2009年07月25日

友愛社会の実現と勤労感謝の日の趣旨

民主党の鳩山代表は遊説先で、一貫して友愛社会の実現を説いています。

 

6月25日の静岡での演説

 
 鳩山代表は、「人の幸せを自分の幸せと感じられるような社会をつくりたい」との思いを語り、自身が掲げる「友愛」社会の実現によって、「日本人が本来持っていた人を思いやる精神を取り戻し、一人ひとりの居場所がある、人の役に立っていると感じられる社会をつくりたい」と重ねて訴えた。

 また、弱い者の立場に立つのが政治だとして、人の不幸をなくす政治を目指すとも主張。「思いやりの社会を静岡から発信させてほしい。友愛のモデルをつくっていただきたい」と求めた。

http://www.dpj.or.jp/news/?num=16361

 

「友愛社会」の実現を難しく考えてはいけないと私は思います。「友愛」とは、人間誰もが持っている普遍的な心根である「思いやりの心」「分かち合いの心」であり、「友愛社会」とは「人間愛社会」につながるものです。

これまでの政権が目指してきた「競争至上主義社会」「成果主義社会」「自己責任社会」を方向転換し、人と人が協力し合い、「豊かさ」と「富」を分かち合う「共生社会」を目指そうというのが、鳩山代表が実現を目指す「友愛社会」なのです。

 

「友愛社会」の実現は決して難しいことではありません。ものの見方、考え方を少し変えればいいだけです。

それでは、何をどのように変えるのかですが、これも至ってシンプルです。働くことで人は「豊かさ」「富」を得られますが、その働き方に対する考え方を変えるのです。

 

勤労感謝の日の趣旨

「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」 

意味するところは、労使の関係を超え、相手を思いやり、「豊かさ」や「富」を分かち合いましょうということだと私は理解しています。
 
業種や労働形態がどうであろうとも、日本人自身が宣言したこの勤労感謝の日の精神を、日本人一人ひとりが取り戻すことができれば、鳩山代表が目指す「友愛社会」の実現は難しくないと私は思いますが、皆さんはどのように考えられるでしょうか。
2009年07月24日

ミスター・ロンリーA

ページ別アクセス数は日ごとに増えています。その理由は私には分かりません。

http://www.youtube.com/watch?v=s8xOMg6ca0U

 

http://www.youtube.com/watch?v=TzCjwjERoxo

 

http://www.youtube.com/watch?v=1vHM-BNDUD4&feature=related

2009年07月23日

友愛社会の実現と政権交代

 

 

衆議院が解散され来月30日に総選挙が行われます。政権交代とは何か、今日はこのテーマでできるだけ分かりやすく書いてみたいと思います。

 

政権交代とは「ぬか床」交代と考えると分かりやすいでしょう。「ぬか床」とは、あのぬか漬けを生み出す良い意味での「温床」です。

 

当たり前のことですが、「ぬか床」が腐っていたり塩辛すぎたりしたら、どんなにフレッシュな素材を入れても、とてもいただけないものがアウトプットされます。私は、今日の荒廃し、疲弊した日本を生み出したのは、国民の生活を思いやらない役人主導で硬直化した自民党長期政権「ぬか床」が温床にあったからだと考えています。

 

自民党「ぬか床」には国民を思いやるという「ミネラル」が不足しています。自民党「ぬか床」が生み出す考えは、権力(国民を強制し服従させる力)でこの国を統制しようとするトップダウン型思想であると私は考えています。

 

このトップダウン型思想の「ぬか床」からは、塩漬けされたような閉塞感に満ちた人間や組織ばかりが生み出されます。

 

一方の民主党「ぬか床」はどうでしょうか。確かに「ぬか床」は新しく、自民党「ぬか床」ほど熟成していません。しかしながら、民主党「ぬか床」の性格を決定する思想は「友愛」です。

 

「友愛」とは、東洋思想、西洋思想に共通する地球市民としての「心根」である、人間愛、思いやり、分かち合いの精神であり、地球市民として互いが共生するために、宗教や価値観の違いを超え、誰もが否定しない「信条」であると私は思います。

 

この「友愛」ミネラル一杯の「ぬか床」からは、一人ひとりの地球市民にやさしい政策が生み出されるものと私は確信しています。役人主導型ではなく、国民参加型の「ぬか床」に熟成させていくことにより、主人公である国民は意欲的になり、現在漂っている閉塞感は必ず躍動感に変わっていくに違いありません。

 

自民党は、国民を統制する権力「ぬか床」を一度現在の野党に譲り、自らの「ぬか床」をメンテナンスすべきです。自民党「ぬか床」には長期政権で蓄えた「良いもの」もたくさんあるに違いありません。時間をかけ、その良い部分を「素」に手入れの生き届いたミネラル溢れる自民党「ぬか床」に再生させればいいのです。

 

そうすることにより、健全な二大政党制が実現し、国民がより良い政権を選択できるという好循環が生まれるのです。

 

政権交代は、国民主権の民主主義をこの国に根付かせるために必要不可欠のプロセスです。元政府系のマスコミは政権交代に抵抗しネガティブなキャンペーンを仕掛けてくるでしょうが、決して煽られてはいけないと思います。有権者は自分の頭でマスコミの放つ情報を噛み砕いて理解して欲しい、そう願ってやみません。

2009年07月19日

「最後のパレード」と心のはーとディスク

「最後のパレード」読者へのフォローアップシリーズ@

 

「最後のパレード」のまえがきにこのように書きました。

 

パソコンにはハードディスクという記憶装置がありますが、人には「はーとディスク」という記憶装置があると考えます。そのディスクに幸せの記憶をインプットしていくのが、ディズニーランドのキャストたちの仕事です。あかるく元気のいい挨拶、夢と希望があふれる会話、キャラクターたちとの楽しいかけ合い……そんな一つ一つの場面から、たくさんの幸せを書き込んで、家族や恋人、友人たちといつまでも語り合えるような大切な思い出を作ってほしいと願っています。

<終了>

 

私は、講演では[幸せの記憶]をもう少し噛み砕いて伝えています。こんな感じです。

 

パソコンには「ハードディスク」という記憶装置があります。 私は、人には「はーとディスク」という記憶装置があると考えています。その「はーとディスク」に「幸せポイント」をインプットするのがディズニーランドのキャストの仕事だと、私はそのように考えています。笑顔での明るい挨拶なら1ポイント、ゲストとの楽しい会話や困っているゲストへの手助けなら2ポイント、ゲストとキャストやキャラクター達が楽しさを共有し、分かち合うする(ハロウィンパレ-ドのような)エンターテイメントショーなら5ポイントとか・・

ディズニーランドでゲストは、心の「はーとディスク」にたくさんの「しあわせポイント」を貯めていく、そのお手伝いをするのがディズニーランドのキャストの仕事なのです。

<終了>

 

「幸せポイント」は「心温めポイント」でもあり「元気付けポイント」でもあります。私はこれから、人々を幸福にするポイントを総じて「友愛ポイント」と称していきたいと考えます。

 

反対に、意識的に「はーとディスク」に「不幸のポイント」をインプットしてくる人たちも見受けられます。

心への「傷つけポイント」「無断侵入ポイント」「スズメバチ攻撃ポイント」「不安感醸成ポイント」などですが、はたしてこれらをなんと総称すればよいのでしょうか。私には「ケダモノポイント」「サタン(悪魔)ポイント」くらいしか思いつきません。

 

自暴自棄の殺人も子供たちの自殺も、「はーとディスク」の友愛ポイントが空っぽになったり、「心傷つけポイント」で満杯になったりした時に起きてしまうのです。

 

「最後のパレード」は、訳されて世界中の人々の「はーとディスク」にたくさんの友愛ポイントを貯めていける・・・世界中の人々の幸福創造に寄与できる・・・そんな計画でした。

 

ヨミウリの友愛心のかけらもない、私への一発の「報道弾」により、私は「瀕死」の状態でした。それでも、私の「はーとディスク」に今、多くの方が友愛ポイントをインプットしてくださっています。本当にありがとうございます。

 

この事件の真相を明らかにできるまでもう少し時間が必要ですが、マハトマ・ガンディーの「真実と愛は必ず勝利する」という言葉を固く信じ、今後もひるまずに戦っていきたいと思います

2009年07月16日

「最後のパレード」とみのもんた

 

 

2年ほど前のことでしょうか。みのもんた氏が朝の番組でこのような話をされたことがあります。

 

「昔は柿を(所有者である)家の人は上の方から取った。なぜなら・・・下の方の(誰でも手が届く)柿は、貧しい人、旅人のために残しておいたのです。今の人に欠けているのはこのような(人を思いやる)気持ちではないでしょうか。」

 

「最後のパレード」のエピソードを柿の果実と考えてみると「最後のパレード」問題の本質的論点がはっきりと見えてきます。

 

「最後のパレード」は、25年間のディズニーランドで起こった(今も日常的に起こっている)感動のエピソード(秘話、実話、美談)を集めて、著者である私がそのエピソードにコメントを加え、一冊の著作物にしたものです。

 

つまり、筆者である私が、問題となった一つひとつのエピソードらを「作」したことはありません。本にも明記されているように「集めてきたもの」なのです。このことは誤解なきようお願い申し上げます。

 

それでは、この集めた一つひとつのディズニーランドのエピソードは、一体誰のものなのでしょうか。

 

ディズニーランドで生みだされた感動的なエピソードを柿の果実に例えてみます。ディズニーランドの一本の柿の木には、感動のエピソードである果実が数え切れないほど実を結んでいます。このような感動の「感動の実がなる果樹」はたくさん見受けられます。

 

私は、長年に渡り東京ディズニーランドのキャストを務めてきました。ウォルト・ディズニーの分身としてディズニーランドの価値を高める役目のスーパーバイザーも務めました。ウォルト・ディズニーの哲学や考え方は誰よりも理解しているつもりです。

 

その私は、これらの「感動の実がなる果樹」が生えているのは、「ディズニーの森」であると考えています。「ディズニーの森」でウォルト・ディズニーの教えを伝承してきた私は、この森で生まれる(経済効果以外の)人々を幸福にする恵みは、「すべてのディズニー」のものであると教えられてきました。

 

私は「盗人」と疑われました。「最後のパレード」に掲載された一つのエピソードが、「ヨミウリの森」に生えていた木の果実であるエピソードによく似ているという理由からだけで、「泥棒野郎」と、日本中に印象づけられたのです。

 

私は、「ヨミウリの森」とは全く接点を持ちません。元々は巨人の大ファンで後楽園球場で長嶋の引退試合に涙した人間ですが、江川問題以来、ヨミウリが大嫌いになり、以後、読売新聞は一回たりとも読んでいません。

 

盗作疑惑報道の前日の夜に「ゲリラ取材」にやってきた読売の記者にも同じことを伝えました。しかしながら読売新聞の記者は私とヨミウリに接点がないことを知りながら、それを無視し「満塁ホームラン」狙いの大誤報記事を放ちました。

 

繰り返しますが、私はエピソードを創作した人間ではありません。読売新聞との間には全く接点がなく、掲載されたオリジナルを私が「盗作」した事実は100%ありません。天地神明に誓って申し上げます。

 

このように、ヨミウリは、私が「ヨミウリの森」には全く近づいたこともないのに、エピソードという果実が似ているというだけで、人を「盗人扱い」しました。私には冤罪被害者の気持ちが痛いほど分かります。

 

話を「ディズニーの森」に戻しましょう。ウォルト・ディズニーのDNAを強く受け継ぐ私は、「ディズニーの森」で生みだされる人を幸福にする果実は、「すべてのディズニー」のものと確信しています。

 

半世紀以上をかけて築き上げてきた壮大なる「ディズニーの森」は、ディズニーで働いた人や訪れた人々らの汗と血と涙から生まれた「ミネラル」いっぱいの大地に存在します。一本一本の果樹が、先人が積み上げたその養分を力強く吸い上げ、ミネラルいっぱいの実を結んだのが、感動のエピソードという果実なのです。

 

ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、この「ディズニーの森」の産物は「すべてのディズニー」のものではなく、オリエンタルランドという一私企業のものであると主張しているようです。

 

天国のウォルト・ディズニーは嘆き、悲しんでいるに違いありません。

 

著作権侵害の侵害とは相手の権利を侵し、損害を与えるという意味です。私はオリエンタルランドに損害を与える意志も、損害を与えたという認識もありませんでした。あったのは、「ディズニーランドはみんなのもの、果実である感動のエピソードを分かち合いたい」という気持ちだけでした。

 

先日も、山菜採りは犯罪であると書きました。しかしながら森や山は、元々は所有者個人が造ったものではありません。宮崎アニメの「もののけ姫」ではありませんが、「神々しいものである」と私は考えています。

 

「最後のパレード」に著したように人間の心や意志も神秘に満ちているといっても過言ではありません。すべての出来事を人間(役人)が決めた法律という「ものさし」で計った時、冒頭に記したようにみのもんた氏が言う、「何か大切なもの(良心)」が規定違反としてはじかれるとともに、すべての権利が強者のものになってしまう。私にはそんな予感がします。

 

ここが、「最後のパレード」問題の核心的論点の一つなのです。

民主党の鳩山代表が主張する「友愛社会」とは、まさにディズニーの世界同様に、「愛、思いやり、分かち合い」という、宗教や思想を超えて誰もが受け入れる人類の普遍的精神でなりたつものです。

 

今後、「最後のパレード」問題が、ウォルト・ディズニーや「友愛社会」を目指す、すべての人々の良心や崇高な理念と離れて解釈されることのないよう切望します。

 

最後になりますが、1955年にカリフォルニアにディズニーランドがオープンした時のウォルト・ディズニーのスピーチを掲載します。

 

今日ここにお集まりのすべての皆さま、幸せの国へようこそ。ディズニーランドは今日から皆さまのものです。私は、ディズニーランドが幸福を感じてもらえる場所、大人も子供も、ともに生命の驚異や冒険を体験し、楽しい思い出を作ってもらえるような場所であってほしいと願っています。ここで、ある人は過ぎ去った日々への郷愁にふけり、若者は来るべき未来への挑戦に思いをはせるかもしれません。

 

私たちは、王様や女王様をもてなすことが好きです。でも、ここでは、すべての人がVIPなのです。                    ウォルト・ディズニー

  

東京ディズニーランドテーマ曲 -Tokyo Disneyland Is Your Land

http://www.youtube.com/watch?v=-JMVwRVqndw

2009年07月14日

友愛コンサルタントとしての活動を開始しました。

 

 

東京都議選の結果を受け、ますます政権交代の可能性が高まってきました。政権交代とはもちろん、政権与党が交替することです。自民党中心の政権から民主党中心の政権に交代するのはほぼ確実でしょう。

 

一方で、政権交代とは権力行使における「政治道徳」も変わる可能性があります。以下は日本国憲法の前文です。よい機会ですのでお読みくださいますようお願いいたします。

 

―――――――――――――

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。 

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

―――――――――――――

難しいことは言いません。本来は「政治道徳の法則は、普遍的」であるべきですが、自民党の長期政権により、憲法に謳われている国民主権は、今や官僚主権になってしまっています。それを普遍的なものに(国民主権に)戻すのが、次期衆議院選での政権交代なのです。

 

私は、政権交代は「ぬか床交代」と言っています。古く陳腐化した、国民にとって塩辛すぎる自民党ぬか床から、まだ熟成はされていませんが、フレッシュで「友愛」ミネラルたっぷりの民主党の国民主権ぬか床に「CHANGE」する必要があるのです。

 

さて、この「友愛」ですが、この概念も難しく考えてはいけません。私は単純に、友愛とは、(テロリスト以外の)世の中のほとんどの人が受け入れられる行動原則である「人間愛、思いやり(ホスピタリティ)、分かち合い」の精神と理解し共有することが、友愛社会を創造する最大のポイントであると確信しています。

 

紹介した日本国憲法の前文には、「政治道徳の法則は、普遍的なもの」「崇高な理想と目的を達成」とありますが、政治家と国民が普遍的な原則である「友愛」を共有することにより、人と人、民族と民族が共生できる社会を創造することが必ずできます。

 

「地球市民としての共生哲学」「東洋的共生哲学」「西洋的共生哲学」に共通するのが、まさに「友愛」であり、それは前述したように実に心温まるシンプルでやさしい「共生のための人類共通ルール」なのです。

 

「友愛」を「美しい国」のように、観念的で曖昧なものとせず、理論的で実現プログラムに展開できるようしっかりと噛み砕いて、国民に伝えていくことが求められているのです。

 

簡単に言えば、「友愛」= ホスピタリティであり、「友愛社会」=「ディズニー社会」なのです。私は「ディズニー社会」を創ってきました。「友愛社会」の想像も難しくないと考えます。

 

具体的な講演レジュメや「友愛」具現化プログラムは作成中ですが、どこよりも、誰よりも早く、「友愛」をしっかりと理解したい、現場に取り入れたいとお考えの方は、電話かファックスでご連絡くださいますようお願い申し上げます。

2009年07月10日

「最後のパレード」と山菜泥棒

森林窃盗罪を厳密に当てはめれば、持ち主の承諾のない山菜採りは「山菜盗り」に当たります。三年以下の懲役、三十万円以下の罰金に処せられます。

 

キノコ狩りや薬草採り、ヨモギやツクシの採取も窃盗でしょう。それでも、家族で食べる分くらいなら大目に見る・・・これが日本の常識であったと考えたところに私の失敗の根源がありました。

 

法律の境界線(OB杭)を1ミリでも超えたら、即刻レッドカードで退場、法的措置を受けるこの社会で私がはたして生きていけるのか、甚だ疑問です。

 

大切なものをたくさん失いました。それでも「最後のパレード」問題の説明責任はしっかり果たしていく所存です。しばらくお時間をください。伏してお願い申し上げます

2009年06月29日

自殺志願・・・

 

 

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6月29日14時44分 車窓より(約30m下は河岸の岩肌)

2時間後に、現場を通りましたが何もなかったかのように静まり返っていました。警察官の実直な説得が通じたのでしょう。本当に良かった・・・

 

私も経験がありますが、「公(おおやけ)」の方に話を聞いてもらえると、実に心が落ち着くものです。

何があったのか分かりませんが「自殺大国」と言われるこの日本です。弱肉強食の社会から「友愛」「ホスピタリティ」の社会への転換が必要です。

 

この騒動が落着した頃でしょうか、会社の電話には以下のような留守電が入っていました。

 

犯罪者!

ゴミ!

だに!

泥棒野郎!

貴様には生きる資格すらない!

(16時11分着信)

 

すべては読売新聞の報道が出発点です。ディズニーを愛し、ディズニーの無垢な心で人間愛、人間賛歌を著しても・・・いきなり「盗作疑惑人間」と印象付けられた私。ディズニーランドを愛し、ディズニーの無垢な心で子供たちと接しても・・・「性的虐待疑惑人間」と印象付けられたマイケル・ジャクソン。

 報道記事は「商品」でしかありません。読売のパパラッチ記事を購入し、それを丸のみし、私を必要以上に攻撃してくる人間がいるのです。これがディズニーの世界とは180度違う「読売の世界」としか推察しようがありません。

 

2009年06月26日

マイケル・ジャクソン氏の急死を悼む

マイケルの気持ちが私には分かる。

 

葛藤の中、必要以上に自分を痛めつけていたんだと思う。

 

私も同じだ。

 

当事者にしか分からないことだ・・・。

 

合掌

 

 3年前の過去記事から

ディズニーランドとマイケル・ジャクソン

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13119226.html

2009年06月21日

ホスピタリティ・フォト 06月25日

 

 

 撮りたてです。おいしそうに食べていました。山田うどん、所沢三ケ島店前で撮影

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ここからは入間市の西久保湿地から

アメリカザリガニ

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「恋の季節」を感じました。

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あめんぼうのファンになりそう ・・・美しい!

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飯能市にて遭遇・・・感動! 

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お母さんからおっぱいをもらっていいるような・・・

そんな風に感じるのは私ひとりでしょうか。

 

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24日、東京は午前中は雨でしたが、午後は撮影日和に。

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花粉まみれ・・・

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サニーレタスも元気! 

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きゅうりの花

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この花・・・春菊です。

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↓ 中村園の茶畑の夏芽 本日(6月24日)撮影

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 読売新聞の心無い記者へ!

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↓ 雑草です。「雑草」に分類されると・・・こんなにきれいな花を咲かせても、人間により容赦なく淘汰されます。

明日にでも刈られてしまうのでしょう。

 

人間って・・・嫌だ!

 

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私は、以前はアジサイの花が好きではありませんでしたが、今は一番心にしみます。

 

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花は人の心をやさしくしてくれますね。

 

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サボテンも美しい!
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グリーンアスパラも・・・
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ハチも元気!
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最後は青空を!
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写真はご自由にお使いください。
2009年06月12日

笑える「読売信条 」

読売新聞のホームページより


 
読売新聞は

責任ある自由を追求する。

個人の尊厳と基本的人権に基づく 人間主義をめざす。

国際主義に立ち、日本と世界の平和、 繁栄に貢献する。

真実を追求する公正な報道勇気と責任ある言論により、 読者の信頼にこたえる。
 

記者行動規範 

 読売新聞は、21世紀を迎え、新聞倫理綱領および読売信条に掲げられた新聞人のあるべき姿を実現するため、記者行動規範を制定し、守るべき職業倫理を改めて確認する。新聞への信頼は、正確かつ公正な報道と良識ある取材から生まれる。読売新聞記者は、言論・報道の自由と記者に課せられた重い責任を自覚し、この行動規範に従って日々の取材・報道に当たるとともに、高い倫理意識を持って行動する。

 

1、取材・報道に当たっては、人権の尊重を常に心がけ、個人の名誉を不当に傷つけたり、プライバシーを不当に侵害したりすることがないよう、最大限の配慮をする。

<引用終了>

http://info.yomiuri.co.jp/company/shinjyo/


 

 

公開質問状のやり取りが終了したら、読売のコンプライアンス責任者と面会し、なぜ、中国新聞の記事を盗用したり、「最後のパレード」事件の発端となった捏造記事を書いたりする記者を生み出すのか、コンプライアンスの専門家としてインタビューし、著書に著したいと考えています。

 

 

2009年06月11日

公開質問への読売の回答予測

質問内容
貴紙の記者は、日曜日の夜に著者と出版社社長の自宅を訪問し、形だけの取材をした。なぜ、平日の営業日に会社を訪問し、十分な取材活動をしなかったのか。  


◇先延ばし型 

削除はされたが中村氏は、ブログで「読売を提訴する」と書きこんだ経緯があり、裁判になった場合を考え、回答を拒否する。

 

◇云々ごまかし型

「弊社は創立以来 〜 云々 〜・・・・・」

質問には答えず、「自社の 云々 に基づいて適切で 云々 取材活動を行っております。云々」と質問していないことを延々と述べてくる。国会の政府側の答弁方式

 

◇嘘の上塗り型

「当日の取材で、盗用を裏付ける証拠が出揃った。『あひるさんありがとう』のエピソードを中村氏が知っており、さらにそのエピソードを中村氏自身が盗んで作り変えたことを当社は確認している。」

 

◇あり得ない型

「本格的な取材をすると、盗用と書けない可能性が高く、スクープ記事としての商品価値が消滅してしまう。書いてしまえば読売の読者が中村氏をどのように評価するかは自由であり、グレーのイメージを定着させることができればそれでいいと考えた。」

 

さて・・・読売が誠意ある回答を行い、諸問題へ発展した記事を掲載したことへの説明責任を果たせるか。

回答が待ち遠しい。

2009年06月09日

「最後のパレード」と読売への公開質問状

本日送付した質問状の内容を記す前に、新聞記者について少しだけ書きます。お読みいただけたら幸いです。

 
誰でも知っている有名メーカーの広報経験者(私の友人)から直接聞いた話です。かなり笑えますよ。 

某有名メーカーの担当になった読売の記者(大学を出て34年くらいの若輩)が、明らかに年上の広報担当者にこう言ったそうです。「鳩山(呼び捨て)、一度銀座のクラブへ連れてけよ!」

 

友人は頭の働きが早く、瞬時に「この記者を接待すれば、いい記事を書いてくれるに違いない」と判断、早々に銀座で接待したそうです。

 

そうすると案の定、読売の記者は、メーカーの商品を称賛する素晴らしい記事を書いてくれたそうです。費用対効果も抜群の接待作戦だったそうです。

 

友人は、「新聞記者なんてそんなもの、新聞記者なら何でもできると勘違いしている」と切り捨てていました。

 

読売だけではありません。何回も紹介していますが、前職が性風俗レポーターで、元毎日新聞記者の薄井政美市議は、「娘が性風俗の道に進んでも理解する」と公言したり、何回も他人の著作権を侵害したりしています。私からの批判にはダンマリを決め込み、逃げ回っているのが現状です。

 

薄井市議のブログへは、私はコメントを書き込むこともできません。自分に都合がよいコメントしか掲載しない薄市市議には全く誠意がないと断じざるを得ません。

 

娘が性風俗=有害業務で働くことを認めたコメント

http://www.higashimurayamasiminsinbun.com/page094.html

 

好きになろうよ東村山

(薄井市議は以前にも「トトロ」を利用した事実があります。今も売名行為に宮崎駿監督を利用しています。騙されないように)

http://usuimasayoshi.blog98.fc2.com/

 

<読売新聞への質問内容>

 

表題の件、下記の通り質問する。

1、質問理由

貴紙が420日に報道した「最後のパレード」の盗用疑惑記事により、以下の被害が発生しているため。


(省略)

2、質問内容

貴紙の記者は、日曜日の夜に著者と出版社社長の自宅を訪問し、形だけの取材をした。なぜ、平日の営業日に会社を訪問し、十分な取材活動をしなかったのか。

 

3、回答期限

当書面到着後7日以内とする。

以上

2009年06月07日

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害B【中村】

「最後のパレード」初版分(47,000冊)の売り上げの3%の1,776,600円を日本ユニセフ協会に寄付できた。この本が世界中のどれだけの子供たちの命を救えたのかを考えると、ユニセフに寄付することが明記されているこの本を「盗用」として評判を貶めた読売の社会的責任は、あまりにも重いと断じざるを得ない。 

なぜ、読売はこのような冷酷非情な行為に及ぶのか。今日はその理由を明らかにしたい。

 「悪の葉っぱに斧を向ける人は千人いても、根っこに斧を向ける人はひとりしかいない」
H・D・ソロー 

科学の科とは分けるという意味である。ディズニーの根っこと読売の根っこに目を向ければすべてが見えてくる。今、日本社会に欠けている「何か」も明らかになる。政権交代の必要性も理解していただけると確信する。(政権交代の必要性については後日記す。) 

結論から書く。読売は思想、哲学が貧困なのだ。

宗教観や思想の違いにかかわらず全ての人が受け入れるディズニーの哲学とは180度違うのである。 まずはこちらの記事をご高覧頂きたい。 「ディズニー社会と日本社会の違い」

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13448445.html

 

簡単なことなのである。

ディズニー・マインド = 豊かさマインド = 友愛マインド = ホスピタリティ・マインド = 共生マインド

 

読売マインド = 貧困(欠乏)マインド = やっつけマインド = アンチ・ホスピタリティ・マインド = 競争マインド

 

日本のほとんどの学者やコンサルタントの「ホスピタリティ論」は間違っている。学問的には「ホスピタリティとフィランソロピー(税務経理協会」」という本の解説が正しい。

 

この本はサービスとホスピタリティの違いを明確にしている点で高く評価できる。私はこの本を唯一のホスピタリティに関する参考文献にしている。

 ホスピタリティとは「厚遇」ではるが「おもてなし」ではない。なぜなら語源が同じ「ホスピタル(病院)では、決して「おもてなし」という言葉を使わないし、「もてなす」はentertainであるからである。 

この「ホスピタリティとフィランソロピー」は、276ページのレンガ本であり、ホスピタリティについて突っ込んで論じているが、ここではその論を紹介しない。

 

なぜならば、理論が分かっても行動になって表れないと何にもならない。知行合一でなくてはならないのだ。そのためには、誰でも分かるようやさしく説明しなくてはならない。

 

それではホスピタリティとは何か。

その答えを求めるカギは、ホスピタリティとはキリスト教から由来していることを知ることである。

 

それでも、ホスピタリティを知るためにキリスト教を学ぶ必要はない。もっと単純に考えてみよう。

 

それは、クリスマスの精神だ。愛(人間愛)、思いやり、分かち合いのその精神がホスピタリティの精神なのである。

私は、相手を思いやり、助けたいと思うマインドがホスピタリティ・マインドであると定義している。

 

このマインドが、日本社会が失ってしまったマインドであり、政権交代によって取り戻さなくてはならないマインドであるのだ。

 

話を読売の問題に戻す。

読売にはこのクリスマスの精神であるホスピタリティ・マインドが欠落している。愛(人間愛)、思いやり、分かち合いの精神がこの会社からは感じられない。

 

前述した貧困マインドの世界が読売の体質であり、江川事件から何も学んでいない。読売には教育や福祉や人権を語る資格はない、そう断じざるを得ない。

 

私が、冒頭に書いた、読売の思想、哲学は貧困だというのは、以上の理論に基づく。

 

思想から行動が生み出される。読売マインドから、私や出版社が多大な被害を被った「捏造報道」が生み出される。読売は今回の件をしっかりと省察しないと、同じ過ちを繰り返し続けることになるに違いない。

 

読売に「質問状」を送付し、回答を求めたい。

  http://rondan.tv/2009/06/01/%e3%80%8c%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%89%e3%80%8d%e3%81%a8%e8%aa%ad%e5%a3%b2%e3%81%ae%e7%a4%be%e4%bc%9a%e8%b2%a2%e7%8c%ae%e5%a6%a8%e5%ae%b3%e2%91%a2-%e3%80%90%e4%b8%ad/
2009年06月06日

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害

足利事件で無期懲役が確定し、再審請求中の菅家利和氏が釈放されました。おめでとうございます。

 

私は同じ「冤罪(逮捕、起訴されていませんから最後のパレード事件は冤罪事件ではありませんが)」被害者として、菅家氏の「間違ったでは済まない」「絶対に許せない!」という気持ちは、実によく分かります。

 

まさに、「筆舌に尽くしがたい苦痛」を強いられるのですから。

 

冷静になり、「最後のパレード」事件を振り返ってみます。

 

足利事件は「白いものを黒」と捏造された冤罪事件でした。「最後のパレード」事件は「純白のものを黒に近いグレー」と印象づけられた読売による捏造報道事件だったのです。

 何が起きたのでしょうか。以下のストーリーをご高覧ください。

 <開始>読売中学校での出来事です。数年前の学校新聞に掲載された「修学旅行の思い出」に書かれたエピソードが、今月発行された別学年生徒が書いた「修学旅行の思い出」エピソードにそっくりであると、読売中学校関係者は読者から通報を受けました。それは、旅行先のディズニーランドでドナルドダックからとても親切にしてもらったというエピソードでした。

 学校新聞の発行者は、日曜日の夜にそのエピソードを書いた生徒の家を訪ね「盗作したのか」と聞きました。

 疑われた生徒は「盗作はしていません。一緒に行動した仲間に聞いてもらえば盗作ではないことが証明できます。」と答えました。

 しかしながら、読売中学校の学校新聞発行者は、一緒に行動した仲間に聞くことなく、翌日「小沢二郎君が数年前のエピソードを盗んだ疑惑が浮上」と大々的に新聞に書きました。読売中学校ネットニュースにも流しました。読売中学校定時校内放送でも小沢二郎君の盗作疑惑を報じました。

 疑われた小沢二郎君は「盗んだものではない」と盗作を完全否定しましたが、後の祭りでした。小沢君は「悪者」のレッテルを張られ、友人を失い、やる気も失い、「人間てなんてひどい、今度生まれかわるとしたら・・・そうだ貝になりたい。貝ならば人間にひどい目にあわされなくて済む。」と考えるようになりました。<終了>
 

では、読売はなぜ一緒に行動した仲間(サンクチュアリ出版の編集責任者)に事情を聞かず、月曜日にいきなり報道したのでしょうか。その答えは簡単です。盗用していないことが判明してしまうと、読売の「商品」である捏造記事を報道できなくなるからです。

 

読売は足利事件にかかわった警察や検察同様に、自分たちにメリットがあれば他人を不幸にしてもかまわないと考える人間の集団のようです。そうなのです。「幸福の創造」をポリシーとするディズニーランドの精神と読売の精神は正反対、180度違うのです。

 

私も菅家氏同様に「絶対に許さない!」覚悟で読売と戦っていきたいと考えています。

 

私は、政治家や有識者も読んでいるという「論談」や書籍で盗用疑惑に関する説明責任を果たし、次に、読売に「最後のパレード」が店頭から消え、私に印税も支払われなくなったこの捏造報道の説明責任を果たすよう求めていきます。

 

そして、時間はかかっても今回の「最後のパレード」事件の全容を明らかにしていきたいと思います。それは、記号論や大衆洗脳論につながっていきます。そして、私は出版や東京都議会などへの請願を経て、最終的には「マスメディアによる大衆洗脳や印象操作を防止する(したくてもできなくなる)法案」を、党派を超えて立法府へ提出できるよう動いていきたいと考えています。

 

読売の捏造報道により講演の仕事もなくなりました。社会貢献活動もしばらくは行えません。時間はたっぷりあるので、小沢問題や他の印象操作事件、そして郵政選挙で行われた大衆洗脳を調査分析し、分かりやすく解説していきたいと思います。

 

冤罪被害者である菅家利和氏や松本サリン事件で冤罪・報道被害にあった河野義行氏にもお会いし、アドバイスを頂きたいと考えてもいます。

 

最後になりますが、読売にこの言葉を贈りたいと思います。

 私たちはみな、片翼だけの天使だ。互いに抱きしめあって、初めて空を飛べるのだ。ルチアーノ・ド・クレセンゾ
 

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害@


「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害A

 

「最後のパレード」とディズニーランドの変節@

 

 

 

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害C

 

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害D

 

「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害E


 「最後のパレード」と読売の社会貢献妨害F

 

 
2009年05月11日

酒席での騒動と過去のトラブルについて「白状」します

書かれる前に書く、これが真実を伝える唯一の手段である、私はそう考えるに至りました。反省の念を込めて「白状」致します。

 

新潮社の記者には「反対に創価学会に迷惑がかかることになる」と忠告しておいたのに真実を書かざるを得なくなったことが残念でたまりません。

 

創価大学出身者など、ディズニーランドでは創価学会の会員の方も大勢活躍しています。

 

「最後のパレード」と創価学会

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13448852.html

 
ディズニーランドと宗教
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0901/090123-21.html   


私は創価学会を攻撃している人間ではありません。是々非々の姿勢で対応しています。いずれ書きますが憲法九条問題では、公明党が主張する「加憲論」が正しいと考えています。(憲法の前文を総論、条文を各論と考えた時、総論や各論から何かを引き算することはしてはいけない。総論解釈上不足している各論を足し算すること、つまり「加憲」が正しいと考えます。)

 

反対に、ごく一部の心ない創価学会員のおかげで、また創価学会全体が悪く言われることを心配しています。

 

新潮社に情報をリークした学会関係者も今頃は「しまった」と思っているはずです。なぜならば結果的に、いつも創価学会を攻撃している週刊新潮に「手を貸す」結果になってしまうのですから。

 

顛末はこうです。

 

後から分ったことですが、「店主やお客が創価学会員のお店」に、偶然行ってしまったことが災いの始まりでした。

 

後から考えると入店した時から疑わしき状況がありました。カウンターは満席でしたが、「二階はどうなっている」という店側の一言でカウンターの左側から二人目の方が、すっと席を立ちました。

 

私はそこで2時間ほど楽しい時間を過ごしました。右側の品の良いご夫婦とは文化的な会話を楽しみました。私の左には青年が一人座っていました。誰とも会話することなく、一人考え込んでいるようでした。

 

私は、一人で寿司屋のカウンターに座ったのはこの店が初めてでした。寿司屋のカウンターは特別な場所といえないでしょうか。ゴルフ場同様に紳士、淑女が集う気品高き場所である、私はそう考えていました。

 

一回目も実に楽しい時間を過ごすことができました。握りは大将にまかせても4000円ほどで済みました。ですから再訪したのです。

 

満足な時間を過ごした後、私は「一人でも安心して歌えるカラオケスナックを紹介してくれませんか」と店側に尋ねました。なぜならば、一人で安心して歌えた「つちや」というお店が先月末で閉店してしまったからです。東村山市のPTA関係者や文化的な方々が集う、とてもマイホーム的な上品なお店でした。本当に残念でした。

 

店側は「学会の人が集う店がある」というような返事でした。

 

私に「スイッチ」が入ってしまったのは、この瞬間でした。その後、創価学会に関する問答が繰り返されました。

 

私はディズニーランド時代に苦情対応の責任者として様々な苦情に対応してきました。その中でも思い起こされるのが、キャッスル前のステージショー中止に伴う苦情です。確か10周年時のイベント「イッツ・マジカル」というステージショーだったと思います。

(アラジンのショーの記憶違いかもしれません)

 

天候による中止であれば、ゲストは納得してくれます。しかし、この時は中止の決定後も多くの人がその場を離れませんでした。

 

私が対応したゲストは愛知県からやって来られたカップルでした。このカップルは、地団駄を踏みながらこのように私に訴えました。

 

「休みを取り、このショーを見るためだけに朝から並んでいた。夢を壊されたようでこのままでは納得できない。時間を返して欲しい。」

 

時間を返して欲しい・・・東京ディズニーランド開園から数年間は、アトラクションが休止し、待っていたゲストに退出してもらう際によく言われたことです。しかしながら、安全確保のために止めたなど、誠意をもって説明することにより納得していただけました、

 

十分に説明できない機械的トラブルによる直前のステージショーの中止(途中中止だった可能性もあります。)は、ゲストとの信頼関係を大きく損ないます。ゲストを悲しませます。怒らせます。

 

話を戻します。私は「入会を勧誘するためのサービス」を受けていたと知った時、「ここで過ごした時間は何だったのか」と悲しみました。

 

期待が大きかっただけに悲しみは一瞬のうちに怒りに変わってしまいました。

 

「楽しく過ごした時間」が吹き飛び、「騙された、時間を返してくれ!」と地団駄を踏んで悔しがりました。「最後のパレード」に関する捏造報道への悔しさを癒すために訪れた店で受けた「サービス」が、私を挑戦的な人間に変えてしまいました。声を荒げたことも事実です。テーブルを(軽く)叩いたことも事実です。


 

過去にも同じようなことがあったのでしょう。店側は即座に警察を呼びました。

 

私は、過去に警察の怖さを経験しています。

 
警察は怖い・・・

http://rondan.tv/2009/05/07/%e8%ad%a6%e5%af%9f%e3%81%af%e6%80%96%e3%81%84%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%80%90%e4%b8%ad%e6%9d%91%e3%80%91/


 

私は、この恐怖の体験を思い出し、警察が来る前に店を出ることにしました。料金は6,000円と言われたので「釣りはいらない」と言って10,000万円札をカウンターに置き店をでました。

 

チームプレイで何が何でも警察に突き出したいと考えている「お客たち」が追ってきました。私は取り押さえられ、最終的に警察のパトロールカーの後部座席で「はがいじめ」にされていました。

 

その後のことは、書きたくありません。私が店を出た後に何が店内で行われたかを私が知る術がないからです。結局、店側も穏便に済ましてくれることになり、事件にも至っていません。

 

怖いことです。決して「普通」ではない私は助かりましたが、「普通」の人が、この店で声を荒げたり、カウンターを叩いたりすれば、確実に警察に連行されることになるのです。


 

私が過去に受けたような「強引な取り調べ」が行われ、公務執行妨害や器物破損の罪で逮捕されることになるのです。 

もちろん、すべての警察官や警察所がそうすると言っているのではありません。以前から申し上げているように、私は基本的に警察を応援しています。ディズニーランド時代にお会いした警察官はいい人ばかりでした。業務にも協力的でした。

 

朝木明代市議の怪死問題もあり、東村山市は創価学会との因縁が強いところです。この店と同類のお店が他にないことを祈ります。 

もちろん、私が「時間を返せ!」という主張をせず、黙って会計に向かえばこんなことにはなりませんでした。

この点は反省しています。「最後のパレード」の著者である私は自重自戒しなくてはいけなかったのです。

 

次の日には、お店に謝罪文をお持ちしました。暖簾(のれん)をくぐることは避け、郵便受けに投函してきました。必要なら内容を公開いたします。(ことの成行き上、修理代を支払うことも記入しています。)

 

今回の新潮社への情報リークが「お客」からのものであるか、お店側も絡んでいるのかは、新潮社がこの謝罪文の内容を知っているか知らないかで判断できます。新潮社は謝罪文の存在を知っているからこそ記事にすることができるのです。「穏便な対応をしてくれた」店側が絡んでいると容易に推察されます。

 

繰り返しますが、寿司屋のカウンターとはゴルフ場のように、メンバーが共に喜びを共有する「ホスピタリティの現場」であると考えている私が間違っているのでしょうか。それとも、今回の件は「交通事故」を起こしたと考えるべきなのでしょうか。

 

私は二度と「飛び込み」で入店することはありません。読者の皆さんも十分お気をつけられた方がいいと思います。

 

以下に私の酒席でのトラブルを記します。私は、黙ってはいられない性格ですが、他人様のものを盗んだり、壊したりする人間ではありません。「自己嫌悪」に陥ることばかりですが、「悪人ではない」ことについては、自らを固く信じています。

 

以下に私の酒席での「その場で終わらなかった」トラブルを記します。皆さんが想像するほどではないことが理解されると思います。 

@    新浦安の「S」でのトラブル

ディズニーランド時代にさかのぼる。人気店であり、混雑時は2時間の時間制限がかかることがある。当日は友人と二人であり、時間制限がかからないと確認し入店。しかしながら、店側は「事前に説明しているはず」とし、2時間後に退去を要請。私は店長を呼び、店外で強く抗議する。店長は従業員を信じ、私たちを信じず退出を求めたため、物別れに。

 

結局、後日店長は、浦安から東村山の自宅に一升瓶を持ち、謝罪に訪れることになった。

 

A    東村山駅西口の「M」でのトラブル

東村山駅西口再開発に関し、住民投票を求め直接請求を行ったメンバーが、協議のため集った際の出来事。(私は直接請求の代表請求人を務めた。)メンバーには、現職の市議会議員や元都議会議員候補も含まれ、紫煙の中で今後の進め方等が話された。

 

ある一点の違いで、私と他のメンバー全員という構図の口論に発展した。私が持論を取り下げないと、メンバーの一人は私の首根っこをつかみ、床に伏せさせた。私は過去に頸椎ヘルニアを経験しているため、ショックが大きかった。再発した場合に備え私が警察を呼んだ。

警察官の説得と、「市民によるこの連絡会の今後」を考えたことにより、結局、暴行の被害届は出さなかった。

 

B    秋田市でのトラブル

すでに、読んでいただいたと思うが、結果オーライでなければ、大変なことになっていた。読者にアドバイスするとしたら、携帯電話を取り上げられる前にトイレに入り、信用できる第三者(公人が望ましい)に連絡するといい。

 

隣席の人たちと口論になった理由は「政治と公共工事」の関係であった。男鹿市での講演が引き金になっている。

  

主催:秋田県男鹿地域雇用創出協議会

主旨:男鹿市における雇用促進

(男鹿市での起業を促し、起業した会社での雇用を増やす)

対象:起業に興味のある一般市民

内容:夢を叶えるディズニー的発想法

開催日時:2007918日(火)14:30〜16:30

 

当日は豪雨の影響で秋田新幹線が止まった。関係者と調整し、急きょ岩手県側から高速道路で秋田へ向かった。結局講演が始まったのは16時に近かった。

 

この体験から、この国の政治と秋田県政はどうなっているんだ、と思った点はいくつかある。

@    秋田高速道路はガラガラであった。秋田市に近づくまでは「貸し切り状態」と実感した。

 

A    講演を聞く人数の少なさに驚いた。当初は5人ほどいたが、終了予定時間の1630分を過ぎると、4人が退出し、一人だけが残った。その残った人は「ちびまる子ちゃん」のおじいさんのような方であり、とても、男鹿市で起業に興味がある人とは思えなかった。さらに、講演中このおじいさんの目が開くことはなかった。

 

B    秋田国体に向けて進む急ピッチで行われた「道路づくり」である。国体とは「道路づくり」のためではないのか、と思えるほど道路がピカピカだった。私を送迎してくれた方も「新しい道路が増えた」と語っていた。

 

このように、国民の税金が「利用者が少ない(公益性に乏しい)道路づくり」や「実質的な効果がない、雇用創出対策の補助金」に使われているということを知り、私は怒りの念で一杯だった。

 

宿泊したビジネスホテル内の居酒屋で隣席に座った4人の方には、明らかに政治の世界に身を置く人が含まれていた。聞こえてきてしまう会話の内容で容易に判断できた。県議一人に市議一人、二人は地元の有力者という「イメージ」が残っている。

 

私は、国会議員から市議会議員まで広く政治談議をする。忌憚のない意見をぶつけ、議員を怒らせてしまったことも何度かある。いつか書くが、政治に参加しないのは国民の義務違反であると考えている。 

隣席の方々の会話の中には公共事業にからむ話があった。別に不正の話をしている訳ではないので、私が秋田県で「実感」した上での「意見」を言ってみた。それが高じて口論に発展したのである。

 

個人攻撃をしたつもりもない。証明されているように暴力をふるったり、何かを壊したりという事実もない。それでも、秋田中央警察署に連行された。政治関係者が警察に連絡をすれば、白いものも黒くなるということだ。

 

私が長い人生で、後に禍根を残す酒席上のトラブルはこの4件だけです。

もちろん、暴力を振るったり、器物を破損させたりしたことは一度もありません。天地神明に誓って申しあげたいと思います。

2009年05月11日

「最後のパレード」と創価学会

1月23日に論談に投稿した記事をご覧ください。


ディズニーランドと宗教

http://www.rondan.co.jp/html/mail/0901/090123-21.html

 

私は「最後のパレード」の締めの「あとがき」にこのように書きました。

 

世界中のディズニーランドに共通する、キャスト一人ひとりの使命は「幸福の創造」です。でも一人の力ではとてもゲストたちを幸せにすることはできません。協力し合い、助け合って、はじめてこの大きな使命をなしとげることができます。

まるですぐれたスポーツ選手のようです。どれだけアシストできるか、サポートできるかを、競い合っているのです。

世界中のディズニーランドでは、さまざまな宗教、人種、国の人が一緒に働いていますがトラブルは一切起こりません。みんながゲストをハッピーにすることをめざして協力し合っている、そこはすでに「小さな世界」なのです。

 

創価学会の人は、昨日紹介した「ディズニーマインド」でいる時は素晴らしい仕事をしてくれます。反対に、選挙のように勝ち負けを争う「モード」にスイッチが入ると、「一元論の怖さが露呈される」と指摘する人もいます。

 

「国家の品格」の冒頭には「宗教を教えずどのようにして道徳を教えるのか」というようなことが書かれていたと記憶しています。ディズニーフィロソフィーを「宗教のようだ」と言う人もいます。

 

宗教とは個人を救うものです。時間をかけて、ディズニーフィロソフィーと宗教の関係を明らかにしていきたいと思います。


 

2009年05月10日

【速報】東村山通信 読売捏造報道が市議殺害予告に発展

「最後のパレード」盗用疑惑に関連し、東村山市議会議員 草の根会派の二人がインターネットの掲示板2チャンネルに「自殺」「殺す」と書きこまれていることが10日分かった。

 

http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news2/1241839812/

 
81 :朝まで名無しさん:2009/05/09() 16:33:11 ID:kEvU3nzH
朝木議員 自殺 矢野議員 追い込む 殺す 

管轄の東村山警察はすでに通報を受けており、「真摯に受け止め、対応したい」と話している
2009年05月10日

ディズニー社会と日本社会の違い

 以前(2006年1月)に個人ブログに書いたものを転載します。

 <転載開始>

今日は「豊かさマインド」と「欠乏マインド」について述べてみたいと思います。


まずは「欠乏マインド」についてです。皆さんはこの言葉を知っていましたか。
「欠乏マインド」とは物事を一個のパイと見て、他の人が大きな一切れを取ると、自分の取り分が減ると考えます。それは、物事をゼロ・サム・ゲーム(一方のプラスが他方のマイナスになり、両方の得点の総和が必ずゼロになるゲーム)と考えるマインドです。つまり人に何かを与えることは自分の取り分が減ると考えてしまうマインドです。


「欠乏マインド」とは他人が誉められたり、大きな成果を出したり、成功したりするとまるで自分から何かが奪われてしまったような気持ちになってしまうマインドです。
この「欠乏マインド」を持つ人は、いつでも比較したり競争したりしています。そして「勝つ」ということは「相手を負かす」ことである、そのように考えてしまうのです。


そして「欠乏マインド」を持つ人は、物や人を自分の所有物にすることで、自分の自尊心を高めようとし、その追求に多くのエネルギーを浪費し、他人を思いのままにしたいと考え、イエスマンやご機嫌取り、自分より弱い人たちで自分の周りを固めようとするのです。


