに落書きが発見されたり、数分間だけの空白の間に職員室から学級日誌がなくなっていたりもした。
この事件は後に、滋賀県の同和研修中級講座における、部落解放同盟滋賀県連教育対策部長(当時)の西義治の失言により、教師の自作自演であることが発覚した。
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