ホーム |
防災気象情報 |
気象統計情報 |
気象等の知識 |
気象庁について |
案内・申請・リンク |
特に断りがない限り、10分間平均風向・風速です。
風向風速計で観測されたデータから10分間の平均風向・風速を算出し毎正時前10分間平均風向・風速を正時の観測データとして気象庁ホームページで公表しています。
例えば、15時の風向風速は、14時50分から15時00分の10分間の平均です。
アメダスの風速は、毎正時前10分間の平均風速を少数第1位を四捨五入して表示しています。
具体的には、
0.0m/s〜0.4m/sの場合 0m/s
0.5m/s〜1.4m/sの場合 1m/s
1.5m/s〜2.4m/sの場合 2m/s
と表示しています。
真北で観測しております。なお、磁北は真北から約7度西へ向いています。
天気予報等で単に「風速」と表現しているときは、10分間の平均風速のことをさしています。瞬間風速は、変動している風速のうちある時刻の瞬間の風速を指し、平均風速と区別しています。
なお、瞬間風速の算出には風速計から出力される3秒間の平均値(0.25秒間隔の計測値12個の平均値)を用いています。瞬間風速は、平均風速の1.5倍から3倍に達することがあります。
気象庁では、国民の皆様に風の強さの程度を容易にご理解いただくために、風の強さを「やや強い風」、「強い風」、「非常に強い風」、「猛烈な風」の4段階に分類してお伝えしています。例えば、「非常に強い風」とは風速20m/s以上30m/s未満の風を指します。
一方で、暴風警報基準以上の風のことは「暴風」とも呼んでいます。暴風警報基準は都道府県ごとに設定しており、例えば、東京地方で「暴風」と言うのは風速25m/s以上の風を指しています。
詳しくは、風の強さと吹き方を参照してください。
急に吹く強い風で継続時間の短いものを突風と呼びます。激しい突風をもたらす現象としては、積乱雲の下で発生する竜巻やダウンバーストなどがあります。この他に寒冷前線が通過するときの一時的な強風や、晴れた日の校庭でよく見られる塵旋風なども突風と言うことができます。
発達した積乱雲の中には強い上昇気流があります。一方、周辺の風の分布や地形の影響で地面付近には大きな回転性の流れ(渦)が生じることがあります。この大きな渦の上に積乱雲の上昇流が重なると渦は上空に引き伸ばされ、最初は大きかった回転の半径が小さくなります。回転の半径が小さくなると回転のスピードが速くなるので、最初の渦は風速が弱くても引き伸ばされた渦の風速は非常に強くなります。これはフィギュアスケートの回転で腕をたたむと回転スピードが上がるのと同じです。このようにしてできた上下に細長く伸びた速い回転の渦が竜巻です。
藤田スケールとは、竜巻やダウンバーストなどの風速を、建物などの被害状況から簡便に推定するために、シカゴ大学の藤田哲也により1971年に考案された風速の尺度です。竜巻やダウンバーストなどは現象が局地的なため、風速計で風速を観測できることがほとんどないことから、このような現象における強い風を推測する尺度として世界的に用いられています。
藤田スケールは「Fスケール」とも呼ばれ、F0からF5の6段階に区分されています。過去に日本で発生した竜巻のうちで最もFスケールの大きかったものはF3で、1990年12月に千葉県茂原市、1999年9月に愛知県豊橋市、2006年11月に北海道佐呂間町で発生しています。
詳しくは、風に関する用語を参照してください。
湿潤な空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことを「フェーン」と言い、そのために付近の気温が上昇することを「フェーン現象」と呼びます。これは、湿潤な空気が山を吹き上がる時は、湿潤な空気に含まれる水蒸気を雨として降らせながら100メートルにつき0.5℃の割合で気温が下がり、逆に山を吹き下りる時は、乾燥した空気が100メートルにつき1℃の割合で上昇しながら吹き下りるために起こります。ちなみに1933年7月には、フェーン現象により山形市で40.8℃の最高気温を記録しています。