そして、このマインドの人は、
業界内の小さいパイを奪い合い、一人勝ちをしようと考えます。


出る杭は打ち、邪魔者を消します。「やるか、やられるか」のパラダイムです。


嫉妬の天才です。自分よりすぐれたものをうらやんだりねたんだりします。


コラボレーションできません。協調性に欠け、相手に気を許さないからです。


教えてしまうことは自分が損をする、マニュアル化すると自分が損をすると考えます。


電車が5分でも遅れると損をしたと考え、苦情を申し立てることもあります。


取られる!攻撃されたと思い反射的な行動をとります。(キレルのが早い人です)

秘策、奇策を使い「刺客」を送ります。


ポチになります。長いものに巻かれたほうが楽だと考えます。


情報公開をしません。「見ザル、言わザル、聞かザル」の姿勢です。


パーティに招待されても何も持参しません。


「豊かさマインド」は、「欠乏マインド」の反対です。すべての人を十分に、あるいはそれ以上に満足させることが可能である、と考えるマインドです。「豊かさマインド」を持つ人は、天然資源や人的資源(創造力)には無限の可能性があると考え、全ての人を満足させる新しく創造的な代替案や第三案をつくり出すことができると信じています。


「豊かさマインド」を持つ人は、豊かさを創造し、人とその豊かさを分かち合うことができます。たとえばパーティに招待されたら、「音楽」「エンターテイメント」などを持参します。豊かな世界を広げるために持っている能力は惜しみなく提供したいというマインドを持っています。


この「欠乏マインド」と「豊かさマインド」の出所は、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」キング・ベアー出版 です。ぜひ読んでみてください。


さて、著者のコヴィー博士は「欠乏マインド」を持つ人は・・・と述べていますが、日本人の場合、私は多かれ少なかれ誰にでも両方のマインドがあるものと考えています。人間の心には両面性があるからです。

たとえば自動車の運転です。私もそうですが、割り込みをされた時など「ムッ!」としてしまうことがありませんか。
「ハンドルやカラオケマイクを握ると人が変わる」という話もよく聞きます。


大切なことは「自分は今、欠乏マインドモードにあるかもしれない」ということを自己認識すべきであり、意識的に「豊かさマインドモード」に気持ちを切り替えていく必要があるということなのではないでしょうか。
(「欠乏マインド」でなぜ悪い!という方からは余計なお世話と言われるでしょうが・・・)


日本のトップの小泉総理大臣や東村山市のトップの市長は、この「欠乏マインド」が強い人なのか、「豊かさマインド」が強い人なのか、この見方は分かれるとは思いますが、「欠乏マインド」の強い社会は犯罪や事故を多発させる社会である、このことだけは間違いないと考えます。



つまり、すべての犯罪や事故の真因は「マインド」にある、つまり日本人の「心」にあるということです。
いくら「規制」や「罰則」を強化しても、「基準」を統一しても、この荒廃した日本社会は決して良くはならないと私は思います。


私はこの「欠乏マインド」の強い人とは上手なコミュニケーションができません。小さなパイを取り合う、相手に勝つことだけを考える人たちと論議しても残るのは「むなしさ」だけであり、時には口論に発展してしまうこともあるからです。


もちろん、文中にもあるように、私が豊かさマインドの持ち主で他者とは違う、などと言っているのではありませんが、できるだけ自分が欠乏マインド状態に陥らないようガマンをしているつもりです。なぜならば、アルファー波が発せられている豊かさマインド状態の方が、議論をしていても楽しいし、生産性も高まるからです。

<転載終了>


 

私は講演で、このマインドを「ディズニーマインド」と「貧困マインド」と言い換え、ディズニーマインドの方が生産性が高い、と申し上げてきました。

違いを一覧表にしています。名著「菊と刀」の内容を表に整理したようなもので、日本では私にしかつくれないであろう貴重な資料です。

小泉改革が生み出した貧困マインド社会が終わり、豊かさマインド溢れるディズニフィケーション(社会のディズニー化)された社会が訪れることを願い、無料で公開します。ご自由にお使いください。(参考文献は「7つの習慣」「異文化インターフェイス経営」であることをお示しください。)


講演配布資料

ディズニー社会と日本社会の違い

 

2009年05月10日

柏崎刈羽原子力発電所の運転再開を祝す

高橋明男所長はもともと柏崎刈羽原子力発電所に長く勤められ、福島第二原子力発電所などを経て2007年6月に、柏崎刈羽原子力発電所に戻られた直後に被災されました。私は福島第二原子力発電所所長時代にお目にかかっています。

皆さんは知らないかもしれませんが、原子力発電所の職員の一挙一動は、役人に監視されているのです。
「箸の上げ下ろし」までチェックされているのか・・・私にはそう思えました。

 

今日の東京新聞朝刊にも、マスコミ御用達の原発反対派が「今後もまた火災が起きる可能性もある。動かした以上は『問題が起こったら責任はすべて東電にあるんだぞ』と言いたい」と話したそうですが、昨日紹介した、原発の「危険度レベル表」を見せてあげたいと思いました。

 

お願いです。東電の「電力館」や、各発電所近隣の原子力発電所を理解してもらう施設を訪れてみてください。そして、マスコミの「悪質報道」に惑わされないよう「原子力」を勉強してほしい、そう願ってやみません。


勇気を持って発言「原子力は安全です。」

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13221796.html

 

2009年05月09日

マスコミ対策は準備が必要

私は読売新聞の捏造報道後、今日までのだいたいの流れを予想していました。予想できたのは、コンサルタントとして、解体された雪印食品の不祥事発覚時、JR福知山線事故発生後の記者会見の様子などから、マスコミの体質を見抜いていたからです。

 

スズメバチの集団のように襲いかかってくることを知っていました。ですから、私は報道後今日まで、誰にも相談せずに「表に出ない」という己の行動を決定してきました。

 

サンクチュアリ出版様はメディア対策コンサルタントに業務依頼したことに対し、私は「失敗するからやめた方がいい。」とアドバイスしましたが、結局私の言った通りになってしまいました。

 

後頭部をいきなりぶん殴られた私は、報道後一時冷静さを失うこともありましたが、本来はマスコミ被害を最小限に防ぐための「専門家 」でもあります。

 

本来は有料の「ノウハウ」ですが、自分や家族を守るために無料で公開します。

 

マスコミ対策には準備が必要

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/A5DEA5B9A5B3A5DF.pdf

 当社が想定していた「準備」

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/A5B5A5F3.pdf

(「オウム一行が来る!対応は中村SVに任せる」同様に、読売の捏造報道は想定していませんでした。)

2009年05月09日

東村山通信 東村山市議会と都議会に請願提出へ

平成2159 

「最後のパレード」の著者が、読売新聞の捏造報道被害に関する請願書を東村山市議会、東京都議会へ提出することが8日分かった。 著者は「請願提出は一人で決めた。6月議会で審議していただきたい。私人の人権問題、私人に関する報道のあり方の問題、コンプライアンス問題など審議していただきたいテーマはいくつかある。週明け以降、東村山市議4期、都議3期を務められた小松恭子氏や、コンプライアンスに関する第一人者の、駿河大学の水尾順一教授に相談し、この捏造報道による一連の騒動の審議すべき論点を明確にしていきたい。私が千葉県民であれば、来年55周年を迎える世界の『ディズニーランドの世界』に土足で上がりこみ、『ディズニーの伝統と文化』にケチをつけた、ディズニーと180度企業理念が異なる読売新聞の報道姿勢を千葉県議会に問いかけてみたかった。」と話している。 


氏は、「請願内容と紹介議員が決定したら記者会見に臨みたい。(読売グループは排除)盗用疑惑報道が捏造である決定的証拠もその場で公表したい。」としている。

 以下は著者が東村山市議会に提出した請願  

薄井政美市議への辞職勧告についての請願
結果 1秒も審議されずに不採択 

「地球温暖化防止東村山宣言」制定に関する請願
結果 採択

 市役所職員のサンダル履き勤務禁止に関する請願
結果 採択 

東村山市役所全面禁煙に関する請願
結果 不採択 


請願4通

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2009年05月08日

「読売」と「小さな親切運動本部」の狙い@

東村山市議会で採択された「地球温暖化防止東村山宣言」請願の紹介議員になっていただいた議員の方が、第三者の立場で、この問題をするどく解説されています。

 

「真相究明 10」
    社団法人「ちいさな親切運動」本部の説明責任は重大 

  「ちいさな親切運動」本部ですが、この団体は、根拠もなく中村氏側と「あひるさん、ありがとう」(「A」)に接点がないにもかかわらず、中村氏側に「盗用疑惑」があり、あたかも中村氏側が「あひるさん、ありがとう」(「A」)の一部を作り変えて、ディズニーの話であるかのように偽って出版し著作権を侵害したかのように印象づける読売記者氏の「尻馬」に乗って、そのHPでも「4月20日付、読売新聞掲載記事『最後のパレード』はがきキャンペーン作品盗用疑惑について、社団法人『「小さな親切』運動本部では、4月30日(木)4時より文部科学省記者会にてプレス発表を行ないました。」というコメントを発表している。
 読売記者氏の使用した「盗用疑惑」という文言を使っているところからみて、どうも、この団体本部も中村氏側には「盗用疑惑」があるとの前提でご主張のようである。

  そうすると、読売記者氏と同様に「ちいさな親切運動」本部に対しても、中村氏側には「盗用疑惑」があるとする根拠を説明してもらわなくてはならないし、読売記者氏と同様に、社団法人たる「ちいさな親切運動」本部側にも、説明責任とその義務がある

 つまり、公然と中村氏側には「盗用疑惑」があると発表したことに関する中村氏側に対する名誉毀損、信用毀損の問題は、読売記者氏と同等程度ということになるからである。

 そのHPで公表している「運動」の趣旨からみて、今回の「ちいさな親切運動」本部のこの問題に関するご主張やとってる態様には、著しい違和感を感じるし、第一、全く冷静さに欠けている。

 じっくり時間をかけて事実経過を徹底調査することをしないで、何をそんなに焦っているのだろうか? 結局、慌てなければ、公然と中村氏側には「盗用疑惑」があると発表するような勇み足はしなくて済んだであろうに。だが、やってしまったからには、当然、責任が発生するのだ。

 この団体本部が「はがきキャンペーン」で寄せられた話について、オリジナルを作文した人物ではなく、自分(団体)が著作権者であると強調し、そこまで著作権の侵害を主張するその「本当の目的」とは一体なんなのか?読売記者氏に煽られたにしても、全国に10数万人の会員を抱えているはずの団体本部のとるべき態度だろうか?一体、何が「目的」なのか?

 徹底調査し、「真相究明1」以降、明らかにしてきた経過からも、とても村氏側には「盗用疑惑」があるとか、中村氏は悪意の人物だと断言することはできない。にもかかわらず、公然と「盗用疑惑」と決めつけた責任は重い。

 現在、出版社側に、この団体がつきつけているという要求項目には金銭請求は入ってはいないようだが、今後どのように推移するのか、注目していきたい。

2009年05月06日

東村山通信 ついに被害届を提出へ

平成2156

 

株式会社外部の専門家によると、2日の20時ころから、同社のホームページに記載されているメール機能が完全に停止し、現在も全くメールの送受信できない状況であることが分かった。

 

同社担当者は、5日東村山警察所と相談、サーバー管理会社が7日の業務再開後に事件性の有無を確認後、正式な被害届を提出したいとしている。

 

同社代表は、「当社は不定休で営業している。関係者にご迷惑をかけて申し訳ない。今後、被害が生じた理由を明らかにしていきたい。」と話している。

2009年05月06日

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2009年05月06日

4つの窃盗(万引き)確定要件とは

 

窃盗の疑義をかけられている私は、ディズニーランドで万引き犯のインタビュアーも私服の張り込み人(ディズニーランドではある動物に称しています。)も経験しています。

ディズニーランドでの集団万引き報道を受けて 

パーク開園前、警察から「これらの確認作業を行わないと反対に訴えられる」という強い指導を受けたオリエンタルランド保安担当部署は、県警の指導に従い「疑わしきは罰せず」の姿勢で、慎重な万引き対応業務を行ってきました。

 

ディズニーランドが訴えられて負けたら大変なことですが、以下の「窃盗(万引き)確定要件」を証明できる書類をしっかりと残しているため、私が知る限りでは、冤罪で訴えられたケースはなかったものと記憶しています。 

「窃盗(万引き)確定要件」

盗ろうとする商品がそこにあることを現認

(窃盗犯が)その商品を手に取ったことを現認

(窃盗犯が)その商品を捨てたり、棚に戻したりせず、バックやポケットに入れたことを現認

C  (窃盗犯が)料金を支払わずに店外に退出した瞬間に、その場で窃盗犯をとりお さえることで「窃盗の現行犯」であることが確定する。 

つまり、「店外で手に持っていた」「目撃した」では、要件が確定していないのです。

 

 

私が書籍に掲載した(手に持っていた)だけでは、決して窃盗を立証できません。

 

私は読売新聞の報道が捏造記事である決定的証拠を有していますが、読売新聞がそのことに対しどのように説明責任を果たすのか・・・聞いてみたいです。

2009年05月06日

パーティー・ジョークと記号論

 

 寺島実郎の発言

思潮21「主体的日本とは何か」

朝日新聞2006116日(夕刊)掲載  

<引用開始>

欧米社会でのパーティー・ジョークで何度となく聞かされた定番の話がある。 

沈没した客船の救命ボートで、誰かが犠牲にならないと全員が死ぬという極限状況が生じた。

 英国人には『あなたこそ紳士だ』というと粛然と飛び込んでいった。 

米国人には『あなたはヒーローになれる』というとガッツポーズで飛び込んだ。

 ドイツ人には『これはルールだ』というと納得した。

 日本人には『皆さんそうしてますよ』というと慌てて飛び込んだ。という小噺である。

国民性をからかう笑い話なのだが、昨今、とても笑う気になれない。

 <中略>

 改めて、イラク戦争に向かった局面で、この戦争を支持した日本のメディアの論説と知識人の発言を読み返し、その見解を支えた情報基盤の劣弱さと時代の空気に迎合するだけの世界観の浅さに慄然とさせられた。真摯な省察がなければ、こうした失敗は繰り返されるであろう。

 貧困な判断が繰り返される事態の本質を突き詰めると、戦後六〇年を経てもなお、米国への過剰依存と過剰期待の中で思考停止の中にある日本という姿が見えてくる。

<引用終了 >

http://www.nissoken.jp/rijicyou/hatugen/koukaikiji2.htm



郷原信郎氏の著書「思考停止社会」から

 <引用開始>
食の偽装、建築の強度偽装、ライブドア事件、厚生年金記録の「改ざん」問題。取り上げられる事例に共通することは、コトが表面化した途端に企業、組織がメディアや世の中からバッシングされ、事実や背景、原因は無視される構図だ。

 「法令遵守」「偽装」「隠蔽(いんぺい)」「改ざん」「捏造」バッシングに使われる言葉の数々を、時代劇になぞらえ「印籠(いんろう」と呼ぶ。

 日本人は「印籠」を出されるとひれ伏してしまう。メディアも世の中もバッシングに加担。思考停止です。
<引用終了 >

 419日 朝日新聞 

 「記号論」を文章で説明するのは実に難しいのですが、「記号論」を知らなければ現在の日本社会の暗部は見えてきません。反対に「記号論」の世界を知ることにより、これまで見えていなかった世界が見えてきます。「目からウロコ」とは言いませんが、「記号論」を意識した生き方をするのとしない生き方をするのでは、人生の意味も大きく変わってしまうことでしょう。

なぜ、このような会社のブログで「論」について書かねばならないのを先に申し上げておきます。 日本人はマスコミに洗脳(マインドコントロール)されていることに気がついていないからにほかなりません。もちろん「記号論」をご存知の上で「最後のパレード」の著者や出版社をバッシングしているのかも知れませんが、「記号論」を知らない読者の方にも「記号論」の存在だけでも知っていただきたいと思い、私が知っている「記号論」を手短に書かせていただきたいと思います。


「記号論」の記号とは、ひとまず皆さんが思い浮かべる記号とお考え下さい。トイレの男女のマークや交通標識などはみな記号です。そのトイレの記号を見れば誰でも自分が「行くべき場所」が分かります。止まれの交通標識を見れば誰でも「とるべき行動」が分かります.


このように、誰でも同じものを関連させる情報が「記号」なのです。別に悪いものではありません。見る人に共通の概念を伝える記号は、異文化間コミュニティーにも役に立つ、とても便利なものです。


次に、こんなシーンを思い浮かべてみてください。
大きな「のれん」がかかった割烹の店先には「打ち水」と「盛塩」が・・・


この情報から皆さんに何が伝わりましたか。たぶん、「打ち水」からは「清潔さ、ネタの新鮮さ」を、そして「盛塩」からは「伝統」が皆さんにインプットされたことでしょう。つまり、情報の送り手であるこのお店は、情報の受け手である皆さんに、「打ち水」により「清潔さとネタの新鮮さ」を、「盛塩」により「伝統」を印象づけることに成功したということです。


あるいは・・・
無垢の木をふんだんに使ったペンションの暖炉の前にロッキングチェアが二つ並んで置いてあったら・・・情報の受け手である皆さんに何が伝わりますか。「カップルを大事にしている」という良いイメージが伝わることでしょう。


そうです、まさにこの「打ち水」「盛塩」「ロッキングチェア」が「記号」なのです。送り手が伝えたい情報を「単純シンボル化」するものと言ってもよいでしょう。


これらの記号も別に悪いものではありません。企業は商品の差別化のためこぞって世にオリジナルの記号を発信し続けています。


さて、問題はこの記号が「権力」や本来権力を監視するべき立場の「マスメディア」の広告宣伝に利用されたらどうでしょうか。

実に恐ろしいことがおこるのです。それは「大衆操作」「情報操作」「大衆洗脳」「マインドコントロール」という言葉で表される「思考停止人間の大量生産」なのです。


どうしてそんなことができるのでしょうか。それには広告の持つ特性を理解することから始まります。


広告とは
◇お腹はみたされていてもその野菜をたべたくなるような好みを植えつける。

◇デザイナーブランドの服に身を包み、有名百貨店の紙袋を下げて街を闊歩するとき、私たちはまさにサンドイッチマンとして広告している。

◇広告はそこにいる人が「広告である」と認知しないようなカタチで寄生してくる。

◇人間は利益のためなら、いとも簡単に美しい言葉や見事な論理を作り出すのです。
「広告都市・東京その誕生と死」北田暁大著 広済堂出版より


記号も同じです。記号の送り手は、人をマインドコントロールさせる「記号」であると人々が認知しないようなカタチで受け手に送りつけてくるものです。


コインには裏表がありますが、表の情報とともに裏の情報も同時に思考回路にインプットされる、と言っても良いのではないかと私は思います。同質社会を好む日本人は「みんなが、みんなが・・・」という大衆支持の多寡が、個人の意思決定の判断基準になってしまっています。


みんながコインの表面を良いと言っている・・・裏面もきっと良いのだろう。こんな風に考えさせるような情報を送り手は、受けてである消費者、生活者に送りつづけてくるのです。
そして、これらの記号化された情報をインプットしつづけると、人間は「思考停止状態」になります。


表と裏、現実と虚構の違いが区別できなくなり、人間はまるで「条件反射」のように、情報発信者の意図するままに動くようになってしまうのです。


街には記号が氾濫しています。記号により、あの「サラ金」でもなんとなく「庶民のみかた」に思えてしまい、後悔している人も多いでしょう。メディア・リテラシ-同様、記号を「見極める目」がこれからは問われることでしょう。


自民党のタウンミーティングでの「やらせ」が大問題となりましたが、このタウンミーティング自体が、小泉内閣の「記号・シンボル」として情報の受け手である国民に放たれたものであるのかもしれません。もっと言えば、そう、小泉前総理自らが「記号・シンボル」と自覚して活躍していたのではないのでしょうか。そう考えることにより、郵政選挙の自民党大勝利の多くの疑問点の「謎」も解ける、そんな気持ちにもなってきます。


最後に、
「記号論」といえば映画「トゥルーマン・ショー」を思い出します。ひょっとしたら読者の皆さん自身もすでに「トゥルーマン」であるのかも知れません。お気をつけになった方がよろしいのではないか、私はそう思いますが・・・
2009年05月06日

「最後のパレード」と憲法九条

 

連休最終日、今日は憲法記念日の振替日だそうです。娘に教えてもらうまで知りませんでした。

 

東京は小雨・・・私の心が晴れる日は果たしてやってくるのでしょうか。

 

「最後のパレード」に掲載されたエピソードを一つ紹介します。今後は、このエピソードの趣旨をOS(基本ソフト)にこの本の各論を論じてください。

 

こんなにきれいな光

 

季節はお盆です。私は夜のパークをパトロールしていました。

盛大なファンファーレが鳴り響くと、東京ディズニーランド・エレクトリカルパレードがはじまります。

 

光輝くディズニーのスターたちを乗せたフロートの一団が近づいていくと、パレードルート周辺にぱあっと活気と笑顔があふれました。それは私にとってはいつもの光景でした。

 

ふと見ると、80歳くらいのご婦人が前屈みになっていました。その背中をご主人がさすっています。

 

トラブルか緊急事態か、と緊張してそばに駆け寄り「どうかなさいましたか? なにか困りですか?」とたずねると、ご婦人は涙をすすりながら「ごめんなさい」とおっしゃいました。

 

「戦争でひとり息子をなくした私たちは、いつもこの時期になると東京のお墓に会いにくるんです。その帰りに今日はじめてこちらにきて……わけもわからずみなさんと一緒に座っていたら、このパレードがはじまって。こんなにきれいな光のパレードを見られて感激したんです。戦争中は毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめていたんですもの。日本は平和になったんだなって思ったら急に涙が止まらなくなって」

 

息子と一緒に見たかった、と最後にぽつりと言いました。

 

平和なのが普通だと思っていた私にとっては衝撃の言葉でした。

 

その夜、ふたたびこのご夫婦を見かけました。

笑顔で、お城を仲良く見上げるお二人のシルエットが花火に浮かび上がっていました。

 

<著者解説>

このエピソードは何回読んでも泣いてしまいます。この日、ご夫婦はイッツ・ア・スモール・ワールドもご利用になられたのかもしれません。イッツ・ア・スモール・ワールドは国際機関ユニセフの要請で1964年のニューヨーク博覧会に出展されたもので、世界中の子どもたちの人形が「人類の調和と世界の平和の歌」を歌っています。私が大好きなアトラクションの一つです。

 

「最後のパレード」においてこのエピソードは「紅白歌合戦」でいう白組の「トリ」に当たります。

 

年末から年頭にかけてのイスラエルによるガザ侵攻時は、まさにこの本の執筆中でした。日本社会が祝賀一色の頃、私はひとり、このエピソードをすべてのユダヤ人やパレスチナ人、そして全世界の人々に届けたい、そう願っていました。

 

報道によりますと、イスラエルの高官はパレスチナ側に対し、「日本のように全面降伏せよ」という趣旨の発言をしたそうです。

 

私は許せませんでした。

 

なぜならば「毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめていた」日本人と、「毎晩、毎晩、電気を消して、じーっと息をひそめている」パレスチナ人の姿が重なって思えたからにほかならないからです。

 

以前に記したように、私の父は中国で戦いました。父の兄は母の待つ生家から遠く離れた中国の地で戦死しました。弱冠20歳でした。今静かに、靖国に眠っています。

 

父の長兄は天皇陛下を守る近衛(このえ)兵でした。伯父の棺に「近衛の軍服」が添えられていたのが忘れられません。

 

戦争は決してしてはいけないのです。

 

私は、パレスチナ問題を解決するには、軍事力ではなく「パラダイム(理論的枠組み、ものの見方考え方)に訴えるしかないと考えます。

 

紹介したこのエピソードで語られるパラダイムは日本人の「総意」であると私は確信しています。

 

この日本人の「総意」を世界中に届けたい、その「思い」をこのコメントに込めました。 このエピソードは何回読んでも泣いてしまいます。と書いた理由をご理解いただけると思います。

 

サンクチュアリ出版様も同じ気持ちでした。中国語や英語に翻訳し、このエピソードが載っている「最後のパレード」を全世界の人々に読んで欲しい、そう願っています。

 

私は、このエピソードと出会う前は全体としては改憲論者でした。憲法九条に関しては公明党が主張する加憲論に近い考え方を持っています。

 

私はこのエピソードに出会い、憲法九条は絶対に守らなくてはいけないと確信しました。この国を戦争ができる国にしてはいけない、改めてそう思いました。

 

殺された私の伯父も、人を殺したのかもしれません。中東での殺し合いも同じです。人には人を殺す権利など無いのです。

 

このエピソードは著作権フリーにします。九条を守りたい方は、責任はすべて私が取りまので、どんどんコピーし「戦争が個人をどの様な思いにさせるか」を分かってもらえるよう、自由に活用してください。

 

政治という「鳥の目」ではなく、個人という「虫の目」で九条を考える「教材」にして欲しいのです。

 

人間は、まず感情で意思決定し、後にその選択を理論的(言い訳的)に正当化します。

 

ユダヤ人のパラダイムを転換させるには、ミサイル攻撃ではなく、一人ひとりの心の「はーとディスク」への「感情ロケット攻撃」しかない、私はそう考えます。

 

私たちは、この「最後のパレード」を出版するに当たり、本当に「人類の平和」を考えてきました。サンクチュアリ出版はアメリカにも支社がありますが、この本が世界のベストセラーになり、ユニセフへの寄付行為など、社会貢献に大きく役立つ書籍になると、固く信じて来ました。

 

一部書店では、店頭からこの本が消えたそうです。悲しすぎます。あまりにも心ないと言わざるを得ません。

 

「最後のパレード」の著者や出版社をバッシングしている人たちに告げたいと思います。

 

「小異を捨てて大同に就く」という言葉もあります。小さな法律解釈行為はやめて、ディズニー精神や憲法前文の精神に則した大きな心でこの騒動をジャッジしてほしい、そう願ってやみません。

2009年05月05日

読売は第三者か B

 
やっと、気がついたようですが、まだまだ不十分です。
  何回も指摘しているんですが、最後まで、解説が必
  要なようです。 (「真相究明 7追加版」 5月6日)
  

  「真相究明6」では、問題の核心が以下の点であることを指摘しました。

  @ 中村氏側が、読売夕刊掲載された原作をみたこと、または知って   いたと証明できるのでしょうか?

  A中村氏側が、「24日の新聞にでてました」との注記つきの流出分の  ネットの掲示板投稿をみたということが証明できるのでしょうか?

  B加えて、原作が読売夕刊掲載されてから4年以上もたって、その後の  「24日の新聞にでてました」との注記がない投稿は、読売夕刊掲載さ   れた原作を一部改変したものだということを、中村氏側が知っていた、  ということを証明できるのでしょうか?

  そのうえで、読売記者氏を含めだれも、根拠を挙げた上で、この点を客観的に証明した上で、「盗用疑惑」だとしている人はいない点を指摘しておきました。そして、この点が破綻をきたしていることから、すでに指摘したとおり、読売記者氏をはじめとして、オリエンタルランド関係を持ち出していますが、このことも残念ながら、オリエンタルランドの実態からして、すでに「真相究明4」で指摘したとおりで、議論の余地がありません。

 そして、理解の参考となるように、おおまかな図式を記載しておきました。
が、やはり、この図式のおおまかさを、誰も指摘できなかったですね。惜しかったですねぇ、理解まであと10歩です。
 では、タネあかしをしておきましょう。中村氏側には著作権侵害の責任はないことを正確に図式化すれば以下のとおりです。(A は「あひるさん、ありがとう」、 Bは「ディズニー感動スレ」に投稿されたAとは別のドナルド・エピソード)


A-@ 原作→ 
A-A 04年11月2日読売夕刊掲載→  
A-B 「2ちゃんねる」の「ディズニー感動スレ」に、
 04年11月30日、読売夕刊を見た者が投稿しネット上に流出。
 (「24日の新聞にでてました」との「注記」が文末に付記されていた)→ 
A-C 直後からネット上に、「24日の新聞にでてました」との「注記」を削
  除 したコピペ流出、伝播。
A-D Cの段階までに、流出差止め、同一性保持回復の権利主張(提訴  ないしは権利侵害者に対する法的措置)は一切とられなかった。
   この段階で「A」に関する著作権主張はAーBに対してのみ可能
       
 
 《4年半が経過、この間にAとは別の著作物たる「ディズニー感動ス   レ」に投稿された「ドナルド・エピソード」(B)が定着
    この段階で、「B」は「著作権者の了解を得ているかどうか不明」の著作物ではな
    く、「A」との関係は切断されていますから、読売記者氏の気づいたとおり、明らかに    著作権者は各投稿者と見る以外にありません。もっとも本当の「著作権者」かどうかの   問題はのこりますが。しかし、仮に、各投稿者が著作権者であるとしても、「相当な努    力」をした場合も、投稿者の個人情報は開示されません。(「真相究明 6」参照)
            
Bー(0) 「ディズニー」キャラクターの「ドナルド」は「ドナルド・エピソード」B  にでてくるような「大きな手で背中をなでる」動作を「サービス」として「ゲ  スト(客)」にするということに「ディズニー」内ではなっているのですから、  「B」と同種の「エピソード」は数えきれないほど存在することを、中村氏  は体験的に知っていた。
B−@ 中村氏側、「2ちゃんねる」の「ディズニー感動スレ」等に投稿され  た「ドナルド・エピソード」のコピー多数を収集(すべて「24日の新聞に  でてました」などの注記はなく、舞台は「ディズニー」で、登場するのは単  なる「あひる」ではなく「ディズニーキャラクター」の「ドナルド」) 
B−A 中村氏側、「2ちゃんねる」の「ディズニー感動スレ」等に投稿され  た「ドナルド・エピソード」の著作権者が、各匿名投稿者であるとの認識 はもったが、すでに「ドナルド・エピソード」自体が公知の事実化してい ること、各投稿者の個人情報は犯罪でもないかぎり開示されないた め、匿名投稿者の特定は不可能と判断。

(中村氏側が、「2ちゃんねる」の「ディズニー感動スレ」等に投稿された「ドナルド・エピソ ード」(B)の著作権者は、各匿名投稿者であると認識したことには瑕疵、過失はなく、意者であることに議論の余地はない。「真相究明3」参照)


B−B 「B」につき各投稿者が著作権を主張しうるかの問題ですが、すで   に「真相究明1」の末尾に記載したとおりであって、いずれにしろオリ    ジナルではないのですから、どのようにみても不可能です。
B−C オリエンタルランドの件は、残念ながら、オリエンタルランドの実態   からして、すでに「真相究明4」で指摘したとおりで、もはや議論の余    地がありません。

  いずれにしても、中村氏側は「あひるさん、ありがとう」(「A」)との接点すらありません。どうも読売記者氏はこのことをすでに知っていた疑惑さえあります。
 中村氏側は、単に、「2ちゃんねる」の「ディズニー感動スレ」等に投稿された「ドナルド・エピソ ード」(B)を収集し紹介した善意者にすぎないのですから、読売記者氏は決して「盗用」などという言葉を使ってはいけなかったのです。

 すでに、著者中村氏は「最後のパレード」末尾に、「本書で紹介されているエピソードは、東京ディズニーランドの関係資料、東京ディズニーランド元関係者の方々の談話、東京ディズニーランドのファンサイトの情報を基に再現したものです」と出版に至る経過を明らかにしており、この点から「盗用疑惑」、「盗作疑惑」などといわれる理由は全くないからです。

 したがって、中村氏側が「あひるさん、ありがとう」(「A」の一部を作り変えてあたかもディズニーの話であるかのように偽って出版したかのような著作権侵害をしたなどということは到底ありえず、中村氏側に「盗用疑惑」、「盗作疑惑」が惹起するはずもないのはもはや明らかです。
 中村氏側に向かって騒ぎ立てるような問題ではなく、むしろ、読売の責任と「小さな親切運動本部」側の問題をしっかり問い直すべきでしょう。

  結局、中村氏側には実害が発生しているのですから、今後実害発生の責任が問題化していくのは間違いないでしょう。

  それと、匿名ネット族のみなさん、無意味に騒ぐだけでなく著作権法を  もっと勉強し、そして事実の経過を確認し、よぉく考えましょうネ!http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page222.html

 

2009年05月05日

子供たちに夢を! 夕張市で600億円創出プロジェクトを

※過去記事に少々手を入れたものです。経済活性化対策の起爆剤になると思います。その理由は、2兆円あれば、年収400万円の勤労者を50万人生み出すことができるからです。

 ☆ 日本に夢を ☆ 

夕張市には600億円以上の森林財産が眠っています

この財産を生かし夕張市を日本一豊かな街に再生させます

この夕張再生方式を日本中で展開し、莫大な雇用を生み出しましょう

 

夕張市には借金総額を超える森林財産が眠っています。夕張市を地球温暖化防止対策の「一丁目一番地」の森林開発で再生させます。

財政破綻した夕張市には、約70,000ヘクタールの森林があり、その90%が国有林です。道有林や市有林を含めると96%の森林が私有林以外の森林であり、私たち国民の共有財産です。この森林の恵みを商品化すると夕張市の借金600億円以上の価値を生み出すことが可能です。


甲子園球場18,000個分、東京23区以上の面積のこの夕張市の森林を開拓し、食糧や飼料、そして石油に替わる新エネルギー資源を大量に生み出そうというのが、当社考案の「希望創出プロジェクト」です。

日本中の荒廃した森林を再生させ、この日本で誰もが安心して暮らし続けていける基盤を新たに創出します。この新プロジェクトは夕張市や新潟県中越地震で被災し、現在は「限界集落」状態と言われる旧山古志村など、数ヶ所の地域からスタートさせますが、やがて全国10,000ヶ所以上の地域で林業を再生させるこの「希望創出プロジェクト」が展開されていくことでしょう。


日本の国土の3分の2を占める森林を生産地に造り変える、「そんなことができるのか」とお思いでしょう。確かに想像を絶するほど巨大な構想です。しかしながら、夕張市などで実施される個々のプロジェクトは、実に小さく、実にリーズナブルなものです。映画「もののけ姫」の「たたらば」をイメージされると分かりやすいでしょう。

以下にその仕組みを説明します。きっと誰もが「なるほど、実行に移す価値がある」と判断されるはずです。


1、プロジェクトの推進
まず、第三セクター会社(国や地方公共団体と民間事業者との共同出資で設立された法人)をつくります。設立に当たっては、総務省のいわゆる「増田プラン」など、政府の地方活性化対策費や過疎化対策支援金などを活用します。

ディズニー・テーマパークのように、24時間、365日活動し続けるこの会社は、以下のような事業を行ないます。


◇森林開拓事業
・森林を切り開き、「売れる材木」を大量に産出します。
・細い木や、材木にならない部分、木っ端(こっぱ)や放置されている広葉樹を利用し、薪や木炭、木質ペレットなどのバイオマス燃料、パルプや集成材の原料を大量に産出します。夕張市を石炭から木炭の街、家庭やハウス栽培施設の暖房は石油からバイオマス燃料の街へ生まれ変わらせます。
・植物のセルロースを利用したバイオエタノールの原料を産出します。
・樹木の表皮や枝葉を使い大量の堆肥をつくり出します。
・竹林も竹炭やバイオマス燃料の原料などに100%活用します。


◇植林と再生された森林の維持管理事業
・伐採後の森林には、人間の食料や家畜や動物の飼料を生み出す栗やオリーブなどの「果樹」、薬の原料になる「薬樹」、パルプの原料などになるユーカリや加工用の竹などを植林します。(地域の気候に適応する樹木を植林します。又、樹木が育つまでは、飼料用のひまわりやとうもろこしなども生産します。)
・植林した再生森林はやがて大量の食料や飼料を産出します。再生された森林の維持管理を行なうとともに、収穫から販売まで幅広い事業を展開します。


◇材木加工事業
・基本的には地域の材木加工業者を支援する事業を行ないますが、木質ペレットの生産など地域に業者がいない場合などは、直営方式の加工事業に参入します。丸太切り出し作業に適さない時期は、壁板や家具などの製造を行ないます。(いずれ日本中の学童クラブやケア施設などの壁板や床材は、無垢の木を使用したものになっていくことでしょう。)


◇コミュニティサービス事業

地域の高齢者の「手足」となるサービスを展開します。高齢者の健康管理に関わることから、送迎や宅配的サービスなど、第三セクター会社にできる仕事、第三セクターだからできる「高齢者の生活に密着した仕事」に積極的に取り組みます。寒冷地であれば生活道路の除雪や雪下ろしもお手伝いいたします。


◇障がい者支援事業
障がい者の雇用を創出するとともに、地域の障がい者施設の支援事業を推進します。木炭や薪などのバイオマス燃料の製造や都市美化用の観葉植物などの生産を施設に委託するなど、障がい者が自立していくことができる仕組みをつくり出します。

◇農林業関連業者支援事業
・大量に生産された堆肥は地元の農協や業者を通じ、農家やガーデニング用などに有機肥料や用土を製造販売する業者に安価で提供します。
・経営者が休暇を取れるよう、農業ヘルパーとして畜産関連作業などの支援業務を行ないます。
・放置された田畑や休耕地を再生し、飼料米などの穀物生産や育苗事業に携わります。
・ハウス栽培農家への「暖房支援」事業にも積極的に取り組みます。
・たとえば「鹿牧場」「ダチョウ牧場」「合鴨牧場」など、地域の畜産業者と競合しない「畜産」事業にも参入します。
・第三セクター会社として、地域の農業が永続するための「できる限りの農林業支援」を行なっていきます。


◇特産品創出事業
・果樹や畜産品などだけでなく、川の恵みである「川魚」なども商品化(燻製など)します。
・食品だけでなく、若者たちが木工品やクラフトなどを創出するお手伝いをします。
・特産品を含めた産業生産品を宣伝・販売するイベントも創出します。


◇観光支振興援事業
・既存の観光施設の「てこ入れ」に取り組みます。ディズニー・テーマパークの「たった3つの成功原則」を取りいれます。・会社設立後3年以内に「どんぐり」をテーマにした自然体験型のエコロジー・テーマパークをつくります。自然を最大限活かし、いわゆる「ハコもの」と呼ばれるものは一切つくりません。


2、利益を生み出すメカニズム

◇材木の商品化
製品化された材木は「地産地消」が原則ですが、耐震補強材や仮設住宅建設用の備蓄材、海外支援物資として、国や東京や大阪などの自治体へ販売いたします。それだけではなく、生産された材木は、住宅用建材として国内に広く流通させるとともに、中国や中東などに輸出いたします。(2×4材を使用した仮設住宅の建築は実に簡単です。国家備蓄材としてもっともふさわしい規格が2×4規格です。)


◇その他、副産物の商品化
大量に産出されるバイオマス燃料、パルプ、集成材の原料、堆肥などは企業や農家に安価で販売されます。近未来的には特産品の販売も開始されます。


◇生産品の商品化
再生された森林から生産される食糧や飼料、再生され生産委託された田畑で生産される食糧や穀物飼料は、地元の農協や業者を通じて広く国内に流通させます。


3、秘策公開!プロジェクト成功の鍵は2×4材
まず日本の固定観念を取り除くことからスタートです。それは「杉やヒノキを商品化しても利益がでない、外国産材木にかなうはずがない」というものです。その理由は以下の通りです。


◇杉・ヒノキの製品化にコストがかかりすぎる。
・丸太を切り出し製材所に運ぶコストがかかりすぎる。
・丸太を規格どおりに加工し、乾燥させるのにコストがかかりすぎる。
・製品となった材木を運搬するのにコストがかかりすぎる。


これは、たった一つの固定観念から発想された「できない論」です。


そのたった一つの固定観念とは「旧来型の規格に合わせるしかない」ということです。

日本で生産される材木は、ほぼ100%旧来型の日本規格に準じています。(2×4材を生産している先見性のある製材会社は全国で一社だけです。)

この「日本規格思想」を欧米の規格である「2×4規格思想」に変えます。
これで全てがうまく行くことは確実です。「一石何鳥」もの効果を生み出します。

木工家でもあり、2×4材(ツーバイ材)を知りつくしている私が言うのですから間違いありません。
その理由です。


◇発想の転換
・2×4材は基本的には見えない所で使用する材木です。つまり、「見た目」にこだわる必要が全くない材木であるということです。2×4材は虫がくっていても、穴が空いていても、変形さえしていなければ材木としての利用価値がある材木である、そのように発想を転換することが「一石何鳥」を得る出発点になります。


・欧米産の2×4材を「一級品」とした場合、国内で生産する2×4材はこの「一級品」とバッティングしない「三級品」を主流とします。このプログラムがスタート時は備蓄材の生産が主になりますが、海外への輸出品や国内流通品は、一級と三級の間の「二級品」が大量生産されることになります。アメリカ材やカナダ材とバッティングさせないという発想こそが、このプロジェクトの成功の秘訣なのです。


◇2×4材が有利な理由
・2×4材の基本的長さは1,8m(38ミリ×89ミリ×1820ミリ)です。つまり、日本規格の丸太の長さ(2,5m〜4m)に切り出さなくてよいということです。切り出す長さを1,8m程度にすることにより、日本の知恵の結集である「四輪駆動の軽トラック」が大活躍します。軽トラックは小型であるため、森林開発用の「スーパー林道」は必要ありません。このプロジェクトを進めるにあたっては、機材と製材を運搬できるだけの作業道で十分対応可能です。


・いずれ、全ての丸太を製材所に運ばずに、2×4材を生産することができるようになります。つまり、現地生産です。もちろんのヒノキの太丸太などの良材は、従来どおりの地域業者の手により日本規格に製材されますが、大量生産のメインとなる2×4材は森林内で生産されるようになります。また、日本規格にはなり得ない(直系5cm位の)丸太もすべて切り出し、集成材やバイオマス燃料の原料などに商品化しますが、その作業も森林内でできるようになります。


・2×4材の乾燥はコストがかからない天然乾燥方式です。いずれ、現地で生産し現地で天然乾燥させることができるようになります。その場合、「三級品」としても使えない製品にしないような「工夫」が必要です。


4、「一石何鳥の森林開発」を発表しましょう。この国に暮らす誰もが「希望社会」の到来を思い描くことでしょう。

夕張市だけでも、体積で表わすと約410万立方メートルの針葉樹と430万立方メートルの広葉樹が眠っています。こちらの資料の11ページをご覧ください


 このうち針葉樹に1立方メートルあたり15,000円の価値をつけると、夕張市の借金600億円以上になります。(2×4材約160本で1立方メートルです。販売されている1本単価を285円とすると、1立方メートル当たりの価格は46,000円になります。夕張産の2×4材は欧米材に勝てるのです。)


日本全体ではどうでしょうか。日本の人工林を体積で表わすと約23億万立方メートルです。同様に15,000円の価値をつけると総額35兆円です。このプロジェクト全体の経済波及効果はどれほどになるのか見当もつきませんが、少なくとも日本の経済を好転させることには寄与することでしょう。
 
企業に目を転じてみても同じです。先日行なわれた展示会エコプロダクツ2007(主催 日本経済新聞社、産業環境管理協会)にも出展したある企業は、50億円のバイオマスボイラーを導入したことにより、石油代が年間20億円削減する見込みだそうです。バイオマス燃料の大量生産は国内企業の収益性を高めていくに違いありません。


最後に朝日新聞の記事、投稿文を紹介します。朝日新聞社自体も社説で「希望社会への提言」をシリーズで発信しています。


農業から製造業へ、さらにサービス業へと、産業の構造は変わっていく。グローバル化は国際分業を促し、途上国に譲らなければならない分野も出てくるが、要は高く売れる価値をつくり出せる産業が生き残るということだ。

その主役はのびのびと競争する民間プレーヤーであり、市場に支持された者がスタンドの喝采を浴びる。
(17日の朝日新聞社説より)


希望社会を創造する当社のこのプロジェクトを支援して欲しい、そう願ってやみません。


森林の甦りは一石何鳥にも
静岡市 永田 登 (12月13日「声」より)


私は天竜川の下流域に住んでいますが、ほんの5〜1キロ上流の中山間地は、地場産業である林業が活気なく、若者はやむなく故郷を離れて浜松や静岡など街中の会社勤めをしています。残された高齢者たちが段々畑を耕して地域を守っていますが、森林は荒れるに任せているのが現状です。


 森林は新鮮な酸素を供給し、土中に水分を保持するなど、空気と水を浄化する役割があります。放置されている森林に手を加えて本来の機能を発揮できるようにすれば、下流の水不足の心配を取り除き、世界的に問題になっている地球温暖化や環境破壊の一助にもなります。


 例えば、谷単位で間伐や枝打ちなど森林の世話をしっかりやっていこうという地域に対して、水源林育成や地球温暖化対策などを名目に、税制面での優遇や補助金の支給などの支援策を講じてください。


 そうすれば、若者が地域に定着して過疎化に歯止めがかかると同時に、森林が生き生きと甦り、下流の水不足の心配も解消します。そして何よりも、地球温暖化など世界的な課題の解決にもつながると思います。<引用終了> 


 限界集落や夕張市のような疲弊した地域を共生型の地域に再生し、地球温暖化防止に貢献し、強い経済を生み出す一石何鳥のこの「希望創出プロジェクト」を推進しましょう。

子ども達の安全を守るとともに、いじめ、痴漢、犯罪を激減させ、テロの防止をも可能にする「秘策」

まだまだあります。」希望創出プログラム

2009年05月05日

児童殺害、痴漢、いじめ、テロ防止に効果的な「安心創造プログラム」

 ディズニー方式で明るく豊かな社会を築き上げます。

 

◇ウォルト・ディズニーの指導理念を意識している人は少ない。さらに、その指導理念が娯楽産業とはまったく異なるさまざまな業種にも応用できることを認識している人は少ない。

 ◇ディズニー方式を形成するすぐれた経営の原則は、どの組織においても魔法のような効果を発揮するはずだ。 

◇ディズニー方式は今までの知的枠組みを打破し、企業が伝統的な経営の限界を超えて大きく飛躍することを可能にする。新人から、最高経営者(CEO)に至るまで、民間企業から役所に至るまで、ディズニーの基本理念は現代における事業の本質を定義し直し、経営方針に革命をもたらすことになるだろう。

「ディズニー方式が会社を変える」 ビル・カポタグリ リン・ジャクソン著 PHP研究所刊より引用 

 

ハッキリ申し上げます。PHP研究所が出されたこの本にも書かれていることですが、ディズニーの創造性と組織を正しく動かすノウハウは卓越しています。

ディズニー出身者からこの国で行なわれている「行政」「統治」を見ると、まさに「子どもだまし」状態に思えます。

 

「不祥事で倒産する企業が続出する今、なぜ一人勝ちを続けるのか。ディズニーのノウハウであなたの組織、人材が奇跡的に蘇る!(この本の内容紹介文)」 

 

「 偽」の国日本、それでも自信を失わないでください。以下の内容は、私の上司であり、ディズニー・テーマパークの元最高運営責任者であられた方が書かれた本の一節です。

 ◇アメリカのディズニー社のテーマパークは、現在顧客サービス教育、顧客満足教育のMBAクラスのスクーリングに利用されている。

◇ディズニー・テーマパークがアメリカ大学院のMBAクラスの「顧客満足」経営、顧客サービスのビジネスモデルと評価されているが、ディズニー社のマニュアルを超えたTDL方式がそこに影響していた。

 

ディズニー・テーマパークの魅力−「魔法の王国」設立・運営の30年 上澤 昇元オリエンタルランド副社長著より引用

(実践女子大学生活文化研究室 松田義幸元教授のお計らいにより、この本は無料でダウンロードできます)

 

お分かりでしょうか。日本人はすごいのです。日本人スタッフの知恵と工夫によるオリジナルをブラッシュアップ(磨き上げる)させる力が、本場アメリカの「ディズニー方式」を上回ったということです。特に、安全面とおもてなしの分野では、日本のディズニー・テーマパークは「世界一」であると私は捉えています。

日本人の創造力と勤勉さも世界一でしょう。日本人はもっと自信を持って良い、私はそう考えます。 この暗い世の中も、日本人が発想を少し変えれば、希望溢れる社会に生まれ変わらせることが可能です。

 

さて、加古川で起きた女児殺害事件を例にとり表題の件を説明します。

事件後の防犯活動はあまり効果をあげていないようですが、それにはそれなりの理由があります。 地域の人たちや企業市民が「防犯パトロール」と書かれた腕章を付けたり、ステッカーを張ったりして、一生懸命に活動されていますが、この活動は「犯人」から見れば、何にも怖くはありません。 

 

発想を変えてみましょう。「防犯パトロール中」を「犯罪情報収集中」に変えるとどうでしょうか。

「犯人」は「見られていた」「近くにいたことを知られる」ということが怖いのです。ですから、パトロール車両に家庭用ビデオカメラを搭載して情報を収集して回ったら、地域の人たちが携帯電話のカメラを使い不審者情報を集めている「ふり」をしたら、「犯人」はどのように感じるでしょうか。 

 

 

