千葉北署捜査本部によると、仲田容疑者は23日午後4時半ごろ、那覇市の携帯電話ショップを出たところで、捜査員から「仲田か」と声をかけられ「そんな人間ではない。違う」と答えたが、抵抗する様子もなく那覇署に任意同行された。調べに「間違いだらけです」と供述。殺人容疑について否認し、逮捕監禁容疑は一部を認めた。
任意同行時、仲田容疑者は帽子にサングラス姿。智美さんは「怖かった」と話している。捜査本部は23日夜、仲田容疑者を羽田空港経由で千葉北署に移送した。
千葉県警は23日深夜に会見。仲田容疑者は殺人容疑について「やっていない」と供述し、19日に沖縄県に着き、智美さんと2人でホテルを転々としていたという。智美さんも同日夜に千葉市に移動。千葉県警によると、けがはないが、念のため医師の診断を受ける。
逮捕容疑は18日午前9時20〜30分ごろ、団地の2階踊り場近くで、愛子さんの首など数カ所を刃物で切り付けて殺害、智美さんを車で連れ去り監禁した疑い。
仲田容疑者は19日にクレジットカードで沖縄行きの航空券を購入し、同日午後1時すぎ、羽田発の航空機で智美さんとともに那覇に向かった。羽田、那覇両空港の防犯カメラに2人とみられる男女が写っていた。捜査本部は沖縄県警に捜査を要請。仲田容疑者が22日に那覇市内の携帯電話ショップに立ち寄ったことをつかみ、22日夕、沖縄に捜査員を派遣していた。
智美さんは1月ごろ、仲田容疑者と出会い系サイトで知り合い交際。6月ごろ別れたが、7月に入り、車で愛知県まで連れ回されるなどしたため、千葉北署にストーカー被害の相談をしていた。
愛子さん殺害事件後、仲田容疑者の車が栃木県の東北自動車道佐野藤岡インターチェンジや周辺のガソリンスタンドなどで目撃されていた。車は見つかっていない。