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「高齢者は働くしか才能ない」 野党、首相発言に批判

2009年07月25日 20:11

 麻生太郎首相は25日、横浜市内で開かれた日本青年会議所の会合で、高齢化対策に関し「高齢者は働くことしか才能がない。80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」と述べた。この後の仙台市内での講演では、この発言について「元気な高齢者に働ける場をつくることが、活力のある明るい社会だと申し上げた。誤解を与えたようだ」と釈明したが、野党各党は「高齢者への侮辱だ」(志位和夫共産党委員長)と強く批判した。

 日本青年会議所の会合であいさつする麻生首相=25日午前、横浜市のパシフィコ横浜

 24日には自民党の細田博之幹事長が、国民の政治意識は低いとの認識を示したと受け取れる発言をした直後に撤回しており、一連の発言が衆院選に向けた論戦で波紋を広げるのは必至だ。

 民主党の鳩山由紀夫代表は25日、大阪府内の街頭演説で、首相発言に関し「意味が分からない。(働くかは)お年を取られた方々の自由ではないか。一生懸命働いたから、あとは遊び事、習い事をして楽しく人生を過ごしたいということでもいいではないか」と指摘した。岡田克也幹事長も神戸市内で記者団に「また失言したかという感じだ。自民党の体質を表している」と語った。

 志位氏は党本部で「高齢者は生きがいある老後を送るため、抱負や希望を持って暮らしている」と強調した。



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