ディズニー・テーマパークでも、安全の要は「キャスト全員の目」です。全てのキャストが安全第一を考えています。不審な人がいないかどうか、全てのキャストは目を光らせているのです。

 

 

私はプロジェクトMという防犯作戦を考えています。MとはミニーマウスのMです。ディズニー・テーマパーク内では、ミニーのカチューシャをつけたゲストをよく見かけます。

 

あれほど耳の部分は大きくなくてよいのですが、ヘッドセット型の情報収集、送信装置(携帯カメラをイメージしてください)その装置で一分おき位に情報(写真や音声)をパソコンに自動送信できる携帯などを開発することにより、犯罪から身を守ることができる可能性は格段に高まります。 

 

 

その理由は簡単です。犯行を企てようとする輩は、収集された情報が「決定的な証拠」になることが分かって犯行に及ぶことは、ほとんどないと考えられるからです。(自爆テロや精神を病んでいる人の犯行は防ぐことはできないと思います) 

 

 

児童であれば帰宅時や公園で遊ぶ際、ヘッドセット型の情報収集装置をつけているだけで、不審者は近づいて来ないでしょう。痴漢を企てる輩も同じです。その場で取り押さえられなくても、撮影された情報が確実に警察に渡るとすれば、痴漢行為は必ずや減っていくことでしょう。 

 

 

いじめ防止対策は別のアイディアもありますが、最悪の事態(学校は知っているのに放置)に陥った場合、この情報収集装置が活躍するものと考えます。

 

 

テロ防止対策も同じです。

 

 

地下鉄の駅などで乗客をモニターしている警察官を見かけますが、何か効果があるのでしょうか。

私は東京ディズニーランドで保安業務の責任者も担当しましたが、警備服を着た者が高い所から見下ろしていても、何も効果はない、経験上そのように申し上げたいと思います。 

 

それよりも、公の場所においては、「民衆が犯罪情報を収集している国だ」とテロリストに印象づけた方が、よほどテロ防止効果は高いものと私は考えます。 

 

 

 今日はこれくらいにします。恐縮ですが、この記事は書き足していく所存です。時々訪ねていただき、ご高覧くださいます様お願い申し上げます。

2009年05月05日

シンドラーエレベーター事故の真実

パニックに陥る必要はありませんが、今後エレベーターの誤作動には十分ご注意ください。

 私がディズニーの集団IQが高いと言っているのは、ディズニーは日本の公務員等のウソが見抜けるからにほかなりません。

ゲリラ豪雨災害もディズニーの集団IQを活用すれば必ず防ぐことができます。安全社会を築き上げるにはディズニーランドに学ぶしかない、私はそう考えます。

シンドラーエレベーター事故と薬害エイズ事件の共通点 (5).pdf

この件に関しては、読売関係者以外の取材には応じたいと思います。

2009年05月05日

ミスターロンリー

私たちはみな、片翼だけの天使だ。互いに抱きしめあって、初めて空を飛べるのだ。
ルチアーノ・ド・クレセンゾ 

城達也のジェットストリーム・・・遠い地平線が消えて・・・
http://www.youtube.com/watch?v=TzCjwjERoxo 

(これは違法行為でしょうか?教えてください。)

そういえば、このラジオ番組と「青年は荒野をめざす(五木寛之)」に影響され、アメリカに向かったんだっけ。 

それから何十年後、カラオケで歌い初めて分かりました。
 http://plaza.rakuten.co.jp/lyricsmusics/diary/20080121/ 


私と同じ、ソルジャーの歌だったのですね。何か複雑な気持ちです。

今や草なぎ君と同じ悪党野郎です。こんな体験も思い出してしまいました。

http://www.rondan.co.jp/html/mail/0709/070920-25.html

2009年05月04日

手塚治虫の盗作疑惑の真相について

 

 

「ディズニーの国」という月刊誌の196310月号に手塚治虫自身が子供たち向けの短い文章を寄稿しています。

 

<引用開始>

「ディズニーさんとぼく」

 

こういう題をかきましたが、ディズニーさんとはあったこともないし、だいいち、ぼくとはおやこぐらいとしがちがいます。

 

でもぼくは、ディズニーさんを先生というより、おとうさんのようにしたっているし、大すきなのです。

 

ディズニーさんの映画でなんといってもいいのは、どの映画も、よわいものや、ちいさなもののみかたになってつくられていることです。それから、もうひとつ、どんな悪者がでてきても、かならず心の底に、なにかやさしさと、したしみがかくれているからです。ぼくは、バンビやわんわん物語が大すきなのですが、マンガ映画で、涙がでてきたのは、けっしてぼくがおセンチのせいではないでしょう。

 

ディズニーさんのえらいところは、世界じゅうのこどもたちのために、映画だけではなく、いろんなおもちゃや、遊園地をつくって、自分の夢をどんどん実現していったことでしょう。

 

はじめは、とてもまずしかったそうです。おくさんと、豆ばかりたべながら、ミッキーマウスをつくった話をきいていますし、白雪姫ができあがったとき、一文なしになって、みすぼらしいかっこうをしながら、白雪姫の映画館のまえの、お客の長い列のうしろでじっと立っていた話も聞いています。お金もうけのためや、じぶんの名まえをうるだけのためなら、とてもできないことです。でも、世界じゅうが―日本でも―ディズニーさんがやりとげたことを、あとから、どんどんまねしはじめました。ぼくだって、ディズニーさんのあとをおいかけるために、絵をそっくりまねしたものです。

 

このあいだ、ディズニーランドのまねをした、遊園地へいってきましたが、なにからなにまで、ディズニーランドそっくりなのですが、なにか、ひとつものたりないのです。見おわって、そのたりないものがなにか、やっとわかりました。こどもたちへの愛情だったのです。つまり、ほんとに心のそこから、こどもたちのためにつくったものではなかったのです。

 

ディズニーさん、どうか長生きして、もっともっと、世界じゅうのこどもたちをよろこばせてください。

<引用終了>

 

「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た! 馬場康夫著 講談社

 

その3年後・・・ウォルト・ディズニーは帰らぬ人となってしまいました。65歳でした・・・合掌

 

この本にはこのように書かれています。

 

<引用開始>

「ディズニーの国」という、ディズニーのいわば公式雑誌に手塚が寄せたこの一文は、軽やかな文章とは逆に、その内容はとてつもなく深く重い。特に「ぼくだって、ディズニーさんのあとをおいかけるために、絵をそっくりまねしたものです。」という一節には、心を動かさずにはいられない。なぜならそれは、手塚治虫が、ウォルト・ディズニーは「好き」で真似した相手を訴えたりするはずがないと、心から信頼していた証拠だからだ。

 

そもそもディズニーの長編アニメの大半は、世界の有名なおとぎ話のリメイクである。

 

<中略>

 

エンタテイメントは、先の時代を生きたクリエーターの愛と信頼に基づく模倣の積み重ねであることを、シェイクスピア以降、誰よりも明確に示したのは、ウォルト・ディズニーその人であった。ディズニーランドのアメリカ河に浮かぶ、トム・ソーヤ島やマーク・トウェイン号を見るたびに、私たちはマーク・トウェインの作品に憧れ、模倣し、それを乗り越えたウォルトの、マークに対する心からの尊敬と愛情を感じて、微笑まずにはいられない。

<引用終了>

 

1983年4月11日。東京ディズニーランドは関係者を集めて、開演セレモニーを行いました。

 

 もちろん、招待者の中には手塚治虫氏の姿もありました。

 

私はセレモニー開始前に、ワールドバザールを歩く手塚治虫氏の姿を忘れられません。ひょうひょうと歩いているのですが、何かスーっと姿が消えていきそうな「現生の人」ではないようなオーラを感じました。

 

さて、以前にこのように記しました。

 

2年ほど前、島根県出雲市平田青年会議所様への講演時に、役員の方からこんな話を聞きました。

 

平田地区の子供たちを楽しませるイベントにミッキーマウスを登場させたいと考えたイベント主催者が、版権を有するウォルト・ディズニーカンパニーに「ぬいぐるみを作りたい」と許可を求めたところ、ディズニー側は「聞かなかったことにします・・・・子供たちの夢を壊さないように、ミッキーそっくりにしてくださいね」

 

これがディズニーなのです。教えていただいて、とても心が温まりました。

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13440574.html

 平田青年会議所の方から、このような心温まるメールを頂戴いたしました。本当にありがとうございます。

 

2年前の中村先生の講演以来、平田JCは組織力の強化ということで様々な事業を行ってまいりました。

先生のおしゃった、話で多くのメンバーが影響を受けております。

今回の報道は驚きましたが、私は先生の行動で感動を得たことの方が重要だと感じております。

色々大変だとは存じますが、お体には十分ご留意なさってくださいませ。

 

 この本に書かれているように、ディズニーランドを「やって来させる」プレゼンテーションを成功させたのは、日本テレビの「シャボン玉ホリデー」や「11PM」の立ち上げに関わった電通出身の堀貞一郎です。

 

日本テレビが、当時の気持ちに立ち返り、正確で思いやりのある報道を心掛けて欲しい、そう願ってやみません。

 

最後に・・・大きな疑問です。ディズニーランドのオフィシャルスポンサーである講談社は、内部情報の「かたまり」であるこの本を書く許可をオリエンタルランドに求めたのでしょうか。(この本は良書で、お勧めの一冊ではあります。)

 

聞いても「ノーコメント」でしょうから聞きません。それが、「武士の情け」というものではないかと考えます。

2009年05月04日

東村山通信 読売記事は捏造であったことが判明

平成2154

 

読売新聞が報じている「最後のパレード」の記事は、事前の取材は行われずに書かれた捏造記事であることが3日判明した。

 

これは、著作権法に詳しい東村山市議による、14,000字を超える調査レポートで明らかになったもので、盗用疑惑は完全に払しょくされ、反対に読売新聞の業務上の瑕疵を問題にしている。

 

市議の同レポートは今後も続き、社会的問題になっている「匿名ネット族による誹謗中傷問題」にも踏み込んでいくようである。

 

<引用開始>

どうみても、いずれにしろ、誰が、いつ、どういう方法で、『あひるさん、ありがとう』の一部を変更するという著作権侵害を行ったか、を整理しないまま、根拠なく一方的に中村氏を「盗用疑惑本」の大悪人のように決め付ける読売記者氏をはじめとする「いちれんたい」のみなさんが、早晩、頭をまるめて「お詫び」しなければならない事態になるように思えてしかたがありません。

   また、ごくごく一部の「匿名ネット族」は、誰が、いつ、どういう方法で、著作権侵害したのかを、未だにわからないまま、読売に付和雷同し騒いでいて、すでに、この「テーマパーク」で感動とか「癒し」を実感できた数多くの人たちが「最後のパレード」にもう一度見い出した「感動」や「夢」をぶち壊す作業を必死に行ってるのですが、このごくごく一部の「匿名ネット族」が、一体どういう人達で、一体何が目的で騒ぎ、中村氏を攻撃しているのかは、この次に、ゆっくりおしらせすることにしましょう。

 <引用終了>

レポート 誤報の責任と「最後のパレード」

http://www.higashimurayamasiminsinbun.com/page222.html

※  このニュース記事の引用、転載、リンクを固く禁止する。

2009年05月04日

東村山通信 松下政経塾出身者の盗用疑惑

平成21年5月4日

 

盗用疑惑を持たれている「最後のパレード」の著者が過去に、松下政経塾出身者の盗用疑惑を追及していたことが分かった。

 

氏は、2004年の12月28日に関係者に事実関係を質すメールを送っており、読売関係者以外のメディアの利用は可能としている。

 

長年に渡り、ディズニー社の著作権を守ってきた「最後のパレード」の著者は、 以下のように語っている。

<開始>

「イマジニア」はとても大切なディズニー用語です。 

ディズニーに関するあらゆる版権を所有するウォルト・ディズニー・カンパニー(ジャパン)は、当該案件において、文書による警告などの措置を行ったとは聞いていませんが、ディズニー社は「イマジニア」が商標登録されていようがいまいが関係なく、これからも使用していくことでしょう。

「イマジニア」株式会社社長の神藏孝之氏はどうするべきか、神藏孝之氏は自主的に商標登録を放棄すべきであると私は主張していきたいと思います。

なぜならば、神藏孝之氏は現在も松下政経塾の評議員であるからです。

松下政経塾や松下政経塾出身者、そしてパナソニックに「顔に泥を塗る」ような行為はやめた方がいいと私は進言したいと思います。

松下政経塾や松下政経塾出身者からの反論をお待ちしています。

 

参考記事 松下政経塾を切る

http://rondan.tv/2009/03/26/%e6%9d%be%e4%b8%8b%e6%94%bf%e7%b5%8c%e5%a1%be%e3%82%92%e5%88%87%e3%82%8b-%e3%80%90%e6%9d%91%e4%b8%ad%e3%80%91/

 

※  このニュース記事の引用、転載、リンクを固く禁止する。

2009年05月03日

読売は第三者か A

誰が著作権を侵害したか?!
      ― 「盗用疑惑本」などときめつける読売の暴走 ―

 
 著作権をもつ『小さな親切運動本部』側が記者発表をしたようですが、上に理由を述べたように、中村氏は『小さな親切運動本部』側が「原作」としている「著作物」の同一性を改変した事実はどこを探してもありません。また、自分の見聞きした事実に酷似している「ネット」上に公開されていた「ドナルド」の登場する「ディズニー」を舞台とする「エピソード」を、「大きな白い温かい手」という題をつけ「最後のパレード」の中で紹介した(自分自身のコメントとは明確に区別して)にすぎません。
 したがって、仮に、同一性を改変した著作権侵害があったとしても、責任を問われるのは「2ちゃんねる」の「ディズニー」関連「感動スレ」に投稿した人物たちであって、中村氏でないことは明らかです。原作者が抗議する対象が「2ちゃんねる」の「ディズニー」関連「感動スレ」に投稿した人物たちで
あることに、議論の余地はありません。


 にもかかわらず、「ネット流出」してからすでに4年半もたったあと、出版された「最後のパレード」に収録されている「大きな白い温かい手」というお話が、なぜ、中村氏によって『あひるさん、ありがとう』の一部を変更したもので、中村氏が「著作権侵害」をしたとか、「盗用した」ことになるのかを、きちんと正面から説明でき、反論しえた人は、未だ誰もいませんし、今後もいないでしょう。


 『あひるさん、ありがとう』の一部を変更したのは、いつ、誰が、どういう方法で行ったか?そして、どのような経過で、「ディズニー」を舞台とする別の
お話になったのか?そして、また中村氏にはどのような責任があるというのか?それを、先ず、はっきりさせなければなりませんが、全く不明のまま、中村氏を犯人扱いです。


 ところが、多くのネット族だけでなく、どうも読売記者氏、そして『小さな親切運動本部』までが、「大きな白い温かい手」は『あひるさん、ありがとう』に酷似していてその一部を変更したものと理解できるというだけで、何の脈絡もなくただちに、「大きな白い温かい手」を出版した中村氏が「著作権侵害」をしたことになる、という論法をです。

 
しかし、この短絡した論法が成立するためには、『あひるさん、ありがとう』の一部を変更した者が、中村氏が同一人物かまたは「最後のパレード」の出版に関係がある者でなければ、権利侵害者が中村氏であるということはできません。とりわけ、「ディズニー」キャラクターの「ドナルド」は「エピソード」にでてくるような「大きな手で背中をなでる」動作を「サービス」として「ゲスト(客)」にするということになっているのだそうですから、同種の「エピソード」は数えきれないほど存在するということです。だから、ことはそんなに簡単ではないということを、読売記者氏は知っているのでしょうか?
  
 
ところが、この論法はあまりにも短絡していて、残念ながら、『あひるさん、ありがとう』の一部を変更した者と中村氏を結びつける「媒介項」が全くありません。
 これでは、中村氏が「盗用した」とか、「最後のパレード」が「盗用疑惑本」だと決め付けるわけにいかないのは、普通の常識があればすぐにわかることです。このような短絡思考で、何の疑問も感じないのは、鈍感を通り越して、悪意さえ感じます。マスメディアにこの種の人たちがいるので、小沢秘書逮捕のリーク記事だけを垂れ流すようなことになっているのでしょうか。困ったものです。


 このことは、いずれはっきりしてくると思いますが、自分の権利行使を怠っているにもかかわらず、権利侵害の被害だけを強調するその短絡ぶりが、とりわけ目立っているのは、著作権をもつ『小さな親切運動本部』側の記者発表の内容で、これほど「お門違い」の典型も珍しいですね。

 『小さな親切運動本部』側は、中村氏がその「著作物」の同一性を改変したとか、一部を勝手に変更したとでもいうのでしょうか?いくらがんばっても、そのような証明ができるわけがありません。『小さな親切運動本部』は、読売記者が探し出してきた高裁確定判決がいうところのネット掲示板の匿名投稿の「著作権」とやらを主張できるような「ネット投稿者」でもありませんし、ね。

 著作権侵害で今ころ、大騒ぎをするそれほどの大切な「著作物」というのであれば、『小さな親切運動本部』側は、読売夕刊が掲載した『あひるさん、ありがとう』の内容を改変して「ディズニー」関連「感動スレ」にネットに流出させた「ネット投稿者」をなぜ4年半もの間、問題にしなかったのでしょうか、そして全く問題にしようとしないのでしょうか?。『小さな親切運動本部』側が放置したために、その後、同種の「別のエピソード」として知られるにいたったのではありませんか。そもそもの責任が問われるのも、この点です。
 
 まず、中村氏の「最後のパレード」が上の『あひるさん、ありがとう』の著作権侵害にはあたらないという当方の記事に対して、上に指摘したとおり正面から反論しえたものは皆無ですので、判例や著作権法を無視して暴走している読売記者氏に同伴する、いかに多くの付和雷同の匿名ネット族がいたかがわかりますし、ネット族とりわけ匿名ネット族の民度の低さ、が証明される事態となりました。

 
その後、「盗用疑惑本」などときめつける読売記者氏は、いまや無関係がはっきりした高裁確定判決があるとか、この判決があるから中村氏は「ネット情報の著作権軽視」したなどとはもはやいわないでしょうが、今度は「発行元が著作権侵害を認めた」などと、「自白」をとったから文句はないだろう、というような論調でにげきる構えのようです。
 しかし、一転、この「自白」が否認される事態にでもなったら、読売記者氏はどうするんでしょうか?冤罪事件ではよくあるケースですよね。

 いずれ、ネット流出の責任や、「著作物」の同一性改変の責任の問題は徹底究明されなければいけない問題として残っていますから、読売記者氏に対しては、自社の行為につき検証記事をお書きになり、中村氏に対して「盗用疑惑本」と決め付けたことを、一刻もはやく、謝罪することをお勧めしたおきたいと思います。

 そして、ですから、読売側と著作権者の『小さな親切運動本部』側との夕刊に『あひるさん、ありがとう』を掲載する際の著作権利用の契約は、どうなっていたのか、読売側に「ネット流出」についての事後責任は、まさか契約上「不問」だったということなんですか?とお尋ねしているんですよ。ここまで懇切丁寧に解説しているんですから、その短絡している思考回路を機能するように、いい加減でメンテしてほしいものです。

 
 事実上、著作権フリーのオリエンタルランドの実態

 
そして、以下が中心的論点です。
 上の『あひるさん、ありがとう』の著作権侵害にはあたらないという当方の記事に対して、正面から反論できないため、出てきたのが、『あひるさん、ありがとう』はともかく、「ディズニー(オリエンタルランド)」の内部資料を勝手に持ち出したことは明らかな著作権侵害だ、という土俵を広げる手法です。読売記者氏も同様に土俵をひろげているようです。


 しかし、この手法は、中村氏に打撃を与えるようなものではなく、結局、自分たちの墓穴を掘る結果としかならなかったのです。

 
どうしてかというと、中村氏はそのブログでもご自身が紹介していますが、過去にも「最後のパレード」と同様趣旨の「ディズニー(オリエンタルランド)」の内部の見聞きした話や「ディズニー(オリエンタルランド)」の内部資料を参考にして、著作物を出版したことがあるのです。

 
しかし、オリエンタルランド側から何も著作権使用について、指摘すらなく、中村氏だけでなく、元副社長をはじめとして元キャスト等の元社員が、「ディズニー(オリエンタルランド)」の内部の見聞きした話や内部の資料等に基づいて数多くの著書を上梓し世に出し続けてきたのです。ですが、オリエンタルランド側からは何も著作権について注意すらなされた事実はないようです。「盗用」などとしきりと叫ぶネット族のみなさん、残念でした。

 
いうまでもないのですが、前記出版物は、中村氏の著書を含め、殆どが「ディズニー(オリエンタルランド)」の社員教育、ホスピタリティ等を積極的に評価する内容ですから、「ディズニー(オリエンタルランド)」にプラスになることはあっても実害は一切なくマイナスもないからなのでしょう。普通の企業だと、費用を支払って宣伝してもらうような類の内容といっても過言ではありません。

 
今回の「最後のパレード」の場合は、出版直後から、ネット族らを中心に多くの「通報」があったことを「ディズニー(オリエンタルランド)」自身もみとめているようですし、これらに対して一定の公式見解を発表してはいますが、上の実際例からして、過去から現在まで一貫して、元社員達に対するオリエンタルランドのとった態様は、「事実上の著作権フリー」ということがいえるのですから、「内部資料を勝手に持ち出した」などと、さも「特だね」風に読売記者氏が得意になるようなものでは決してないのです。現在までの経過からして、とても「ディズニー(オリエンタルランド)」が、「最後のパレード」だけを「ディズニー(オリエンタルランド)」の著作権を侵害したとして提訴できるわけがありません。

 
したがって、すでにお分かりのとおり、「最後のパレード」は上の『あひるさん、ありがとう』の著作権侵害にはあたりませんよという当方の記事に対して、正面から反論できないため、もち出されてきた「『あひるさん、ありがとう』はともかく、『ディズニー(オリエンタルランド)』の内部資料を勝手に持ち出したことは明かな著作権侵害だ」というご主張は、「ディズニー(オリエンタルランド)」の実態を知らない人たちの空論でしかなく、すでに破綻しているのです。

 
いずれにしろ、どうみても、中村氏を「盗用疑惑本」の大悪人のように決め付ける読売記者氏をはじめとする「いちれんたい」のみなさんが、早晩、頭をまるめて「お詫び」しなければならない事態になるように思えてしかたがありません。

 http://www.higashimurayamasiminsinbun.com/page222.html

 

2009年05月03日

ディズニーランドとオリエンタルランドの違い

オリエンタルランド(以下OLC)が刊行した著作物についての著作権問題も取り上げられています。

 この問題がなぜ起こったのかについて説明します。この刊行物はTDL25周年の記録としてつくられたようです。ゲストレターやキャストの投稿文が掲載されているそうですが、詳しいことはよく分かりません。

なぜならば、私は全く読んでいないからです。今後も読む気はありません。(なぜなのかは後術します。)

 この問題は、盗作疑惑とは違います。著作権上の手続きの問題であるのです。この問題が表面化した後、サンクチュアリ出版の鶴巻社長は、OLCに対し誠意ある対応をしていくとおっしゃっていました。 私も同様です。

それだけのことであり、「最後のパレード」の回収とは全く関係ないと私は判断しています。 

さて、表題の件について書きます。ご存じだと思いますが、TDLは「幸福と感動を生み出す現場」であり、そのTDLを運営するのがOLCです。

 何が違うのか、OLCは利益の追求を第一とする私企業です。一方、TDLは幸福の創造を第一とする「公共財」なのです。
 
TDLの開発理念について、上澤昇オリエンタルランド元副社長はこのように著書に書いています。 

「公有水面という国民の共通財産を埋め立ててつくった土地を使用する私達には、国民に喜んでもらえる施設を造って、企業の社会的責任を果たしていく責務がある。」 

さて、なぜOLCが刊行したエピソード集を読みたくないのかについて記します。最初のページの写真とTDL1周年の記録誌「TDL DIARY」の表紙の写真を比べるとすべてが分かります。それ以上は申し上げません。

 「最後のパレード」のエピソードに関する著作権の問題も、TDLの理念に基づく判断であれば事後承諾いただけるに違いありません。

反対に私企業的発想であれば、許可されないかもしれませんが、4月に就任したOLCの上西社長は私の高校の後輩です。(中央大学付属高等学校、小倉智明氏、秋元康氏、古今亭
志ん輔師匠などユニークな方を輩出しています。)
 

TDLの理念に基づく判断をしていただける、私はそう信じて疑いません。


ディズニーランドと著作権

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13440574.html

 
2009年05月02日

「最後のパレード」回収に関して

 

 

思いやりの大切さを書いた本ではありましたが、読売新聞などの関係者にディズニーファンや著者、出版社を思いやる気持ちが少しでもあれば、このような事態になることはなかったものと考えます。

 

私がこの本で伝えたかったことは思いやりの気持ちの大切さです。

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13444273.html

 

ですから、エピソードの選定は思いやりの気持ちを育むものを中心に選びました。サンクチュアリ出版様と当社で長きに渡って集めたエピソードに私はすべて目を通し、信用できるエピソードであるのかを、一つ一つ丁寧に検証しました。

 

サンクチュアリ出版様が集めたエピソードの中には「障害をお持ちのゲストを背負ってビックサンダー・マウンテンに乗せた」というものもありました。

 

サンクチュアリ出版の編集担当者は、このエピソードを載せたいと許可を求めてきましたが、私は「マニュアル違反であり、絶対にあり得ないこと」と許可しませんでした。

 

シンデレラ城ミステリーツアーのエピソードも、キャストとゲストの会話内容もかなり変更しました。キャストが言わない言葉が含まれていたからです。

 

サイン帳を無くしたエピソードも不自然な所はカットしました。例えば「キャストが自費でサイン帳を購入した」という一文もありました。これも、考えられない手順です。

 

両手が無いゲストがビックサンダー・マウンテンに乗れなかったというエピソードでは、私も「この対応は間違っている」と反省し、オリエンタルランドの担当者に今もこの手順なのかを尋ねました。すると、私が退職後にコメントに著したような手順に変更されていました。そして、その子を探してほしい、というメッセージを記しました。

 

私は、東京ディズニーランドで唯一人の「グランドスラムを達成したスーパーバイザー」と称されていました。なぜならば、すべてのアトラクションエリアとすべてのゲストサービス施設のスーパーバイザーを経験したからです。

 

したがって、エピソードの信憑性の判定には自信を持っていました。「このようなエピソードは五万とある」「このエピソードは掲載しない方が無難である」と判断することは私には容易なことでした。

 

読売新聞が盗作と問題にした「キャラクターがゲストを励ます」エピソードも、ドナルドが当り前に行った「仕事」でした。

 

(ドナルドダックの身長を考えてみてください。ドナルドが障害をお持ちのゲストを励ますのには、そのような意味もあるのです。 )

 

私は、ディズニーランドではたくさんの障害をお持ちの方が働いている事実を知っています。それだけに、読売新聞が盗作と疑ったこのエピソードは100%入れたい、そう思い採用したものなのです。

 

2007年の障害者週間に天皇、皇后両陛下は、オリエンタルランドの子会社をご訪問されました。

 

天皇、皇后両陛下がご訪問されたご様子はこちらから

http://www.olc.co.jp/news_parts/20071221_01.pdf

 

両陛下から、障害をお持ちの従業員に対して「がんばってください」など、多くの励ましのお言葉を頂戴いたしましたこともあり、「最後のパレード」では、障害をお持ちのゲストとの交流の話を数多く採用致しました。

 

サンクチュアリ出版様にも読売新聞による今回の盗作疑惑報道がなされた後、この本には両陛下のご訪問の件が関わっていることと、ドナルドなどのキャラクターやアンバサダーが、ディズニーランドに来園できない障がい者の施設などを25年間慰問し続けている事実を伝えました。

 

著作権者へも世間へも、私たちが両陛下の障がい者に対するお気持ちと同様な気持ちを伝えれば、間違いなく分かって頂ける、ディズニーランドでは「サービスの復旧」と言いますが、例え手続き上のミスがあったとしてもきっと許していただける、私はそう信じていました。

 

サンクチュアリ出版様との出版契約には、日本ユニセフへ総売り上げの3%を寄付することになっています。それでも私は、この本の印税収入から、私にしかできない「障がい者木工」の普及などに寄付等を惜しまないつもりでした。

 

(手前みそになりますが、東京都唯一の国宝である東村山市の正福寺の地蔵祭りも、私が知的障がい者施設への木工支援を行わなければ開催することはできませんでした。)

http://www.shoukoukai.or.jp/profile/jizoumaturi.html

 

このように、「最後のパレード」という書籍は、私が障害をお持ちの価値ある方々と深く関わってきたことにより誕生した本なのです。

障害をお持ちの方々のためにも、天皇、皇后両陛下を悲しませる結果になることだけは避けなければいけないと考えます。

これからも世間のバッシングに負けないよう説明責任を果たしていきます。

 

 ここまで記してきたように、この本は、私が直接知っているエピソード、ディズニーランド時代の友人等から聞いたエピソード、そして、インターネット上のサイトで見つけたエピソードなどを紹介し、読者に「なるほど、そういうことだったのか」と分かってもらえるよう、個々のエピソード後に「スーパーバイザーとしての私の解説」を加えたたものです。

 

科学の「科」とは、本来「分ける」という意味です。分けて考えると真実が分かります。

 

誰かが、善意でしたためてくださった個々のエピソードと、私が責任をもって書いたコメントを分けて考えれば、私が盗作と疑われているエピソードを創作した人間(盗作者)ではないこと、つまり、この事件の真実を、読売新聞新聞の記者や読者の方に、容易に理解していただけるものと確信しています。

 

 

2009年05月02日

 ― 読売新聞は第三者か ―

 「地球温暖化防止東村山宣言」などの請願でお世話になった東村山市議の方(FM局を運営しているため、著作権に関しては極めて詳しい方です。)が、この問題を解析してくださいました。


  「最後のパレード」について
    ― 読売新聞は第三者か ―

  さて、元ディズニーランド社員の中村克氏のまとめた「最後のパレード」はベストセラーだそうで、大変な人気だそうです。

  その内容は、いわば、「ディズニーランドの伝説」、「ディズニーランドの神話」といってもいいような「ディズニーランドのエピソード集」です。

「遊園地」とりわけ「テーマパーク」は、感動とか「癒し」がそこで実感できた場合にはその人たちはリピーターになるでしょうし、また、感動とか「癒し」がそこで実感できるよう、遊園地側は努力するでしょうが、とりわけ「ディズニーランド」は社員教育等の分野では、このことに成功した「テーマパーク」といえるでしょう。このことは、連休には100万人近くの人たちが訪れて、何時間も行列しながら過ごしていることからみてもわかります。

しかし、こういう現象が理解できないとか、自分は遊園地では「癒し」を求めるようなことはしない、または「癒されない」という人もいて当然いいはずですし、「ディズニーランド」は「商売上手だ」と思う人がいてもこれは自由です。が、今回の「最後のパレード」に原作との相違とか無粋な真贋論争を持ちこむのは、この「テーマパーク」で感動とか「癒し」を実感できた数多くの人たちが共有している「感動」や「夢」をぶち壊してしまう危険性のあることも 自覚すべきといわざるをえません。

  所詮、それぞれ、自分たちにとっての「テーマパーク」が、全く意味をもたない存在でしかない立場と、感動や癒しを「ディズニーランド」で実感し共有している立場とは最初から次元の違うところにいることにも気づくべきでしょう。そして、この種の「〜の神話」、「〜の伝説」という種類の「エピソードもの」は、それぞれが、体験したり聞いた内容はディテールはかなり違ったものとなったり、その殆どが、語りつがれ、言い伝えられてきたという性格上、原典がどこにあり、どれが「正しい原典」であるかという詮索をするよりも、あるものはハッピーエンドで終わっているけれど、極端な場合には、同じエピソードでも他の場合では、まるで逆になっているようなものまであることを私たちは知っているからです。このようなジャンルを活字文化にかかわる者が認めないということはありえないのではないでしょうか。

  読売新聞は第三者でなく、原作のネット流出に責任のある  「当事者」

  さて、この問題は、多くの「俄か批評家」を含め、さまざま意見を述べているようですが、すこし、別の角度からこの「最後のパレード」問題をみていきたいと思います。
  先ず、この問題は、読売新聞が「盗用疑惑」ということで取り上げ、4月24日の37面(13版)では、「ネット情報の著作権 軽視」というタイトルのかなり大きな囲み記事で、特に「大きな白い温かい手」と題した話を問題だとして書いています。


  まず、読売新聞記者は、「ネット上の書き込み」を巡っては、匿名でも著作権を認める判例があることに言及した上で、専門家の意見を引き合いにして、著作権に対する同社の認識の甘さを指摘しています。

  「匿名のネット上の書き込みについても著作権を認めた判例」というのは、東京高裁で確定した「2002(平成14)年10月29日東京高裁判決、平成14(ネ)2887号」のことですが、確かに、匿名で書き込みをした複数の人たちがその投稿内容を出版した側を相手取って提訴し、請求額全額ではありませんが、東京高裁で主張が認容された事件です。

 しかし、問題は、この判決(高裁で確定)があるからといって、それほど単純ではないようです。むしろ、「ネット上の書き込み」を出版する際にどう利用したかという問題よりも、それ以前の問題の方が経過からみても重大であるように思います。

 この確定判決に対する批評は後日にするとして、中村氏や発行元の「サンクチュアリ・パブリッシング」社を「著作権に対する同社の認識の甘さ」が問題だとして追及する前に、先ず問題なのは、記事を書いた記者が所属する読売新聞社側の態度です。読売新聞社は、そもそも著作権に対する「サンクチュアリ」社や中村氏の認識の甘さを、前記記事等で追及できるか、という問題です。

 先ず、問題だとされている「大きな白い温かい手」と題した話ですが、読売記者自身によれば、この話には原作があり、「この話は、2004年の『小さな親切はがきキャンペーン』で日本郵政公社総裁賞を受賞した大分県内の女性の作品と酷似しており、同年11月24日の読売新聞夕刊に『あひるさん、ありがとう』のタイトルで掲載されている。」というものです。

 ところが、読売記者は、この2004年11月24日の読売新聞夕刊に掲載された『あひるさん、ありがとう』のタイトルの話に「酷似した話」が、どのようにして、中村氏の「最後のパレード」の中に収録されることになったのか、という詳細な経過については触れていないのです。読売側は、「ネット情報の著作権」という難しい分野に敢えて踏み込んでいるのですから、慎重にことを進める必要があります。

 先ず、読売側は、原作のネット流出に関して、その責任を含め、この点を先に明らかにすべきでしたが、現在もなお明らかにしていません。中村氏や発行元の「サンクチュアリ・パブリッシング」社を「ネット情報の著作権 軽視」という非難をする前に、明らかにすべきだったのです。

 というのは、読売記者氏は、「ネット上の書き込みを中村氏は無断で盗用した疑惑がある」といっているのですが、極めて重大なのは読売記者氏が、まず前記「ネット上の書き込み」(夕刊掲載によりネット流出した書き込み)をまるで肯定しているように見える点です。

 本当に記者氏は肯定してもいいのでしょうか?先ず、この「ネット上の書き込み」がどのようになされ、このことに法律上の責任の有無について取材し、その結果等を記事化すべきでした。そうすれば、とても肯定できるようなものでないことがわかったはずでしょう。そこで、この点をみていくことにしましょう。

 現在、公表されている情報によれば、、『あひるさん、ありがとう』のタイトルの話が、ネット上に公表されたのは、2004年11月24日の読売新聞夕刊に掲載された直後の04年11月30日で、「24日の新聞に載っていた」との注意書き付きで「ディズニー」に関する「2ch感動スレ」に書き込まれた投稿(投稿番号681,682)が最初のもののようです。

 そうすると、すでにこの時点で、重大な問題が発生しているのです。
先ず第一に、読売新聞が2004年11月24日の夕刊に掲載する段階で、『あひるさん、ありがとう』の著作権をもつ『小さな親切運動本部』との間で、著作権利用について、有償無償とか事後発生する問題の責任の負担を含めどのような契約を結んでいたのか、ということです。

  読売新聞といえども購読を前提に記事を夕刊に掲載し、しかも一般報道記事と違って、前記記者氏が最近になって「原作」の同一性を変えた(盗用した?)ことを問題として追及記事を掲載するような「著作権」が問題となるような「ノンフィクション作品」と捉えている以上、著作権利用に関する問題の発生時の責任のとり方を取り決めていないほど気楽に利用し掲載したとは思えません。

 というのは、この「原作」は、読売がその2004年11月24日付け夕刊に、掲載した直後の11月30日に、すでに「24日の新聞に載っていた」との注意書き付きで「2ch感動スレ」に書き込まれ、ネット上に流出していて、しかも、このとき以降、相当数、これがコピペされて、その殆どが「24日の新聞に載っていた」との注意書きなしで、ネット上で公表されているからです。

  ここで重大なのは、読売夕刊が掲載したことが直接的原因で、ネット上に流出し不特定多数に24時間公表された「エピソード」は、原作では単なる「あひるさん」とされていた記述が、「ドナルド」という「ディズニー」のキャラクターに改変されてしまい、しかも、「2ちゃんねる」の「ディズニー」に関する「感動スレ」に投稿されてしまったのです。


 このことからも、原作とは別の「ディズニー」の「エピソード」にすっかり改変されていることがわかります。(読売記者氏も「2ちゃんねる」には同ランド(「ディズニーランド」)での感動した出来事を紹介するコーナーがあり、そこへの書き込みと酷似」していることを認めているとおりです。)

 こうした経過を経て、「ドナルド」という「ディズニー」のキャラクターが登場する「ディズニー」の「エピソード」が、原作とは別に4年半以上も公然と掲載され、ネット上でさまざまにコピペされて今日に至ったというわけですが、こういった事情をみると、この間、著作権をもつ『小さな親切運動本部』側は、何もせず、放置していたとしか考えられません。読売新聞側も何らかの措置をとったとは思えません。

 
というのは、著作権法第20条には極めて大切な規定がなされています。すなわち「著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。」という同一性保持権を定めているのです。

 
そうすると、読売は夕刊で掲載した結果、その直後に、ネット上に流出しただけでなく、読売自身が「原作」だという、『あひるさん、ありがとう』という話は、実際の遊園地の話ではなく、別の「ディズニーランド」というテーマパークの感動エピソードに改変されて、24時間不特定多数の閲覧に供されたしまったわけです。


 この点について、中村氏や発行元を非難する前に、読売記者氏は、著作権の同一性保持という決定的な法律上の定めについて、読売新聞側がどのような措置をとられたか、取材、調査されたのでしょうか?ぜひ知りたいものです

 2004年11月24日から3年どころか、すでに4年半以上もたっています(このことは大きな意味があります)が、今、原作の「著作権」を問題とするのであれば、著作権をもつ『小さな親切運動本部』側は、『あひるさん、ありがとう』の著作権侵害を差し止め、著作物の同一性保持のために何らかの手段をとるべきでした。しかし、どうもそのような気配すらみえません。

 
 どのような努力をしたのか、ぜひ公表してほしいものです。もしくは、今、どうされようとしているのか、ぜひ知りたいものです。

 著作権をもつ『小さな親切運動本部』側が先ずもって責任を問わなければならなかったのは、ネット流出の原因者である読売に対してであり、改変してネット流出させた人たちです。

 
 読売記者氏に何を教わったのか知りませんが、ネット上の改変されたあとの「ディズニーランド」の「感動エピソード」を、経過を知らずに(ご本人によれば)利用したということだけを理由に、ただちに中村氏や発行元の法的責任を問題にすることを可能とする法的根拠は一体どこにあるのでしょうか?


 高裁の判例は「ネット上の掲示板に投稿した人たち」が出版した掲示板管理者を提訴した事件であって、「最後のパレード」の場合はネット上の改変されたあとの「ディズニーランド」の「感動エピソード」を知らずに利用したにすぎませんから、援用できるような判例でないことはすぐにわかる問題です。それと、蛇足ですが、まさか、原作を違法に改変した投稿者らが、「最後のパレード」関係者を提訴するとは到底考えられない話です。

 「2ちゃんねる」の「ディズニーランド」関連スレッドに書き込まれた相当数の「ネット情報」は、そのエピソードの舞台をすっかり変えて原作の同一性を改変した権利侵害行為ですが、この点に関し、著作権をもつ『小さな親切運動本部』側は、直接の原因者(読売新聞)そして直接の同一性改変者(ネット掲示板投稿者ら)の問題を先ず、整理する必要があります。

 
 それにしても、むしろ、原因者側にいる読売記者氏が、なぜ、経過、責任の所在を詳細に調査、取材しないで、「盗用疑惑」というような言葉を使い、あたかも不正を働いたように記事を執筆、掲載し、中村氏や発行元を過激に非難したのか不思議です。

 その結果、すでにこの本を店頭から引上げることを決めた書店がでている実害が発生している以上、今後、読売新聞側は責任を問われかねない事態もありうるようにも感じます。

 また、この問題では、社員(キャスト)の方が権利主張する著作権者として登場するなど、法的には根拠が疑わしいものまで出てきているようですし、多くの整理が必要ではないか、と思われます。 著作権法には記者たちが見落としている重要な定めもあるように思います。

 特に、読売側には、単なる第三者ではなく、原作を公表しネット流出させた原因者であって、むしろ当事者ですから、前記疑問について真摯な態度で回答されるようお願いをしたいものです。
 
 
     しかし、事態は暴走を続けています。
    − 読売記者は「謝罪」だけで済みますかね −

「大手書店チェーンの「丸善」(本社・東京)は28日、東京ディズニーランドにまつわるエピソードを集めたとされるベストセラー「最後のパレード」(中村克著)の販売を取りやめ、全国の系列約30店の店頭から撤去することを明らかにした。
 同書は「小さな親切」運動本部のキャンペーン入賞作などを無断で引用していたことが判明し、版元のサンクチュアリ・パブリッシングは著作権法違反を認めて謝罪したが、自主回収は行っていない。
 丸善は「(同書に)いろいろな問題があることが判明し、売り場から撤去することが適当だと判断した。最終的には返品も検討する」としている。」
(産経ニュース 2009.4.28 19:43)

「 ・・・同書については、収録されていたエピソードが、「小さな親切」運動本部のキャンペーン入賞作を無断引用していたことが判明し、同本部が新聞への謝罪文掲載や自主回収を要求。・・・」(産経ニュース 2009.5.1 13:18)

 http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page222.html

 


 

2009年05月02日

山しげらずば、いわし寄り申さず候

私は地球市民として活動しています。著作権者の許可も取っていますので安心してお読みください。

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/BDDBB4C4.pdf

 

 

 

2009年05月02日

マスコミには見抜けない真実@ 【秋葉原事件の真相】

名著「ディズニー7つの法則」にはこのように書かれています。

  まるで何の反応もなかったとき、どんな気持ちがするか、よくわかっていないのです。何をやっても無視されていれば、何もやる気がしなくなってきます。

  “評価なしのおそろしさを肝に命じておいてください。 

ディズニーの警鐘は正しかった。評価なしの結果が秋葉原事件なのです。

レポート「秋葉原連続殺傷事件の真実」(無断引用、転載、リンクを固く禁じます。)

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/akiba.pdf

2009年05月02日

ノミのキンタマの8分の1

淑女の皆様には朝から失礼します。

 

私の父は元日本軍の軍曹(上官は池部良氏であったと聞いた記憶があります。)であり、とても厳しく私を躾(しつけ)ました。

 

自分のことしか考えない「せこい」こと=「エガワる」ことをすると・・・「ノミのキンタマの8分の1のようなちっぽけな人間になるな!」とよく叱りつけられました。

 

父に代わって、サンクチュアリ出版様を攻撃しているちっぽけな人たちを叱りつけたいですね。

2009年05月02日

少しだけ正常になってきました。

皆様の励ましのおかげです。

 

過去にこんなことを書いていたことを思い出しました。

 

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/10898347.html

 

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13280228.html

 

 

2009年05月01日

「なぜ最後のパレードだけが」の不思議

 

 前著「すべてのゲストがVIP」の発刊時には、こんな騒ぎにはなりませんでした。オリエンタルランドからも「謹むように(慎重に事をなすという意味)」という文書もいただきませんでした。(今後はディズニーランドに関する本は決して執筆しません。) 


「オウム一行が来る、対応は中村SVに任せる」

 

この在籍者だけが知り得るエピソードを掲載したことに対しても何のおとがめもありませんでしたし、ディズニーランドの元同寮から「運営本部の本棚にある」と知らされ、とても喜んだ経緯があります。

 

元キャストによるディズニーランドに関する書籍はたくさん出版されています。

 

http://maihamakyo.org/mbookb.html

 

私はディズニーランド在籍中も今も「パークバリューを高める」ことだけを考えてきました。「パークバリューを下げる本」など書く理由がまったくありませんでした。

 

反対に、「パークバリューを下げる本」も発刊されています。

 

「社会人として大切なことはみんなディズニーランドから教わった」


この本には「上長から回し蹴りを食らった」など、ディズニーランドのパークバリューを下げる内容も書かれています。(オリエンタルランド社内では、回し蹴りをした犯人探しが始まるのは必然です。)

 

問題にすべきは、パークバリューを高める「最後のパレード」ではなく、パークバリューを下げる、「エガワる思想」の社会人として大切なことをディズニーランドから学んでいない元準社員」が書いたこの本ではないでしょうか。あるいは、ディズニーランドを「詐欺呼ばわり」している「バカの壁」なのではないでしょうか。私はそう考えます。

 

サンクチュアリ出版様はディズニーランドと同様に「量より質」を重んじる出版社です。年間12冊以上出版しないことでも、書店様から高い評価を受けています。

 

他方、「社会人として大切なことはみんなディズニーランドから教わった」という愚書を発刊している「こう書房」はまさに「質より量」の姿勢です。

http://kajiyu.cocolog-nifty.com/kagurazaka/2009/03/post-f0cd.html

 

オリエンタルランドは、このような出版社にも毅然たる態度で臨んでいるのでしょうか。

 

「中村さん、出る杭は打たれるのです。信じていますから頑張ってください。」という温かいメッセージもたくさん頂戴しています。

 

嵐に襲われている今日…できるだけ冷静に対応していきたいと思います。

   
2009年05月01日

中村 克が「ひれ伏せ」に屈服しない理由

この記事を読んで頂ければご理解いただけるはずです。

それでもご理解いただけない方は、今や引っ張りだこのヤメ検、郷原信郎氏の著書「思考停止社会」をお読みください。

 <引用開始>

食の偽装、建築の強度偽装、ライブドア事件、厚生年金記録の「改ざん」問題。取り上げられる事例に共通することは、コトが表面化した途端に企業、組織がメディアや世の中からバッシングされ、事実や背景、原因は無視される構図だ。

 「法令遵守」「偽装」「隠蔽(いんぺい)」「改ざん」「捏造」バッシングに使われる言葉の数々を、時代劇になぞらえ「印籠(いんろう」と呼ぶ。

 日本人は「印籠」を出されるとひれ伏してしまう。メディアも世の中もバッシングに加担。思考停止です。
<引用終了>

419日 朝日新聞  

 

朝日新聞、平成12年3月5日の「天声人語」から 

<引用開始>
「私は心の底では責任があるとは感じていません」

彼は、元ナチス親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン。ユダヤ人虐殺にかかわった戦犯として、一九六一年にイスラエルで裁判を受け、死刑になった。 その法廷の未公開記録映像をもとに作られた映画『スペシャリスト――自覚なき殺戮者』が、東京と大阪で上映されている(名古屋などでも上映予定) 

なぜ罪を認めないのか。「私は命令に服従しなければならず、それを実行しなければならなかった」と、彼は言い募る。

上官に忠実だっただけであり、同じ立場なら、だれもが同じ事をしただろう。だから人道的にはともかく、法的な責任はないのだ、と この弁明に、裁判を取材したユダヤ人政治思想家ハンナ・アーレントは当時、『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)を書いて反論した。 

<君がしたことの現実性と他の人々がしたかもしれぬことの潜在性とのあいだには決定的な相違がある>。事情はどうあれ、実際に「服従」したことそのものに罪があるのだ、と 
<引用終了> 

服従するのは無責任であると断罪しています。「自覚なき殺戮者」・・・実に重い言葉です。 しかしながら、日本人は「自覚なき服従」を可とします。 

<引用開始>

<新入社員>「良心に反する仕事でも行動」 初めて4割超に

 社会経済生産性本部が26日まとめた04年度新入社員意識調査で、「自分の良心に反する仕事でも指示通り行動する」との回答が43.4%に上り、初めて4割を超えた。給与や昇格で年功序列を望む傾向も過去最高に達しており、同本部は「厳しい就職活動を背景に、滅私奉公的なムードが強まっているのではないか」と分析している。

毎日新聞 2004年426

<引用終了>

 

