仲田容疑者（左）（クリックで拡大）

　千葉市花見川区の団地で住民の洋服店店員、豊田愛子さん（６１）が殺害され、次女の智美さん（２２）が連れ去られた事件で、殺人と逮捕監禁の容疑で逮捕された住所不定、職業不詳、仲田敬行容疑者（２８）がネットオークションを利用して逃走資金を稼いでいたことが分かった。ブランド品を売り払う一方、過去には女優、広末涼子（２９）関連のグッズを大量に“放出”していた。

　仲田容疑者は携帯電話で出品・落札ができるネットオークションを数年前から日常的に利用。逃走に使用した乗用車も先月２３日に東京都内の男性から４万５０００円で入札した。

　逃走資金となったとみられるのが、今月に入って同じオークションで出品した品々。ドルチェ＆ガッバーナのベルトや携帯ゲーム機のソフトを相次いで出品し、そこそこの額を稼いでいた。さらに蒸し暑い最中にブランド品のトレンチコートを出品。「仕事で着用しようと１年半前に購入しましたが１回も着る事なく押し入れに入れてましたので汚れや破けなど一切ありません」と紹介していた。

　結局、コートには買い手がつかなかったが、売れる物は何でも売ろうとしていたようだ。仲田容疑者は車を入手した当日、横浜市内の新聞販売店を無断欠勤して行方不明となったため、安定した収入源は絶たれていた。

　このほか、仲田容疑者は別のオークションでも奇妙な出品を繰り返している。昨年１０月には「家を整理していましたら出てきました！！」と、聖徳太子の旧５０００円札と記念硬貨２６枚（９１００円分）を出品。入札はされたものの、利益はわずか３１円しか出ないという結果に終わっていた。

　同月には「広末涼子の記念テレカ４枚セット」を３０００円で出品。「オマケ」として本７冊、シングルＣＤ５枚、アルバム１枚、メイキングビデオ１本、バッジ１３個を付けており、相当数のグッズを所持する広末ファンだったようだ。

　さらに、「堀越学園でカメラにて撮影した写真をお付けします」「当時学園内の教室で撮影した生制服姿の涼子ちゃんと友達が写ってる」とも書き込んでいた。だが、広末は堀越ではなく別の高校を卒業しており、詐欺まがいの出品だった可能性もある。