秋葉原事件を起こした加藤容疑者と同年代の思想です。例え他人を傷つけようが、自分のためならなんでもするという「エガワる思想」と言えると思います。


民主政治と国民の態度


<引用開始>

★民主政治とは意見の違う者に対し、その人の意見が用いられる余地を残すやり方で、自己主張するが、相手の主張も尊重する政治である。
 

★民主主義的であるというのは国家意思の形成に参加すべきだということだけではなく国民に良心の自由、言論、出版、とくに結社の自由を保障しなければならない。


これに対して独裁政治は相手方の立場を尊重せず、これを無視して一人または少数の人々の意見を押し通して行う政治のやり方であり、一面、専制政治とも呼ばれている。

<引用終了>

  (「民主政治と国民の態度」という8,672文字の公開された論文から215文字を引用いたしました。) 
 
小沢党首の秘書逮捕も私の一件と同じです。このような強権者支配を見せつけられると、国民は「見ざる、いわざる、聞かざるになってしまって、正しい意見、良心的な意見が述べられなくなる。」とこの論文は主張しています。 


私も全く同意見です。私が受けた「仕打ち」のように、まさに「無理が通れば道理が引っ込む」のです。

 

私は30年以上前の「江川事件」から、世の中が変わったと考えています。日本人が変わってしまったと考えています。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%B7%9D%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

「最後のパレード」の著者として、思いやりのある世の中に戻って欲しい、そう願ってやみません。

2009年04月30日

東村山通信 ユニセフへの寄付について

「最後のパレード」関係者は、30日に日本ユニセフ協会に初版本分(47,000冊)の売り上げの3%に当たる1,776,600円を寄付できたと発表しました。 「最後のパレード」の著者は、「多くの方がこの本を購入していただいた結果であり、読者に感謝したい。この本により、たくさんの子供たちの命が救われることを祈ります。」と話しています。 

また、ユニセフ協会は、国連諸機関と連携して豚インフルエンザ対策を準備し、新型インフルエンザの世界的な大流行に備え、他の国連諸機関と協力して準備を進めています、とホームページに記しています。

※ このニュース記事の無断引用、掲載を固く禁じます。
2009年04月30日

昨晩、東村山警察の方が来て下さいました

  

私はディズニーランド時代に千葉県警の多くの方から、安全警護など多くのことを教えてもらったり、渋滞対策に協力頂いたりした経験から、基本的には警察を応援しています。

 

明石市の花火大会歩道橋事故の件では警察に瑕疵はないと兵庫県警などに伝えましたが届きませんでした。

 

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/8800156.html

(この事故の真犯人は、後ろから押したまさに「エガワる思考」の観衆です。誰もが「小さく前へならへ」の姿勢であれば群衆雪崩など発生するわけがないのです。)

 

私服の警察官の方は、私の話を丁寧に聞いてくださりました。悔し涙なしでは話せませんでしたが、私がこのブログに書いている内容や、周りから白い目で見られるようになった恐怖感について話したところ、共感していただきました。

 

さらに、私が提案し、渡辺東村山市長も賛同してくださっている「武蔵野インターナショナル“さんぽ”フェスティバル」が、開催できなくなる可能性があることや、東村山市議会が採択した私の請願「地球温暖化防止東村山市宣言」の実際の活動に参加できなくなる可能性が生じてしまったことに対する悔しさを伝えたところ、「がんばって下さい」とおっしゃってくださいました。

 

家内にも声をかけていただき、とても感謝しています。

 

それでも、私たちは不安を抱えながら生きていくことには変わりありません。まるで、薄氷の上を歩いているような心境です、些細なミスで奈落の底へ突き落されそうで正直怖いです。

 

私は家族に、襲われたら「助けて!」ではなく、「火事だ!火事だ!火事だ!」と叫びなさいと教えています。その方が効果的だからです。

 

このように、「盗人」のレッテルを張られた私たちは、決して元の生活に戻ることはできないでしょう。

 

私は、学生時代に父親を亡くしています。父は54歳でした。私はアメリカや中米を放浪中であり、父の葬儀にも出ることができませんでした。

 

私も一ヶ月後に54歳になります。父より1日でも長く生きたいとは思いますが、命が惜しいとは思わなくなりました。「最後のパレード」の著者としての心境とのギャップを感じます。

 

警察の方に言いました。自殺していく人たちはみんな、私のように「生まれ変わるなら私は貝になりたい」「ひどい目に合わせる人間なんかには生まれ変わりたくない」と思ったに違いない、と。

 

「武蔵野インターナショナル“さんぽ”フェスティバル」の企画はこちらから

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/A4B5A4F3A4DDA3F0A3F0.pdf

 

※警察の方に感謝します。焼身自殺の記事は削除しました。

2009年04月29日

東村山通信 豚インフルエンザのメキシコを思いやる動き

2009年4月29日

 

千葉県御宿町で本当にあった心温まる話を紹介します。

 

「日本とスペイン・メキシコとの交流は約400年前に遡ります」

 

1609930日未明、一隻のガレオン船が御宿沖で座礁し、多数の乗務員が浜に漂着しました。

船名はサン・フランシスコ号、スペイン領フィリピン総督ドン・ロドリゴを長とする乗客、乗務員の総数373名は、フィリピンからメキシコへ向かう途中でした。

 

残念ながら56名は帰らぬ人となりましたが、残る317名は岩和田(現御宿町)村民に救助されました。この時村人は大いに同情し凍えた異国の遭難者を海女たちは素肌で温め蘇生させ、夫の着物を、食糧を、惜しみなく提供したと伝えられています。

 

このことは、直ちに領主である大多喜城主本多忠朝に伝えられ、遭難者は37日間岸和田大宮寺に滞在し村民の手厚い保護を受けた後、江戸城の将軍、徳川秀忠に喝見し、歓待を受けるとともに、駿府城の徳川家康にも招かれ破格の歓待と豪華な贈り物を受けるなど親しく懇談し、翌1610年家康が三浦按針に建造させた新しい船で、無事メキシコへ帰国しました。

 

この史実が、日本とスペイン・メキシコの修好の契機となりました。

我らの先祖のすばらしい行動を後世に永く伝えるため1928年に一行が漂着した海岸近くの高台に大理石張りの「日西墨三国交通発祥記念之碑」が建立されましたが、戦時中攻撃機の的になり、見るも無残な姿に変わり果てました。

 

歳月が流れて1958年に多方面からの協力を得て記念碑は、新たにセメントで装われて再び白亜の塔として生まれ変わりました。

 

その後も御宿とメキシコの交流は活発に行われ、1978御宿町とアカプルコ市は姉妹都市協定が締結されるに至るとともに、同年は日西墨三国交通発祥記念之碑建立50年であり、建立50周年記念日にはホセ・ロペス・ポルティーリョ大統領が御宿を訪れ、歴史に培われた友情をさらに深めました。

 

御宿町発行の「日西墨三国交通発祥記念之碑建立80周年」「サン・フランシスコ号漂着400周年記念事業」企画書より

 

御宿町では現在、サン・フランシスコ号漂着400周年の記念として数々の文化事業が展開されていますが、56日に開催予定の「黒沼ユリ子 御宿・メキシコ交流コンサート」は豚インフルエンザ流行に関わる出入国問題により中止されました。

 

御宿町は今後の事業も中止か内容を変更して行う可能性があるとしています。

また、御宿町は再度メキシコ国民を助けるための「募金活動」も検討中です。

 このサン・フランシスコ号漂着400周年記念に対し、日本政府はメキシコに桜の苗木1000本の寄贈を表明していますが、400本はメキシコ市の大平正芳元総理(故人)の功績をたたえた「大平公園」やメキシコ市最大の公園である「チャプテペック公園」にまとめ植えされ、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜並木のような桜の名所にしていく計画だそうです。

 「最後のパレード」の著者も、「これらの友好活動を推進するための資金援助を惜しまない」と語っています。

 また、メキシコ市在住の元メキシコ政府関係者は、豚インフルエンザ問題に関し、「落ち着いているし、外出もしている」と述べ、パニックに陥らないよう警鐘を鳴らしています。 


※このニュース記事の無断引用、掲載を固く禁止します。

2009年04月26日

毎日新聞の報道は見解の相違、オリエンタルランドも困惑しているでしょう。

  毎日新聞の報道を知りました。この件に関しても説明責任を果たしていきたいと考えます。 

「OLC広報部は『類似には気付いていた。著作権は当社にあり、著者や出版社に使用は認めていない』とのコメントを出した」

 

私もオリエンタルランドから同内容の配達証明郵便をこの件が報道される前に受け取っていますが、このコメントは当たり前のことです。私の体験談を読んでください。

 2年ほど前、島根県出雲市平田青年会議所様への講演時に、役員の方からこんな話を聞きました。  

平田地区の子供たちを楽しませるイベントにミッキーマウスを登場させたいと考えたイベント主催者が、版権を有するウォルト・ディズニーカンパニーに「ぬいぐるみを作りたい」と許可を求めたところ、ディズニー側は「聞かなかったことにします・・・・子供たちの夢を壊さないように、ミッキーそっくりにしてくださいね」  

「子供が腹痛で苦しんでいる、40キロの速度制限の道路を60キロで走りたい」と警察に許可を求めても許可されるはずありません。同様に、出版物には、「著作権は・・・・無断で・・・」と必ず書いてあります。 守らなくてもいいです、とは100%書かれていません。

 

私は以前にPHP研究所から出版依頼を受けました。しかしながら、PHP研究所が私の意向に反し、オリエンタルランドに出版許可を申請したところ、案の定許可されず、出版には至りませんでした。

 

そのPHP研究所は、「最後のパレード」の参考文献となった、オリエンタルランド元副社長の著書「魔法の国からの贈りもの」を昨年発刊しています。その中には、ゲストから寄せられたエピソードも掲載されています。

 

PHP研究所はディズニー側の許可を取ったのでしょうか。近日中に確認したいと思います。

 

そもそもです。長い文章は別ですが、ディズニー側は開園当初から、ゲストからの賛辞や苦情を社内報「ディズニーランド・ライン」や、講談社発行の雑誌「ディズニーファン」などで、積極的に公開しています。

 

また、スーパーバイザー時代の私もそうでしたが、キャストには良い話を(コピーして)持ち帰り、人生の宝物にするようオリエンタルランド側も推奨して来ました。今でも、ブレークルームなどに張り出される感動話は、キャストにより携帯で撮影され、ネット上に公開されているに違いありません。

 

つまり、ディズニーランドでの心温まる話は言ってみれば「公共財」なのです。個人のものではないと私は教えられてきました。その理由は簡単です。一人では感動を生み出せることはできないからです。

キャストが協力し合って初めて、「最後のパレード」に書かれた心温まるエピソードを生み出せるのです。

 

前著にも書きましたが、決して「独演会」ではなく、「オーケストラ」なのです。 このことをマスコミ関係者はまったく理解できていません。

 

確かに私は「無断で」心温まる話を掲載する選択をしました。

ディズニーでは「サービスの復旧」と言いますが、この程度の公約違反・・・もとい、ルール違反は、イエローカードは受けても、即刻退場にはならないと判断したからです。

 

その理由を記します。

 

例えばです。私が今でもオリエンタルランドに在籍し、私が記し、「最後のパレード」にも掲載された以下のエピソードが、25周年の社内文集に載ったと仮定します。

 

クリスマスシーズンのある出来事

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13440697.html

 

紀宮さまが東京ディズニーランドを訪れた日

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/9495387.html

  

その場合、このエピソードの著作権は私にあるのです。私は例えこの著作権が侵害されたとしても、喜んで「無視」することでしょう。ディズニーに心温まる話を提供した99%の著作権者はそう考えるに違いありません。

 

法律上認められている事後承諾を得るために、「最後のパレード」のエピソードの著作権者に誠意をつくすことは、サンクチュアリ出版様と出版前から約束してきたことです。確認文章も残っています。

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/image/A5B5A5F3.pdf

 

私には、読売新聞や毎日新聞が「何が言いたいのか」が全く分かりません。ディズニーがこの本を正すとでも考えているのでしょうか。

 

「バカの壁」という「最後のパレード」と同じ部門での売り上げ部数ナンバー1書籍にはこのように書かれています。

 

『これでは詐欺です。そこにあるのは自然ではなくて、人為的に用意された環境のみ。これではディズニーランドやテーマパークと同じことですから』

 

心ない著者は、ディズニーランドを詐欺呼ばわりしています。

『これでは詐欺です。そこにあるのは自然ではなくて、人為的に用意された環境のみ。これでは表参道ヒルズや日本庭園と同じことですから』と書かれたら、森ビル側はどう対応するでしょうか。

 

このように、ディズニーランド側は開園以来一貫して、心ない批判に敏感に反応してきませんでした。日本社会の常識に合わせるのではなく、ディズニーの常識に合わせてもらうよう、懸命な企業努力を重ねてきました。

 

日本の常識に屈服してこなかった、これがディズニーランド成功の最大の理由であると私は講演会等で申し上げています。

 

さて、著作権者の元ディズニーキャストの「思い出が汚されたようで悲しい」とのコメントを掲載しています。キャストはチームプレイでゲストをハッピーにしようと協力し合っています。

 

「思い出」を独り占めすることは許されません。特に、このエピソードには「メイク・ア・ウィッシュ」が関わっています。著作権者の元キャストには誤解を受けないよう慎重な発言を望みます。

 

この元キャストの方とは数日前に、池袋のホテルで面会しましたので、その時の事実を書かせていただきます。

 

某NPO代表のお母様と来られました。著作権者として「難病の少女との交流のエピソード」が掲載されたことで、その少女を傷つけることになるのでは・・・とお母様は繰り返されていました。

 

私は、それはオリエンタルランドが考えることであり、お母様や著作権者の方が気を遣う必要はまったくありません、心配しないでください、と申し上げました。私はゲストリレーション部門のスーパーバイジング教育も受けており、前記の「サービスの復旧」の仕方は熟知しております。

 

「サービスの復旧」のため、赤坂の前田病院に何回も足を運んだことも思い出しました

 

サンクチュアリ出版の鶴巻社長と私で、十分に誠意を示したつもりですが、誠意が伝わらなく、快く著作権の事後承認を得られなかったのが残念でたまりません。 

 
義賊伝説ではありますが、鼠小僧次郎吉(じろきち)の「金に困った貧しい者に、汚職大名や悪徳商家から盗んだ金銭を分け与える」(もちろんディズニーは悪ではありません)を許す気持ちで『最後のパレードディズニーランドで本当にあった心温まる話』を見守っていただきたい、そう願ってやみません。


 最後に、元毎日新聞記者の著作権意識の低さなどを問題にした記事を紹介します。

 
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13440426.html 

毎日新聞の記者教育はどうなっているのでしょうか。


この問題は森田健作問題同様に経歴詐称問題でもあります。女性蔑視問題でもあります。この問題は瀬戸弘幸氏も問題視しているそうです。 

毎日新聞の今後が心配です。

 

2009年04月26日

ディズニーと著作権

2年ほど前、島根県出雲市平田青年会議所様への講演時に、役員の方からこんな話を聞きました。

 

平田地区の子供たちを楽しませるイベントにミッキーマウスを登場させたいと考えたイベント主催者が、版権を有するウォルト・ディズニーカンパニーに「ぬいぐるみを作りたい」と許可を求めたところ、ディズニー側は「聞かなかったことにします・・・・子供たちの夢を壊さないように、ミッキーそっくりにしてくださいね」

 

これがディズニーなのです。教えていただいて、とても心が温まりました。

 

小学校のプールに描いたミッキーを消させたこともありました。公的な場所にディズニーのキャラクターを許可なく描くことを許せば、日本全国の公的施設には、それぞれの思惑での「ディズニーのイメージ利用」が横行することでしょう。

 

ディズニー側は信念に基づき、ミッキーを消させました。描いた子供たちや多くの人々に、他人が有する著作権を侵害しないことの大切さを教えたのです。

 

それでも・・・この話はこれでは終わりませんでした。ディズニー側は、後日ミッキーを描いた子供たち全員をディズニーランドに招待しました。消沈していた子供たちは大喜びだったそうです。

 

このディズニーランドへの招待も、ディズニーでは子どもたちの夢を壊さないための「当たり前のこと」なのです。

 

ディズニーでは、これを「サービスの復旧」と言います。

悲しい思いをさせてしまったり、不手際があったりした場合でも、その後に誠意を持って対応をすれば、ゲストは必ずディズニーランドに戻ってきてくれると信じています。

 

特に、スーパーバイザーがこの役目を担います。バレーボールのように、キャストがコートの外に外したボールを、スーパーバイザーは必至で拾い、コートの中に戻すのです。

 

ディズニー側の誠意を感じてくれたゲストは「前よりもディズニーランドが好きになった」と言っていただけたことも多かったと記憶しています。

 

脇が甘いところもありましたが、私はこの度の想定していた著作権に関する問題も、事後に誠意ある対応を示すことにより理解していただけると信じていました。(法律上、著作権者から事後承諾を頂ければ問題ありません)

 

 「盗人(ぬすっと)野郎」「キチガイ」「バカヤロー」という電話がかかってきます。

ディズニーの常識は、おもいやりマインドが欠落した人の非常識である、そう実感した今回の私へのバッシングであり、残念でたまりません。

 
2009年04月25日

一週間の思考停止期間と「私の本性」

1週間前・・・後頭部をいきなりぶん殴られたような気持ちでした。

 

大きな変化がありました。不和と世間の目の変化です。生家からは「出入り禁止」の命を受けました。私たち家族は、報道後白い目で見られるようになりました。

 

思考停止状態からやっと抜け出し、本日考え始めました。私ってそんなに悪い人間なのか・・・今までにいいこともやってきたのではないか、と。

 

東京都議を3期。東村山市市議を4期務めた、私の政治的心の母・・・共産党の小松恭子氏に「中村はどんな人間か」と聞いてみてください。

お願いします。


以下に、私たちの血税で暮らしている、元毎日新聞社記者に対する私の請願を記します。私が想定していた著作権侵害よりも罪が重いように思うのですが・・・・



東村山市議会議長
丸山 登 様

薄井政美市議への辞職勧告についての請願

表題の件、下記の通り請願する。




1、 請願内容
東村山市市議会議員に当選した薄井政美氏に対し、東村山市議会が自発的議員辞職を求めるための辞職勧告を行うよう請願する。

2、 請願の背景 
「地方選で争われる政策は生活に直結するものが多く身近で切実だ」「有権者みんなが多かれ少なかれ政策の利害関係者だ」(朝日新聞4月16日社説より引用)

東村山市の将来を決定する政策の形成と政策の決定に携わる市議会議員は、まさに私たち市民の運命を担っていると言ってよい。今般、夕張市の財政破綻や政務調査費の不正使用問題で表顕した地方議員の議員活動や議員としての資質の問題は、住民からの信頼を大きく失墜させる結果となっている。

3、 請願理由
@ 経歴詐称の疑念
薄井政美氏の選挙公報のプロフィールには「毎日新聞社記者などを経て前職は出版社社員」とだけ職歴が記されているが、大手新聞社勤務はわずか1年8ヶ月であり、さらに前職は性風俗レポーターである。選挙公報において「徹底した情報公開」を二大公約の一つに掲げながら、「市議候補」「市議」としての自分に対する疑問や批判に対して、意図的に説明責任を果たそうとしてこなかった薄井政美氏の行動はまさに、「経歴詐称」にも値する大問題であると断じざるを得ない。
また、青少年の健全な育成を責とする薄井市議の「出版社社員」としての前職が、ソープランドなど性風俗業界の女性求人誌を発行している出版会社の社員であることを知った市民は、薄井議員に主権者としての権利を信託するであろうか。答えはノーであり、多くの市民が「信託できない」と声をあげていることは紛れもない事実である。
結論として、薄井政美氏は「人物」「経歴」を「詐称(偽り)」と言えるほど美化して当選したものであり、民間であればまさに「クーリングオフ」の対象であることは明白なる事実である。

A 薄井政美氏の「異論の封殺行為姿勢」は市議としての適格性に欠ける
薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会のブログにおいて、薄井政美氏は一貫して氏の意見と異なる言論を封殺してきた。その行動姿勢は公人となった現在も同じであり、「少数意見の尊重」「表現、言論の自由」をうたった日本国憲法の精神に反する卑劣な行為であり断じて看過することができない。
薄井政美市議のこのような行為こそが、長崎市長が殺害された事件や加藤紘一元自民党幹事長の実家放火事件など、自由闊達な言論活動を封殺する蛮行へつながっていくのであり、氏の倫理感、道徳感の欠如はまさに市議としての適格性に欠けていると断じざるを得ないのである。

B 知的財産権侵害を奨励する姿勢はコンプライアンス精神を無視する愚行であり市議として甚だ不適任である
薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会の公式ブログにおいて、薄井氏は当方からの再三の忠告にも関わらず、違法投稿された「You Tube(ユーチューブ、11月7日に放映された報道番組の海賊版)」を見るよう勧める記事投稿を何回も行ってきた。米国が中国の著作権侵害をWTOに提訴した記事や日本でも著作権をめぐる法改正への検討が始まったという記事を目にするとき、元新聞記者の経歴を有する薄井政美氏のこの確信犯的行為はまさに断罪されるべきものであると言わざるを得ない。
著作権侵害の可能性のある行為や知的財産権侵害を奨励するという、コンプライアンス精神に欠けた行為を繰り返した薄井政美氏には、市議候補として立候補する資格すらないと断じざるを得ないのである。

このような理由により、東村山市議会が薄井政美氏の市議会議員辞職勧告を行うよう請願するものである。 

4、 提出日
平成19年7月  日

5、 請願者および紹介議員

                                                以上

この請願に関しては1分も審議されませんでした。憲法違反であると私はガッカリした記憶があります。

関連サイト

http://www.higashimurayamasiminsinbun.com/page034.html

http://www.higashimurayamasiminsinbun.com/page187.html

※ 私は草の根会派が問題にしている女性蔑視問題、創価学会問題、りんごっこ幼稚園問題には一切関与していません。


 

2009年04月25日

オウム一行が来る・・・対応は中村SVに任せる

クレーマーとの対応や、危ない方々との多くの対応を思いだしました。


前著「すべてのゲストがVIP」に掲載したエピソードです。ご高覧下さい。

■オウムの幹部が突如来園することに。対応は「中村SVに任せる」

 

 麻原彰晃が逮捕された年の八月のある日、私は、運営部長と保安担当マネージャーから呼ばれました。

 

「関係部署からの情報により、本日オウム教団の幹部一行が来る。東京ディズニーランド側の対応者として、本日出勤しているスーパーバイザーでは中村さんが一番適任と考えられる。任務がスムーズに進むようパークを挙げて援護するので対応してほしい」

 

 当時のオウム教団です。指令を受けた私の心臓は、それはもう爆発しそうな状態でした。私の任務は次のとおりです。

 

 ・オウム教団一行をスムーズに入園させ、スムーズに退園させる

 ・オウム教団と東京ディズニーランド間において、今後に何かを残すようなもめごと を起こさせない

 ・世間から「オウム教団を受け入れた」とも、「標的にされた」とも判断されない対 応をする

 

■一行は麻原彰晃の家族が中心

 

 利用するアトラクションやコースの詳細を教団側の責任者と調整しなくてはなりません。施設の別口入場や、レストランの一部貸切などの特別対応を関係部署と調整しなくてはなりません。やるべきことが頭に浮かんでは消えていきます。

やるしかありません。

 

 私は、最も信頼していた女性ワーキングリード弓岡さんをガイド役兼エスコートに指名しました。

私は同行している教団側責任者と交渉することになりますが、家族をガイドするのは弓岡さんです。私は、彼女に対しオウム教団の幹部であるこの女性(当時は未成年でした)の性格はこのようだということを伝えました。

 

 幹部であるこの女性の機嫌を大きく損ねさせるような状況になれば、弓岡さん自身がある種…人生においての大きなキズを残す可能性があることを伝えました。

たとえ何事も起こらず、成功したという評価を受けたとしても、この人たちに「また来てください」とは言えません。テンポラリーの名前のないガイド役でしかないことも伝えました。

その上で私は尋ねました。「エスコートを引き受けてくれるか?」。

弓岡さんの答えはこうでした。

 

「誰かがやるしかないことですから」

 

 私たちにとって最大の問題は、私たちの対応姿勢でした。すべてのゲストと同様、スマイルで「ディズニーの世界にようこそ」という姿勢で臨むことが正しいのか。それとも、いくら事件に関与していないとはいえ「社会の敵オウム教団」一行です。

映画の世界ではありませんが、秘密組織が秘密裏に行う任務のように、「口数は少なく、淡々と」応対するのが正しいのか。私は判断に迷いました。

 

 一行が西新宿のホテルを出発したとの情報が入りました。

 

 私たちは東京ディズニーランドの全キャストの代表です。オウム事件の多数の被害者、マスコミ関係者、今日来園しているゲスト、そして東京ディズニーランドのすべてのキャストの「存在」を考えました。

様々な立場の人たちが、東京ディズニーランド代表である私たちの対応ぶりをどのように評価するのか考えました。

「東京ディズニーランド、社会の敵オウム教団にようこそ!」といった記事が書かれることを気にしました。

 

 到着を待つ間、私たちは話し合いました。

決断にそれほどの時間は要しませんでした。

「相手も人間、スマイルで迎えよう」

 

 弓岡さんにはスマイルでの応対以外は似合いません。きっとディズニーのオンステージに立った瞬間、冷たい表情や対応もディズニースタイルに戻るだろうと考えました。

 

 エスコートはスマイルで迎えることは決まりました。

しかしながら、その分相手側から受け入れることのできない要求があった場合、調整に当たる私が毅然たる態度をとらざるをえない立場になる。そのことも認識しました。

 

 到着予定時間の知らせを受け、私たちはネームタグを胸にパークへ向かいました。

 

 

2009年04月24日

草薙さんの謹慎は不要であると考えます。

私も草薙さんからたくさんの幸せを「心のはーとディスク」にインプットしていただきました。特に映画「私は貝になりたい」での草薙さんの演技には、本当に感動してしまいました。

 

そんな多くの幸せをつくってきた草薙さんでも、一度過ちを犯すと激しくバッシングされます。私同様に、「失脚」することを願われます。

 

鳩山総務大臣は「絶対に許さない」「最低の人間」と人格を否定するような発言をしました。

 

これはいけません。「罪を憎んで人を憎むな」です。

やってしまったことは叱ってもいいのですが、人格を否定しない、これがディズニーランドの叱責の基本です。

それこそ、鳩山総務大臣が「最低の人間」と揶揄されても仕方ありません。

 

寛大な気持ちで草薙さんを許してあげましょう。しばらくは休養されるのは良いことでしょうが、長期の謹慎などさせてはいけない、私はそう考えます。

 

最後に、ディズニーランドの万引き対応について記します。ディズニーが正しく、マスコミや鳩山総務大臣が間違っている、私はそう確信しています。

 

「ディズニーランドでの集団万引報道を受けて」

http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13196999.html

  
2009年04月24日

「最後のパレード」原画展のお知らせ

 

イラストレーターのヒラノトシユキが描き下ろした原画作品を全点、展示いたします。
本をご覧いただいた方も、まだの方も原画作品を通じて、ぜひ「最後のパレード」の世界を堪能してください。


2009
年4月21日(火)〜 5月1日(金)
13:00
〜19:00(最終日16:00まで) ※日祝休廊  

場所 PICT:gallery
http://www.pict-web.com/pg/

 

http://store.sanctuarybooks.jp/index.php?e=222

  

私も見させていただきました。ヒラノ氏の世界・・・特に「ヒラノレッド」は心が本当に温まります。ぜひご覧になってください。

2009年03月22日

ETC騒動とディズニーランドの困惑

ETC搭載車だけの高速道路割引制度がスタートしてしましました。私はこの制度は必ず破綻すると確信しています。


4年半前の2004年9月18日の朝日新聞「声」の欄に私の投稿が掲載されました。


「ETCのクレジット決済に疑問」 


ETCがクレジットの決済よって行われることに疑問を感じる。
日本道路公団によると、ETCカードの発行は、通常のクレジットカードと同様にカード会社の審査があり、ETCカードが発行されることを確認してから車載器の準備をするように、とある。


確かに現状でも、多くの高速道路の料金支払いはクレジットカードで済ますことが可能だが、これは利用者の任意による支払い方法の選択であり、ETC普及の理念とは関係ない。

クレジットは「付け払い」である。滞納債務者が激増していると聞くが、小さな付け払いの集積が多重債務者を生み出すきっかけになっている。国民共有の財産である道路を利用するため、クレジット会社の審査を要求され、クレジットにより道路使用料を請求されるシステムが、国の政策として正しいのだろうか。

政府は日本国民の借金に対する感覚を麻痺(まひ)させないためにも、こうした問題に対しても全力で取り組むべきだ。国民は「後に付けがまわってきた」といくら悔やんでもその時はもう遅いのだ。
<終了>


そもそもこの政策は、クレッジトが嫌いな人や、クレジットカードを持ちたくても持てない人は、ETCを利用できない仕組みになっており、国による 「 国民差別 」 と表現してもいいと私は考えます。


政権与党や官僚のETC制度による幻想と思惑について書きたいことはたくさんありますが、今日はETC搭載車の「通交料1000円制度」の弊害について意見しておきたいと思います。


結論から書きますと、このままでは首都高速は渋滞ではなく、「交通マヒ」の状態に陥る、というものです。


考えてみてください。定額給付金支給と高速料金の大幅値下げで、消費者が一番行きたい場所はどこかということを。


昨年12月30日の朝日新聞の一、二面のルポ日本にはこのようにディズニーランドが紹介されていました。

<引用開始>
「不況 ミッキーを求めて」
「居るだけでいい」癒しの聖地 
「お上」より信じられる


ミッキー人気が世界に広がったのは1929年に始まる世界恐慌の大恐慌の時代だと、これは10年前に米ディズニー本社で当時の幹部から聞いた。つらい時代、人はミッキーに癒されたのだ、と。


そして今、日本は「未曾有の」なる言葉が飛び交う苦境にある。経済ばかりではない。首相は立て続けに政権を放り出し、霞が関は年金問題の不始末その他でいかにも頼りなく、良くも悪くも日本を回してきた「お上社会」はお上総崩れで立ち行かない。

安心、安全、質の良さ。ディズニーというブランドは、お上が失ってしまったものを一手に引き受けている感がある。今や公的機関の色さえ帯び、その信頼度は群を抜く。

書店には「ディズニーに学べ」式の本が並び、ディズニー主催の企業や団体向け研修会に官庁職員も来る。


「この場所に居るだけでいい。周りはみんな笑顔だし癒されますよね」
年一度、必ず来ると決めていると二人は言った。これはもう幸せの確認作業、TDLはある種の神聖さを帯びてそうした人々を引き寄せる。
<引用終了>

多くの人たちがディズニーランドに行きたいと考えている、そう考えて間違いない、私はそう思います。


しかしながら、ディズニーランド側はこの施策にはきっと困惑しているものと推察されます。なぜならば、ディズニーランドの一日の入場者数、駐車可能台数には限りがあり、メリットよりデメリットの方が大きいからです。


ディズニーランドなどの観光施設が受けるこの施策のメリットとデメリットを整理してみます。 


まずメリットですが、東京ディズニーリゾート(TDR)は、空前の好況に沸くことでしょう。その理由です。


仮に、大阪から舞浜までJR新幹線を利用すると片道一人14,400円、往復28,800円かかります。 大人4人の往復の交通費は総額115,200円です。

一方、大阪圏から舞浜まで陸路を利用したガソリン代を含む交通費は片道推定10,000円、総額20,000円程度でしょう。 4人で割れば一人5,000円程度になります。 つまり、一人当たり20,000万円以上、4人の総額で90,000円以上交通費が節約できるのです。 乗車人数が増えればさらにこの数字は高まります。

この差額はTDRや周辺ホテルへの経済波及効果になって表れることでしょう。 


定額給付金も支給されます。 多くの人々は定額給付金でTDRを訪れたいと考えるに違いありません。 私が、TDRが空前の好況になると記したのはまさにこの理由からです。

一年間に一度TDRを訪れていた人たちが二度訪れるようになったり、飲食やお土産によりお金を使ったり、早朝来園者が宿泊したりするようになるに違いありません。

( あまりにも平日との差額が大きいため、平日の来園者数は減少するのかもしれませんが、1年の3割は休日であり、さらに高額な交通費がかからない3,000万人首都圏に住む 「 リピーター 」 が存在しているため、年間の入場者数は増加するものと私は考えます。)


他方、JRやTDRへのバスツアーを催行している旅行会社は打撃を被ることになります。 大阪発の0泊3日の夜行バスツアーの混雑日の料金は15,000円以上します。 チケット代を差し引いた交通費分は10,000円近くにもなり、4人乗車で車で行く場合の倍の金額であり、バスツアーが敬遠されることになってしまうかもしれません。


さて、ここまで舞浜地区のメリットと他の輸送会社等のデメリットを書いてきましたが、実は、一番の被害者は、車利用者であると私は推察します。 この点もTDRを例に取って説明します。

懸念される悪影響はTDR周辺道路や高速道路の大渋滞です。 千葉県や警察などの指導に基づき、これまでディズニーランドは、来園者に対し公共交通機関の利用を強く呼び掛けてきました。 新聞広告やラジオスポットなどを活用し、車両来場者数の減少に最大限の企業努力を重ねて来ました。

その甲斐があり、東京ディズニーランドだけで15,000台分も必要とした駐車場は、東京ディズニーシーが開業した今日でも、両パーク合わせて20,000台分の駐車場でおさまっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4


ここで少しだけ来場車両に関する専門的な分析を紹介します。 それは、日別来場車両数の予測に関することです。 ディズニーランドでは、過去の日別入場者数や、入場予約数や実施イベントなどの情報から、年間の入場者数予測、月間入場者数予測、日別入場者数予測を算出しています。

駐車場運営部門では、この日別予測入場者数と曜日や時期に合わせた予測来場車両数を独自に算出し、その数字に見合った駐車場の運営を行っています。


当たり前ですが、来園者数が多い週末は平日より来場車両は増加します。
さらに、「 カップル二人で一台 」 のクリスマス時期には、来場車両数は増加します。


一日の総入場者に対する来場車両数の割合は、この時期には15%から20%以上に高まります。 反対に 「 お母さんと子供たち 」 が多く来園する年度末の春休み時期のこの数字は10%以下に低下します。

つまり、同じ70,000人の入場者数であっても、クリスマス時期は軽く10,000台を超える来場車両数であり、春休み時期は5,000台にも満たない日もあるという 「 法則 」 が成り立っているのです。


もうお分かりでしょう。 JRではなく車両を利用した来場の経済的優位性とこの 「 法則 」 に基づいて、高速道路1,000円化後のTDR周辺の交通状況を予測すると、とんでもない状況が発生するに違いないのです。


東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを合わせた2007年度の入場者数は約2,500万人であり、休日の車両来場率が10%高まっただけでも、混雑日には10,000台から13,000台増加すると私は推察します。

ゴールデンウィークや夏休み、クリスマス時期などは、現状20,000台分の駐車場は満車状態となり、周辺は車で溢れ、高速道路は延々と渋滞するに違いありません。

そして、車両で来園しようとしても駐車場に止められない来園者が続出することでしょう。 なぜならば前記のように車両での来場を抑制する施策を行ってきたTDR側にはこれ以上打つ手はないからです。

このように、高速道路利用者が被害者になる高速道路1,000円化を事前の準備なしに強行することは愚の骨頂です。


また、JRだけではなくフェリー業界など他の輸送機関にも大きな悪影響が生じます。

大渋滞はTDR周辺だけではありません。 各地の大型のアウトレットモール周辺や、現在練馬から往復7,000円以上、新潟から往復12,000円かかる軽井沢の街中にも1,000円化で車が溢れ、駐車場不足が原因の大渋滞が発生することは火を見るより明らかなことです。

このような渋滞問題を解決するための具体策を考案しなくてはなりませんが、公共の交通網が発達した大都市圏にあるTDRに限って言えば 「 新タイプのパーク&ライド方式 」 この問題は解決されます。 同じ大都市圏にある大阪のユニバーサル ・ スタジオ ・ ジャパンにも当てはめられる方式と考えられます。

それは、都内や横浜などにある休日空いている駐車場まで車で行き、その後電車でTDRに向かうという案です。


都庁や日比谷公園、みなとみらいやお台場地区などの空いている有料駐車場を携帯電話で調べて利用したり、あらかじめ都内や横浜の宿泊施設を予約したりしてTDR周辺ではない場所で駐車場を確保するという案です。


こうすることにより、TDR周辺の高速道路の渋滞は緩和されるとともに、舞浜地区以外の宿泊施設の利用者も増加するに違いありません。

このように、リスクを予知した準備を周到に行えば大混乱も小混乱に抑えることができます。


高速料金1,000円化は民主党の無料化案に対抗して拙速に考え出されたものでしょうが、民主党もここまで記してきたようなデメリットやリスクをすべて洗い出し、時間をかけ慎重に高速道路の無料化を進めるべきです。


私は、今後もこのブログで災いを引き起こしている官僚たちの無能ぶりを批判していきたいと考えております。

2009年03月02日

新刊出版のお知らせ

 

『最後のパレードディズニーランドで本当にあった心温まる話』 最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」 

私は、日本国民として、地球市民として「どうしたらより良い社会を築けるか」を考え続けていました。 そんな時にサンクチュアリ出版様から出版の話があり、時間はかかりましたが素晴らしい本を出版できることになりました。 

ウォルト・ディズニーは「心に思えば願いは叶う」という意味の言葉を残しています。

私はディズニーランドの素晴らしさ、ディズニーキャストの素晴らしい仕事ぶりを世の中に伝えたいという強い思いを持っていました。
その願いを叶えることができました。
 

この「最後のパレード」にはアカデミーを獲得した「おくりびと」や「つみきのいえ」と同じ旋律が流れています。ディズニーランドの素晴らしさをこの本でお伝えすることができるものと私は確信しています。 

ウォルト・ディズニーの言葉通り「心に思えば願いは叶う」、つまり、心に決意すれば願いは必ず叶うのです。今、世の中では大変なことが起きていますが、「心に思えば願いは叶う」ことを信じ、勇気を持ってこの困難を乗り越えていきましょう。

 最後に、願いを叶えてくれたサンクチュアリ出版の鶴巻謙介社長、および、お力添えをいただいた北原広康氏、橋本圭右氏のお三方に、厚く御礼申し上げます。

 ※ 本書の売上の3%は日本ユニセフ協会に寄付されます。  


 

2008年10月19日

動き出します。日本を希望社会に変えるために!

日本社会は今、必要以上の自信喪失感と閉塞感に覆われています。個人も同様に、社会への失望感と社会からの疎外感に包まれているかのように、日本社会には「暗い顔」が溢れています。
このように暗い世の中をパッと明るくしたい、弊社は本気でそう考え、弊社が生み出した「策」を実行に移します。


まず、こちらの記事をご覧ください。

木質バイオマスペレットによる集中冷暖房
http://www.yasunari-komuten.com/gm2/top/as_co_visit_idx/file_name/ec2702071910


川辺の草も、食品残飯も炭化エネルギーに
http://www.kurimoto.co.jp/rd/pdf_giho/48/200303_14.pdf

http://www.exeo.co.jp/eco/trash/carbonization.html


日本の産業界もバイオマスエネルギーの大量生産を待ち望んでいます
「木くず類は重油よりは安いが、取り合いが始まっている」(日本製紙の兼子工場長)
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200702060316.html


 日本人はすごいことがご理解いただけたことと思います。

※日本の卓越した環境技術のほんの一部をこちらにまとめてあります。


私たちが行おうとしていることは、この国に暮らす誰もが望んでいる「この国を希望社会に再構築」することです。


<森林再開発事業とは>
国土の3分の2を占める森林(主に杉・ヒノキの人工林)を再開発して、生活や産業に必要な膨大な食料エネルギー、木質燃料エネルギーを生み出します。国土を造り変えるという壮大なプロジェクトではありますが、個々の事業は映画「もののけ姫」のタタラ場のように、とても小さい集団により運営されます。


※「もののけ姫」のタタラ場の事業者たちは、エネルギーを得るための木を切ったままにしたために、もののけ達の「敵」になりました。弊社の環境に対する信念は「木を切ることは悪ではないが、その後に木を植えないことは悪である」というものです。自然循環、つまり生態系(エコシステム)の中に日本人の生存活動を位置づけるものであり、決してタタラ場のように、自然の征服や自然破壊につながるものではありませんのでご安心いただきたいと思います。)


私たちは、日本に新たな内需拡大プロジェクトを創出します。外国の資源に頼るメイド・イン・ジャパン「国家」から、国産の資源を最大限活用するメイド・フロム・ジャパニーズ資源「国家」へ再生させます。


私たちは机上の空論を並べるのではなく、実益を生む「策」を実行に移します。


☆日本人の「暗い顔」を「明るい顔」に一変させます。日本社会を「弱いものいじめ社会」から「弱いもの助け社会」へ変換します。


☆日本社会から「閉塞感」「不安感」「孤独感」を引き算し、日本社会に「躍動感」「安心感」「連帯感」を足し算します。


☆日本社会から「貧困」「自暴自棄の犯罪」「自殺」を引き算し、日本社会に「莫大な富」「勤労感謝の精神」「生きる希望」を足し算します。


☆この国に暮らす人々の「精神的エネルギー」と、生活や産業活動に必須の膨大な「食糧エネルギー」「燃料エネルギー」を生み出す仕組みづくりを行います。


☆この国を江戸時代のような究極的なエネルギー循環型社会につくり変えます。


☆この国に膨大な数の高福祉低負担型の新しいコミュニティを生み出します。

近い将来、私たちは「夢」を現実にします。


☆家庭から石油ストーブは消え、安価な木質バイオマスペレットや炭化エネルギーなどの木質エネルギーによる暖房が行われていることでしょう。日本から凍死者はいなくなっていることでしょう。


☆食糧自給率や飼料自給率は100%に近づいていくことでしょう。国家備蓄食糧も完備され、日本から餓死者はいなくなっていることでしょう。


☆大震災などの災害に備えた国家備蓄木材も完備されていることでしょう。国家備蓄木材は外国の災害に対応する国際支援物資としても活用されているに違いありません。


☆すべての割り箸や、残飯などの廃棄される有機物は、すべて炭化エネルギーとして再利用されていることでしょう。同様に庭の雑草や剪定枝もが炭化エネルギーに転換されていることでしょう。ゴミは再資源化されておりゴミ問題は解決されているに違いありません。


私たちの実行策を実行に移すために残された問題は、この国の未来、子どもたちの未来への「思い」を同じにする方からのサポートと支援だけです。
この実行策を実行に移すべきとお考えの個人様、団体様は弊社までご連絡くださいますようお願い申し上げます。


日本に自信と希望を〜 日本再生サポーターになってください!


日本の希望再生実行策

農林エネルギー革命により循環型高福祉社会を構築するための実行策PDF


 

2008年09月24日

「日本人の決定的な弱点」の自覚なくして再生なし

日本社会は失敗続きです。行政然り、経済然り、教育然りです。
私は、このままでは日本社会は決して再生できないものと考えます。


その理由は、日本人が自らの弱点にまったく気づいていないからです。


私はいつもマーク・トウェインの警句、「災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである。」に則して考えるようにしていますが、まさに今日の日本人は、弱点を「知らないのに知っていると思いこんでいる」状態です。


であるからこそ、災いが繰り返されるのです。であるからこそ、諸外国に負けるのです。


日本人の決定的な弱点は以下の通りです。

日本人は元々農耕民族です。騎馬民族が有する「群れを成して成果をあげる」知識や技術が日本人には欠落しているのです。これが日本で起きるすべての災いの真因です。


「群れを成す」ということは、人を組織化して効果的に動かすということですが、元々農耕民族である今日の日本人は、組織の力、つまりチームワークで成果をあげることができなくなってしまいました。


できなくなった理由は、近年の行きすぎた個人主義と行き過ぎた競争至上主義、そして組織を効果的に動かすノウハウを「知らないのに知っていると思いこんでいる」からにほかなりません。


私は東京ディズニーランドの組織運営を通じ、欧米型の「群れを成して成果をあげる」知識や技術をたたきこまれてきました。であるからこそ、日本の組織には決定的なこの欠陥があると言い切れるのです。


「群れを成して成果をあげる」、つまりチームで成果をあげるということは、個々のメンバーの知識や技能を高めなければならないということにつながります。


なぜならば、チームワークは掛け算であるからです。
掛け算では誰か一人が0点を取ると、全体はゼロです。廃業した船場吉兆や事故米事件を引き起こした会社の社長など、トップが0点の仕事をする日本社会です。

チームワークなど必要ないとする組織や社会は、人を育てられず、決して「群れを成して成果をあげる」ことなどできないに違いないのです。これでは日本社会の労働生産性は決して高まることはありません。


さて、ここで真珠湾を攻撃した総指揮官の日本人論を紹介します。残念ながら今日のほとんどの日本人も同じだというのが、私の捉え方です。


<引用開始>
ミッドウェー海戦は我が国民性の欠陥を見事にあばきたてた戦いであった。


合理性を欠く我が国民性は、やることなすことが行き当たりばったりで、相互の間に理屈が合わない。


セクショナリズムの国民性はものを見る視野が狭く、やることが独善的である。
因襲から容易に抜け切れない国民性はただちに百八十度転換の進歩的革新を行うことができない。


熱しやすく、冷めやすい国民性はすぐに思い上がって相手を見下げる。かと思うと自主邁進の気力に乏しい日和見的な国民性は他力本願になりやすく卑屈な事大主義(力の強いものにひたすら従い仕えること)ともなる。


合理性を欠くために希望と現実を混同してことの臨み、破れてのち名論卓論を述べる。
<引用終了>


淵田美津雄著 ミッドウェーより


このように、セクショナリズムで独善的な国民性では、チームワークによる相乗効果も組織員の育成もできる訳がありません。これが、私が指摘する日本人の決定的な弱点であり、日本的組織の決定的な弱みであるのです。


翻って、ディズニー・テーマパークの組織はどのような組織なのでしょうか。その答えは簡単です。個人の力を最大限に高めるとともに、個人の未開発の能力を開発し、チームワークにより卓越した相乗効果を生み出している組織と言えるのです。


今や、日本社会は制度疲労により疲弊しています。意識改革とともに、日本社会に騎馬民族の有する「群れを成して成果をあげる」システムをインストールしないとこの国は大変な事になる、私はそう憂いています。


最後に、組織を円滑に動かし、組織員を育て、組織の労働生産性を高めるディズニーランドでも実践している秘訣中の秘訣をお教えしましょう。


それは、ほめることです。


「悪い癖」があれば、指摘して直させることも必要ですが、基本的には長所を伸ばしていくというという教育方針の方が、人は間違いなく成長します。このことは今年25周年を迎えた東京ディズニーランドでも実証されています。


長所を伸ばすことにより短所も次第に改善されていくものです。良い点を認め、良い接客をほめること、従業員を育成し、戦力化するためには、このことが何よりも大切なことなのです。


坂本龍馬が西郷隆盛を「小さく叩けば、小さく響き、大きく叩けば、大きく響く鐘のようだ。」と評したことは有名ですが、このことは誰にでも当てはまることです。

大きくほめて、大きく奮い立たせることが人を大きくさせるのです。


ほめ上手といえばこの人です。1972年のミュンヘンオリンピックで男子バレーボールを世界一に導いた松平康隆監督の選手育成方法を記しておきます。


<引用開始>
ほめの松平 ほめが八、叱りが二


私の信念としては、人間はほめられて伸びるものだと思う。叱られて伸びても、しょせんはワクの中で、型にはまった伸び方しかできません。けれども、ほめられたら、ワクをはみ出し、どこまで伸びるかわからないような無限の伸び方をします。叱って伸ばすのは必ず限界がくるものです。


選手を叱る場合、監督は、自分の能力や常識のワクの限度内で叱るものです。つまり、叱りには叱るための尺度があるのです。その尺度はほとんどの場合、自分の人生観と経験がもとになっているはずです。叱りすぎは、チームを自分の能力の限界内でしかつくれないことになるのです。ほめれば無限に大きく育つものを、叱って萎縮させてはもったいないかぎりです。
<引用終了>


奇蹟を起こす統率学 松本順著 講談社

2008年09月23日

日本社会を再生する日本一の社会的企業を目指します

社会的企業としての当社のミッション>

組織が正しく作動し続ける仕組み、人の集団が正しい結果を生み出し続ける仕組みを日本社会にセットアップします。


坂本龍馬は同志にこう叫びました。「策を出せ、策を」と。


「薩長同盟を成立させるためのアイディアを出せ」という意味の名言ですが、当社は、国民を奮い立たせ、日本を永遠安心国家につくり変える、今まで日本社会になかった「策」を出します。


※「策を出せ、策を」は再生日本21の浅井隆代表に教えていただきました。


「策」以外にもう一つ、日本社会にないものは「組織を正しく運営するノウハウ」です。このノウハウが欠けているからこそ107名の死亡者を出したJR福知山線の脱線事故や、社会保険庁の年金管理問題など人を不幸にする事件が続発するのです。


ウォルト・ディズニー語録より

「“It takes people”人は誰でも、世界中で最も素晴らしい場所を夢に見、創造し、デザインし、建設することは出来る。しかし、その夢を現実のものとするのは人である。」


人は誰でも素晴らしい「仕事」をしたいと思い会社をつくったり、団体をつくったりしますが、そのほとんどは正しい結果を生み出すことなく失敗しています。


なぜでしょうか。ウォルト・ディズニーがその答えを教えてくれています。

「その夢を現実のものとするのは人である。」のです。正しい結果を現実のものとするのは「人」の持つノウハウや知恵、情熱なのです。


当社は、当社の有するノウハウや知的財産である「策」、「情熱」を武器に、他の社会的企業家と協働し、この国の社会的課題の解決に向けて果敢に取り組んでいきます。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


 

2008年08月02日

この国を元気にするためには

内閣が改造されました。それでも「この国がどこへ向かおうとしているのかが分からない」と思っている人が多いようです。私もそう思う国民の一人です。


この国の国民には「根本的なこと」が分かっていないとつくづく感じます。勤勉で真面目な国民でありながら必ずしも良い結果を生み出していない、世界から尊敬されていない、その原因はすべてこの「根本的なこと」が分かっていないからなのです。


その「根本的なこと」とは、「思想・思考から出来事が生まれる」という至極当たり前のことです。
正しい思想を共有している集団からは正しい出来事、正しい結果が生み出されます。反対にトップが食品偽装を容認するような企業や、あの社会保険庁のように、間違った思想の集団からは、間違った出来事、不祥事という結果が生みだされるのです。


ぬか漬けを考えてみれば分かります。手入れの行き届いたミネラルいっぱいのぬか床であれば、おいしいぬか漬けが生み出されます。反対に、腐ったぬか床や塩気が効きすぎたぬか床からは、いただけないぬか漬けしか生み出せません。


この見えないぬか床の成分こそが、集団の思想・思考なのです。簡単に言いますと、「何を考えている集団なのか」が分からないと「生みだされるものが何か」が分からないということです。反対に、「何を考えている集団なのか」が分かれば「生みだされるものが何か」が分かるということなのです。


私は東京ディズニーランドのぬか床の手入れをしてきた人間の一人です。成分もよく分かっています。この巨大なぬか床から生みだされるものが何であるかも分かっています。


その私から言わせていただきますと、日本の企業をはじめとする集団のぬか床の現在の中身は、あまり良い状態ではないと断言させていただきます。


帰属する集団のぬか床が良くないから、続発する通り魔事件のような良くない出来事が生み出されるのです。集団の思想・思考が間違っているからこそ、社会保険庁のずさんな業務運営が生まれるのです。


そして、このぬか床の成分の大部分を占めるのが「理念」です。
東京ディズニーランドの理念は「テーマパーク運営を通じ人々の幸福の創造する」ですが、理念とは「私たちは、〜を通じて、〜をする集団」ということを明確に示したものです。この理念を明確にすることがぬか床の中身の「見える化」につながっていくのです。


この「何を考えているか」を「有言」し、着実に「実行」に移していくことが、消費者や国民からの信頼性を高めます。反対に、「何を考えているか」を明言せず、その上実行するのかも分からないということでは、消費者や国民は間違いなく不信感を感じてしまいます。


「この国がどこへ向かおうとしているのかが分からない」という国民の実感も同じです。国民に「何を考えているのか」の答えが伝わっていないということなのです。


さらに、です。「思想・思考から出来事が生まれる」、このことは「国家」にも当てはまります。海外から日本への投資が冷え込んでいる理由も実はまったく同じ理由なのです。


海外の投資家は、投資すべき企業の思想・思考が分からないから出来事である業績が予測できないのです。
この国の為政者が考えている方向性が分からないから、不安になり投資マインドも冷え込んでしまうのです。
このことにほとんどの日本人が気づいていないことが、日本経済の低迷の原因である、私はそのように考えます。


私は、日本社会はこの閉塞感を打破するために、ディズニーランドの思想・思考、そして理念や業務運営のノウハウなどに学ぶべきであると思います。今や、その時期に来ているとも考えます。


現在のディズニーランドのぬか床は、東洋的思想に基づいたおもてなしと、西欧的思想に基づいたホスピタリティが結びついた、とても良いぬか床に仕上がっています。


もはや、ディズニーを警戒する時代は終わりました。これからは正しく動いている集団から学ぶことが何よりも大切なことであり、今日のタイトルである日本を元気にする唯一の方法であるのです。


※ディズニーランドの「基本的考え方」に関してはこちらの記事をご覧ください。

 ディズニフィケーションと岡山突き落とし事件

 

2008年07月29日

ノウハウの継承と企業若返りの常道とは

今朝の朝日新聞の社説に大変興味深い「企業努力」が紹介されていました。


<引用開始>
兵庫県姫路市にあるダイセル化学工業の網干(あぼし)工場。液晶画面の部品の素材などを生産している。ここで96年から若返り作戦を進めた結果、生産性が3倍へと飛躍的に向上したという。


中堅の管理職がベテランから徹底的に聞き取り調査をおこない、継承すべき知識と捨ててもいい知識を整理分類した。その成果をコンピューターに入れ、だれでも簡単に引き出して利用できるようにしたのだ。


継承には膨大な手間がかかるが、その結果トラブルをこなし順調に操業できるようになると、現場に余裕もできた。業務の改善など創造的な仕事に取り組めるようになったほか、聞き取りをした中堅層ではコミュニケーション能力が格段に向上した。この結果、会社の組織が開放的になり、大幅な生産性の向上につながったという。


経験として暗黙のうちに組織に蓄積されたものを再認識し、IT(情報技術)を生かして全員の共有財産にするのがノウハウ継承の特徴だ。
<引用終了>


何が行なわれたのかを一言で表現することができます。それは「業務のマニュアル化」ということです。
本日は、業務のマニュアル化は生産性を確実に向上させるということについて書いてみたいと思います。


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ディズニーランドから連想する言葉の一つにマニュアルがあります。経済関係の雑誌で執筆する学者やコンサルティングを生業にする方々が「マニュアル通りの対応の弊害」とか「マニュアル教育の限界」とか、いわゆる「マニュアル悪者論」を展開しています。はたしてその通りでしょうか。


ディズニーランドには「標準作業手順書」というマニュアルがあります。「センター・オブ・ジ・アース」に一冊、「ガジェットのゴーコースター」に一冊というように各ロケーションごとにマニュアルがあります。東京ディズニーリゾート全体だと何百冊にもなることでしょう。

仮に500種類のマニュアルが使用されているとすれば、500冊分の知恵と工夫の集積・知恵と工夫の歴史が存在しています。ディズニーランドのマニュアルとは携帯電話の取扱説明書やゲームの攻略本のように「無機質」なものではありません。森や雑木林に生きている一本の樹木のように、変化し成長していく「有機的」なものなのです。


「すべてのゲストがVIP」東京ディズニーランドで教えるホスピタリティより
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経営の神様と言われたピーター・ドラッカー氏は、「知的労働で生まれる成果物(知識、アイディア、情報)はそれ単体では役に立たない 、他人に伝える必要がある」と説いています。


マニュアルをピーター・ドラッカー氏的に表現すれば、「マニュアルとは、知的労働で生まれた、他人に伝えるべき成果物(知識、アイディア、情報)の集合体である」と言うことができるでしょう。


そうです。職場にマニュアルという成果物が無いということは、知識、アイディア、情報が他人に伝えられていない、つまり職場で成果物が共有されていないということを意味するのです。


さて、ダイセル化学工業の大成果の報道を受け、日本全国の経営者の方々へ一言申し上げたいと思います。


経営者のみなさん、支払っている給料に「マニュアル作成料が含まれる」と従業員に訓示していますか。それとも組織内に「知識、アイディア、情報」を伝承するは必要ない、給料には含めない」とお考えですか。


もちろん従業員が業務を通じて得た「知識、アイディア、情報」など自社内に伝える必要が無いと考える経営者は、日本全国に一人もいないと思います


しかし、です。一昔前の仕事を思い起こしてください。ほとんどの企業では「技術やノウハウは教えてもらうものではなく、先輩から盗むものだ」と教えていたことを。そのような考え方であった会社が今、「団塊の世代のノウハウが継承されない」と危機感を募らせているのです。


経営者のみなさん、今からでも決して遅くありません。暗黙知である知識やノウハウを、マニュアルという文章化された形式知にして組織に伝承することは「大切な仕事の一つである」ことを全従業員に徹底して認識させるべきです。
そうすることにより、ダイセル化学工業のように大幅な生産性の向上を成し遂げることができるのです。


次に、マニュアルを活用して成長している企業を紹介します。
京都に「山本精工株式会社」というアルミニウム加工会社があります。この企業のマニュアルに対する考え方は私のマニュアル論に大変近いものです。


「良いところは学び、参考にする。個人のノウハウをデータ化する、マニュアル化する、人伝えして共有し、一度自分の仕事をなくして、新しい仕事にチャレンジする時間を生み出す。このサイクルを企業内に根付かせ、中身の濃い厚みのある企業になる。」
山本精工株式会社 山本常務談


新しい仕事にチャレンジする時間を生み出すためにマニュアルを活用する。
いかがでしょう、素晴らしき創造性を持つ人たちの集まりであることが容易に推察できます。
「中身の濃い、厚みのある」とは何でしょうか。私は、それは人の「知の結集」と考えます。


●私のマニュアル論の一部を紹介します。


◇マニュアルは企業の体質を改善し企業を発展させるものです。マニュアルは個人知識から組織知識へ英知を結集させたものです。
マニュアル作成によって「知識、ノウハウは盗むもの」という組織体質から「知識、ノウハウは教えあうもの」という前向きでオープンな組織体質へ改善させることができるのです。


◇マニュアルは人間の能力を発揮させ無限の可能性を引き出します。一人ひとりの能力を最大限に発揮してもらうにはマニュアルの力が有効です。マニュアルという「決めごと集」があるからこそ、人間は安心して可能性にチャレンジすることができるのです。


◇現場力の低下に伴う苦情や不祥事の発生は「結果、現象」であり、会社や組織が正常でないというメッセージなのです。そのままでは倒産か崩壊につながってしまいますが、そうならないようにするメカニズムを明確に記したものがマニュアルです。
マニュアルは現場力を向上させ、苦情や不祥事を防ぐ役目を持っています。


◇コンプライアンス(法令順守)だけでは会社は存続できません。法令は社会の最低限のルールであって、法令さえ守っていれば何をやってもいいというのではありません。そして、より会社のルールを明確にするために役立つのがマニュアルなのです。


◇マニュアルは決めごと集です。会社全体に関わる大きな決めごとや、最小単位の職場での小さな決めごとを集大成させたものがマニュアルです。


◇野球にもサッカーにもゴルフにも「ルール」があります。ビジネスも同じですが、チームワークを必要とする組織活動の場合「ルール」を守らないと他者に迷惑をかけるだけではなく、組織全体の浮沈にも関わる大問題に発展してしまうこともあります。


◇マニュアルがないということは、準備ができていないということです。問題点が見つけられないということです。
「準備ができている」といことは、「用意ができている」「仕度ができている」ということであり、「準備ができていない」ということは「手抜きをしている」と換言することができます。


「ホスピタリティの創造にはマニュアルが必要」


「夏の虫氷を笑う」ということわざがあります。見たこともないものを笑うという意味であり、「井の中の蛙大海を知らず」と同じ警句です。
ディズニーランドのマニュアルは最高のマニュアルです。ダイセル工業のように生産性を大幅に向上するためには、最高のマニュアルについて学ぶ必要がある、私は経営者の方に、このことを強く進言したいと思います。


最後に
私は昨年、ダイセル化学工業の東京本社で講演をさせていただきました。講演の演題は「ディズニーランドに学ぶ品質管理とステークホルダー・リレーション」でしたが、前回の講演では、不祥事を起こした雪印乳業から多くのことを学んだと聞き、他社から学ぶ企業の成長力は強いと改めて再認識いたしました。
(ダイセル化学工業は、タバコのフィルター製造部門では日本におけるオンリーワン企業です。)

2008年07月28日

テント飛ばされ死傷事故と「知らないのに知っていると思いこんでいる症候群」

 

27日午後零時50分ごろ、福井県敦賀市港町の敦賀港で開催されていたイベントの会場で、テントが突風で飛ばされ、巻き込まれた男性1人が死亡、8人が軽傷を負った。
(時事通信)


この事故の行方が気になります。
恐らくマスメディアや警察は、この事故の真の原因にたどり着くことはないでしょう。自然災害として片付けられるに違いありません。

マーク・トウェインの警句です。
災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである。


11名の尊い命が奪われた明石市の花火大会歩道橋事故同様に、今回のイベントでの災いも、実は「知らないのに知っていると思いこんでいること」から発生したものなのです。


先日起きた八王子の無差別殺傷事件同様に、この事故でも一人の方が亡くなっています。人の命が奪われたということでは全く同じ「事件」です。
遺族の悲しみも同じでしょう。日本社会は、そしてマスメディアは、この事故を自然災害として片付けるのではなく、日本の大問題として取り上げるべきなのです。


ではなぜ私が大問題と考えるのか、それは次の問いかけで明らかになることでしょう。


それは、「この事故がディズニーランド内で起きていたら、マスメディアはどのように反応するか?」という問いかけです。


誰が考えても、ディズニーランドを無罪放免にすることなどあり得ないでしょう。
遺族も「自然災害だから仕方なかった」と許してくれるはずはありません。死亡者がお客様でも従業員でも、イベント運営の責任者は業務上過失致死罪に問われることでしょう。


それではひるがえって、今回の事故は「誰が」責任を取るべきなのでしょうか。
「強風で支えきれなくなり全員で一斉に手を離したが、1人だけ離さなかったという。」と報道されていますが、手を離さなかった被害者の自己責任なのでしょうか。それとも手を離した人が加害者なのでしょうか。


私はどちらでもないと考えます。加害者は実行委員会という「組織」です。「組織」がプロとしての仕事ができていなかった。つまり、マーク・トウェインの警句のように、正しいイベント運営方法を知らなかったことが、この災いを生んだのです。


ディズニーランドでは、今回のイベントで使われたような簡易テントを使用することはありませんが、仮に使用したとしても、突風や強風を想定した対策を事前に構築しておきます。そして、実際に突風の発生が予想される場合には、簡易テントを片付けたり、来場者や参加者を非難させたりするなどの安全対策を実行に移すのです。(有料の気象情報を24時間収集しています。)


これがプロの仕事です。
お分かりになられたことでしょう。安全対策のキーワードは「予測」なのです。
このキーワードで今回の事故の責任問題を考えてみます。


今回の事故の原因となった突風が予測できたのか、できなかったのかということはあまり重要な問題ではありません。より重要なことは、実行委員会という「組織」が突然の気象状況の変化を予想していたのか、していなかったのかということです。


換言すれば、気象状況は「変化しないだろう」と考えていたのか、それとも「変化するかもしれない」と考えていたのかということです。


プロの仕事とは、常に「かもしれない」を考えることです。「起きるかもしれないこと」を知っておくことなのです。
イベントの主催者である実行委員会には、このプロの仕事ができていませんでした。その結果が死亡事故の発生です。つまり、この死亡事故の加害者は実行委員会という「組織」である、これが私の出した結論です。


それでも、です。私は実行委員会の会長など、「個人」の責任を問うことは間違っていると思います。
なぜならば、「個人」は誰からも正しいイベント運営に関する教育を受けていないからです。突風を予測するなどという業務は、イベント運営には含まれないことが、日本では社会通念になっているからです。


さらに、です。明石市の花火大会歩道橋事故では、主催者である明石市の責任が問われ、市の担当者に有罪の判決が出された結果、花火大会を主催する自治体がもしもの事故を恐れ、花火大会の開催に消極的になってしまったと聞いています。


今回の事故で、イベントの実行委員長が起訴され有罪にでもなったらどうでしょうか。
誰も地域のイベントやお祭りの責任者などやらなくなってしまうことは火を見るより明らかです。


日本社会にイベント開催時の安全思想が定着するまでは、イベントを開催する「組織」の責任は問われても、個人の刑事責任は問われてはならない、イベントと安全管理に関するプロである私はそのように考えます。


最後にもう一度マーク・トウェインの警句を記します。

災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである。


明石市の花火大会歩道橋事故然り、富士スピードウェイのF1グランプリ開催による集団訴訟然りです。
正しいイベント運営方法を知らないのに知っていると思いこんでいたからこそ、災いが引き起こされたのです。


日本社会には今、「知らないのに知っていると思いこんでいる症候群」があふれています。そして、このことこそが今回の事故の真の原因でもあり、日本中で多発している多くの事故や事件の真因でもあるのです。


亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、この9人の死傷事故を教訓に、日本社会に蔓延する「知らないのに知っていると思いこんでいる症候群」が改善されることを願ってやみません。

2008年07月22日

東北楽天イーグルスの「ディズニーランドのような」を叱る

 

東北楽天ゴールデンイーグルスは、本拠地である県営宮城球場を「ディズニーランドのようなベースボールパークにする」と宣言していましたが、この来場者への対応はいただけません。ハッキリ申しあげて「無礼極まりない」としか言いようがありません。


<引用開始>
プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、仙台市のクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)で行われる東北楽天の試合で、飲食物の持ち込み規制が強まり、観客から不満の声が出ている。外で買った食べ物だけでなく、手作りの弁当やおにぎりも締め出す徹底+ぶり。球団は「売店の売り上げを確保するために仕方ない」と理解を求めるが、一部のファンは「もうけ主義が強すぎる。手作り弁当ぐらい大目に見てもいいのでは」とぼやいている。(7月20日 河北新報)
<引用終了>



確かに宮城球場同様に、ディズニーランドでも園内へのおにぎりや、お弁当の持ち込みをご遠慮いただいているのは事実です。しかしながら、ディズニーランドは、売店の売上を確保するために持ち込みをご遠慮いただいているのではありません。あくまでも「ディズニー・テーマパークとしての価値を維持する」という目的であり、売上云々という「下心」は一切ありません。



少しだけ想像してみていただければ分かります。
日本人は「花見好き」な民族です。もちろん私もです。そして、昔から家族で行く花見には、手づくり弁当を持って行くことが当たり前のことであり、レジャーシートの上で「家族団欒」を楽しむのも当り前のことです。


東京ディズニーランドの成功は、まさにこの日本文化を「封じ込めた」ことにあると言っても過言ではないと私は考えます。


シンデレラ城の前や、スペース・マウンテンの前、ジャングル・クルーズの前で、家族がレジャーシートの上で車座になり、おにぎりやいなりずしを食べていたら・・・高い入園料を支払っているゲストは、それを見てどのように思うでしょうか。ディズニーの世界を満喫できるでしょうか。


ディズニーランドではほとんどのゲストが、6〜8時間ディズニーの世界を楽しまれます。お弁当を持ってこられたご家族は、園外のピクニックエリアにおいて、プライベートな雰囲気の中でお弁当を食べることもできます。


すべてのゲストにハピネスを提供することを第一に考え、身勝手な「席取り」も含めた一部ゲストによる公の場所での「自分勝手」を決して許してこなかったからこそ、ディズニーランドは「顧客満足度が高い」と評価されているのです。


残念ながら東北楽天イーグルは違います。経営者の思考の根底にあるのは「経済第一」です。「お弁当は球場外で」と観客に説明しているそうですが、東北楽天イーグルスの対応は、明らかに観客のハピネスより自社の経済性を優先させています。これでは顧客は満足してくれないでしょう。


そもそも、です。ゲームというエンターテイメントが行なわれている時に「球場外で」と考えること自体が間違っているのです。
ディズニーランドでは、ゲストは入園している時間内に好みのエンターテイメントを「選択」できますが、野球というエンターテイメントは「一つ」であり、観客にとっては「選択」の余地が全くないのです。


映画や舞台と同じです。上演中に「外で」とは、「映画や舞台の一部は見なくていい」と言っているのと同じです。「不完全なものを見せてもしっかりと入場料はいただく」と言っているのと同じことなのです。


ディズニーランドの考え方とは180度違うこの東北楽天イーグルスの考え方では、エンターテイメント・ビジネスは決して成功しないでしょう。


最近よく思います。日本人は接客がなんて下手なんだろう、と。
接客とはお客様の期待に応えることです。野球で言えば、観客の楽しい野球観戦をしたいという期待に応えることこそが球団関係者の責務なのです。

東北楽天イーグルスも含め、接客をもっと勉強して欲しい、そう願ってやみません。


最後に一言。

東北楽天イーグルスには二度と「ディズニーランドのようなベースボールパークに」とは言っていただきたくない。ディズニーランド出身者としてこのように申し上げたいと思います。

2008年07月19日

みんなのミッキー 独り占め「家族に東京ディズニーシー貸し切り…開園25周年記念」

みんなのミッキー 独り占め
「家族に東京ディズニーシー貸し切り…開園25周年記念」


皆さんはこのニュースを聞いてどのように感じたでしょうか。
私は正直「ディズニーはすごい、進化している」と思いました。今日はその理由について簡単に書いてみたいと思います。

「すごい」理由とは、「なぜ、こんなことができるのか」という問いに答えることです。反対に言えば「こんなことをして批判されないのか」という問いに答えるということです。

「売名パフォーマンス」「一家族の独り占めはディズニーランドのポリシーと矛盾する」と批判するマスコミが必ず現れることをディズニーランドは知っていますが、それでも実行に移したのは、ディズニーにはある確信があるからに他なりません。

その確信とは「ディズニーランドでは、ゲストにはいつでもディズニーを独り占めしていただいている」という確信です。

確かに今回の東京ディズニーシー貸し切りは、全面的な貸し切りでした。このように全面的貸し切りを行なったのは前例がありません。(マイケル・ジャクソンの来園時のことはこちらの過去ログをご覧ください)


しかしながら、全面ではなく場面、場面においては、すべてのゲストは常にディズニーと名のついた「何か」を貸し切っているのです。それはレストランのテーブルかもしれません。アトラクションの座席かもしれません。


おもてなしを提供するキャストやミッキー達キャラクターがゲストと接する場面では、常に一家族や個人の貸し切り状態なのです。

つまりこういうことです。キャストもキャラクターも「大勢」を相手にした接客をしているのではないのです。一人ひとりのゲストに対し、貸し切り型の個別接客をしているということなのです。


今回の全面的貸し切りは、日々ディズニーランド内で行なわれている場面的貸し切りの延長線上にあるものに過ぎないということを、ディズニーやディズニーランドを運営する(株)オリエンタルランドの社員は理解しているからこそ、批判など恐れずに実行に移すことができるのです。


スペース・マウンテンやホーンテッド・マンションなどの待ち時間が長いアトラクションでも、決して他人との合い席はお願いしません。効率的運営より、ゲスト個人の幸福感を優先させるからです。


このような、小さな、小さな「個人へのおもてなし」を積み上げてきたからこそ、ゲストの顧客満足度も高まり、今日のディズニー・テーマパークの繁栄がもたらされたのです。


「同じ料金をもらっているのだから、同じサービスが当たり前」の時代は終わりました。これからは、一人ひとりのお客様へ質の高いおもてなしを提供できない企業が生き残っていくことは、難しい時代になって行くに違いありません。

そう確信したディズニー・テーマパーク貸し切りのニュースでした。

2008年07月05日

アグロフォレストリー(混農林業)が日本社会を救う

アグロフォレストリー・システムが日本の食糧問題、環境問題、エネルギー問題を解決します。

5日の環境問題を特集した読売テレビの番組でアグロフォレストリーという用語を知りました。
早速、インターネットでその意味を調べたところ、農業、林業、畜産業、水産業を組み合わせた山村地の土地活用システムであることが分かりました。混農林業とも呼ぶそうです。


もともと農業、林業、畜産業、水産業の組み合わせですから、組み合わせの仕方は実に様々です。したがって、この用語をあまり難しく考えない方が良いと思います。


「日本の農家は、農業経営のなかに森林を組みこんで利用してきました。農用林といわれますがこれもアグロフォレストリーの一つといえます。武蔵野では、化学肥料が普及する前は、畑作を持続させるためには、屋敷林や雑木林の落ち葉から作った堆肥が利用されていました。
里山での炭焼や放牧もアグロフォレストリーの考え方に含まれます。」
東京農工大学の報告書より引用>


この番組では、破壊されるアマゾンの森林問題の対策にこのシステムが生かされていると報じていました。
荒廃した日本の森林への対策や疲弊した農業への対策も同様に「待ったなし」の状態です。
私は日本社会が永遠に存続していくためには、国家レベルでこのアグロフォレストリー・システムを導入するべきであると考えます。


今の日本はまるで、大海原で進むべき方向が見えずに立ち往生している巨大船のようです。この国に住む多くの人々が、行き先の見えない日本社会に閉塞感と不安を感じています。
日本は今、食糧自給率の問題と原油高の問題で大きな「ピンチ」に陥っていますが、このピンチを「大チャンス」に変えるのが、このアグロフォレストリー・システムの導入であると私は確信しています。


私は以前から、日本の国土の3分の2を占める森林を開発して、膨大な農林エネルギー(食糧エネルギーと燃料エネルギー)を生み出し続けるエネルギー産地につくり変えていくべきだと提言しています。
日本をエネルギー輸入国から輸出国へ転換させるこの仕組みづくりの基本は、まさにアグロフォレストリー・システムそのものなのです。

ブラジルにできて、日本にできない訳がありません。技術の開発も終了しているといっても過言でないくらい、この分野での日本の技術力は高まっています。


残された問題は、国民のパラダイム(ものの見方、考え方)転換です。今朝の読売テレビの番組で小池百合子元環境大臣は、「今までの文化から、これからの文化を築くというパラダイムへの転換が必要」というような発言をされていました。全くその通りであると思います。


環境問題に関し、ニュースキャスターの古舘伊知郎氏は、「昨年、オーストラリアの干ばつやスイスの氷河を訪ねたそうですね。」と問われ、このように答えています。
<5日の朝日新聞紙面より引用>

「異変の現場に立つことで、自分が『加害者』なのだと気づいた。先進国を中心に長年出してきた二酸化炭素が各地に影響している。つまり、私たちは『間接殺人』を犯しているな、と。


古舘氏の「自分が『加害者』なのだと気づいた。」発言は、全国民が真摯に受け止めるべきであると思います。
なぜならば、渋滞問題でもほとんどの人は「自分が『加害者』なのだ」とは考えていないからです。

渋滞に巻き込まれたドライバーは一見被害者のように見えますが、実は渋滞を構成し、温暖化ガスを排出している「加害者」であるのは紛れもない事実なのです。
そのことに気づかずにいるのは「間接殺人」を犯していることと同じである、私もそう思います。


さらに、古舘氏はこのようにも発言されています。


「(慶応大学の)安田教授からは日本人が『森を大切にする心』を持ち、江戸時代まで循環型の社会をつくっていたという話を聞きました。テレビは大反省すべきですね。森というとスタジオジブリだけに任せてきたわけですから(笑)
欧州はかつて森を破壊し尽くしたが、日本は森に蓄えられた水で稲作を営み、生態系を守っていた。『日本のこうした精神性を世界にもっと紹介していい』」


日本の環境問題や食糧問題を解決させ、日本社会を希望社会に生まれ変わらせるためには、私が提言する森林開発システムに全国民がベクトルを合わせることが必要です。この森林開発システムは、ゴミ問題や高齢者のコミュニティ問題、地方社会の疲弊問題など、日本社会が抱える様々な問題を解決させます。

この森林開発システムは、多くの方に理解はしていただいているものの、なかなか推進できないことに苦悩しています。あきらめずに伝えていくしかない、いつも私はそう考えています。


私が提言する森林開発システムについてはこちらのブログをご覧ください。(いくつか記事を一つにしたものであり、かなり長いです。)


地球温暖化防止「ごっこ」はもうやめよう


 

2008年06月26日

事故や不祥事を起こさないための原理・原則

 

本日、府中運転免許試験場に運転免許の更新に行き、ゴールド免許をいただきました。過去5年間の無違反(もちろん無事故)をうれしく思います。


今日は更新時の講習について書きたいと思います。
教官は「イチノセ」さんという女性の方でしたが、講習の上手さに正直、頭が下がりました。

ゴールドですから講習は30分間です。その間に、ICチップ付きの免許に変わったことや、もみじマークなど改定された道路交通法の説明をしなくてはならないのですが、実に的確な説明の仕方でした。


もちろん、「事故を起こして欲しくない」という気持ちも十二分に伝わってきました。本当に素晴らしかったです。たった30分の更新時講習でしたが、なんと終了時には拍手が起きました。


その教官が話されたことに私は思わず「我が意を得たり」と思いました。それは「かもしれない運転」ではなく「だろう運転」が事故を引き起こすというものです。反対に、事故を起こさないためには「かもしれない運転」に徹するしかないということです。


「かもしれない」とは言うまでもなく「予測する」「仮定する」ということです。子どもが飛び出すかもしれない、雨天時にはスリップするかもしれないというように、最悪の状況に陥らないための「勘」を働かせることです。


一方、「だろう運転」の「だろう」とは、「甘く見る」「なめてかかる」ということです。ぶつからないだろう、見つからないだろうというように、事故という最悪の状況を想定しないということです。教官は「最もしてはいけないことは、だろう運転」とまで話されていました。


現在、連日のように大きな事件や事故、偽装などの不祥事が起きています。これらは全て「かもしれない経営」ではなく、「だろう経営」が「根っこ」にあるからです。


「だろう経営」が通じる時代は終わりました。これからの企業は、より知的な「かもしれない経営」をしなくては決して生き残っていくことはできないでしょう。


今日はたった30分の講習でしたが実に多くのことを学ぶことができました。府中運転免許試験場のイチノセ教官に感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました

2008年06月19日

素晴らしい体験と暗いニュース

とても素晴らしいサービスを受けました。その場所はレストラン「デニーズ」です。
知人と待ち合わせ時間を14時と思い込んでいた私は、知人が20分経っても来ないため、待ちあわせ日時を確認するため一度自宅へ戻りました。すると、待ち合わせ時間は14時30分でした。その後、急いで「デニーズ」へ向かい、知人にも合うことができホッとして飲み物をオーダーしました。


スタッフから受けた素晴らしいサービスはここからのことです。
時間を間違えた私は、最初の来店時にフリードリンクのコーヒーをオーダーしており、帰宅時にその清算を済ませていましたが、スタッフの女性はなんと、私が数十分前にフリードリンクの清算を済ませていることに気付いてくれていたのです。


そして、「伝票にはつけていません、先ほどの深煎りコーヒーでよろしいですか」と私に伝えました。


感動とは、快い驚きであるとも言えます。私はいつも「一人ひとりの期待に応えるのが接客の真髄」と申し上げていますが、まさにその通りの感動体験をすることになりました。たった320円のドリンクのことですが、スタッフのホスピタリティ・マインドあふれる接遇により顧客満足度は格段に向上する、そのことを確信する出来事でした。


「素晴らしい」と感じたことをもう一つ記します。それは「幸楽苑」というラーメン店に書かれていたこの言葉です。
「子どもは散らかすことの名人です。散らかされても気になさらないでください。片付けは私どもにお任せいただき、お食事をお楽しみください。」 


たった一言が人の心を傷つけるのです。たった一言が人の心を暖めるのです。このことを忘れないようにしたいものです。


さて、残念ながら今日も気持ちが暗くなることを書かなくてはなりません。それは杉並区で起きた小学6年生の児童が、屋上の天窓から落下し死亡した事故のことです。
六本木ヒルズで起きた回転扉死亡事故やふじみ野市のプール事故同様に、この事故も子どもには問題はありません。全て管理者側に責任があると言っても過言ではないでしょう。


前述したラーメン店風に言えば「子どもはいたずらをする名人です。そして、安全を管理するのは大人にお任せください」ということになります。


子どもは好奇心のかたまりでもあります。大人が興味を持たないものに対しても、子どもは強い興味を示します。
「天窓に好奇心を持ち、天窓に上ったのは子どもの責任、落下させ死亡に至らしめたのは管理者である大人の責任」なのです。


この事故の以前にも同様な死傷事故が発生していたそうです。子ども達を守ることができない大人社会の構造は腐っています。
安全管理の専門家の立場から言わせていただければ、失敗から学ぶ「失敗学」は既に限界に近づいていると言えます。これからは、失敗を事前に予見する「ディズニー方式」でなくては、このような事故は防ぐことはできません。


いつか記事にしたいと思いますが、昨年富士スピードウェイで行なわれた「F1日本グランプリ」というイベントの運営が劣悪であり、精神的等の苦痛を受けた観客106人が、今月16日に慰謝料を求める集団提訴に踏み切ったそうです。
ディズニー・テーマパーク同様な集客施設の運営の悪さが集団訴訟に発展するのは初めてのことであり、レジャー施設など集客施設の今後の運営に大きな影響を与えるに違いありません。


この問題も同じです。失敗を事前に予見する「ディズニー方式」でなくては、このような大失敗は決して防ぐことはできません。そのことに早く気付いていただきたい、そう願ってやみません。


最後に作家のマーク・トェインの警句を再度記しておきます。

「災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである。」

2008年06月09日

秋葉原通り魔事件の原因を探る

 

犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りいたします。誰もが「家族は、友人は含まれていないか」と心配されたことでしょう。それだけ身近で起こった凶悪犯罪だけに、日本社会全体に与えたショックは大きかったものと思われます。


私はこのような事件、事故が発生した場合、なるべく早く反応し、自分の見方をブログに記すようにしています。その理由ですが、それはマスメディアの情報操作が怖いからです。六本木ヒルズ回転扉死亡事故後もそうであったように、なるべく事件の真因にたどり着かせたくないという人たちが水面下で暗躍し、世論を「関係者にとって都合の良い方向」へ誘導していく可能性を否定できないからです。


私は、この問題の真因を「労働者と派遣会社の関係に起因するもの」と捉えています。労使間のコミュニケーションがうまくとれていなかったことが、この青年を追い詰め、犯行に及ばせたものと考えています。


もちろん、犯人を擁護するつもりは全くありません。派遣会社や働いていた工場にこの事件を引き起こした責任があるとも思っていません。
しかし、です。これらの企業がホスピタリティ経営をめざし、労使やステークホルダー間でのWIN―WINの関係が保たれていれば、決してこんなことにはならなかったものと思うのです。


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<秋葉原通り魔>容疑者、解雇と誤解?工場「つなぎがない」と騒ぐ  毎日新聞より引用

派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は、自分が対象ではないことを派遣会社から知らされていたという。

 一方で、加藤容疑者は5日の始業直前の午前6時ごろ「自分のつなぎ(作業着)がない」と大声を出して騒いだため、同僚がリーダーに報告。リーダーが駆けつけたときには、姿を消していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080609-00000011-maiall-soci
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普通に読めば、誤解したとも受け取れますが、パート・アルバイト社員を戦力化してきたプロの見方は全く違います。
「派遣会社からの情報は加藤容疑者には伝わっていなかった」と読み取れるのです。厳しい言い方をすれば、派遣会社の担当者は加藤容疑者に「伝えなかった」と言っても過言ではありません。


私は講演や研修で必ず「伝えると伝わるは180度違う」と話しています。伝えるは「ボールを投げた」だけであり、相手が「ボールを受け取った」ことにより初めて「伝わった」と言えるのです。お分かりでしょう、派遣会社の担当者が加藤容疑者に誤解を与えたということは、正しい情報を「伝えなかった」ということと同じなのです。


マスメディアの記者やレポーターは、警察や関係者の発表を鵜呑みにします。疑ってみる能力も、情報を分析する能力も持ち合わせていません。派遣会社の担当者が、正しい情報が「伝わらなかった」ことが事件にどのように影響を与えたのか、きっと明らかにされることはないでしょう。(加藤容疑者が解雇される150人に含まれていなかったことが真実なのか、否かも明らかにはならないでしょう。)
反対に、誤解したのは労働者側の加藤容疑者の問題として片付けられるに違いありません。私はそのように推察します。


繰り返しますが、私は犯人を擁護するつもりはありません。当たり前ですが、何人(なにびと)にも人を殺める権利などありません。


それでも、このように事件の背景を探っているのは、このままでは同様な事件が再発する可能性があるからです。以前にこのブログで岡山駅の突き落とし事件を取り上げました。栃木の無差別殺傷事件は記憶に新しいところです。偶然なのか、それとも計画的なのかは分かりませんが、今回の事件は、大阪の池田小で起きた無差別殺人事件と同じ日に起きました。


「どうにかしないと」と多くの人々が危惧しているように、このままでは同様の事件は再発します。私は「どうにかする」その答えは、個々の会社のホスピタリティ経営への転換しかないと考えています。


ホスピタリティ経営の要諦は「絶対にやってはいけないこと」を明確化することです。ディズニー・テーマパークの「絶対にやってはいけないこと」は事故や不祥事、「悪い体験」により顧客や従業員、ステークホルダーを不幸にすることであり、不満を持たせることです。同様に、すべての会社の「やってはいけないこと」も顧客や従業員、ステークホルダーを不幸にすることであり、不満を持たせることです。


特に大切なことは、従業員満足の向上です。これも当たり前のことですが、不満を抱えた従業員が「良い仕事」をする訳がありません。顧客や経営者を満足させる仕事をする訳がありません。


今回の事件の真の原因は、労働者であった加藤容疑者の会社や社会への「不満」であると思います。派遣労働者という夢の持てない労働形態が生む若者の「絶望感」が社会を覆っています。老若男女を問わず働き手を大切にする社会への再構築だけが日本経済のダイナミズムを復活させます。そのためには、全ての企業がホスピタリティ経営への転換を図ること、このことが日本社会を安定させる「出発点」であるのです。私はそう信じて疑いません。


7名の尊い命が奪われました。代償が大きすぎますが、この事件が日本社会に希望ある未来を創りだす、一つのきっかけになることを願わざるを得ません。

2008年06月04日

迫り来る世界の食糧問題とエネルギー危機の真因とは

 

2005年12月21日にホスピタリティの根っこと「豊かさマインド」という記事を書きました。

この記事の中で「欠乏マインド」と「豊かさマインド」について記しています。

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「欠乏マインドとは人生を一個のパイと見て、他の人が大きな一切れを取ると、自分の取り分が減ると考える。それは、人生をゼロ・サム・ゲーム(一方のプラスが他方のマイナスになり、両方の得点の総和が必ずゼロになるゲーム)と見るパラダイムである。このパラダイムを持っている人は、すなわち人に与えることは自分の取り分が減ると考えてしまう」


ホスピタリティの概念は、欠乏マインドとは反対のマインドです。


7つの習慣では「豊かさマインド」と称されています。
「豊かさマインドとは、『この世界には、私の夢をかなえるのに十分なだけの天然資源、ヒューマン・リソースがある』、そして、『誰かの成功によって私の分が減ることはない。同様に私の成功が必ずしも他人の失敗を意味するわけではない』という骨身に滲みこんだ信念である」

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報道されているように、このままでは世界中で食糧やエネルギーの争奪戦が始まる恐れがあります。人類史上最大の危機が迫っている、少々オーバーですが私はそのようにこの問題を捉えています。


さて、日本はこれまで、お金で他国から食糧やエネルギーを調達するという政策を続けてきました。お金を払いさえすれば食料やエネルギーの絶対量は確保できるという考え方です。しかしながら、この基本政策が行き詰ることも想定されるようになり、私たち日本社会に暮らす人々を不安に落とし入れています。


この先、不安を解消するにはどうしたら良いのでしょうか。私は一つの解答を持っています。この問題の真因をつかんだ上での自信のある解答です。


その解答とは「パラダイム(ものの見方、考え方)を転換する」というものです。つまり日本人の「意識改革」が日本社会に暮らす人々の不安を払拭するということです。


「改革」とは、過去を否定し、全く新しいものをつくりあげるということです。具体的に言えば、パイを取り合うという「欠乏マインド」的パラダイムから、パイを大きくしていこうとする「豊かさマインド」的パラダイムに「意識改革」するということです。


このパラダイム転換は難しいことではありません。日本社会は近年の「構造改革」の疲れから、競争型社会より共生型社会を目指そうという機運が高まっています。まさに今が意識改革のチャンスなのです。


日本社会全体が競争主義的パラダイムから「豊かさマインド」的パラダイムになれば、おのずとこの国の基本政策も変わってきます。
他国のパイの一部を買ってくるという政策から、自国のパイを大きくするという視点での政策に転換していくに違いありません。なぜならば、日本の食糧やエネルギーの自給率を向上させることは誰もが望んでいることだからです。


そして、「豊かさマインド」へのパラダイム転換後に行なうことはたった一つです。それは、食糧や飼料、そして新エネルギーという分野のパイを大きくする、つまり自給率を高めることに全国民のベクトルを合わせるということです。
日本人には、一度大きな方針が示されれば、その方向に向け一直線に進んでいくという徳性があります。この特性を生かすことができれば、この狭い国土から最大限の食糧や新エネルギーを生み出していくは十分に可能です。


私は、食糧や飼料など生き物のエネルギーとなる農産物と森林や耕作放棄地が生み出す新エネルギーを合わせて「農林エネルギー」と呼んでいます。日本人が本気になれば、日本は世界有数の「農林エネルギー」産出国になることも不可能ではない、私はそう確信しています。


私はこの国に対して、いくつかの提言を示しています。本日の記事内容も含めこの国の指導者に届くことを願ってやみません。


ホスピタリティの根っこと「豊かさマインド」は日本の少子化問題と石油エネルギーの問題について書いたものです。ぜひ、お読みいただきますようお願い致します。

2008年05月27日

QC(品質管理)研修のご案内

次世代QC研修!

トヨタQCショックを乗り越えるディズニー流次世代QCの緊急研修


品質管理って何?
QCって何?

知らない方も多いと思います。


そもそも品質とは?

業種は異なっても答えは一つです。それはお客様の「満足」です。


それでは、お客様が満足する製品やサービスを生み出すためには、何を管理(コントロール)すればよいのでしょうか。


簡単なことです。それは「集中」と「笑顔(スマイル)」をコントロールすることです。

つまり、品質管理とは働く人の「モード」をコントロールすることなのです。

集中モード、スマイルモード、休憩モード、充電モードなど、人は誰でもがこれらのモードを繰り返しているのです。


ディズニーの運営現場では、このモード管理が実に効果的に行なわれています。

ですから、顧客満足度が高く、多くの方がリピーターになってくださるのです。


ディズニーのモード管理の手法はどの業種にも応用できます。この研修により皆様の職場は、魔法のような「顧客満足効果」を発揮するに違いありません。


この研修の詳細はこちらをご覧ください。

セミナーズ

http://www.seminars.jp/kenshu/kenshu_d.php?kCD=163

お問い合わせは

mn@gps-company.jp



 

 

2008年04月20日

交通渋滞防止コンサルタントとして活躍します

 

「交通渋滞防止コンサルタント」でインターネット検索しても「交通渋滞」を「防止する」仕事をしているコンサルタントを検出できません。ニーズがないのか、それとも「防止する」ことができる人がいないのかは分かりませんが、私が日本で初めて交通渋滞防止コンサルタントとして名乗りをあげたという事実だけは確かなようです。


さて、ニーズがないのかと書きましたが、この度の「三井アウトレットパーク入間」の大渋滞は放置しておくことはできません。地域住民や通勤者、通学者、もちろん首都圏の大動脈である国道16号線を利用するドライバーなどは本当に困っています。地域の商業者はビジネスにならないと先を案じています。
入間市に限らず、日本各地で大型商業施設出店による渋滞問題や環境悪化問題が取りだたされています。お役に立つことは多いものと考えています。


それでは、なぜ私がこの交通渋滞の防止に力を発揮できるのかを簡単に説明しておきます。それは極めて単純なものです。私は東京ディズニーランドの渋滞対応の責任者を務めてきた経験がある、それ以上でもそれ以下でもありません。


しかし、です。当時私が駐車場の運営や渋滞対策の責任者を務めたは「さようなら、エレクトリカルパレード」のイベントが開催された頃です。異常なくらい車両来場者が増加し千葉県警や警視庁からの指導もあり、TDL側もできるだけの対策を講じてきました。今振り返っても、TDLとしてできることは全て行なえたと思います。


私は長い間現場運営の責任者を務めてきました。その経験から申し上げますが、この時ほどTDLの「ピンチ」を感じた時はありませんでした。当時はディズニー・シー計画も進んでいました。近隣の住民の方々に迷惑をかける事態は絶対に防がなくてはならなかったのです。渋滞防止という使命を成し遂げるため早朝から深夜まで働き続けた日もありました。


繰り返しますが、できることは全て行なうということがパーク運営の基本中の基本です。楽をしないで地域社会との共存共栄を図らなくてはならない、上司から口をすっぱくして指導されたことです。

理念だけではなく、駐車場設営のノウハウもディズニーは卓越しています。年間来場者数から必要駐車スペースを割り出すことができます。ゲストが不快に思わずリピーターになってくれるための駐車場運営ポリシーも有しています。それだけに、他の駐車場の運営状況をみるとまさに「大人と子ども」の違いを感じてしまうのです。


昨晩もあるニュース番組で「三井アウトレットパーク入間」が取り上げられていました。「駐車場 満車 180待ち」という看板を持ったスタッフが、国道16号線脇に立っている姿が映し出されました。


国民の共有財産である「道路」です。「道路」を駐車待ちの待機場所にしていい訳ありません。TDLのようにできることは全て行なって欲しい、そう願ってやみません。


※ コンサルティングの内容等はお気軽にお問い合わせください。

2008年04月15日

東京ディズニーランド25周年 その成功の理由とは

東京ディズニーランド(TDL)は4月15日に25周年を迎えます。この25年間を振り返り、TDLが何を日本社会にもたらしたのか考えてみます。


【ビジネスの成功にはサービスが大切】
TDLが開業した1983年の日本社会は、旧日本国有鉄道に代表されるように「サービス無しが当たり前」が許される社会でした。TDLがもたらした最大の変化はこの常識を覆したことでしょう。
今ではJRの社員も「サービスを考えることが当たり前」になり、利用客もまた「料金にはサービスが含まれる」と考えるようになったことは画期的なことと考えられます。


【TDLは遊園地ではなくテーマパーク】
遊園地とテーマパークの違いがお分かりでしょうか。多くの人々は「あるテーマで統一された場所」をテーマパークと考えているようですが、これは必ずしも正しくありません。この定義では昆虫のテーマパーク、ゲームのテーマパークなど何でもテーマパークになってしまいます。ウォルト・ディズニーが考えたテーマパークは、遊園地とも違う、もっと人間味のあるものなのです。

遊園地とは、乗り物やゲームマシンなどの「機械」が人を楽しませたり、快い気持ちにさせたりする場所です。一方、テーマパークとは、人が人を楽しませたり、快い気持ちにさせたりする場所です。人と人のふれあいにより、喜びを分かち合う「パーティ会場」と言っても良いでしょう。

財政破綻した夕張市は「機械」が主役の遊園地に大金を注ぎ込みました。人が人を楽しませるという発想でレジャーや観光を考えていれば、財政が破綻することなどなかったものと考えられるのです。


ディズニー・テーマパークの共通理念】
TDLに限らず世界中のディズニー・テーマパークの理念は共通しています。それは「幸福の創造」です。経営する会社も働く一人ひとりの従業員も、この考え方に即し、人をハッピーにする仕事に従事していると言って良いでしょう。

「TDLの仕事は、皆さんの仕事同様に人を幸福にすることです。」このようにTDLの仕事を説明すると、大抵の人はびっくりします。そして気付いていただけます。職業に貴賎はないと言いますが、全ての仕事(例外がないとは言いませんが)は人を幸福にするという尊いものであるということを。

TDLのリピーター率は98%以上と言われます。TDLが人の心を掴んで離さない最大の理由は、全キャスト(従業員)がこの「幸福の創造」という理念に基づき、心からのゲスト(お客様)に最高の「おもてなし」を提供しているからにほかならないのです。


【成功の公式SCSE】
日本社会は「阿吽の呼吸」が通じる社会です。一方、アメリカ生まれのTDLは「阿吽の呼吸」を許さない社会なのです。この違いが成功するか、失敗するかの明暗を分けます。
少しだけ考えてみれば分かります。組織が大きくなればなるほど「阿吽の呼吸」は通用しなくなります。企業がグローバル化すればするほど「阿吽の呼吸」は通用しなくなります。

TDLほどの巨大な組織はとても「阿吽の呼吸」では運営できません。TDLの運営は、蓄積された体系的な理論とノウハウに基づいています。であるからこそ、大きな失敗をせずに25周年を迎えられたのです。

ディズニーの膨大な「知恵」の中でもSCSEは最も素晴らしいものです。
SCSEとはセーフティ(安全性)のS、コーテシー(礼儀正しさ)のC、ショーのS、エフィシェンシー(効率)のEの頭文字を優先順に並べたものです。つまり、安全性を第一に考え、最後に経済効率を考えましょうというものです。

SCSEは公式です。誰でも三角形の面積を求める時には公式を用います。なぜならば、公式によって「正解」を導き出すことができるからです。
TDLのキャストも同じです。キャストも社長も、皆、このSCSEという「公式」を使って、正しい行動や正しい思考を導き出すのです。SCSEという公式に当てはめてみて「正解」を求めるのです。

SCSEに基づいた判断は成功を生み出します。SCSEに基づかないと必ず失敗します。その例がJR福知山線の脱線事故や六本木ヒルズで起きた回転扉死亡事故なのです。安全性より、経済運行や空調の効率性を優先させてしまった、つまりSCSEに即していなかったから事故に結びついてしまったのです。

SCSEは秘密のものではありません。SCSEで検索するとTDLを運営する潟Iリエンタルランドのホームページがトップに表示されます。これは、オ社の「SCSEを使って事故を撲滅して欲しい」「正しい仕事をして欲しい」というメッセージであると考えられます。


【マニュアルは最低限の約束ごと】
TDLの運営にはマニュアルが欠かせませんが、マニュアルは「取扱説明書」のようなものではありません。ディズニー・テーマパークのマニュアルは、「道徳」を含めた教科書の集合体のようなものと考えた方が分かり易いでしょう。

TDLで働くキャストの仕事は「幸福の創造」です。やるべきことは人をハッピーにさせることです。
反対に、してはいけないことは人を悲しませることです。マニュアルには人を悲しませないための「守るべき約束ごと」と、「やってはいけない約束ごと」が書かれていますが、人をハッピーにさせるために「やってはいけないこと」は書かれていません。

キャストはゲストを「とても大切な人」と考え、大切な人のためにできることを惜しみなく行なっているのです。つまり最低限の約束ごとであるマニュアル以上の最高の「おもてなし」をゲストに提供しているのです。


【TDLの道徳教育】
TDLの道徳教育はディズニーフィロソフィ(哲学)に基づいて行なわれていますが、決して難しいことを教えているのではありません。SCSEのCはコーテシー(礼儀正しさ)と説明しました。ディズニー・テーマパークでの英語の場内アナウンスは、必ず「レディース、アンド、ジェントルメン〜」から始まりますが、一人ひとりのキャストもレディ、ジェントルマンとして、礼儀正しく淑女、紳士であるゲストをもてなすよう教育しているのです。

TDLが25周年を盛況のうちに迎えられたのも、キャストたちの「おもてなし」の力なのです。道徳教育というと堅苦しいですが、TDLの道徳教育は、人が誰でも持っている思いやりの心を引き出すことであり、その思いやりの心から最高の「おもてなし」が提供できるよう教えているだけなのです。


【公私の公と公私の私】
科学の「科」とは本来分けるという意味です。TDLも色々なことが分けられていますが、最も明確に分けられているのが「オンステージ(舞台上)」と「バックステージ(舞台裏)」の区別です。ゲストが目にする場所が「オンステージ」です。


反対に、ゲストには決して「バックステージ」を見せない工夫がされています。バックステージを見せない、その理由は簡単です。それは「舞台裏」を見てゲストがハッピーになることはないと考えるからです。「舞台裏」を見せること、これはディズニー・テーマパークでは「してはいけない約束ごと」なのです。一方の「オンステージ」ではディズニーのエンターテイメントが繰り広げられています。

ディズニー・テーマパークでは、この「オンステージ」を「公私の公」の場所と位置づけ、全てのキャストが礼儀正しい行動やゲストの心を暖める言葉遣いなど、公共の場にふさわしい振るまいをしています。
キャストは公私の私の場所である、「舞台裏」では「ぼー」としていても構いませんが、公共の場所である「オンステージ」では、ゲストのおもてなしに集中しなくてはなりません。つまり、休んでいる時と場所、おもてなしに集中している時と場所がはっきり分けられているのです。

これもディズニー・テーマパークと一般のレジャー施設などとの大きな違いの一つなのです。オンステージでは、キャストはおもてなしに全力投球、これが、TDLが人の心を掴んで離さない理由なのです。


【TDLの成功を日本社会に生かす】
荒廃した日本社会をより良い方向に導くためには、ディズニー・テーマパークの良い点を真似ることから始めるべきであると考えます。
いじめの問題もディズニーの道徳教育に基づき、人の「やさしさ」にアプローチしていくべきでしょう。また、プライベートの場所と時間、「公私の公」の場所と時間にはっきりと分け、公共の場所においては「心傷つけ言行」などの「してはいけないこと」を行なわないよう、しっかりと指導していくべきです。

大人の社会も同様にディズニー・テーマパークから学ぶべきことはたくさんあります。最近「品格」という言葉を目にしますが、ディズニーの「品格」とは、おもいやりの心、分かち合いの心、助け合いの心でSCSEを励行することです。SCSEの公式に即して品格ある判断をすることにより、不祥事や事故の発生は劇的に減少するに違いないのです。


【アメリカのDLを超えたTDL】
アメリカのディズニー・テーマパークは、顧客サービス教育、顧客満足教育のMBAクラス(経営管理学修士号)のスクーリングに利用されていますが、東京ディズニーランドで進化させたTDL方式がそこに影響しているのです。
TDL開園時にアメリカから提供されたマニュアルを現在ではアメリカが逆輸入して使用していると言っても良いでしょう。

ディズニー社のトップも「TDLの顧客満足経営及び顧客サービスの水準はロサンゼルスのDLの水準を超えた」と高く評価しています。「セブン・イレブン」と同じです。この日本人の「オリジナルをさらに進化させる力」は世界一なのではないでしょうか。TDL25周年を機に、日本人は自信を取り戻そうではありませんか。

2008年04月01日

今年度は【地球にホスピタリティ(おもいやり)】をテーマに活動します

 「地球は私たちが先祖から譲り受けたものであると同時に、未来の子どもたちから借りているもの」

岡田武史サッカー全日本監督が発起人代表を務める地球環境イニシアティブ代表の小田全宏氏の著書にはこのように書かれています。


宇宙の奇跡と言われるこの地球とこの地球に暮らしている人々、いつかこの地球に暮らす人々のために、今年度は環境問題を解決するノウハウの提供など、「地球にホスピタリティ」をテーマにした活動を行なっていきたいと思います。


さて、私は思いやりの心やホスピタリティ・マインドを持つ組織は、顧客を必ず満足させ、スタッフの意欲と世間の評判を必ず高めることができるものと確信しています。しかしながらどうでしょう。規模や官民の違いにかかわらず、多くの組織が180度違う、つまり思いやりの心もホスピタリティ・マインドも持たない組織であると断じざるを得ません。


最近の消費者は、その企業の環境問題に関する取り組み姿勢を鋭い目で見つめているような気がします。今月初旬に私の出身地である、埼玉県入間市の国道16号線沿いに大型の集客施設が開業しますが、私は企業の姿勢が問われる象徴的な出来事が生じるものとらえています。


ディズニー・テーマパークは、私たち従業員に「並大抵でない努力」を強いてきました。「何をしてはいけないか」をたたき込んできました。その「並大抵でない努力」をしない、あるいは、「してはいけないこと」が分かっていない組織は、顧客や世間からの良くない評判にさらされることでしょう。


さらに、「すべきこと」と「してはいけないこと」の境界線を引けない組織には大いなる未来はありません。これからの企業活動において、経営に本物の「幸せ指標(ものさし)」を持たない企業は淘汰されていくに違いありません。


日本の多くの組織が「地球に本物のホスピタリティ」を実践すれば地球温暖化は防止できる、世間の評判も格段に高めることができる、私はそう信じて疑いません。

 

12月9日追記

 子供たちに豊かな日本をしっかり相続させる「日本版グリーン・ニューディール」の具体策はこちらから


 日本版グリーン・ニューディールの具体策


「山しげらずば、いわし寄り申さず候」
日本版グリーン・ニューディールが循環型社会を構築します


 トトロのふるさと財団や障がい者施設を支援する新しいお祭り

武蔵野インターナショナル“さんぽ”フェスティバル

 

 

 

2008年03月27日

ディズニフィケーションと岡山突き落とし事件

痛ましい事件が続いています。特に岡山市での突き落とし事件には衝撃を受けました。


加害者である18歳の少年にはストーリーがありました。もちろんすべての人にストーリーはありますが、少年のストーリーはまさに不幸のストーリーです。報道によるとこのようなものです。


出発点は阪神淡路大震災です。一家は家を失い大阪に移住しました。少年は見ず知らずの土地の小中学校へ通うことになりましたが、その学校でいじめにあったそうです。同級生も生々しくいじめの事実を証言しています。


いじめは相当に辛かったのでしょう、少年は居住地から1時間半も離れた高校を選択しました。
少年にとっていじめのない高校の3年間は、勉学に励む時間となったようです。事実高校での成績は良かったそうです。


それでもです。派遣の仕事に従事する父親とパート勤務の母親が支える家庭は、経済的に苦しかったため、少年は大学への進学をあきらめざるを得ませんでした。少年は2年位働いて学費を貯め、再チャレンジを考えていたとのことです。


このようなストーリーです。


私は講演で「競争至上主義はよい結果を生まない。ディズニー・テーマパークは競争社会ではなく共生社会であるから正しく動いており、正しい結果を生み出すことができている。」と申し上げていますが、この事件の背景には、行き過ぎた競争至上主義があるものと私は考えます。


一生懸命に働いても豊かになれない、一生懸命に勉強しても経済的理由で、大学で学ぶことができない。待っているのはワーキングプアーの世界かもしれない、そんな気持ちが18歳の少年の心を病めたのかもしれない。私にはそう思えてなりません。


日本社会には市場原理主義や金銭至上主義が蔓延し、思いやりや助け合いの精神が失われつつあります。
病気や経済苦による絶望感からでしょう、この国では年間30,000人以上の人が自殺しています。

人を殺めることを断じて許すわけにはいきませんが、このような自ら命を絶っていく人たちを助けることができなければ、殺人事件を含む犯罪行為は到底防ぐことはできない、私はそう断言したいと思います。


このままでは、日本社会はますます荒廃していくことでしょう。私は、この荒廃した日本社会を豊かな社会にすることができるのはディズニフィケーション(社会のディズニー化)しかないと確信しています。


私は小書にこのように書きました。

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「楽しい」の「楽」、「楽をする」の「楽」、どちらも人間にとって必要な「楽」です。楽をすることが楽しいかという意地悪な質問はさておき、私たち日本人は、この何十年、この「楽」を得たいがために、何か大切なものを失ってきてしまったのではないでしょうか。景観、安全、信頼、正義、それとも創り出す力、伝える力、疑ってみる力、人を育てる力でしょうか。あるいは、個人や国のアイデンティティでしょうか。

私には、ディズニーランドには、日本社会が失ってきた何かが、今でも存在するように思えてなりません。武士道や菜根譚の教えか、日本古来の価値観かもしれません。

『すべてのゲストがVIP』東京ディズニーランドで教えるホスピタリティ より
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この日本古来の価値観を大切にする社会がディズニフィケーションされた世界です。皆さんはディズニーというと「マニュアル的」「アメリカ的」と思われるでしょうが、まったく反対なのです。ディズニーの世界は助け合い、分かち合うWIN―WIN(お互いにメリットがある)の世界です。


さらにディズニーの世界の「基本的考え方」つまりOS(基本ソフト)は誰でも共有できるということを申し上げたいと思います。

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日本人は様々な「基本的考え方」を持っています。それは日々の生活や行動の源となる考え方です。中心に仏教の教えがある人たち、キリスト教の教えがある人たち、政治団体や政治結社の思想が中心の人たちなどです。信教も結社も自由ですが、ディズニーランドで働いているときは、ディズニーランドの「基本的考え方」にチャンネルを切り換えてもらわなくてはなりません。

『すべてのゲストがVIP』東京ディズニーランドで教えるホスピタリティ より
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このことが意味することは重要です。なぜならばディズニー・テーマパークで働くすべての人がこの「基本的考え方」を受け入れることができているという事実があるからです。東京ディズニーランドは4月15日で25周年を向かえます。この間、すべてのキャスト(従業員)がディズニーの「基本的考え方」に基づき働いてきました。公明党を支持する人も、共産党を支持する人も、在日朝鮮人の人もすべてのキャストがディズニーの「基本的考え方」に同意してきたのです。


この事実はこのようなことを意味します。それは日本社会をディズニフィケーションしても、この国に暮らすすべての人に抵抗なく受け入れられるということです。


もう一度書きます。ディズニーの世界は助け合い、分かち合うWIN―WINの世界です。日本古来の価値観が体現された社会なのです。このことを重く受け止めていただきたいと願うばかりです。


さて、それでは社会のディズニー化とはどのようなものなのでしょうか。その答えは簡単です。それは「品格」ある社会ということです。
今、日本人やこの国の「品格」が問われていますが、その「品格」の中身を明確にすること、そして「品格」を形成する仕組みを構築することにより日本社会は、間違いなく「品格」ある社会に変貌を遂げていくことでしょう。


私は講演で「品格」づくりについても話しています。それはホスピタリティ・マインドでWIN―WIN、分かち合いの精神で共生を目指すということです。具体論を展開すると本一冊にもなりますが、なんとか取りまとめてみたいと考えております。


最後に冒頭の突き落とし事件についてもう一言。
少年は「父親っ子」と言われるほど父親とは良いコミュニケーションができていたそうです。それでも犯行を防ぐことができなかったのは何故でしょうか。私にもまったく分かりません。


今回の事件には関係ないのかもしれませんが、日本人は欧米的な個人主義になってきたということを耳にします。この個人主義の時代においては、日本の伝統的な「阿吽の呼吸」「以心伝心」的なコミュニケーションスタイルは通用しません。ディズニー的な「科学的」コミュニケーションスタイルによる社会、それがディズニフィケーションされた社会なのです。


ディズニフィケーションを体現するには、だれもが共生できる社会を目指す「森林開拓プロジェクト」を即刻実行に移すことが糸口になります。危機感を持って臨んでいきたいと考えます。

 


 

2008年03月26日

地球温暖化防止「ごっこ」はもうやめよう

道路特定財源問題が取り沙汰されています。私はこの国の将来を心配している人間の一人として、この財源は道路づくりに特定するのではなく、農林業の再生や石油に代わる新エネルギーの開発など幅広く使えるようにした方が良いと考えています。


さて、マーク・トウェインはこのように言っています。
「災いを引き起こすのは、知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである」


私には、この警句が表題の「地球温暖化防止『ごっこ』はもうやめよう」にも当てはまると思えるのです。

新聞には連日地球温暖化防止に関する記事が掲載されています。大手企業のホームページには必ず「環境への取り組み」が掲載されています。

しかし、です。私にはその取り組みの多くが地球温暖化防止「ごっこ」としか思えません。
その理由は、マーク・トウェインが言っているように、効果的な防止策を知らないのに知っていると思いこんでいるからにほかならないからです。


環境界のノーベル賞とも言われているブループラネット賞も受賞されている宮脇昭博士から、本物の森づくりとニセモノの森づくりがあると教えていただきましたが、まさに日本の企業はニセモノの森づくり、ニセモノの環境対策を行なっていると言わざるを得ない、私はそう考えます。


さらにです。私が「ごっこ」であると批判しているのは、企業は「できることをすべて行なっていない」ということです。このことは後日実例を出して詳しく説明をします。

私はディズニー・テーマパークで駐車場運営の責任者を務めてきました。その経験から申し上げますが、できることをすべて行なっていれば、たとえ結果が悪くても人々は許してくださいます。反対に手抜きにより渋滞などの損害を与えた場合には人々は決して許してくれないのです。このことは4月の中旬にはっきりと認識していただけるものと考えています。


ここまで書いてきたことを総括しますと、「ごっこ」企業には哲学がないということです。何としても環境によい結果を生みだすという崇高な思想がないということです。結局のところ、地球温暖化防止より企業としての利益の追求を優先させているのです。宮脇昭博士もこのことを心配されていらっしゃいました。


それでは「ごっこ」ではない地球温暖化防止対策とはなにか、その答を以下に記載します。私が新聞社等にお送りしている提言です。


私は、この国を良くしようという情熱だけは誰にも負けないつもりです。

長文になってしまいましたが、地球のため、私たちのため、そして子孫のために、ぜひお読みくださいますようお願い申し上げます。 

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私はこの混迷の日本社会を希望と躍動感溢れる社会に再生させるために、国土の3分の2を占める森林を再開発して、この国に暮らす全ての人が生きていくためのエネルギーの産地に変えていこうという、壮大な計画を様々な分野の方に提案しています。


竹中平蔵元総務大臣はテレビの報道番組で「株安の原因はこの国の方向性が、この国の今後のカタチが、この国が強くなっていくところが見えない事にある」とおっしゃっていました。私も同じ考えです。日本政府は国内、国外に向けて方向性と強いメッセージを示すべきなのです。     


私はその「答え」を様々な分野の方々に提言しています。

◇日本は環境立国を目指す。農林水産業を農林エネルギー生産業に進化させる。
◇成果目標は、枯渇する石油エネルギー依存から脱却し、再生可能なエネルギーの国産化とする。
◇その方法は、森林や農村を農林エネルギーの生産地にする。
◇こうすることにより再生エネルギー、栄養の循環社会が構築できる。山村にエネルギー産業の基地やコミュニティができる。
◇国民に希望と躍動感を与えることができる。
◇国民は未来永劫豊かな社会で暮らし続けることができる。


宇宙を開発する「希望」も良いのですが、大地を開発して国民の「希望」を生み出すことを、この国は優先させるべきであると私は考えます。
現に今、日本の樹木が中国人により丸ごと(森ごと)購入されていると聞いています。割り箸にでも加工され日本に輸出されているのでしょうか。
さらに、中国人は日本方式と異なり、燃料になる枝までも中国本土に運んでいるそうです。


さらに、25日の朝刊の山田養蜂場の広告にある横浜国立大学名誉教授の宮脇昭博士のこの一節には、日本人として背筋が寒くなるものを感じました。


<引用開始>
2004年のスマトラ沖地震による大津波でもマングローブなどの土地本来の木がもっと残されていればあれほどの大被害にはならなかったはずです。

<中略>

(日本人は)膨大なお金を出して植物性に油やエビを買いあさり、キャンプなどのレジャーに大量のマングローブ炭を使う。それが地球上で最後に残された、多様性に富む熱帯雨林の破壊につながっていることに誰も気づこうとしない。こうなると「知らない」ということは罪悪でさえありますね。
<引用終了>


現在日本では「木づかい運動」が展開されていますが、オールジャパンの「丸ごと木づかい国民運動」を展開していかないとこの国の未来はない、私はそのように断言致します。


「一億人の幸せを生み出す森林開拓プロジェクト」は待った無しの施策です。この国を救うためにお力をお貸しくださいますよう伏してお願い申し上げます。


※岡田武史サッカー全日本監督が発起人代表を務める「地球環境イニシアティブ」のホームページはこちら

http://www.re50.jp/

(森林開拓プロジェクトを提言しております。)

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20年後の日本の姿「最初の一歩は森林開発」


1.多くの土建業者が農林エネルギー製造業にシフトしている
@人の活動を支える食糧エネルギーの製造
A車や船舶等を動かす燃料エネルギー(バイオマス燃料)の製造
B家庭やビニールハウス用の冷暖房やボイラーの熱源となる燃料エネルギーの製造
CゴミからつくられるRDF燃料などの燃料エネルギーの製造


2.京都議定書の数値目標などの環境対策万全
@京都議定書の数値目標以上のCO2の削減が達成されている
A1000年後を考えた長期的環境対策が構築されている


3.食糧自給率、飼料自給率は100%を超えている
@高品質の農林業製品は広く世界へ輸出されている
A地産地消体制が確立されている


4.低負担高福祉社会
@衣食住の現物支給体制が構築により、餓死、凍死者は限りなくゼロに近づいている
Aホームレスの姿は消えている
Bほとんどの山村に高福祉型のコミュニティが誕生している
C山村と都市部のネットワーク化により、受益者は両者間を往来している


5.生活が安心で豊かな循環型社会になっている
@地震などの災害に備えた「国家備蓄材木」「国家備蓄食糧」「国家備蓄木質ペレット」が完備されている
A都市集中が解消され、地方社会が活性化している
B限界集落は希望溢れる共生集落に変貌を遂げている
C化石燃料が家庭から消えている
Dゴミ(有害ゴミ以外)はすべてエネルギーに転換されている
E家庭の樹木や花卉類から生活用のエネルギーが生み出されている
F冷暖房はバイオマス(木質ペレット)、電気、燃料電池でまかない、化石燃料は使用していない
G多くの学校は耐震木造校舎に建て替えられている
H日本で使用する割り箸はすべて国産化されている。中国等にも輸出されている。


6.産業の効率化と循環型が進んでいる
@工場のエネルギーはバイオマス(木質ペレット)、電気、燃料電池等でまかない、化石燃料は使用していない
A全てのビニールハウスが2×4材を使用した「農業2×4材ハウス」に転換している
B森林から得られた恵みにより農業は二毛作、三毛作が当たり前になっている
C国際規格に合致した日本材は海外で高い評価を受けている


7.都市は緑化されている
@都市に多くの「鎮守の森」が誕生している
A学校のグラウンドや公園などは全て芝生化されている
B基本的にビルの屋上は全て緑化されている
C民家の「麦わら屋根化」が進んでいる


8.環境にやさしく効率的な輸送システムが確立している
@交通渋滞は限りなくゼロに近づいている
A車はバイオマス、電気、燃料電池で走行、化石燃料は一切使用されていない
B森林が生み出す「財力」により全ての道路は無料化されている
C地下リニア新幹線路線が整備されつつある(輸出されている)


9.ひょっこりひょうたん島計画が進んでいる
@メガフロート技術の発展により水産業と海洋レジャーの高度化が進んでいる
Aツバル島など、水没の危機を救おうとする機運が強まっている

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森林開拓プロジェクト企画の概要


「新しい仕組み」のキャッチ
◇石油代替エネルギーと原材料資源の国産化を実現するための具体案
◇京都議定書の数値目標を達成するための具体案
◇食糧・飼料自給率100%を達成するための具体案
◇木材輸入国家から木材輸出国家へ転換するための具体案
◇農山村コミュニティを復活させるための具体案
◇道路造り国家からの幸せづくり国家へ転換するための具体案


1、提言目的
@国家のビジョンと戦略の策定が必要
(ア)国民に希望をあたえる新しい仕組みづくり
(イ)この国の方向性「環境立国宣言、原料やエネルギー、食糧の国産化」を明確化

A国民意識の変化に対応
(ア)地球温暖化防止意識の高まり
(イ)食への不安、自給率向上意識の高まり
(ウ)税金の使い道への疑問と生活重視型への転換意識の高まり

B現行のシステムへの対案
(ア)悪性公共投資から良性公共投資へ
(イ森林という「領土」の改質
(ウ)官僚頭脳から民間頭脳へ(知恵比べ社会へ)


2、5つの起爆剤効果

@雇用と経済
(ア)土建業社会から農林業、新エネルギー生産業への産業構造の転換(農林水産業をエネルギー生産業へ)
(イ)公共投資による失業削減、景気の刺激、GDPの拡大
(ウ)地方での「仕事」の創出
(エ)木材等国内生産品の創出
(オ新エネルギー関連の新産業の創出


A環境立国
(ア)地球温暖化防止対策の中核となる国家プロジェクト
(イ)京都議定書の数値目標達成
(ウ)循環型のサスティナブル社会の実現
(エ)緑のダム構想の実現


B新エネルギー立国
(ア)薪、ペレット等の木質バイオマスの生産
(イ)バイオマスエタノールの原料生産
(ウ)その他原油に代わる新エネルギー


C食糧、飼料自給率向上
(ア)食糧、飼料の生産
(イ)堆肥など農地改良材の生産
(ウ)農家補助事業の創出


D過疎対策
(ア)高福祉型山村コミュニティの創出
(イ)都会からのUターンの促進


3、関連法案
@休耕地放置禁止法(休耕地活性化支援法)
A荒廃森林放置禁止法(荒廃森林活性化支援法)
B国有林等開発支援法
C農家支援条例制定支援法

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森林開発プロジェクト

<内容>
1、限界集落を共生集落へ
限界集落を、森林を生産地に再生するための前線基地にする。結果的に限界集落は、高サービス型の共生集落に生まれ変わる。


2、夕張市で600億円創出プロジェクトを
森林から産出される材木に1立方当たり15,000円の価値をつけることにより、夕張市だけで600億円の価値を生み出す。森林開発を地球温暖化防止対策の1丁目1番地と位置づける。


3、木質バイオマスペレットが原油高の大ピンチを日本の大チャンスに変える
森林に眠っている「緑」を「油」「エネルギー」と考え、1立方当たり10,000円の価値をつけることにより、日本全国で数十兆円の価値を生み出す。


4、まとめと資料


1、限界集落を共生集落へ
11月30日に都道府県会館で行なわれた「全国水源の里連絡協議会」の設立総会に民間の研究者として参加しました。
全国には過疎・高齢化が進行し、コミュニティの維持など、地域活動が困難な状況に直面している水源の里(いわゆる限界集落)が7,873集落あり、平成19年度国土交通省の調査によると、そのうち消滅の恐れがある集落は2,641あるとされ、今後も全国に拡大し続けることが予想されているそうです。 
 
 
総会には、九十一市町村の首長ら約百八十人が出席。席上、徳島県美馬市の牧田久市長が「山の中にも立派な道を造ったが、少子高齢化は食い止められなかった。集落で生活できるための施策が必要だ」と訴えた。 
さらに、総会アピールを採択。参加自治体がそれぞれが集落再生策に取り組む▽互いに積極的に情報交換する-ことを確認し、集落の活性化に向けたモデル事業の実施と各地自体の再生策に対する交付金制度の創設を、国に求めていくことを決めた。また、会長に京都府綾部市の四方八洲男市長を選んだ。(12月1日 神戸新聞記事より引用)
 

結論から申し上げますが、私は限界集落を再生し、老若男女が豊かに暮らしていける共生集落へ生まれ変わらせることは可能であると考えています。採択された総会アピールにも「農林業など地域の資源を活かした産業の創出」の必要性が叫ばれていますが、まさにこの「地域の資源」を有効活用することが、限界集落を共生集落に導く扉を開ける鍵であると自信を持って申し上げたいと思います。
 

 「地域の資源」と言ってもピンとこないかも知れませんが、農林エネルギー研究家で木工家でもある私には資源が何であるのかがハッキリ見えるのです。それは森林であり、森林から生み出される「森の恵み」にほかなりません。以下に森林から恵みを得るプロセスを簡単に記します。


◇日本の国土の3分の2を占める森林のうち、1,000万ヘクタールの杉・桧の人工林を整備する。現在ほとんどが放置されている杉・桧に商品価値をつけ、市場に流通させるとともに、耐震補強材や仮設住宅用の建材、海外への支援物資として活用、備蓄する。余剰木材は中国などへ輸出する。
 
◇伐採した杉・桧の枝葉や表皮、木っ端(こっぱ)は、すべてバイオマス燃料の原料や、木炭、燃料ペレット、堆肥などに加工する。
 
◇伐採した「跡地」には、人の食糧となる果樹、家畜の飼料となる植物、森の生き物たち餌となるどんぐりを落とす広葉樹、そして薬の原料となる薬樹などを植林する。つまり、現在放置されている人工林を「食糧」「飼料」「バイオマス原料」などの生産地に再生させる。

◇この森林開拓(実際には森林土木事業)の前線基地として限界集落を活用する。イメージ的には
スタジオジブリ作品もののけ姫の「たたら場」を思い描いて頂きたいが、当然、この営みは森のもののけたちとも共生できるものである。 
 
◇この前線基地は小さな「飯場(はんば)」としてスタートするが、いずれは「地域の資源」であり続ける森の恵みを下流の都会に届ける「生産地」としての集落に変わり、最終的に究極のセーフティーネット型の
コモンズ集落として、この国になくてはならない場所に発展していく。
 
 
 このように森林を開発することにより、この国に暮らす人の未来はどのようになるでしょうか。ビフォアー・アフター方式で論じてみます。

◇莫大な雇用を生み出す
<ビフォアー>
地方の「仕事」は道路建設などの土木型公共事業であったが、三位一体の改革などにより地方の「仕事」は減り、若者の都会流出は止まらなく地域の過疎化に拍車をかけている。都会での仕事も労働形態の多様化により減少し、ホームレスという路上生活者を多数生み出す結果となっている。


<アフター>
森林土木事業従事者が激増する。「しゃれ」ではないが、森林には仕事が「山」ほどあることが認知されるに連れ、日本の森林は「宝の山」であるという意識が共有されていく。森林整備やバイオマス燃料製造に関係する設備投資や技術開発も活発になっていく。ホームレスは都会から姿を消し、森林開発や関連事業所での職に就いている。


◇日本は「環境立国」として君臨
<ビフォアー>
京都議定書の数値目標の達成が危ぶまれている。中越沖地震により世界最大の原子力発電所の運転が停止したことにより、関東圏は石油を燃やす火力発電に頼らざるを得ない状況が続いている。


<アフター>
バイオマス燃料による火力発電の比率が高まっていき、将来は原子力、水力、バイオマス火力発電などで全ての電力をまかなうことになる。
電力会社にとどまらず、大型の工場なども石油系燃料を利用したボイラーから
バイオマスボイラーへの転換が進み、石油などの化石燃料が枯渇した後も日本の産業は森の恵みに支えられ繁栄し続けている。
地球温暖化防止に関する日本企業の技術力はますます高まり、日本は「環境技術」の輸出大国となり世界のリーダーとして君臨しているに違いない。
 
 
 ◇「資源大国」に生まれ変わる
<ビフォアー>
「日本には資源が無い」、だから国策として石油資源を追い求めている。様々な理由により原油価格が高騰することにより、物価が高騰したり、企業の業績が悪化したりするなど、生活や経営に大きな影響を与えている。


<アフター>
「日本は資源大国である」ことが常識になる。もちろんこの資源とは石油や天然ガスなどの枯渇型資源ではない。非枯渇型の生物資源であり、未来永劫に持続可能な再生産可能資源である。
バイオマス燃料の製造や生ゴミなどをエネルギーに変える日本の技術は世界で卓越しており、日本に暮らす全ての人々や、全ての企業が脱化石エネルギー化にベクトルを合わせることにより、自然エネルギー関連分野では世界一の座を射止めることは疑う余地はない。

◇食糧自給率100%を達成できる
<ビフォアー>
現在の食糧自給率は39%であり、先進国では世界最低と言われている。農村は疲弊し、文化やコミュニティの破壊も進行し続けている。穀物飼料の高騰から日本の畜産産業は危機にひんしているのが現状である。
また、石油燃料の高騰からハウス栽培農家の経営にも暗雲がたち込めており、日本の農業そのものへの不安が広がってきている。


<アフター>
森林が生み出す莫大な堆肥はやせ細り、化学肥料で持ちこたえているだけの農地に「力」をつける。極めて安価な堆肥により再生された農地や水田では、食料だけではなく、葉と茎も利用する飼料イネや飼料米も大量に生産される。
再生された森林から得られる食料と合わせ、日本の食糧自給率は限りなく100%に近づいていくとともに、穀物飼料の国産化により、畜産産業は安定したものになる。
ハウス栽培の暖房用燃料も、石油から木炭を含む安価なバイオマス燃料に100%変わることにより、ハウス栽培や屋内栽培農家の国際競争力は格段に向上し、外貨を獲得する輸出に貢献することになる。
農協も復権するとともに、農業関連機械や設備のメーカーなども更なる発展を遂げることになる。 
 
 
 ◇日本は希望社会に変貌を遂げる
<ビフォアー>
 「生きがいや働きがいがあり、病気や年をとったときに生活を支える仕組みのある社会。そんな希望社会をつくるには、どうしたらよいのか。」
「中国やインドなどのアジア諸国が急発展し始め、追いかけてくる。負けないためには、知と技にあふれる産業や企業を育てていかなければいけない。」(朝日新聞 希望社会への提言シリーズより引用)

この 経済大国の日本では、高齢者が孤独死し、路上生活者が餓死や凍死し、経済苦で自殺を選択する人が後をたたない。将来不安から人々は凶暴になり、精神的荒廃も進んでいると誰もが考えているのが実情である。


<アフター>
森林を再生することにより、この国に暮らす人々は森林とともに生きていくことが可能になる。たとえ地球の温暖化が進んでも、緑豊かなこの国で子孫たちは永遠の生き延びて行くことができるのである。
多くの限界集落は低負担高福祉型の共生集落、バイオマスコモンズへと変貌する。生活弱者がこの集落に暮らしたり、若者が山村や農村にUターンしたり、都会の生活者が地方へ移住したりする選択肢を得ることはこの国に暮らす人々の特権になっていく。

さらにこの集落を
CATのようなエコロジー・テーマパークやログハウスグリーンピアに発展させ、国内外からの観光客の訪問地にすることも可能だ。希望社会の定義は人それぞれ違うと考えるが、再生された森林と共生集落は少なくとも希望社会のインフラ(基礎構造)として位置づけられているに違いないのである。 
 
 
 加えて、日本から花粉症はなくなるというメリットもあります。花粉症による経済損失は3,000億円とも言われています。この森林再生による希望社会づくりプロジェクトの障害は固定観念だけです。その固定観念は以下の通りです。 
 
 
◇木材の商品化は不可能
杉・桧の人工林から切り出された木材は安価な外国材との競争で負ける。その理由は、@木材の加工コストがかかり過ぎる。A木材の運搬コストや製品の運搬コストがかかり過ぎる。よって一般消費者や建築会社などの利用者は国産材の利用を選択しない、というのが日本の常識である。


この固定観念は以下の記事をご覧頂ければ打破できると考えます。


2、夕張市で600億円創出プロジェクトを

◇ 夕張市には600億円以上の森林財産が眠っています
◇ この財産を生かし夕張市を日本一豊かな街に再生させます
◇ この夕張再生方式を日本中で展開し、莫大な雇用を生み出しましょう
 
夕張市には借金総額を超える森林財産が眠っています。夕張市を地球温暖化防止対策の「一丁目一番地」の森林開発で再生させます。


財政破綻した夕張市には、約70,000ヘクタールの森林があり、その90%が国有林です。道有林や市有林を含めると96%の森林が私有林以外の森林であり、私たち国民の共有財産です。この森林の恵みを商品化すると夕張市の借金600億円以上の価値を生み出すことが可能です。


甲子園球場18,000個分、東京23区以上の面積のこの夕張市の森林を開拓し、食糧や資料、そして石油に替わる新エネルギー資源を大量に生み出そうというのが、当社考案の「希望創出プロジェクト」です。

日本中の荒廃した森林を再生させ、この日本で誰もが安心して暮らし続けていける基盤を新たに創出します。この新プロジェクトは夕張市や新潟県中越地震で被災し、現在は「限界集落」状態と言われる旧山古志村など、数ヶ所の地域からスタートさせますが、やがて全国10,000ヶ所以上の地域で林業を再生させるこの「希望創出プロジェクト」が展開されていくことでしょう。


日本の国土の3分の2を占める森林を生産地に造り変える、「そんなことができるのか」とお思いでしょう。確かに想像を絶するほど巨大な構想です。しかしながら、夕張市などで実施される個々のプロジェクトは、実に小さく、実にリーズナブルなものです。映画「もののけ姫」の「たたらば」をイメージされると分かりやすいでしょう。
以下にその仕組みを説明します。きっと誰もが「なるほど、実行に移す価値がある」と判断されるはずです。


@、プロジェクトの推進
まず、第三セクター会社(国や地方公共団体と民間事業者との共同出資で設立された法人)をつくります。設立に当たっては、総務省のいわゆる「増田プラン」など、政府の地方活性化対策費や過疎化対策支援金などを活用します。
ディズニー・テーマパークのように、24時間、365日活動し続けるこの会社は、以下のような事業を行ないます。


◇森林開拓事業
・森林を切り開き、「売れる材木」を大量に産出します。
・細い木や、材木にならない部分、木っ端(こっぱ)や放置されている広葉樹を利用し、薪や木炭、木質ペレットなどのバイオマス燃料、パルプや集成材の原料を大量に産出します。夕張市を石炭から木炭の街、家庭やハウス栽培施設の暖房は石油からバイオマス燃料の街へ生まれ変わらせます。
・植物のセルロースを利用したバイオエタノールの原料を産出します。
・樹木の表皮や枝葉を使い大量の堆肥をつくり出します。
・竹林も竹炭やバイオマス燃料の原料などに100%活用します。


◇植林と再生された森林の維持管理事業
・伐採後の森林には、人間の食料や家畜や動物の飼料を生み出す栗やオリーブなどの「果樹」、薬の原料になる「薬樹」、パルプの原料などになるユーカリや加工用の竹などを植林します。(地域の気候に適応する樹木を植林します。又、樹木が育つまでは、飼料用のひまわりやとうもろこしなども生産します。)
・植林した再生森林はやがて大量の食料や飼料を産出します。再生された森林の維持管理を行なうとともに、収穫から販売まで幅広い事業を展開します。


◇材木加工事業
・基本的には地域の材木加工業者を支援する事業を行ないますが、木質ペレットの生産など地域に業者がいない場合などは、直営方式の加工事業に参入します。丸太切り出し作業に適さない時期は、壁板や家具などの製造を行ないます。(いずれ日本中の学童クラブやケア施設などの壁板や床材は、無垢の木を使用したものになっていくことでしょう。)


◇コミュニティサービス事業
地域の高齢者の「手足」となるサービスを展開します。高齢者の健康管理に関わることから、送迎や宅配的サービスなど、第三セクター会社にできる仕事、第三セクターだからできる「高齢者の生活に密着した仕事」に積極的に取り組みます。寒冷地であれば生活道路の除雪や雪下ろしもお手伝いいたします。


◇障がい者支援事業
障がい者の雇用を創出するとともに、地域の障がい者施設の支援事業を推進します。木炭や薪などのバイオマス燃料の製造や都市美化用の観葉植物などの生産を施設に委託するなど、障がい者が自立していくことができる仕組みをつくり出します。


◇農林業関連業者支援事業
・大量に生産された堆肥は地元の農協や業者を通じ、農家やガーデニング用などに有機肥料や用土を製造販売する業者に安価で提供します。
・経営者が休暇を取れるよう、農業ヘルパーとして畜産関連作業などの支援業務を行ないます。
・放置された田畑や休耕地を再生し、飼料米などの穀物生産や育苗事業に携わります。
・燃料が高騰して困っているハウス栽培農家への「暖房支援」事業にも積極的に取り組みます。
・たとえば「鹿牧場」「ダチョウ牧場」「合鴨牧場」など、地域の畜産業者と競合しない「畜産」事業にも参入します。
・第三セクター会社として、地域の農業が永続するための「できる限りの農林業支援」を行なっていきます。


◇特産品創出事業
・果樹や畜産品などだけでなく、川の恵みである「川魚」なども商品化(燻製など)します。
・食品だけでなく、若者たちが木工品やクラフトなどを創出するお手伝いをします。
・特産品を含めた産業生産品を宣伝・販売するイベントも創出します。


◇観光支振興援事業
・既存の観光施設の「てこ入れ」に取り組みます。ディズニー・テーマパークの「たった3つの成功原則」を取りいれます。・会社設立後3年以内に「どんぐり」をテーマにした自然体験型のエコロジー・テーマパークをつくります。自然を最大限活かし、いわゆる「ハコもの」と呼ばれるものは一切つくりません。


A、利益を生み出すメカニズム

◇材木の商品化
製品化された材木は「地産地消」が原則ですが、耐震補強材や仮設住宅建設用の備蓄材、海外支援物資として、国や東京や大阪などの自治体へ販売いたします。それだけではなく、生産された材木は、住宅用建材として国内に広く流通させるとともに、中国や中東などに輸出いたします。(2×4材を使用した仮設住宅の建築は実に簡単です。国家備蓄材としてもっともふさわしい規格が2×4規格です。)


◇その他、副産物の商品化
大量に産出されるバイオマス燃料、パルプ、集成材の原料、堆肥などは企業や農家に安価で販売されます。近未来的には特産品の販売も開始されます。


◇生産品の商品化
再生された森林から生産される食糧や飼料、再生され生産委託された田畑で生産される食糧や穀物飼料は、地元の農協や業者を通じて広く国内に流通させます。


B、秘策公開!プロジェクト成功の鍵は2×4材
まず日本の固定観念を取り除くことからスタートです。それは「杉やヒノキを商品化しても利益がでない、外国産材木にかなうはずがない」というものです。その理由は以下の通りです。


◇杉・ヒノキの製品化にコストがかかりすぎる。
・丸太を切り出し製材所に運ぶコストがかかりすぎる。
・丸太を規格どおりに加工し、乾燥させるのにコストがかかりすぎる。
・製品となった材木を運搬するのにコストがかかりすぎる。


これは、たった一つの固定観念から発想された「できない論」です。


そのたった一つの固定観念とは「旧来型の規格に合わせるしかない」ということです。
日本で生産される材木は、ほぼ100%旧来型の日本規格に準じています
。(2×4材を生産している先見性のある製材会社は全国で一社だけです。)
この「日本規格思想」を欧米の規格である「2×4規格思想」に変えます。

これで全てがうまく行くことは確実です。「一石何鳥」もの効果を生み出します。
木工家でもあり、2×4材(ツーバイ材)を知りつくしている私が言うのですから間違いありません。

その理由です。


◇発想の転換
・2×4材は基本的には見えない所で使用する材木です。つまり、「見た目」にこだわる必要が全くない材木であるということです。2×4材は虫がくっていても、穴が空いていても、変形さえしていなければ材木としての利用価値がある材木である、そのように発想を転換することが「一石何鳥」を得る出発点になります。


・欧米産の2×4材を「一級品」とした場合、国内で生産する2×4材はこの「一級品」とバッティングしない「三級品」を主流とします。このプログラムがスタート時は備蓄材の生産が主になりますが、海外への輸出品や国内流通品は、一級と三級の間の「二級品」が大量生産されることになります。アメリカ材やカナダ材とバッティングさせないという発想こそが、このプロジェクトの成功の秘訣なのです。


◇2×4材が有利な理由
・2×4材の基本的長さは1,8m(38ミリ×89ミリ×1820ミリ)です。つまり、日本規格の丸太の長さ(2,5m〜4m)に切り出さなくてよいということです。切り出す長さを1,8m程度にすることにより、日本の知恵の結集である「四輪駆動の軽トラック」が大活躍します。軽トラックは小型であるため、森林開発用の「スーパー林道」は必要ありません。このプロジェクトを進めるにあたっては、機材と製材を運搬できるだけの作業道で十分対応可能です。


・いずれ、全ての丸太を製材所に運ばずに、2×4材を生産することができるようになります。つまり、現地生産です。もちろんのヒノキの太丸太などの良材は、従来どおりの地域業者の手により日本規格に製材されますが、大量生産のメインとなる2×4材は森林内で生産されるようになります。また、日本規格にはなり得ない(直系5cm位の)丸太もすべて切り出し、集成材やバイオマス燃料の原料などに商品化しますが、その作業も森林内でできるようになります。

・2×4材の乾燥はコストがかからない天然乾燥方式です。いずれ、現地で生産し現地で天然乾燥させることができるようになります。その場合、「三級品」としても使えない製品にしないような「工夫」が必要ですが、「スノコ」のようにその場で固定してしまうことにより、乾燥時の「曲がり」は防ぐことができます。


C、この事業この国に暮らす誰もが「希望社会」の到来を思い描くことでしょう。
夕張市だけでも、体積で表わすと約410万立方メートルの針葉樹と430万立方メートルの広葉樹が眠っています。
こちらの資料の11ページをご覧ください


 このうち針葉樹に1立方メートルあたり15,000円の価値をつけると、夕張市の借金600億円以上になります。(2×4材約160本で1立方メートルです。販売されている1本単価を285円とすると、1立方メートル当たりの価格は46,000円になります。夕張産の2×4材は欧米材に勝てるのです。)

日本全体ではどうでしょうか。日本の人工林を体積で表わすと約23億万立方メートルです。同様に15,000円の価値をつけると総額35兆円です。このプロジェクト全体の経済波及効果はどれほどになるのか見当もつきませんが、少なくとも日本の経済を好転させることには寄与することでしょう。
 

企業に目を転じてみても同じです。先日行なわれた展示会エコプロダクツ2007(主催 日本経済新聞社、産業環境管理協会)にも出展したある企業は、50億円のバイオマスボイラーを導入したことにより、石油代が年間20億円削減する見込みだそうです。バイオマス燃料の大量生産は国内企業の収益性を高めていくに違いありません。


3、木質バイオマスペレットが原油高の大ピンチを日本の大チャンスに変える

森林資源 = 木質バイオマス


木質バイオマスペレットを石油同様「バレル」換算して考えるとこんなことが可能になります。
◇ 日本を「非産油(石油など)国」から、「産油(緑油、グリーンオイル)国」へ
◇ 日本を資源輸入国から、資源輸出国へ
◇ 日本の農林業をエネルギー(カロリー)原料製造業へ
◇ 莫大な雇用や新エネルギーを生み出す「緑油田開発」で日本に希望を


まず、こちらの記事をご覧になり驚いてください。

原口一博※日誌 2008年1月3日(木)曇り
「非産油国が産油国になりうる」という大転換は世界経済の地図を大きく塗り変えると考えられます。需要サイドにおける金融工学的な排出権取引も始まっており、バイオのもたらす世界は、経済そのものを大きく変える可能性も持っています。従来よりも付加価値の高いものを農業にもたらすことから、農業政策と地域政策、エネルギー政策の有機的な組み合わせがこれまで以上に重要になってきています。
※民主党所属の松下政経塾出身の衆議院議員 


エネルギーとしての石油を持続可能な「緑油(グリーンオイル)」へ置き換えましょう。


緑油(仮称)の種類
◇バイオマス・ディーゼル燃料(菜種油やひまわり油、てんぷら残油などが原料)
◇バイオエタノール、バイオメタノール(燃料電池車の水素製造の「改質原料」)
◇木質バイオマス・ペレット


日本産の木質バイオマス・ペレットの今後の可能性は、枯渇型東シナ海のガス田の可能性の比ではありません。永遠に枯渇しない日本のバイオマス・エネルギー埋蔵量比は、枯渇型エネルギーである中東諸国の油田と比較すると「天文学的数字」になります。


重油代替に木質ペレット注目キュウリで好成績JA宮崎経済連
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=4209


長野県飯田市の取り組みは高く評価できます。
ペレットと灯油 長野県飯田市の市報から
ペレットは現在岩手県から運んできているので運賃がかさみ、灯油と比較すると残念ながら割高になっています。しかし、工場渡しでは約20 円〜 40 円/キログラム程度と、本来は安価な暖房です
http://www.city.iida.nagano.jp/hishokouhou/kouhou/pdf/20030201.pdf


灯油利用からの脱却を目指す飯田市のバイオマス利用への先端的取り組み
http://www.kanto.maff.go.jp/biomass/kyogikai/h17symposium/03iidashi.pdf


飯田市の60畳の施設でのペレットストーブとFF灯油ファンヒーター実用的発熱量比較(市報2ページ参照)が日本を救います。


FF灯油ファンヒーター
1時間当りの燃焼単価 90円
ペレットストーブ
1時間当りの燃焼単価(岩手県からの運賃込み) 120円


2003年当時のこの数字は、灯油1リットル45円で計算されています。これを、原油100ドル時代の現在の単価90円で再計算してみます。


FF灯油ファンヒーター
1時間当たりの燃焼単価 180円


地産地消と大量生産により、ペレットの工場渡し価格での流通が可能になります。ペレット1キロ20円で再計算してみます。
ペレットストーブ
1時間当たりの燃焼単価(地産地消) 30円


ペレット燃料は灯油の6分の1の「燃費」です。化石燃料を燃やして「カロリーを得る」時代は終わりました。これからの日本は、農林業関係者が製造した「緑油(グリーンオイル)」から「カロリーを得る」社会に構造改革すべきなのです。


日本の国土の3分の2は「緑油田」の森林です。森林には莫大な量の「油」が眠っています。単純に計算してみましょう。


市販されている木質ペレット1立方メートル当たりの重量は約500キログラムです。
重量当たりのペレットの燃焼量は灯油の約2分の1です。
原油1バレル(159リットル)を100ドルとし、ペレット500キログラムの価値と比較してみます。


重量500キロのペレットを灯油の燃焼量に換算すると、500÷2=250キログラムになります。

一方、灯油の比重を0,8とした場合、159リットルの灯油は、159×0,8=127キログラムになります。

つまり、250÷127=1,97 ペレット500キログラムは灯油1バレルの約2倍の燃焼量を有しているということが分かります。

原油1バレル100ドルは11,000円(1ドル110円計算)です。これをすべて、燃焼用の灯油にしたと考えた場合、500キログラムのパレット燃料は、この約2倍の22,000円以上の価値があると言えるのです。


前述したように、ペレットストーブの燃費は灯油ストーブの燃費の6分の1です。1バレル原油をすべて燃焼用の灯油と考えた場合、これからは6分の1の値段で発電やボイラーの稼動ができることも可能になるのです。(薪や解体材なども活用すれば、さらに企業のエネルギーコストは低減化されます)


それでは、日本にはどれくらいの「緑油(グリーンオイル)」が眠っているのでしょうか。夕張市を例にとって説明します。


夕張市の森林面積の96%が国有林、道有林。市有林です。そして、夕張市に眠っている材木の体積は8,449,000立方メートルです。
(こちらの資料の11ページの蓄積量をご覧ください)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/5210D2E9-2B0F-4372-B76F-F82DAD8A957E/0/17a_menseki_sai2shusei.pdf


1立方メートルのペレット(500キログラム)は、灯油1バレルの約2倍のエネルギー価値があることが分かりました。
単純に考え、夕張市の原木をすべて木質パレットに加工したと想定し、灯油のエネルギー価値と比較、価格換算してみます。


8,449,000立方メートル×1,97×11,000円=1,830億


エネルギー換算、1,830億円分の「再生可能な」新エネルギーが眠っているということがわかります。

もちろん、これは価値の対比であり、実販売から得る収入にはなりません。ペレットの原料となる樹木も色々であるからです。
それでも、原木すべてをペレットに加工し工場渡し価格で販売すると、このような数字になります。


8,449,000立方メートル×500キロ×20円=844億9千万
(つまり、1立方メートル当たり1万円の価値をつけたということです。)


全国の森林蓄積は40億立方メートルです。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/35BC2A2D-DA7A-4B7C-B9A8-C14ADAEA111E/0/rh17_hth.pdf

これを同様にすべてパレットに加工するとこういう数字になります。


4,000,000,000立方メートル×500キロ×20円=40兆


原木1立方メートルに1万円の価値をつけるだけで、この金額です。
原木から輸出用2×4材や、バイオエタノール燃料やバイオマス・ディーゼル燃料、燃料電池用水素などを「産出」することにより、2万円〜3万円の価値をつけることも十分可能です。


森林が「油田」であることをご理解いただけたことと思います。
全国でこの「緑油(グリーンオイル)」の創造事業を展開することにより、経済界にも、自治体にも国にも、莫大な「収益」が生み出されます。


先祖が残してくれた森林財産、これを活用しないのはまさに「もったいない」のです。


ここからは、日本のバイオマスに関する技術の高さと情熱の大きさについて簡単に説明します。


そもそも、バイオマス・エネルギーとは
森林の樹木や落葉、麦わら、家畜の糞など、生物体を構成する有機物をエネルギー資源として利用するのが、バイオマス・エネルギーである。
http://www.econavi.org/chikyu/energy10.html


バイオマスからエタノールやメタノールを製造や研究をしている会社や大学(一例)
http://www.bio-ethanol.co.jp/
http://www.mech.nias.ac.jp/biomass/sakai/syn_methanol.htm


バイオマスから燃料電池車用の水素製造する技術を確立した大学
http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/patent/advanced/detail.cgi?pat_id=13221


飼料用穀物の高騰に農家は悲鳴をあげていますが、このようなプロジェクトも立ち上がっています。


東京大学農学部による日本型バイオマス利用システム「イネイネ・日本」プロジェクト
http://www.ineine-nippon.jp/about.htm


東京農大は生ゴミをエタノールにする技術を開発しました。
http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol29.html


今やゴミは資源なのです。
http://www.rdf-kumiai.jp/Fwhatrdf.html


日本の産業界もバイオマスの大量生産を待ち望んでいます
「木くず類は重油よりは安いが、取り合いが始まっている」(日本製紙の兼子工場長)
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200702060316.html


バイオマス燃料による冷暖房も今後ますます普及していくことでしょう
山口県の支援事業
http://www.yasunari-komuten.com/gm2/top/as_co_visit_idx/file_name/ec2702071910


高知県でも
http://e-kochi.blogspot.com/2007/10/blog-post_09.html


日本人はすごいのです。
エコプロダクツ2007(主催:日本経済新聞社等)には600以上の企業や団体が、世界最先端の技術を展示していました。
http://www.eco-pro.com/


日本社会が「石油依存社会」から脱却し、原油高のピンチをチャンスに変えていくには、緑油を中心としたバイオマスの有効活用以外にありません。
バイオマスの活用技術は既に確立されています。日本にただ一つ不足しているもの、それはバイオマスの大量生産能力です。


そのバイオマスの大量生産を可能にさせる「森林開拓」に全国民がベクトルを合わせること、これが日本を豊かにする唯一の方法です。やればこの国は栄え、やらなければこの国は滅亡へと向かうことでしょう。


そのモデル事業となる仕事を私にやらせて下さいますよう、お願い申し上げます。

※この記事に対し読者の方からコメントをいただきました。これからは木質ペレットの時代であることを確信いたしました。有難うございました。

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基本的に灯油とペレットを比較するなら、その燃焼カロリーで比較すればいいだけです。特別難しい計算をする必要はありません。
燃焼カロリーは、
灯油1リットルが8700kcal、ペレット1kgは4300kcalです。
http://www.pref.fukushima.jp/forestry/baiomas/bio_peretto/peretto.html

この数値については諸説あるので、この値がすべてではありませんが、比較するには妥当な数値だと思います。
つまり、灯油1リットルはペレット2kgと同じカロリーですから、単純に経済性だけをみると、ペレットを導入するメリットがあるのは灯油の半額以下の場合の時であると言えます。
例えば、灯油が1リットル100円なら、ペレットは1kg50円で採算が合うという計算です。
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まとめと資料


森林開拓における地球温暖化防止対策以外のメリット


@現在の土建業者の仕事が道路造りから森林土木へ
道路造りが仕事造りであり、公共事業がなくなり、70万の土建会社の多くが立ち行かなくなることは日本の大問題になります。森林開発は現状の公共事業の大きな受け皿になり、大量の雇用を生み出すのです。今後道路を造り続ける必要もなくなります。国民から「国破れて道路あり」と揶揄されることもなくなります。


A良い公共事業と悪い公共事業
道路に税金を投入しても、決して費用便益は高くありません。一方、森林開発に税金を投入することにより、大量の木材、バイオマス、食糧、飼料などの物品と、莫大な永続的雇用を生み出すことがきるのです。
永遠に続くこの公共事業を推進することにより街からホームレスの姿も消えていくに違いありません。


B日本のバリューが高まり、外国人投資家も戻ってきます。
省エネ技術、バイオマスの利用技術世界一の「環境立国」に向け、日本人が知恵を結集させることを知った海外の資本家は、間違いなく日本株を買うでしょう。逆境に強い日本へ生まれ変わらせる事こそが、まさに「構造改革」なのです。


C老人や障がい者の生き甲斐と雇用をつくることができます。
この森林開発の事業体は小さな集団ですが、老人や身障者もできるところで参加していただけます。また、私有林開発事業では「孫のために植林した木がお金を生む」ことを喜ぶ老人ばかりでしょう。


D既存の産業基盤がそのまま使えます。
全国にはガランとした工場団地がどれだけあることでしょう。この工場団地を「環境立国日本」の産業基盤とすることにより、工場団地は大きな富を生み出していくことでしょう。
具体的には、バイオマス発電施設やバイオマス関連企業、木材加工業者の誘致などが考えられます。


E日本の閉塞感を払拭させます。
この森林開発プロジェクトはこの国に暮らす全ての人に光明を与えます。人々は「生きていくことができる」という安心感とアメリカの西武開拓時代に見られた躍動感を得ることができるのです。
日本が「環境立国日本」づくりを宣言し、具体的政策としてこの森林開拓を示すことにより、現在の閉塞感は払拭され、国民に夢と希望を与えることができます。


Fこの国は再び光輝きます。
このプロジェクトは全国民が喉から手がでるほど望んでいるものです。日本の3分の2を占める森林を生産基地に再生させるこのプロジェクトは、古代エジプトのピラミッド建設にも匹敵する人類史上、あまり類をみない巨大な公共事業です。(いずれ、公共事業ではなく、民間事業に転換していきます)
もちろん、最初は小さく生み全国に拡大させていきます。日本人の知恵を結集すればこの国は再び光り輝き出します。


資料

「プロジェクトの概要」

日本の3分の2を占める森林を開拓し、大量の木材、石油代替のバイオマス資源、食糧、飼料を産出する「生産森林」に再生させると共に、日本社会を持続可能な循環型社会に変える「富と希望創出プロジェクト」


1、長野県飯田市など数市町村へのノウハウ提供がスタート
森林の樹木や落葉、麦わら、家畜の糞など、生物体を構成する有機物(生物資源)から、大量のバイオマス・エネルギーを生産する第三セクター会社を設立


@提供ノウハウ
◇運営組織の構築に関するノウハウ
◇丸太材を2×4材に加工し、製品化するノウハウ
◇高レベル住民サービスに関するノウハウ
◇組織のガバナンスと現場運営に関するノウハウ
◇24時間体制を可能にさせる、スケジューリングシステムに関するノウハウ
◇その他付随する業務に関するノウハウ


Aノウハウ提供自治体(仮)
◇長野県飯田市
◇岡山県真庭市
◇北海道夕張市
◇新潟県旧山古志村


B森林開拓により大量に生み出されるものや価値
◇仕事、現土木業者は森林開拓土木へ
◇雇用、ホームレスは森林開拓従事者へ
◇緑のダム
◇災害対策用の国家備蓄材(海外支援物資含む)
◇建築資材
◇輸出用木材
◇石油代替のバイオマス原料
◇ペレットなどバイオマス関連商品
◇土壌改良用の堆肥
◇果実などの食糧や資料米などの飼料
◇高レベルな住民サービス
◇関連産業の技術開発
◇安心、希望


2、森林開拓の全国展開
上記自治体の活動を参考に、全国の自治体が森林資源の製品化とバイオマス・エネルギー化を展開。


@全国の「限界集落」を「共生集落」に
◇食糧、飼料の生産体制の構築
◇水源としての上流地域の再生
◇緑のダム化
◇高レベル住民サービスの提供


A産業界の技術開発と設備投資
◇バイオマス発電
◇バイオマスボイラー、バイオマス乾燥等
◇木材加工用機械
◇ペレットや木炭等のバイオマス燃料製造設備
◇燃料電池車用のメタノールなど、バイオマス液体燃料製造設備
◇バイオマス燃料を使用した冷暖房システム(技術開発済み)
◇その他バイオマスに関わる全産業


3、変化する「地方」
@林業と農業の再生
◇農林業従事者の激増、若者のUターン
◇食糧自給率、飼料自給率の向上に寄与
◇財政の健全化に寄与
◇地産地消費社会の実現
◇農林業産品の輸出力の増大
◇JA(農協)の活性化


A経済の活性化
◇木材販売収入増
◇バイオマス燃料や原料の販売収入増
◇生産森林から産出される食料、飼料等の販売収入増
◇特産品の販売収入増
◇体験学習などの教育、観光産業の活性化


B山村コモンズの誕生
◇高福祉型の山村コンパクトシティの誕生
◇究極のセーフティーネットの具現化


4、東京などの大都市の生物資源も循環型に
@大都市に大量に運ばれるもの
◇震災用備蓄材、耐震補強材
◇屋上緑化用の木製品、用土
◇校庭等芝生化用の資材


A都市の未来像
◇すべての生ゴミのエタノール化(技術的には確立済み)とバイオマス燃料RDF化
※RDFとは、Refuse Derived Fuel 廃棄物からできた燃料
◇すべての樹木剪定ゴミは乾燥してバイオマス燃料化
◇学校や都市型コンパクトシティ施設の冷暖房や給湯はすべてバイオマス(技術確立ずみ)
◇地区の公民館などの公共施設はすべてがリサイクルセンターとして機能
◇車両のほとんどが電気と燃料電池(水素)のハイブリッド車両
◇供給される電力は「水力」「原子力」「太陽発電」及び「バイオマス火力発電」
◇すべてのゴミ回収業者は「バイオマス・エネルギー運搬、製造会社」に


5、将来の夢
@中東や中国の砂漠地帯に日本製のグリーンベルトを
◇大型のプランターに果樹を植樹し輸出
◇防砂、バイオマス燃料用の「竹林」を創造

A日本が世界一の環境立国へ
◇クリーンエネルギーの輸出
◇環境「技術」でNO1


中村 克  Masaru nakamura(代表取締役) 
mn@gps-company.jp

 
株式会社 外部の専門家 農林エネルギー研究所
〒189−0023 
東京都東村山市美住町2−2−52
TEL:042−390−0661
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2008年03月13日

原子力発電における核燃料サイクルの必要性と反対集会に関して

以下のような集会が開かれるようです。安全管理の専門家として看過できないので、今日はこの「原子力発電における核燃料サイクルの必要性と反対集会」に関して書きたいと思います。

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海に空に放射能を捨てないで!―STOP!再処理本格稼働―

「青森県知事、安全協定にサインしないで!」

今、私たちができること。一人一人が動くときが来た。
六ヶ所村再処理工場の本格稼働が近づいています。本格稼働により、大量の放射能が環境中に流されます。

3.16集会において私たちは海や空を放射能から守りたいという思いを決議として上げ、青森県知事に決議文を提出します。知事には安全協定にサインせず、再処理工場を本格稼働させないよう申し入れます。

今こそ、一人一人のアクションが重要です。ぜひご参加ください!
http://lmswkm.net/316_in_sendai
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私は以前に「勇気を持って発言『原子力は安全です』」という記事を書きました。この記事で伝えたかったことは一つです。それは「日本人は原子力発電の仕組みと安全性の真実を知ろう」ということです。


地球温暖化防止とこの国の国益を考えた場合、原子力発電所は「なくてはならないもの」であり、全国民が核燃料サイクル(核燃料の再処理)は、推進されて当然のものであることを認識すべき時期にきていると私は考えます。

その流れに逆行するような「反対集会」に利はないのです。このような観点からこの反対活動を批判したいと思います。


1、危険の根拠が不明確
日本人ほど「論理性」に欠ける民族はないと私は認識しています。青山大学大学院の林吉郎名誉教授も著書
「異文化インターフェイス経営」の中で「欧米人がデジタル思考であるのに対し、日本人の多くはアナログ思考」であると書かれています。


デジタル思考とは「現実世界に境界線を引き、境界線の両側を区別して理解するということ」です。
一方のアナログ思考はその反対です。「直感・感性の世界であり、現実を概念化・論理化しないでそのまま理解する」世界です。


ディズニー・テーマパークはご存知のようにテーマランドごとに「区別」されています。また、ゲストに見せて良いオンステージ(舞台の上)と見せてはいけないバックステージ(舞台裏)に見事に「区別」されています。

科学の科とは本来「分ける」という意味であり、私は講演でも「分けて考えることが大切」と論じていますが、現実世界に境界線を引き、境界線の両側を「分けて」理解しない非科学的アナログ日本人が、日本社会を混乱させている、私はこの様に捉えています。


(林吉郎名誉教授のアナログ視点、デジタル視点論に関しては「M型組織」か「0型組織」で検索してみて下さい。)


論理性に欠け、感性に従って行動する非科学的日本人が多いということを最初に申し上げ、放射能の危険性に話を進めます。


放射能の危険性を「プルトニウム 角砂糖5個分で日本全滅」と表現される方もいらっしゃいますが、あまりにも非現実的な論理です。反対のための「感情論」と断じても良いと私は考えます。


なぜならば、です。この国に暮らす人々に角砂糖5個分の「毒」を平等に摂取させなければ、大量死など考えられないからです。
フグの「毒」で考えれば分かり易いでしょう。私はフグの「毒」はプルトニウム同等の毒性を有していると聞いた事があります。つまり、フグの角砂糖5個分の「毒」でも日本人全員を殺すことができるということです。


確かに理論的には可能でしょう。しかし、です。どの様にしたらフグの毒を日本人全員に、平等に摂取させることができるでしょうか。
中学生でも「できない」と考えるに違いありません。


小指の先ほどのペレットに封入されているウランやプルトニウムを取り出す作業(再処理)する際に、クリプトン85などの放射性物質が大気中や海中に放出される問題も「フグの毒」と同じです。

理論的には可能でも、現実的には不可能です。数万人の人が、煙突の排出口で放射性物質をすべて吸い込むことを想定すれば、何万人も殺すことはできるかもしれませんが。


2、グローバルな視点で見ていない。
フランスやイギリスでは、自国外の原子力発電所から発生する使用済み核燃料を受け入れて再処理しています。
この事実だけみても、反対論者の「再処理 = 危険」という理論は成り立たないものと私は考えます。


フランスやイギリスにおいて、再処理の過程で大量の被曝者が出たという事実があるのでしょうか。海草などが放射性物質により汚染され、大きな問題になっているという報道がなされているのでしょうか。

そうではないから現在も商業運営を続けることができていると私は考えます。もし被害が出ているのであれば、国際原子力機関(IAEA)も問題を放置することはないでしょう。


3、結局、何のための集会か分からない。
「知事には安全協定にサインせず、再処理工場を本格稼働させないよう申し入れます」ということを目的とする集会であることは分かりますが、その基盤となる思想が私には理解できません。


世界に向けて「世界中で核燃料サイクルは止めるべき」と訴えているのか、それとも「地元の環境だけは悪化させないで」と請願しているのか、あるいは「原子力発電そのものに反対」なのか、私には全く伝わってきません。


「本格稼働により、大量の放射能が環境中に流されます。」と表現することにより不安を煽り、自分たちの要求を為政者に突き付けるやり方に対し、私は「正義」を感じませんし、反対に「怒り」の念を禁じ得ません。


4、説明責任を果たしていない。
結局のところ「何をしたいのか」が分からないのです。
不安を煽る過激な「メッセージ」を記したチラシを作成していますが、このやり方は一番楽で、一番効果がない方法と言わざるを得ません。


なぜならば、論理的に考える多くの人達に対し、伝えたいことが全く伝わらないからです。市民から協賛金を集めて行なわれる集会です。その意味においても、まさに「説明責任を果たしていない」と言わざるを得ないと考えます。


5、最後に
「木を見て森を見ず」という言葉があります。「KY」という新語も広く使われるようになってきました。
地球温暖化防止に対し、全世界が知恵を結集している時に、「木を見て森を見ず」や「KY」ではいけません。


もちろん「原子力反対」の思想は自由です。それでも、集会を開き、為政者に政策の変更を求めているのですから、原子力発電所関係者や、私のような原子力発電推進論者をも納得させるだけの「理論」と、今後のエネルギー政策の「シナリオ」は大局をつかんだものでなくてはなりません。その点においてもこの集会の意味が理解できません。


この原子力発電問題を複雑化している問題を、もう一つだけ記しておきます。それはマスメディアの報道姿勢です。


昨年の4月29日、テレビ朝日のサンデープロジェクトという番組で原子力発電所の不祥事が取り上げられました。東京電力の桝元取締役が出演された番組です。この番組でキャスターの田原総一郎氏は電力業界に対しこのように 苦言を呈しました。


「他の発電所と比べ、原子力発電所の事故が多い、98件もある」


示されたフリップには「不正、不備」と明記されているのに、キャスターは事故と表現する、田原氏は意図的なのか、「不正、不備」と事故の違いが区別できないのかは分かりませんが、トラブルを事故と言い変えるのは、明らかに誤解と不安を与える表現であると私は思います。


私はいつも「正しい情報を、正しい思考回路にインプットすることにより、正しいアウトプット(仕事の結果)が生まれる」と申し上げています。


今回の集会で参加者にインプットされる情報が正しいものであることを願ってやみません。

2008年03月08日

子ども達の未来のために「木を植えよ!」「鎮守の森をつくれ!」

昨日、東芝グループの環境展で素晴らしい講演を聞くことができました。
演題は「命の森を東芝グループから世界へ」〜エコロジーのシナリオに従って〜です。


講師は、世界中の森林を再生し続ける植物生態学者の宮脇昭博士です。宮脇昭博士は環境界のノーベル賞とも言われているブループラネット賞も受賞されています。

今日は講演を聞いた感想を書きたいと思いますが、まず宮脇博士のプロフィールとこちらの本の紹介文をご覧頂きたいと思います。

宮脇昭博士のプロフィール(NPO地球の緑を育てる会のホームページより)

木を植えよ!  宮脇昭著

<商品の説明>
植物生態学者の著者が、森と文明、日本人と森の関係、正しい植樹方法などを論じる。人類は文明の発達とともに森を開発の邪魔者とみなし、破壊してきた。日本人も樹木を伐採し、水田や畑を耕し、街を作ったが、文明国・先進国の中では唯一、森を「皆殺し」せず、「ふるさとの木によるふるさとの森」を残してきた。しかし、ここ半世紀ほどは残された最後の森を破壊し、人工環境、人工都市を形成している。著者は今こそ、森と共生する生き方を見直し、本物のふるさとの森を作るべきだと訴える。その際には「潜在自然植生」を考慮して主木の樹種を選ぶことなどが重要と指摘する。


<出版社/著者からの内容紹介>
緑化であれば、どんな草木でもいいわけではない。潜在自然植生、すなわち「正しい森」こそ、災害に強く、手間がかからず、半永久的に繁り続ける。日本人は、先進国の中で唯一、森を皆伐しなかった。そして、日本列島ほど森の生育環境に適した国はない。照葉樹林文化をルーツとする日本人は、今こそ率先して人類を救う正しい木を植えるべきだ。「鎮守の森論」から「森と文明について」「実用的な植樹の方法」まで、「実行する植物生態学者」宮脇昭の60年にわたる森林哲学と植樹方法のすべてが分かる決定版。


講演の感想です。
まさに「情熱」を感じました。地球と人類の未来のために全知全能を傾けていらっしゃる日本の「宝」と呼んでも過言ではない方であると実感しました。

私が感銘を受けた言葉は「命を守る本物の森をつくることは21世紀の哲学である」というものです。

林業家が職業として木を植えるのではなく、私達地球人の遺伝子を「宇宙の奇跡」と言われるこの地球に残していくために木を植える、子供達の未来のために本物の森をつくっていくという思想であり、社会貢献活動としての植林などは「甘い」と一蹴されていたと私は受け取りました。


ここで宮脇昭博士の講演の内容にはありませんでしたが、氏が書かれた「木を植えよ!」の一文を紹介しておきます。宮脇昭博士の講演を聞かれた方のこの発言にふれ、私は日本人の「希望の入り口」を見つけたような気持ちになりました。


<引用開始>
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者エズラ・ボーゲル博士でした。彼は、こう続けました。

「私が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を書いたとき、日本人からは私たちがナンバーワンなどということはありえない、アメリカ人は頭がちょっとおかしいんじゃないか、と言われたものです。

しかし、それから十年ほどたって、短い時間ではありましたが日本は経済的な面も含めてアメリカがねたみたくなるほど発展しました。

ひるがえって今の日本はどうでしょう。中央政府も地方自治体も企業も一般市民も、後ろ向きでアリ地獄はまったような状態で覇気を失っています。

やはり私の予測は間違っていたんじゃないかと最近憂鬱な思いをしていました。


しかし今日あなたの講演を聞いて、大変元気づけられました。

スライドが示したように、生態学者が現地調査によって科学的な脚本を書き、市民が主役で、足元から『チンジュノモリ』に象徴される土地本来の森づくりを日本から世界に発信していけば、日本は私の予測どおりに再び世界のナンバーワンになるはずです」
<引用終了>


「チンジュノモリ」とは「鎮守の森」であり、学者の間では「ツナミ」同様に世界共通語だそうです。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者が科学的脚本に基づいた土地本来の森づくり、つまり鎮守の森づくりを世界に発信していけば、日本は再び世界のナンバーワンになる」と発言しているのです。
私はこの発言は的を射ているものであり、決してリップサービスではないと確信しております。


さて、私はかねてから日本の森林をフロンティアスピリッツにより開拓すべき時に来ていると提唱しています。今回の宮脇昭博士の講演を聞き、さらにその意を強くした次第です。


宮脇昭博士は「鎮守の森」のようにブナ科やクスノキ科のシイ、カシ、タブなどの照葉樹による「本物の森」と人間が手を加えなくては維持できない「ニセモノの森」に分けて考えていらっしゃいます。私はさらに「ニセモノの森」の中には「最悪の森」が含まれるものと考えています。


それは誰もが知っている杉やヒノキの人工林です。宮脇昭博士によりますと杉は生命力が弱いため、子孫を残そうと一生懸命花粉をまきちらし、多くの人を花粉症で悩ませているのだそうです。


私は、この杉やヒノキの人工林を開拓し人間のための森林に、そして地球や地球に共存する動植物のための森林に再生させる「脚本」を提示させていただいております。

「脚本」の提示も含め、人間の全ての言行は思想から生まれますが、私は「命の森づくりは哲学である」とする宮脇昭博士と同じ考えであり、氏の描く大きな大きなミッションを達成するための実践者の一人でありたいと強く思います。


ここから話が少し変わります。それは宮脇昭博士の理論と映画「もののけ姫」と私が住む東村山市の「淵の森問題」の関係と言ったら良いのでしょうか。
「もののけ姫」と「淵の森問題」に共通するのは宮崎駿監督の「森への思いと考え方」ですが、それは宮脇昭博士の「命を守る森の考え方」と一致するのではないかという私の考えを記してみたいと思います。


淵の森問題に関しては、宮崎駿監督が会長を務められている「淵の森保全連絡協議会」
のホームページをご覧ください。
昨年11月に東村山市が公有地化することを決定し、祝賀会が執り行われた際に宮崎駿監督はこのような発言をされています。


<引用開始>
ここは社(やしろ)はないけど、昔の「鎮守の森」だと僕は思ってる。とすると、「八郎山」というのは、鎮守の森の奥の院で、手を出してはいけない所でね。どうも宗教がかってますけど。そこが木を切るというんで、ちょっと何とかしなきゃいかんな、と。人が手を出してはいけない神様の土地だと僕は勝手に思ってた。

人間のためだけの土地じゃないんですよ。虫とか鳥とか植物のための土地だから。魚のためでもあるし。そういう意味では、人が入らない場所があった方がいい。青ゲラとかに任せておけばいい。


川や緑地との付き合い方を、もっと柔らかくしなければと思う。落ち葉が出るから木を切れって言う。そういう人たちには早くいなくなってもらうしかないんですよ。ここの道は、ボランティアで落ち葉を掃いてくれてる人がいる。来年には粉になっちゃう。何も起こらない。落ち葉でといが詰まるというなら、自分で上って掃除すればいい。
<引用終了>
11月13日 朝日新聞より


私は、宮脇昭博士の「鎮守の森」理論を宮崎駿監督がご存知なのかご存知ないのかは知りませんが、もののけ姫には、照葉樹林が見事に描かれていること、シシ神の森が「命の森」と考えられることなどから、宮崎駿監督と宮脇昭博士の思想は基本的に同じであると確信するに至りました。


そして、宮崎駿監督のその思想を体現させた場所が「淵の森」であろうと私は考えます。「森は人間だけのものではない、地球やこの星で共存するあらゆる生物の共有財産である」これが偉大なる両雄に共通する思想である、私はそのように思います。



最後に、私は以前に宮脇昭博士と同様に素晴らしい「情熱」を持たれた方とお会いしたことがあります。その方は東京ディズニーランドの生みの親である高橋政知氏です。

東京ディズニーランド開園当時平社員であった私に対しても「中村さん、頑張りましょうね」と情熱的に語りかけていただいた時のことを私は生涯忘れることはないでしょう。
昨日も宮脇昭博士と握手をさせていただきましたが、その時の宮脇昭博士の「目の輝き」はまさに高橋政知氏のそれと同じでした。


素晴らしい方の素晴らしい講演を聞くことができたのは、東芝グループの環境展のおかげです。東芝グループの方々に心から感謝の意を表したいと思います。有難うございました。


※宮脇昭博士の理論や宮脇方式については以下のキーワードで検索してみてください。

宮脇昭博士 鎮守の森

2008年03月01日

ディズニフィケーション@

ディズニフィケーションとは「社会のディズニー化」という意味です。

イメージ的には、ニューヨーク市が危険で魅力の無い街から、ジュリアーニ氏により安全で明るい魅力的な待ちへ展望を遂げましたが、そのことをイメージされると良いと思います。


なぜ、私がこんなことをブログに書きたくなったかを説明します。それは今の日本があまりにも疲弊、荒廃しているからです。


年明けから、原油高騰がもたらす国民生活への影響、中国産ギョウザ問題から見えてきた日本の食糧事情、海上自衛隊の護衛艦と漁船の衝突事故、あるいは国会で繰り広げられている「ガソリンの暫定税率と道路建設の問題」など、表顕されたこの国の多くの大問題を考える時、この国に求められているものはディズニフィケーションそのものではという結論に行きつきました。


ディズニフィケーションとは、私たちが暮らす社会をディズニー・テーマパークのように安全で健全できれいで、人にやさしい活気のある社会にすることです。誰もが希望と躍動感を感じる「価値」の高い社会です。


もちろんディズニフィケーションを実現するためには、一次的には社会的コストはかかりますが、何十年という長期的視野で見た場合、必ず「あのとき転換しておいて良かった」と評価されるのは間違いないことです。


これからシリーズでこのディズニフィケーションについて書いていきたいと思います。

こちらの過去ログでもディズニフィケーションにふれています。

日本をホスピタリティ国家に

ルドルフ・ジュリアーニ

2008年02月07日

講演へのアンケート結果です

 某自治体に対して行なった講演の反響です。


同じことを話しても自治体職員によって受け取り方が違います。
私の講演は、改革意識の高い自治体職員にとっては有益であり、反対に守旧型の意識構造から抜け出したくない自治体職員にとっては迷惑なのかも知れません。


今回、講演を行なった自治体職員の目は輝いていました。この地方はきっと街自体も光輝いていくに違いない、私はそう確信いたしました。


中村様

本日は、遠路はるばる講演に来ていただき誠に有難うございました。
「接遇」の講演に来ていただいたのに事務局として講師へのもてなしが行き届かず申し訳ありませんでした。


参考までに参加者のアンケート結果を添付いたします。
ほとんどの方が満足いただいたようです。


回答の中には「ディズニーランドのもてなしの心は○○の色々な公共施設(○○センターもか)の活性化のヒントになるのではないか。」という意見もあり、私も同じ想いを持ちました。

元気のある街にしていけるように頑張ります。有難うございました。

○○県○○○○○事務所 ○本  2008/02/05 (火) 20:28



アンケート内容(全文)

今回の研修は接遇研修と言うよりは、仕事のやり方、成功する仕事のやり方と理解し得るし、役に立つ内容だった。


SCSEの定義が具体的に示されていたので理解しやすかった。ホスピタリティーの考え方、SCSEの考え方は、共感できるもので、今後の行政に活かしていきたい。


WIN.WINやSCSEの考え方も自分の仕事にもあてはめて、日々の仕事を行おうと思いました。

ホスピタリティーの気持ちで人と接しられたらと思います。SCSEの考えを仕事の内に取り入れられたらと思います。


東京ディズニーランドの接遇思想は理解できるが、我々の立場でそこまでする必要があるか、その疑問が・・・。


"自分で好きな事、伝えたい事があって始めた仕事もついつい「一人勝ち」「私が一番になりたい」と思ってしまう自分がいることがあります。P6『形無し不安社会日本』の項にもあるように、この考えが破滅の第一歩にもなりかねないと実感しました。
実践してみたい事
「引き算は大切」を見て、今まで物事がうまくいかないと「何が足りないんだろう」と足すことばかりに目がいってしまいましたが、「もしかして何か余分なのかも」ということも頭に入れとこうと感じました。"


ホスピタリティーとサービスの違いについては参考になった。行政としてできることとできないことをきちんと整理したうえでできることについては、ホスピタリティの心で対応できればよいと思う。

大変参考になる講演会でした。


良いお話でした。

とてもよかったです。


"単なるマニュアルではなくその原点となる心がまえの話を聞き、今までの研修に無かった新鮮さを感じました。福祉職場での仕事においても特に大切なことであり、常に心掛けていたいと思っています。
講師の先生には非常に解りやすくお話していただけたことに感謝申し上げます。"


私は窓口対応をしているので大変参考になりました。今回のお話を聞いて、私自身が「またTDLに行きたい」と思うように、私が対応した方が「また公民館に行こう」と思っていただけるようになりたいと思います。「WIN.WIN」考えていきたいと思います。


期待していたがもうひとつ感動が得られなかった。


もう少し具体的な話をしてほしかった。


今までの発想と大きく違っており、大変「一部」ためになりました。幸せの為が目標とは目からうろこが落ちる思いです。


"ホスピタリティとサービスの違いについての部分。
SCSEの重要性についての順番。
良いマニュアルについて。
この部分については、学ぶべき部分と感じました。"


ディズニーランドのもてなしの心は○○の色々な公共施設(○○センターもか)の活性化のヒントになるのではないか。


サービス」という言葉等が使われすぎてあきていた頃なので「ホスピタリティ」というものが新鮮だった。

まず、安全第一を頭の中に入れながら行動したい。


"ディズニー方式を思い出しコミュニケーションに困ったときに役立てたい。

WINWINで自分のまわりが幸せであるようこころがけたい。

お話ももちろんですが資料がとてもよい。ありがとうございました。"


顧客目線で考えること、安全を重視することなど重要なことを再確認した。また、資料にあった本を読むなどして深く考えてみたいと感じた。


「ホスピタリティマインドでWINWIN」を取り入れて今の仕事を少しでも自分が楽しめる仕事にしていこうと思いました。


"できそうで出来ないことだと思いましたが今の自分にとても役に立つお話でした。徹底することそこまでやるかをモットーにして頑張ります。

良いお話 ありがとうございました。"


モチベーションを高める為、歯車の一部では無く全体を見ることを頭の中でイメージしたい。

仕事の上だけでなく、日常生活においても気をつけて行動していこうと思いました。


SCSEとWIN−WINを地道にやっていこうと思います。ありがとうございました。


マスではなく、「個々との対応」ということを意識してみたいと思いました。また、常に「安全」を一番に考えようと改めて感じました。


「徹底する」ことの重大さを感じた。全部が行政にはあてはまらないと感じました。


目を見てにっこり「こんにちは」
顧客サービスへのこだわりを勉強させてもらいました。


初めて聞いてよかった。お互いが幸せになるという理念で企業としてやっていけるということはすごいことだと思う。


お客さんがいたら観察し何を求めているのかわかるよう感性を磨いていきたい。声かけは、実践しています(笑)。

経営品質にも通じる話であり推薦したものとしてはほっとしています。


TDLに行ったことが無い。行けば素晴らしさがわかるのかも。


ディズニーのおもてなしを業務にいかしていきたい。


外来語が多く使われ(紙面には意味が書いているのもありましたが)少々むずかしいところもありました。ディズニーのスタッフはていねいで礼儀正しくいつも笑顔を絶やさずすごいと思っていたのでその教え?ヒミツ?を知ることができ、良い勉強になりました。


現在の所属部署が来客が多いこともあり本日の接遇講演会はとても楽しみにして参りました。特に第一部の仕事の基本については大変参考になる内容が多くありました。「ゲストの立場になって考える」「バリューを高める」「SCSE」は常に自分の心に留めてこれからの来客対応に役立てたいと思います。貴重な講演を有難うございました。


人の幸せを願えば自分にも返ってくると思った。ホスピタリティの精神を持って仕事だけでなく私生活においても積極的にフレンドリーに人に接していこうと思った。幸せについて考えるという意味でもとても勉強になりました。


ホスピタリティマインドでWINWINを実践しようと思いました。つい、サービスという考えにとらわれ、相手の期待に応えるというホスピタリティマインドを忘れていたと思います。気持ちをもって個別に対応すること、又、たったひとことで人をあたためることを常に心に持とうと思いました。

ディズニーランドに行きたくなりました。自分の仕事に置き換えると、頭では理解できるのですが、実際にどう行動したらいいのかが難しい。

2008年01月18日

製紙業界の古紙配合率偽装問題への異論

結論から書きます。
「製紙業界は被害者でもある」ということです。加害者であるとは言いませんが、国や業界も「同罪」であると私は考えます。


この偽装問題では国民に直接的な被害が出ていません。この問題が粉飾決算などのより大きな問題に発展した場合は別ですが、偽装に関し責任問題をこれ以上追及しても全く意味がないことであると私は考えます。

日本製紙株式会社であればトップの辞任と、経営陣の謝罪で十分です。これ以上の問責は必要ありません。


その理由を記したいと思います。
私は拙書にこのように書きました。
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「日本の運行規定に関して」です。索道協会へ提出する運行報告書の内容も、ディズニー的なものとは一八〇度違うように感じました。私は考え込みました。所管の国土交通省や索道協会が必要とする数字やデータは、どのような意味を持つのだろうかと。

日本中のロープウェイやゴンドラの運行会社も同じように考えているのではないかと。少なくてもディズニーでは使えないデータばかりを要求されていたからです。私にはとても理解できません。より大切な捉えるべき数字があると思うのですが。
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ディズニー・テーマパークは、遊園地協会のような業界団体には積極的に加盟していませんが、ロープウェイがあった頃は「しかたなく」この索道協会に所属していました。
ディズニー・テーマパークにとって協会や関連法人の監督や指導は全く不要なものである、私はそう考えています。


さて、テーマパークのジェットコースターなどを監督指導する法人は、「財団法人 日本建設設備・昇降機センター」と言います。

<設立目的>
建築基準法第12条第3項に基づく同施行規則第4条の20に規定する登録講習実施機関として、建築設備検査資格者及び昇降機検査資格者の育成、検査実務の標準化、定期報告の推進並びに建築設備及び昇降機・遊戯施設の安全性に関する必要施策の調査、研究及び普及を図り、国民生活の安全に寄与することを目的とした団体です


シンドラーのエレベーター事故、六本木ヒルズ回転扉での死亡事故、エキスポランドのジェットコースター死亡事故も、この法人が監督や指導を行なってきた「結果」なのです。

「国民生活の安全に寄与する」と設立目的に書かれていますが、このような事故が続くと、とても寄与しているとは言えなくなります。個人の立場で申し上げますが、ハッキリ言って「役立たず」です。

ディズニー・テーマパークは、このような団体の監督指導には全く効果が無いことを知っているため、形だけのお付き合いをしているのです。


監督指導に効果がないことをもう少し具体的に説明します。
エキスポランドの事故後の、車軸の検査の基準が1年に1度となったそうですが、ディズニー・テーマパークではこのような基準は無視します。

なぜならば、他の遊園地のジェットコースターとディズニー・テーマパークのジェットコースターの稼動率は比較にならないからです。他の遊園地のジェットコースターの年間周回数は、20秒間隔で発進するスペース・マウンテンの数日分ではないでしょうか。


とても1年に1度という検査基準では安全を確保できません。ディズニー・テーマパークのジェットコースタータイプのアトラクションはジェット機のメンテナンスシステムと同じ思想で行なわれています。

◇ ディズニーの4段階の予防整備作業
予防整備作業とは悪いところを改修するのでなく、悪いところが発生しないように予防を目的とする

・閉園後の点検、開園前の点検
・週一度の工場点検、月度の月間点検整備
・年次の分解点検、非破壊検査
・部品は耐用期間の70%で交換

ディズニー・テーマパークの魅力−「魔法の王国」設立・運営の30年 上澤 昇元オリエンタルランド副社長著より
http://campus.jissen.ac.jp/seibun/contents/etext/disney/Kamisawa/fileDLD.htm


官公庁や協会の監督指導がいかに役に立たないものかお分かりになったことでしょう。


こんなこともありました。

他の遊園地で事故があると必ずのように、都道府県の担当部長宛に国土交通省から指導文書が発信されます。

◇どこどこで事故が発生した。誠に遺憾である。
◇当面、「遊戯施設の維持及び運行の管理に関する基準」の指導に則り、適切な運行管理の徹底をはかられたい。


のような、文書と共に、財団法人 日本建設設備・昇降機センターが作成した安全対策の基準が送られてくるのですが、時々「このような手順を作業に加えるように」という指導がなされることもあります。

それが困ったものなのです。まさに「古紙配合率40%の環境に配慮した製品をつくりなさい」といきなり言われるようなものなのです。


たとえば、遊戯施設への運行管理者と運転者の氏名の表示義務です。遊園地の乗り物には表示できますが、ディズニー・テーマパークのアトラクションのどこに表示すればよいのでしょうか。
人数も違います。小さな遊園地なら運行管理者や運転者はぜいぜい1施設あたり数名でしょうが、スペース・マウンテンなどのアトラクションは桁が違います。
さらにディズニー・テーマパークでは、運転者は15分〜20分おきに交代します。


ご理解いただけたでしょうか。指導通達を守りたくても守れないというのが実情なのです。
見方を変えれば、監督指導する団体が、実情に反して「守ることができない基準をつくって押し付けてくる」ということなのです。


そのような公官庁や協会の指導からは「独立した立場」をとる、無視する、ディズニーでは当たり前のことなのです。
(法律を守っていないということではありません。法律より高いレベルの基準をつくり、遵守しているということです。)


公官庁や業界、監督指導をする団体の基準の押し付けが日本中で横行しており、それが日本社会の荒廃の元になっている、私はこのように考えています。


製紙業界は「できないことを約束した」「できていると嘘をついてきた」このことに対しては猛省すべきです。
しかしながら、今般の配合偽装問題は、社会保険庁の年金の管理業務のずさんさや、結果としての国民への背信性と比較すれば、まさに「たいしたこと無い」不祥事です。


これからの世の中は「官」に頼っていたら生きていけません。官民が力を合わせてこの困難な時代を乗り越えていかなくてはなりませせん。
各製紙会社はこれを機に、ディズニー・テーマパークのように護送船団や指導官庁から「独立」すべきです。

それが唯一の生き残りの方法であると私は確信しています。

 

 

2008年01月10日

木質バイオマスペレットが原油高の大ピンチを日本の大チャンスに変える

森林資源 = 木質バイオマス

木質バイオマスペレットを石油同様「バレル」換算して考えるとこんなことが可能になります。

◇ 日本を「非産油(石油など)国」から、「産油(緑油、グリーンオイル)国」へ
◇ 日本を資源輸入国から、資源輸出国へ
◇ 日本の農林業をエネルギー(カロリー)原料製造業へ
◇ 莫大な雇用や新エネルギーを生み出す「緑油田開発」で日本に希望を

まず、こちらの記事をご覧になり驚いてください。

原口一博※日誌 2008年1月3日(木)曇り
「非産油国が産油国になりうる」という大転換は世界経済の地図を大きく塗り変えると考えられます。需要サイドにおける金融工学的な排出権取引も始まっており、バイオのもたらす世界は、経済そのものを大きく変える可能性も持っています。従来よりも付加価値の高いものを農業にもたらすことから、農業政策と地域政策、エネルギー政策の有機的な組み合わせがこれまで以上に重要になってきています。
※民主党所属の松下政経塾出身の衆議院議員 


エネルギーとしての石油を持続可能な「緑油(グリーンオイル)」へ置き換えましょう。


緑油(仮称)の種類
◇バイオマス・ディーゼル燃料(菜種油やひまわり油、てんぷら残油などが原料)
◇バイオエタノール、バイオメタノール(燃料電池車の水素製造の「改質原料」)
◇木質バイオマス・ペレット


日本産の木質バイオマス・ペレットの今後の可能性は、枯渇型東シナ海のガス田の可能性の比ではありません。永遠に枯渇しない日本のバイオマス・エネルギー埋蔵量比は、枯渇型エネルギーである中東諸国の油田と比較すると「天文学的数字」になります。


重油代替に木質ペレット注目キュウリで好成績JA宮崎経済連
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=4209


長野県飯田市の取り組みは高く評価できます。

ペレットと灯油 長野県飯田市の市報から
ペレットは現在岩手県から運んできているので運賃がかさみ、灯油と比較すると残念ながら割高になっています。しかし、工場渡しでは約20 円〜 40 円/キログラム程度と、本来は安価な暖房です
http://www.city.iida.nagano.jp/hishokouhou/kouhou/pdf/20030201.pdf

灯油利用からの脱却を目指す飯田市のバイオマス利用への先端的取り組み

http://www.kanto.maff.go.jp/biomass/kyogikai/h17symposium/03iidashi.pdf


飯田市の60畳の施設でのペレットストーブとFF灯油ファンヒーター実用的発熱量比較(市報2ページ参照)が日本を救います。


FF灯油ファンヒーター
1時間当りの燃焼単価 90円

ペレットストーブ
1時間当りの燃焼単価(岩手県からの運賃込み) 120円


2003年当時のこの数字は、灯油1リットル45円で計算されています。これを、原油100ドル時代の現在の単価90円で再計算してみます。


FF灯油ファンヒーター
1時間当たりの燃焼単価 180円


地産地消と大量生産により、ペレットの工場渡し価格での流通が可能になります。ペレット1キロ20円で再計算してみます。

ペレットストーブ
1時間当たりの燃焼単価(地産地消) 30円
http://dream333.up.seesaa.net/image/C8E6B3D3C9BD.pdf


ペレット燃料は灯油の6分の1の「燃費」です。化石燃料を燃やして「カロリーを得る」時代は終わりました。これからの日本は、農林業関係者が製造した「緑油(グリーンオイル)」から「カロリーを得る」社会に構造改革すべきなのです。


日本の国土の3分の2は「緑油田」の森林です。森林には莫大な量の「油」が眠っています。単純に計算してみましょう。


市販されている木質ペレット1立方メートル当たりの重量は約500キログラムです。

重量当たりのペレットの燃焼量は灯油の約2分の1です。
原油1バレル(159リットル)を100ドルとし、ペレット500キログラムの価値と比較してみます。


重量500キロのペレットを灯油の燃焼量に換算すると、500÷2=250キログラムになります。

一方、灯油の比重を0,8とした場合、159リットルの灯油は、159×0,8=127キログラムになります。

つまり、250÷127=1,97 ペレット500キログラムは灯油1バレルの約2倍の燃焼量を有しているということが分かります。


原油1バレル100ドルは11,000円(1ドル110円計算)です。これをすべて、燃焼用の灯油にしたと考えた場合、500キログラムのパレット燃料は、この約2倍の22,000円以上の価値があると言えるのです。


前述したように、ペレットストーブの燃費は灯油ストーブの燃費の6分の1です。1バレル原油をすべて燃焼用の灯油と考えた場合、これからは6分の1の値段で発電やボイラーの稼動ができることも可能になるのです。(薪や解体材なども活用すれば、さらに企業のエネルギーコストは低減化されます)


それでは、日本にはどれくらいの「緑油(グリーンオイル)」が眠っているのでしょうか。夕張市を例にとって説明します。

夕張市の森林面積の96%が国有林、道有林。市有林です。そして、夕張市に眠っている材木の体積は8,449,000立方メートルです。
(こちらの資料の11ページの蓄積量をご覧ください)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/5210D2E9-2B0F-4372-B76F-F82DAD8A957E/0/17a_menseki_sai2shusei.pdf


1立方メートルのペレット(500キログラム)は、灯油1バレルの約2倍のエネルギー価値があることが分かりました。

単純に考え、夕張市の原木をすべて木質パレットに加工したと想定し、灯油のエネルギー価値と比較、価格換算してみます。

8,449,000立方メートル×1,97×11,000円=1,830億

エネルギー換算、1,830億円分の「再生可能な」新エネルギーが眠っているということがわかります。


もちろん、これは価値の対比であり、実販売から得る収入にはなりません。ペレットの原料となる樹木も色々であるからです。

それでも、原木すべてをペレットに加工し工場渡し価格で販売すると、このような数字になります。

8,449,000立方メートル×500キロ×20円=844億9千万
(つまり、1立方メートル当たり1万円の価値をつけたということです。)


全国の森林蓄積は40億立方メートルです。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/35BC2A2D-DA7A-4B7C-B9A8-C14ADAEA111E/0/rh17_hth.pdf

これを同様にすべてパレットに加工するとこういう数字になります。

4,000,000,000立方メートル×500キロ×20円=40兆


原木1立方メートルに1万円の価値をつけるだけで、この金額です。

原木から輸出用2×4材や、バイオエタノール燃料やバイオマス・ディーゼル燃料、燃料電池用水素などを「産出」することにより、2万円〜3万円の価値をつけることも十分可能です。


森林が「油田」であることをご理解いただけたことと思います。
全国でこの「緑油(グリーンオイル)」の創造事業を展開することにより、経済界にも、自治体にも国にも、莫大な「収益」が生み出されます。


先祖が残してくれた森林財産、これを活用しないのはまさに「もったいない」のです。


ここからは、日本のバイオマスに関する技術の高さと情熱の大きさについて簡単に説明します。


そもそも、バイオマス・エネルギーとは
森林の樹木や落葉、麦わら、家畜の糞など、生物体を構成する有機物をエネルギー資源として利用するのが、バイオマス・エネルギーである。
http://www.econavi.org/chikyu/energy10.html


バイオマスからエタノールやメタノールを製造や研究をしている会社や大学(一例)
http://www.bio-ethanol.co.jp/
http://www.mech.nias.ac.jp/biomass/sakai/syn_methanol.htm


バイオマスから燃料電池車用の水素製造する技術を確立した大学
http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/patent/advanced/detail.cgi?pat_id=13221


飼料用穀物の高騰に農家は悲鳴をあげていますが、このようなプロジェクトも立ち上がっています。

東京大学農学部による日本型バイオマス利用システム「イネイネ・日本」プロジェクト
http://www.ineine-nippon.jp/about.htm


東京農大は生ゴミをエタノールにする技術を開発しました。
http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol29.html


今やゴミは資源なのです。
http://www.rdf-kumiai.jp/Fwhatrdf.html


日本の産業界もバイオマスの大量生産を待ち望んでいます
「木くず類は重油よりは安いが、取り合いが始まっている」(日本製紙の兼子工場長)
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200702060316.html


バイオマス燃料による冷暖房も今後ますます普及していくことでしょう
山口県の支援事業
http://www.yasunari-komuten.com/gm2/top/as_co_visit_idx/file_name/ec2702071910

高知県でも
http://e-kochi.blogspot.com/2007/10/blog-post_09.html


日本人はすごいのです。
エコプロダクツ2007(主催:日本経済新聞社等)には600以上の企業や団体が、世界最先端の技術を展示していました。
http://www.eco-pro.com/


日本社会が「石油依存社会」から脱却し、原油高のピンチをチャンスに変えていくには、緑油を中心としたバイオマスの有効活用以外にありません。

バイオマスの活用技術は既に確立されています。日本にただ一つ不足しているもの、それはバイオマスの大量生産能力です。


そのバイオマスの大量生産を可能にさせる「森林開拓」に全国民がベクトルを合わせること、これが日本を豊かにする唯一の方法です。やればこの国は栄え、やらなければこの国は滅亡へと向かうことでしょう。


その「ベクトル合わせ」を私にやらせてください。応援よろしくお願い致します。

◇森林開拓で限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13223432.html


◇森林開拓で日本に夢を! 夕張市で「600億円創出プロジェクト」
http://gpscompany.blogdehp.ne.jp/article/13226654.html


参考サイト
<バイオマス・ディーゼル>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB
<ペレットクラブ>
http://www.pelletclub.jp/

2008年01月09日

東京ディズニーランドのパレード事故の真相は

私は、東京ディズニーランドで長年に渡り安全管理の責任者を務めてきました。今回の事故報道にふれ心を痛めている者の一人です。

怪我をされた方がいなかったことが救いではありますが、この事故は東京ディズニーランドにとって「あってはならない事故」であり、開園以来最大の不祥事と言っても過言ではありません。


それでも、です。この事故の原因はまだ判明しておりませんが、私は、個人的には「潟Iリエンタルランド(以下OLC)の責任ではない」と考えています。その理由を記します。


1、柱が折れることなど想定していない
東京ディズニーランドの山車(フロート)は、皆さんがお祭りなどで見かける山車や、他の遊園地のパレード用フロート同様に「外注品」です。OLCが造っているのではありません。開園当時からOLCには整備部門はありましたが製造部門はなく、すべて専門業者にフロート製造を発注してきました。
今回事故を起こしたフロートも同様でしょう。


2、過去に事例が無い
報道されているように、約25年間、類似する事故はありませんでした。フロートに限らず看板などの落下事故も無く、今回の事故はまさに「想定外」の出来事です。


もちろん、購入した乗用車同様に所有者にはメンテナンスをしなくてはならない義務は発生しますが、今回の事故はメンテナンスの「域」を超えています。まだ推察の段階ですが、メンテナンス不足というより「欠陥品」による事故であると私は考えています。


そもそも300キロもの装飾品の支柱が折れたということは、もともと支柱にそれだけの強度がなかったのか、誰かが折れ易くする「細工」をしたのかどちらかです。
OLCがゲストや関係者に「ご迷惑をかけた」と謝罪するのは当たり前ですが、仮に負傷者が発生し、その責任が問われたとき、OLCが頭を下げるかどうかは甚だ疑問です。


新聞にはこのようにも報道されています。
「TDLでは先月、多数のアトラクションが停止する電気系統のトラブルがあったほか、今月にもアトラクションの屋根の一部が焼けるぼやが起きている。」(産経新聞)


読者の方は、他の不祥事を起こしている会社と同様に「けしからん」とお考えでしょうが、それは明らかに間違っています。
なぜならば、停電もぼやもOLCの関係者が引き起こしたものではないからです。
停電は東京電力の関連会社の作業員の配線ミスが原因です。ぼやの原因は調査中ですが、キャストがいない火の気のない場所からの出火ですから、OLCに責任が無いのは明白です。


停電の際、それでもOLCは東京電力から安定供給される電力があるからこそ、パーク運営が成り立つと考えているのでしょう、損害賠償を求める動きなどもなかったものと私は考えます。

ここから、事故責任について過去の事例をもとに整理してみます。きっと皆さんはビックリされることでしょう。


六本木ヒルズ回転扉死亡事故を覚えているでしょうか。
大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(当時6歳)が自動回転ドアに挟まれて死亡した事故ですが、このときは「事故は予見できなかった」として、運営本部長であった森社長は起訴さえもされませんでした。
マスメディアが森社長の責任を追求することも一切ありませんでした。


ここで今日の結論を書きます。私が言いたいことです。
この六本木ヒルズ回転扉死亡事故の裁判結果を受け「ディズニー・テーマパークで死亡事故が起きても、社長は責任を取らなくてよくなった」ということです。

謝罪するのは当然ですが、運営本部長や社長は責任をとることは無いということです。


ディズニー・テーマパークではあらゆる故障や事故を「想定」し、航空機や原子力発電所並の安全性を保っています。
一方、六本木ヒルズの回転扉で死亡事故が起こる前には、何と30件以上の挟まれ事故があり、森社長にも報告されていたにもかかわらず「事故は予見できなかった」という警察の判断です。

今回のようなディズニー・テーマパークでの事故はまさに「予見できなかった」ものです。たとえ負傷者が出ていても、六本木ヒルズ回転扉死亡事故との整合性を考えれば、明らかに社長や経営陣が責任をとる必要は全くありません。


ご理解いただけたと思います。今後は誰もが私同様に「OLCには責任が無い」と判断されることを希望します。


それでは、その後に起きたJR福知山線での脱線事故やエキスポランドのジェットコースター死亡事故、そしていわゆる「食の不祥事連鎖」などに対するマスメディアの報道姿勢はどうでしょうか。「社長辞めろ」の大合唱です。

マスメディアの報道ぶりをおかしいと思いませんか。


私は数多くの企業経営者や運営責任者から、マスメディアの報道のひどさについて聞かされてきました。たとえば雪印問題の時の「眠っていない」という社長発言も、後から真実を聞けば会社自体の解体に結びつくほどのものでは無かったということも分かりました。


ベストセラーになった「国家の品格」の中で、著者はこのように書いています。
「国民の判断材料はほぼマスコミだけですから、事実上、世論とはマスコミです。」

今回の東京ディズニーランドでの事故の原因が明確になるまで、マスメディアの方々には「公正で慎重な報道」を心掛けて欲しいと願う限りです。


最後に六本木ヒルズ回転扉死亡事故に関して書いた個人ブログをリンクしておきます。私はこの事故から日本の司法が、よりおかしくなったものと考えています。

2006年03月26日
六本木ヒルズ回転扉死亡事故から2年

 

2008年01月04日

ブランドの「エナジー(活力)」NO1は日米共にディズニー

電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社による企業の成長力を測る、ブランドの「エナジー(活力)」の調査結果です。

・ブランドのエナジー(活力)とは、「ブランドに内在する成長力」、「時代に合わせて、自らを変化させ、成長していくブランドの能力」と定義される新しいブランディングの概念です。このエナジーを測定・分析することで、ブランドの将来成長性を予測することができ、さらにエナジー理論を活用したマーケティングやコミュニケーションなどによって、ブランド価値を高めていくことが可能になったといえます。
<電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社のホームページから引用>


日本のランキング
1. 東京ディズニーランド
2. スタジオジブリ
3. ナイキ
4. ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
5. 任天堂
6. ユーチューブ
7. 東急ハンズ
8. アップル
9. ディズニー
10. ユニクロ

36.トヨタ
38.パナソニック


アメリカのトップもディズニーです。今日はなぜディズニーは成長力が高いのかについて簡単に書きたいと思います。


1、ディズニーはイマジニア集団
イマジニアとはイマジネーションとエンジニアを組み合わせたディズニー用語です。もちろんウォルト・ディズニーが名づけ親ですが、意味は「夢を形にする人」と理解してください。


夢を形にする発想術 イマジニア著 ディスカヴァー刊より 
「創造性の鍛錬」というのは、筋肉を鍛えるのと似ている。創造的なことにかかわる機会が多ければ多いほど、自分のアイデアが成功するか、途中で挫折するかを見極めやすくなる。」


創造力が高いということは、成長力が高まるということにつながります。ディズニーで働くと創造性を鍛えられますが、その「鍛え方」は実にシンプル、「考えて、考えて、考えぬく」だけです。


2、全従業員の行動原則が明確
三角形の面積を求めるにはどうしますか。そうです。誰でも先生から教えてもらった公式を使います。「正解」を得るためには公式を使う、ディズニーでは当たり前のことです。

しかしながら、ほとんどの人は確立されている公式を使わないで、必ずしも「正解」を得られない「自分の好きな様式」を使って問題の解決や言動の選択を行っています。
正しい公式を使えば間違うことはありません。常に正しい答えが得られるもの、それが公式です。

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ディズニーランドを紹介する書籍等に必ず登場するのがSCSEです。これは仕事の「核心、秘訣」であり、目的を達成するための効果的な判断基準です。ディズニーが使う唯一の「ものさし(SCSEという思考ルールに当てはめて判断)」であり、ディズニー出身者が手にする一生の宝物とも言えます。 実にシンプルな成功のための絶対的ルール、公式です。


SCSEは、S = セーフティー、C = コーテシー,S = ショー、E = エフィシェンシーの頭の文字を並べたものであり、行動選択の優先順を示しています。
S 安全性
C おもいやり、礼儀正しさ
S 見た目、空間の居ごこち
E 効率、結果、経済性
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詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。

JR西日本の脱線事故も、エキスポランドのジェットコースター死亡事故も安全性より経済政を優先させてしまいました。SCSEの公式を使っていれば、間違いなく防ぐ事ができたものと思われます。


3、全従業員のベクトルが一致
ディズニー・テーマパークの理念・使命は「ハピネスの提供」つまり、幸せづくりです。キャスト一人ひとりの目標と方向性も「ハピネスの提供」です。

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皆さんも何らかの(お買い上げ金額に応じてポイントが貯まる)マイレージカードやポイントカードをお持ちのことと思います。

パソコンには「ハードディスク」という記憶装置があります。 私は、人間には「はーとディスク」という記憶装置があると考えています。その「はーとディスク」に「しあわせポイント」をインプットするのがディズニーランドのキャストの仕事だと、私はそのように考えています。
笑顔での明るい挨拶なら1ポイント、ゲストとの楽しい会話や困っているゲストへの手助けなら2ポイント、ゲストとキャストやキャラクター達が共に楽しさを共有する(ハロウィンパレ-ドのような)エンターテイメントショーなら5ポイントとか・・

ディズニーランドでゲストは、心の「はーとディスク」にたくさんの「しあわせポイント」を貯めていく、そのお手伝いをするのがディズニーランドのキャストの仕事なのです。
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つまり、組織の目標と個人の方向性が一体化したときに、すごい力を発揮します。それが成長力へとつながっていくのです。
 
最後にもう一つ成長の原則を付け加えるとすると、それは「楽をしない」ということです。ディズニーは常に「楽ができない」方法を選択します。なぜならば、楽をしようとすると必ず失敗することを知っているからです。

楽をしないで考え続けること、楽をしないで、SCSEに基づき理念・使命を追求し続けること、このことこそがまさにディズニーの成長力を高めている原理原則なのです。

2008年01月01日

新春スペシャル リニア中央新幹線「希望号」

リニア中央新幹線「希望号」が日本の未来を明るくします。日本の大問題である「成田空港が抱える諸問題(成田空港に乗り入れ待ちの国は40ヶ国以上など)」も解決します。

今日は、新年にふさわしい「希望溢れるノンフィクション記事」を書かせていただきます。

まずはこちらをお読みください。拙書より引用
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■スーパーバイザーの計数管理
スーパーバイザーにとって最高のサービスを提供することは、「いつもスマイルで」ということだけでは務まりません。結果を出さなくてはいけません。野球の選手ではないですが「結果としての数字」が求められるのです。
それでは結果としての数字とは一体何なのでしょうか。ここでその一部を紹介します。


まず、計算をしてみてください。問題はこうです。
「二〇人定員の乗り物が一分間隔で運行しています。一時間に何人の人を運ぶことができるでしょうか?」

答えは簡単です。一時間は六〇分ですから、一分間隔で運行しているこの乗り物は、一時間に六〇回発進することになります。二〇人×六〇回で一二〇〇人を運ぶことができます。

ディズニーではこれをTHRCと呼んでいます。「一時間当たり・乗り物が・理論上・運べる人数」と考えてください。どのアトラクションにもTHRCがあります。
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ディズニー方式の計数管理は卓越しています。私はそのノウハウをディズニーからたたきこまれた人間の一人です。東京ディズニーランドの入場制限用の計算式をプログラム化した経験もあります。その私がこれからこのブログに書くことは決して「夢物語」ではないということをまず申しあげておきます。

「リニアは速いが、大量の人は運べない」
これがリニア中央新幹線の着工を遅らせている理由ですが、これは固定観念であり、ディズニー方式に発想を変えれば、「リニアは速くて、大量の人を運ぶことができる」ようになります。


リニア中央新幹線の輸送力を東海道新幹線と比較してディズニー方式で計算してみます。

現東海道新幹線の年間の輸送客数はおよそ
1,500万人です。
新幹線の規格は決まっていて「16両編成1,323席(グリーン車含む)」を原則にしています。(東北新幹線などは異なります)
通常、東海道新幹線は1時間に10本位運行しています。
つまり、1時間の輸送客数は1,323 × 10 = 13,230人です。

もちろん立ち席は含んでいませんが、意外に少ないことに気が付きます。東京ディズニーランドで一番輸送力があるのはイッツ・ア・スモールワールドで、理論上は1時間に約4,000人を運ぶことが可能です。
東海道新幹線はイッツ・ア・スモールワールドの3倍強の座席数しか有していないのです。


さて、ディズニーの計数管理が卓越していると書きましたが、その基本となるノウハウがTHRCを高める「ディズニーゲスト輸送システム」です。
この「ディズニーゲスト輸送システム」に基づいてリニア中央新幹線輸送システムを考えてみます。
アイディア創出集団のディズニーが「リニア技術」を手に入れたら、間違いなくこうするというものです。


1、リニア車両は小型軽量化
先日も書きましたが、小型化により駅舎も小型化が可能になります。軽量化により現在の最高速度581キロも容易に更新できるでしょう。


2、全線トンネル化
「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」に基づき、基本的には全線を地下鉄化すべきです。地下を走らせることにより、用地買収や騒音対策などは不要になるとともに、地震や自然災害、テロなどからの安全性も格段に高まります。


3、自動運転で輸送力を高める
運転手も車掌も不要になります。原子力発電所のように「中央制御室」での運転を管理することにより、人件費などの運営コストを大幅に減少させます。

車両は可能な限り小数編成とし、座席数は
ボーイング767−300同様350人くらいすることが望ましいと考えます。なぜならば、将来的には航空産業との競争も考えられ、国外へのアピールの目的も考慮する必要があるからです。

発進間隔は30秒ごと(1分間に2回、1時間あたり120回発進)とし、将来的にはスペース・マウンテン同様に20秒間隔での運転を目指すべきでしょう。当然運行は24時間ですが、夜間は本数を減らすとともに、点検時間帯を設ける必要があります。


この条件でリニア中央新幹線の理論上の輸送力を計算します。
1日当たりの輸送客数(往復2路線)
350(人)×120(回)×24(時間)×2(路線)= 2,016,000人

年間当たりの輸送客数
864,000(人) × 365(日) = 735,840,000人 

7億人 = 東海道新幹線の東京、大阪間の輸送者数1,500万人とは比較になりません。
発進間隔を20秒にすれば11億人になります。さらにこのシステムは、走行スピードが同じ車両であれば車両の大小は関係ありません。

将来的に輸送ニーズが高まれば、乗客数を現試験走行車両の半分の450人、発進間隔を20秒にした場合、理論上ではなんと14億人もの人を運ぶことが可能になるのです。


「リニアは速いが、大量の人は運べない」が固定観念であったことを、ご理解いただけたことと思います。


安全性も問題ありません。リニアの試験車両の制動距離は6キロと短く、安全区間を倍の12キロに設定することにより、追突事故は防ぐことができます。ディズニー・テーマパークのジェットコースター同様にフェールセーフ(安全を保障する)システムの構築も当然可能です。


車両数も心配ありません。現在東海道新幹線は約2,000の車両を抱えていますが、この地下自動運転システムを採用すれば、概ねその5〜8分の1くらいの車両数で運行可能です。(ちなみに約2,000人/hを運ぶスペース・マウンテンでは、11台のロケットが周回しています。)


ここで誰もが考える疑問に答えます。

「駅の前で詰まるだろう、30秒間隔の発進など夢物語だ」


夢を現実にするのがディズニー出身者の使命です。

この問題は簡単な方法でクリアーできます。それはホームを増やすことです。
現在の新幹線のように長いホームがいくつかあるより、短いホームが多数ある方が効率的です。なぜならば、乗客の乗り降りの遅れなどをカバーでき、発進間隔を維持できるからです。(もちろん30秒間隔の発進が維持できなくてもシステム全体が停止することはありません。列車と列車の間に「すき間」が生じるだけです。)


利点はまだあります。このリニア新幹線を全席自由席にした場合、乗客は目的地が記されたプラットホームに並べば良いだけになります。
飛行場の出発ターミナルをイメージしてみると分かり易いと思います。乗客は乗り込む航空機の前でスタンバイしています。

 

新幹線のように車内清掃も必要ありません。(車内清掃は、車両基地に引き込み定期的に行ないます。)
このように、この乗降システムを導入すれば、リニア中央新幹線は実にスムーズな列車運行が可能になるのです。


30秒間隔の発進など無理だ、そう思われた方にもきっと納得していただけたものと思います。スペース・マウンテンではあの狭い空間にも関わらず、20秒間隔でロケットを発進していますが、これはまさに日本人の勤勉さの「なせるわざ」です。リニア新幹線の運行においても当然、その「わざ」は生かされるに違いありません。(日本人のすごさについてはこちらの記事に書いています。)
 
4、リニア中央新幹線は鉄道本来の役割を
従来型の新幹線システムは基本的に「人」を輸送していますが、本来鉄道会社は公共交通機関として「人」「物」を運ぶべきです。特に注目しなくてはならない「物」、私は、それは「航空貨物」であると考えます。

リニア中央新幹線の当初の推進区間は東京、名古屋間です。この区間を30分程度で結ぼうという壮大な計画です                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         私は、基本的にはこのルート案に賛成ですが、日本のグランドデザインを考えた時、リニア中央新幹線は24時間空港の中部国際空港(セントレア)まで延ばすべきであると提言したいと思います。

なぜならば、成田空港の抱える問題が一気に解決するからです。

安倍前首相は
「アジア・ゲートウェイ構想」を提唱しました。この構想は、日本がアジアと世界の「玄関」となることをめざすものですが、首都東京への大動脈である成田空港の脆弱(ぜいじゃく)な輸送力では、この構想の実現は100%不可能でしょう。ちなみに成田空港に乗り入れ待ちの国は40ヶ国以上と言われています。


東京都の石原知事も日本の国益を大きく損ねている成田空港問題に「国が何もやらないから」と立ち向かっていますが、リニア中央新幹線の開通により、その問題は解決されます。(
横田基地の軍民共同利用化には賛成します。)


もうお分かりでしょう。中部国際空港は24時間空港です。24時間運転のリニア中央新幹線と組み合わせることにより、東京まで30分の「東京圏24時間空港」が誕生することになるのです。成田空港より近いこの空港を最大限利用することこそ、日本の国力を大きく高める秘訣にほかなりません。

 

やらない手はない、私はそう確信します。


成田空港に関する問題を解決する一案を付け加えます。

それは成田空港と福島空港を結ぶ地下リニア新幹線構想です。
この区間は200キロほどですから、リニアを使えば20分ほどで結べます。
福島空港はジャンボ機も離着陸できる空港で、上海、ソウルと結ぶ国際便も飛んでいます。

もちろん24時間空港である必要はありませんが、離発着数が年間20万回、1日当たり548回の成田空港の離発着数の1〜2割を福島空港が処理することができれば、成田空港の機能はさらに高まるに違いありません。


なぜならば、人と物の移動時間が20分で済むということは、現存の成田空港の機能がそのまま使えるということを意味するからです。

移動に何時間もかかると乗務員の交代、乗客の荷物や航空貨物の運搬も不効率ですが、20分なら人や貨物も効率的に移動させることができます。


簡単に言えば、成田空港は20分先に「のどから手が出るほど」欲しかった、「ジャンボ機が離発着できる滑走路一本」を得るということです。

この滑走路1本は国益を格段に高めます。成田に関する闘争も終結することでしょう。


さらに・・・

詳しく研究している訳ではありませんが、この地下リニア新幹線構想は、地元福島県と空港周辺地域に大きな雇用と莫大な経済波及効果をもたらすに違いないと、私はそう考えています。

経済便益は間違いなく10倍を超えることでしょう。(成田空港の離着陸料金収入は年間3,000億円近い?)


海外からの観光客を1,000万人に倍増させるという、
ビジット・ジャパン構想のためにも、日本のビジネスチャンス拡大のためにも、この成田空港、福島空港間のリニア新幹線構想も本気で考えたほうがいいと私は考えます。

超電導リニア新幹線は日本だけが有する技術です。10年後には日本中をリニアが走っている「夢」を心に描いてみましょう。

☆ 夢とは心に願うこと ウォルト・ディズニー

ウォルト・ディズニーが「ディズニーランド構想」を心に描いたからこそ、ディズニーランドは「現実なもの」になったのです。
心に描けば願いは必ず叶うのです。ディズニー方式を活用したリニア中央新幹線の早期着工こそが日本に夢を創出する「第一歩」です。


本年がリニア中央新幹線「希望号」の推進元年になることを願ってやみません。

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2007年12月28日

堺屋太一氏緊急直言の「平成30年 日本経済崩壊」はこうして防ぐ

結論から書かせていただきます。

行政も会社運営もディズニー方式を学べば正しく動いていきます。非効率な日本的組織運営から、効率的で必ず正しいアウトプットを創出することができるディズニー方式を取り入れることにより、行政コストは削減され、企業の業績は向上し続けていくことでしょう。
その上で、
夕張市をも再生させる「森林開拓プロジェクト」を実行に移せば、私は日本の経済はV字型に回復して行くものと確信しています。

堺屋氏の直言から
「日本が・・・口では『改革』『改革』と唱えていますが・・・ただ取るに足らない『盲腸の手術』や吹出物の膏薬貼りをしているだけです。」

「私はこの現象をFTN(ファイトが足りない症候群)と名づけました。こうした日本人の活力低下が徹底的に進んでいることこそ、危機を感じます。」

「このままいけば、日本経済は再起不能に陥る恐れさえあります。いわゆるアルゼンチン化です。」

「今日の日本もまた、企画大量生産依存から抜け出せていません。この構造を何としても変えなければならない。」
以上、週刊文春から引用

もちろん堺屋氏の直言は、「そうならないように今から知恵を出せ」というものですが、氏の予測は今までも当たっています。本日の新聞には「日本の一人当たりのGDPが先進国中最下位の18位に下がった」という記事も掲載されています。日本人が必死に知恵を出していかないと、この国の明るい未来はなくなってしまうことでしょう。

さて、私は堺屋太一氏の信奉者の一人です。その理由は氏がディズニーを高く評価してくれているからにほかなりません。

堺屋氏は過去にこのように発言されています。

「日本は官僚主義の業界協調体制によって『最適工業社会』を作り上げたが、知価社会へと向かう世界の潮流から外れ、『不況、不評、不安の三重苦』に陥った」

「米国は日本より一歩、先を行っている。1980年代に近代工業社会を離脱し、製造業が競争力を失った。そんなところに日本が自動車や電化製品を売り込んだ。ところが、米国は工業社会の崩壊の中で『知価産業』を育ててきた。それがマイクロソフトであり、ディズニーです」

本題に入ります。
何が日本をこれだけダメにしているのか、一言で申し上げましょう。

それは日本人の「楽したい主義」です。ボタン一つ押せば全てがうまく行く、放っておけばいずれどうにかなるという考え方が、政、官、業に蔓延しているということです。

人と人とのコミュニティに関しても同じです。日本人の「楽したい主義」は行きつくところまで行ってしまっています。
インターネット全盛の今の時代、企業の公報も営業も「ホームページをご覧ください」「お問い合わせはこちらのフォームからどうぞ」で済ませています。

もちろんインターネットは大いに活用すべきです。私もブログを書いていますし、メールでのコミュニケーション方法も活用しています。

このような時代であっても、絶対に「楽」をさせないディズニーのコミュニケーションスタイルは、基本的に「人」対「人」です。
対ゲストであっても会社間であっても「積極的にコミュニケーション」の姿勢なのです。今でもインフォメーションセンターでは、数十人のキャストが電話の前で「人」対「人」のコミュニケーションを取り続けているのです。

日本社会は違います。役所であっても企業であっても、最近は「人」からのレスポンス(応答、反応)が少なくなってきているように思えてなりません。
企業や役所の問い合わせ欄に意見やメリットがあるメッセージを送ってもレスポンスがあるのはほんのわずかです。

ディズニーではステークホルダー(企業活動を行う上で関わるすべての人)からパークに頂戴した、全ての苦情や意見、提案には100%返信するとともに、これらは全て会社のトップまで伝えます。
ステークホルダーを大切にしない企業には発展はない、私はそのように断言させていただきます。(ディズニーは出入りの業者であっても「明日のゲスト」と考え礼儀正しく対応します。だから企業イメージが高いのです。)

さて、これからの時代は「競争」から「共生」へと言われていますが、この「競争」というキーワードに関しても、日本社会とディズニー社会の考え方は全く違います。
日本社会で一般的に使用する「競争」とは、
ゼロサムゲームのようにどちらかが勝ち,どちらかが負けるという「奪い合い」です。
この競争主義の導入は、経営者側にとって一番「楽」で、一番「効果のない」やり方なのですが、多くの経営者はこのことに全く気がついていません。
その結果がこの「GDPの落ち込み」である、私はそう確信しています。


講演で配布する資料の一部を紹介します。

◇ディズニーランドは競争社会ではなく協力・協調社会です。だからうまくいっているのです。

<日本社会>
競争至上主義が出発点です(組織内で取り合い、やっつけ合い) → 負かし合い(組織内勝負) → 仕事の囲い込み(ゼロサムゲーム) → 勝ち組み、負け組みに二極化(人勝ちを狙った結果) → 組織の分断と沈滞 → 衰退(パイの縮小、不安でアイディアなど誰も出しません) → 荒廃し不祥事が多発している今日の社会

<ディズニー社会>
協力、協調主義が出発点です(助け合い、サポート) → 信頼関係の構築 → 仕事の教え合い(WIN-WIN) → 従業員の成長(エンパワメント) → 組織の一体化と活性化→ 成長(パイの拡大、安心してアイディアを創出) → 創造的で豊かな社会
引用終了

何が言いたいのかといいますと、ディズニー社会はサッカーのように、「いかに仲間をアシストしたか」「いかに敵の攻撃からゴールを死守したか(いかに防御したか)」「いかに仲間と協力してゲストを楽しませたか」などを競い合っているのです。
このことをお伝えしたいのです。お分かりいただけたでしょうか。

競争至上主義についてもう少し書きたいと思います。

「すぐれた業務推敲能力を発揮するには、競争は必要ではなく、むしろ競争の欠如が必要なくらいである」
社会学者、アルフィー・コーン

「ミネソタ大学の研究者ロジャー・ジャクソンは教育環境に関する264の研究に基づいて次の結果を報告している。173の研究(約65%)では協力が競争や単独の努力よりも高い業績をあげ、13の研究(約5%)では競争の方が高い業績をあげることが分かった。78の研究(約30)では両者のあいだに顕著な統計的差異は見つからなかった。」
引用終了 
ディズニー方式が会社を変える ビル・カポダグリ リン・ジャクソン著 PHP研究所


この本にはこのようにも書かれています。

「様々な企業について綿密な調査と分析をおこなった末に私たちが出した結論は、組織運営のあらゆる面においてディズニー社に匹敵する企業は存在しないということだった。」

ここで言う「組織運営」とはまさに「楽しない運営」であると私は考えます。日本社会や日本経済を再生させるためには、トップからアルバイトまで決して「楽」をさせない「ディズニー方式」を学ぶしかないのです。

さて、堺屋太一氏は、日本は官僚主義の業界協調体制によって「最適工業社会」を作り上げたと書かれています。
この点も日本社会再生にとって重要なポイントです。
ジェットコースター死亡事故を起こしたエキスポランドなど、事故や不祥事を起こした企業などはみな「官僚主義の業界協調体制」にどっぷりとつかっていました。だから事故や不祥事が発生するのです。

ディズニー・テーマパークは全く違います。「官僚主義の業界協調体制」という「楽」な体制からは離れています。もっと言えば、「官僚や関連団体の指導、監督」は無視していると言っても過言ではありません。(法律を守っていないということでは決してありません)

このことについては、後日もう少し詳しく説明するとして、最後に挨拶に関する「楽したい主義」についてふれておきます。

私は講演で「ディズニーランドの『こんにちは』とコンビニエンスストアの『こんにちは』には決定的な違いが2つあります。お分かりになりますか」と問いかけます。

その一つをお教えしましょう。
その答です。ディズニーランドの「こんにちは」は「目を見て、ニッコリ、こんにちは」なのです。つまり、目を合わせること(アイコンタクト)ができる人にしか「こんにちは」とは言わないのです。

コンビニエンスストアの「こんにちは」は違います。全くゼロではありませんが、「目を見て、ニッコリ、こんにちは」ができる人はほとんどいません。かなり離れた場所から「いらっしゃいませ、こんにちは」と言われることもありますし、ひどい人になるとお尻を向けて「こんにちは」です。

私はいつも思います。どうしてそんなに「楽」がしたいのだろうかと。
もう一つの決定的な違いはぜひご自分で考えてみてください。

いつも、いつも、長文を読んでいただいてありがとうございます。私のブログを読むのは「楽」ではないと思いますが、このブログでこれからお送りする情報量は「本一冊」に匹敵する価値があるものと自負しています。

日本社会や日本経済を立て直し、明るい希望社会にしていくためにも、このブログをお友達や知り合いに教えてください。よろしくお願い申し上げます。

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2007年12月27日

あなたの夢を運ぶ 超電導リニア新幹線

 

元駐レバノン大使、天木直人氏の26日のブログに、リニア中央新幹線(中央リニア新幹線)に関することが書かれていました。


『国の在り方が変わる兆しを感じる』
「リニア中央新幹線が民間の手によって実現する見通しになったというニュースである。」
「日本の将来は国民が決める。そういう時代の始まりを予感させる。国が全てを決めてきた時代の終わりを予感させる。そういう二つのニュースである。」
http://www.amakiblog.com/archives/2007/12/26/#000641

 

通常のリニアモーターカーではなく、超電導リニア新幹線の日本の技術は卓越しています。

超電導リニアは有人走行による世界最高速度時速581kmを達成するなど技術的に完成の域にあり、日本だけが開発している先進的・先端的技術です。(愛地球博 JR東海 超電導リニア館のホームページより)
http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.7/C3.7.3/index.html#section2-03


この件で私の意見を書かせていただきます。
結論から書きますと、リニア新幹線構想は国策として推進すべきであるということです。そして将来、中国を初め全世界にリニア新幹線網を日本の技術で創り出すのです。発想を少し変えればこの構想は十分実現可能です。


私は、ディズニー・テーマパークの運営責任者を長く務めたことにより、「乗り物」の運行システムは熟知しています。20秒おきに発車するスペース・マウンテンなどのジェットコースタータイプのアトラクションの制御システムを活用すれば、リニア新幹線計画は必ず成功します。


この計画が成功するためにはいくつかの発想の転換が必要です。

第一にリニア新幹線は地下鉄のように地下化すべきであるということです。全区間を地下化することにより安全性は格段に高まります。台風などの自然災害による運行停止もありませんし、24時間の運行も可能になります。
また、ジェットコースターや「ゆりかもめ」のように運転手が不要になり、原子力発電所同様、中央制御室ですべての運転をコンピュータ制御することも可能になります。用地買収も不要であり、建設コストも削減されることでしょう。


第二に、現状のサイズにこだわらないということです。発想を変え、思い切った小型化と軽量化に取り組むべきです。
「大きな輸送力を得る」というテーマについてほとんどの人が考えることは「大型化」ですが、これは理論的に必ずしも正しいとは言えません。大型化は駅の大型化などを招きかえって不効率です。

ディズニーはTHRCという理論を有しています。

理論的に 1時間あたり 乗り物が どれだけ運べるか ということです。


1時間あたりの輸送数を求める公式です。

1時間あたりの輸送数 = 収容人数 × 1時間あたりのディスパッチ(発進)回数


列車をどんなに大型にしても、ディスパッチインターバル(発進間隔)が長く、ディスパッチ回数が少なければ決して高い輸送力は得られないのです。

このことを具体的に説明します。


東京・新大阪間の東海道新幹線の収容人数(座席数)を1,300とし、ディスパッチ回数を10回とすると、THRCは13,000人になります。

他方、小型リニア新幹線の収容人数を、既存の新幹線の10分の1の130人とし、スペース・マウンテンと同じ制御(ディスパッチインターバルを20秒、1時間のディスパッチ回数は180回)で運行すると、THRCは23,400人となります。

既存の新幹線の2分の1の収容人数にすると、117,000人となります。


さらに、です。小型化により走行速度がアップすることも可能になります。現在の超電導リニアのスピードは500キロ(最高時速は580キロ)ですが、車体に強化プラスチックなどを使用して軽量化を図れば、さらなるスピードアップは比較的容易であると考えます。

小型化することにより駅などの関連施設も小さくすることができます。トンネル工事も容易になります。車両の小型化は一石何鳥もの効果があります。


第三に既存の路線とのバッティングは愚であるということです。
既存の路線ではなく、地方と大都市を結ぶ地下路線網を考えるべきです。たとえば、東京新宿(都庁)から飛騨高山までは約250キロです。時速500キロならば30分で到着します。飛騨高山から大阪も同じでしょう。
飛騨高山から都庁まで30分、まさに「通勤圏内」になります。

このように、これからのリニア新幹線構想は大都市間をつなぐという発想からではなく、地方と大都市、地方と地方をつなぐという発想からの整備計画に転換すべきであると私は考えます。


最後に、将来への展望です。日本で成功すればこのシステム全体を世界中に輸出することが可能です。きっと上海・北京間も「通勤圏内」になることでしょう。

それだけではありません。この技術は地球環境の改善にもつなげることが可能です。
なぜならば、リニア新幹線で運ぶものは「人」だけではないからです。「物資」も大量に運ぶことが可能です。日本では「森林開発から得た森の恵み」を都会へ大量に運搬することができるようになります。


海外においては、黄河のような大河から砂漠地帯までこの超電導リニア新幹線という「大動脈」を建設し、「水」や「用土」などの物資を大量に運搬すれば、リニア新幹線網の周辺は、人の手による肥沃な農地へと甦っていくことでしょう。(ナイル河のグリーンベルトのように)

 

将来、この超電導リニア新幹線システムは、間違いなく日本の輸出産業の「トップ」に成長していくことでしょう。


※余談ですが、東京ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンの運行システムにはリニアの技術が使用されています。
発進時の推進用のブースターと、ステーションに到着する前の減速用リターダーです。ご存知でしたか。


 

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2007年12月26日

まだまだあります!未発表の「希望創出プログラム」

 

☆ 私は、他人のアイディアや発明を使って、何か新しいものを創ってきたにすぎない。 ヘンリー・フォード

☆ 新しいアイディアに偏見を持たないこと  ディズニーの教え


児童殺害、痴漢、いじめ、テロ防止に効果的な「安心創造プログラム」
日本に夢を! 夕張市で「600億円創出プロジェクト」
限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」


これから日本社会に提案していく「発想転換プログラム」を紹介します。

CO2削減のための「信号渋滞緩和プログラム」
信号の先が渋滞していない場合は「信号渋滞」ではなく、「信号無調整渋滞」と発想を転換します。
信号の「赤」「青」時間サイクルの調整は警察の仕事ですが、これを「改革」し、民間の仕事にします。

具体的には、警察から委託された「信号調整者」が現場で信号サイクルを調整するだけで、慢性的に渋滞の原因となっている信号は改善されていくことでしょう。
全ての信号に「通信簿」をつけると考えると分かり易いことでしょう。

千葉県警の協力の下、ディズニーランドでも行なってきた実績があります。地球温暖化防止を考えた場合、やらないという選択はないものと考えます。

屋上緑化を可能にする「自然創造プログラム」
大都市の屋上緑化のためには「雑草」を使用することがベストの選択です。失敗してもリスクはなく、成功すれば屋上に自然が創造されます。虫や鳥たちも喜ぶことでしょう。鳩やカラスが地上に降りてこなくすることも可能になるかもしれません。

雑草以外でも、お茶の木や果樹、薬樹やクリスマスツリー様の針葉樹などでもOKです。小学校などでは、どんぐりから苗を育てるという発想で推進すると教育上色々なメリットが生まれることでしょう。(屋上までの「ペットボトルリレー」を競技化したら楽しいでしょう)

屋上緑化のための資材は「森林開発プロジェクト」が大量に生み出します。

校庭の芝生化を推進する「たたみサイズ芝生製造プロジェクト」
運送用のパレットの上で、たたみと同じ位のサイズの「たたみサイズ芝生」を大量に製造します。そのたたみサイズの芝生を校庭や園庭に敷きつめます。体育館の中に「畳」を敷きつめ柔道場をつくるとイメージされると分かり易いでしょう。

現状サイズの芝生と違い、しっかりと根付いている芝生ですから養生期間も短くて済みます。園庭などは「明日から使用可能」です。
家庭のたたみ同様に、表面がすり切れたらその場で修繕しないで、「スペアー芝生」に交換するという発想がこのプロジェクトを可能にさせます。

校庭芝生化のための資材は「森林開発プロジェクト」が大量に生み出します。

左折巻き込み事故防止プロジェクト
私が住む東村山市においても、小学生が西武バスに跳ねられ死亡するという事故がありました。
100%防止できるかは定かではありませんが、発想を少しだけ変えると改善策が見えてきます。

発想の転換は現状の横断歩道の幅が正しいという「固定観念」を打破することです。
改善案は簡単なことです。巻き込み事故が起き易い交差点の横断歩道の幅を広げ、小さな子どもは一番交差点から離れたところを渡るよう指導徹底させるだけです。つまり、子どもは コ の字のように横断するのです。

こうすることにより、運転者は小さな子どもを発見し易くなります。左折巻き込み事故防止の一助になれば幸いです。

ここからは「予告」です。いずれも日本社会を明るくするために有効なプロジェクトであると確信しております。

教育現場を再生させる「ディズニー方式教育再生プログラム」
ヒントは「心のハートディスクへの傷つけポイント振込み禁止」「教師や生徒、家庭間などでのリアグリーメント(造語、再同意の意味)」です。
いじめも減少することでしょう。モンスターペアレントに対応する方法もお教えいたします。

水産業を振興させ、数十年後のツバル島の水没に備える「ひょっこりひょうたん島プロジェクト」
ヒントはメガフロートの上に漁業基地を創ったり、自然溢れるバカンス村を創ったりすることです。モルジブ諸島の小さな島のような「ひょっこりひょうたん島」を人工的に創りだし、来たる水没時には先進国の責任として無償で差し上げましょう。

東京と飛騨高山間を30分で結ぶ、地下超伝導リニア構想
ヒントは超伝導リニアシステムとディズニー・テーマパークのジェットコースターの制御理論を組み合わせることです。日本の将来の「有望産業」であり、上海、北京間やロスアンゼルス、サンフランシスコ間に日本のリニアが走ることも決して夢ではありません。

開かずの踏切問題を解決する「踏切交差点化プログラム」
ヒントはディズニー・テーマパークのジェットコースターの制御理論とホスピタリティ理論です。現在は輸送力優先思想であり、住民に多大な迷惑をかけていますが、これをホスピタリティ優先思想に転換させ、鉄道会社と住民がWIN―WIN(両者にメリット)の関係を築けるように「改革」することです。

行政効率を格段に向上させる「ディズニー方式スケジューリングプログラム」
ヒントは「アベイラビリティー(availability)」という用語です。要求に応えることができる労働資源と私は定義しています。ディズニーランドでもGAP JAPANの現場運営にも使われている用語です。(アメリカのディズニー出身者がGAP JAPANの社長に就任したという報道を目にしたことがあります。)

全ての市区町村を「地球温暖化防止宣言都市」にするプログラム
私の仕事ではないとは思いますが、参考になればと思い提案させていただきます。(東村山市には請願という形で提案させていただきました。)
渋滞防止対策を中心に、緑の創造事業や農家支援条例の制定など、地球温暖化防止に効果的な施策を提案させていただきます。

 

「武蔵野インターナショナル“さんぽ”フェスティバル」の開催
東京マラソンに次ぐ新たなイベントを創出します。2008年は「となりのトトロ」上映20周年ですので、勝手連的にお祝いしたいと思います。(もちろんトトロの商標を何かに利用するようなことは致しません。)

「小さく生んで、大きく育てる」方針です。詳しくはこちらをごらんください。

(企画の段階であり、都や市などの関係者とは調整できておりません。情報の取扱にはご注意いただきますようお願いいたします。) 

 

2007年12月05日

限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」

先月30日に都道府県会館で行なわれた「全国水源の里連絡協議会」の設立総会に民間の研究者として参加しました。

全国には過疎・高齢化が進行し、コミュニティの維持など、地域活動が困難な状況に直面している水源の里(いわゆる限界集落)が7,873集落あり、平成19年度国土交通省の調査によると、そのうち消滅の恐れがある集落は2,641あるとされ、今後も全国に拡大し続けることが予想されているそうです。 

 

総会には、九十一市町村の首長ら約百八十人が出席。席上、徳島県美馬市の牧田久市長が「山の中にも立派な道を造ったが、少子高齢化は食い止められなかった。集落で生活できるための施策が必要だ」と訴えた。 

さらに、総会アピールを採択。参加自治体がそれぞれが集落再生策に取り組む▽互いに積極的に情報交換する-ことを確認し、集落の活性化に向けたモデル事業の実施と各地自体の再生策に対する交付金制度の創設を、国に求めていくことを決めた。また、会長に京都府綾部市の四方八洲男市長を選んだ。(12月1日 神戸新聞記事より引用)

 

結論から申し上げますが、私は限界集落を再生し、老若男女が豊かに暮らしていける共生集落へ生まれ変わらせることは可能であると考えています。採択された総会アピールにも「農林業など地域の資源を活かした産業の創出」の必要性が叫ばれていますが、まさにこの「地域の資源」を有効活用することが、限界集落を共生集落に導く扉を開ける鍵であると自信を持って申し上げたいと思います。

 

 「地域の資源」と言ってもピンとこないかも知れませんが、木工家でもある私には資源が何であるのかがハッキリ見えるのです。それは森林であり、森林から生み出される「森の恵み」にほかなりません。以下に森林から恵みを得るプロセスを簡単に記します。

◇日本の国土の3分の2を占める森林のうち、1,000万ヘクタールの杉・桧の人工林を整備する。現在ほとんどが放置されている杉・桧に商品価値をつけ、市場に流通させるとともに、耐震補強材や仮設住宅用の建材、海外への支援物資として活用、備蓄する。余剰木材は中国などへ輸出する。

 

◇伐採した杉・桧の枝葉や表皮、木っ端(こっぱ)は、すべてバイオマス燃料の原料や、木炭、燃料ペレット、堆肥などに加工する。

 

◇伐採した「跡地」には、人の食糧となる果樹、家畜の飼料となる植物、森の生き物たち餌となるどんぐりを落とす広葉樹、そして薬の原料となる薬樹などを植林する。つまり、現在放置されている人工林を「食糧」「飼料」「バイオマス原料」の生産地に再生させる。

◇この森林開拓(実際には森林土木事業)の前線基地として限界集落を活用する。イメージ的にはスタジオジブリ作品もののけ姫の「たたら場」を思い描いて頂きたいが、当然、この営みは森のもののけたちとも共生できるものである。 

 

◇この前線基地は「飯場(はんば)」としてスタートするが、いずれは「地域の資源」であり続ける森の恵みを下流の都会に届ける「生産地」としての集落に変わり、最終的に究極のセーフティーネット型のコモンズ集落として、この国になくてはならない場所に発展していく。

 

 このように森林を開発することにより、この国に暮らす人の未来はどのようになるでしょうか。ビフォアー・アフター方式で論じてみます。

◇莫大な雇用を生み出す

<ビフォアー>

地方の「仕事」は道路建設などの土木型公共事業であったが、三位一体の改革などにより地方の「仕事」は減り、若者の都会流出は止まらなく地域の過疎化に拍車をかけている。都会での仕事も労働形態の多様化により減少し、ホームレスという路上生活者を多数生み出す結果となっている。

<アフター>

森林土木事業従事者が激増する。「しゃれ」ではないが、森林には仕事が「山」ほどあることが認知されるに連れ、日本の森林は「宝の山」であるという意識が共有されていく。森林整備やバイオマス燃料製造に関係する設備投資や技術開発も活発になっていく。ホームレスは都会から姿を消し、森林開発や関連事業所での職に就いている。

◇日本は「環境立国」として君臨

<ビフォアー>

京都議定書の数値目標の達成が危ぶまれている。中越沖地震により世界最大の原子力発電所の運転が停止したことにより、関東圏は石油を燃やす火力発電に頼らざるを得ない状況が続いている。

<アフター>

バイオマス燃料による火力発電の比率が高まっていき、将来は原子力、水力、バイオマス火力発電などで全ての電力をまかなうことになる。

電力会社にとどまらず、大型の工場なども石油系燃料を利用したボイラーからバイオマスボイラーへの転換が進み、石油などの化石燃料が枯渇した後も日本の産業は森の恵みに支えられ繁栄し続けている。

地球温暖化防止に関する日本企業の技術力はますます高まり、日本は「環境技術」の輸出大国となり世界のリーダーとして君臨しているに違いない。

 

 ◇「資源大国」に生まれ変わる

<ビフォアー>

「日本には資源が無い」、だから国策として石油資源を追い求めている。様々な理由により原油価格が高騰することにより、物価が高騰したり、企業の業績が悪化したりするなど、生活や経営に大きな影響を与えている。

<アフター>

「日本は資源大国である」ことが常識になる。もちろんこの資源とは石油や天然ガスなどの枯渇型資源ではない。非枯渇型の生物資源であり、未来永劫に持続可能な再生産可能資源である。

バイオマス燃料の製造や生ゴミなどをエネルギーに変える日本の技術は世界で卓越しており、日本に暮らす全ての人々や、全ての企業が脱化石エネルギー化にベクトルを合わせることにより、自然エネルギー関連分野では世界一の座を射止めることは疑う余地はない。

◇食糧自給率100%を達成できる

<ビフォアー>

現在の食糧自給率は39%であり、先進国では世界最低と言われている。農村は疲弊し、文化やコミュニティの破壊も進行し続けている。穀物飼料の高騰から日本の畜産産業は危機にひんしているのが現状である。

また、石油燃料の高騰からハウス栽培農家の経営にも暗雲がたち込めており、日本の農業そのものへの不安が広がってきている。

<アフター>

森林が生み出す莫大な堆肥はやせ細り、化学肥料で持ちこたえているだけの農地に「力」をつける。極めて安価な堆肥により再生された農地や水田では、食料だけではなく、葉と茎も利用する飼料イネや飼料米も大量に生産される。

再生された森林から得られる食料と合わせ、日本の食糧自給率は限りなく100%に近づいていくとともに、穀物飼料の国産化により、畜産産業は安定したものになる。

ハウス栽培の暖房用燃料も、石油から木炭を含む安価なバイオマス燃料に100%変わることにより、ハウス栽培や屋内栽培農家の国際競争力は格段に向上し、外貨を獲得する輸出に貢献することになる。

農協も復権するとともに、農業関連機械や設備のメーカーなども更なる発展を遂げることになる。 

 

 ◇日本は希望社会に変貌を遂げる

<ビフォアー>

 「生きがいや働きがいがあり、病気や年をとったときに生活を支える仕組みのある社会。そんな希望社会をつくるには、どうしたらよいのか。」

「中国やインドなどのアジア諸国が急発展し始め、追いかけてくる。負けないためには、知と技にあふれる産業や企業を育てていかなければいけない。」(朝日新聞 希望社会への提言シリーズより引用)

この 経済大国の日本では、高齢者が孤独死し、路上生活者が餓死や凍死し、経済苦で自殺を選択する人が後をたたない。将来不安から人々は凶暴になり、精神的荒廃も進んでいると誰もが考えているのが実情である。

<アフター>

森林を再生することにより、この国に暮らす人々は森林とともに生きていくことが可能になる。たとえ地球の温暖化が進んでも、緑豊かなこの国で子孫たちは永遠の生き延びて行くことができるのである。

多くの限界集落は低負担高福祉型の共生集落、バイオマスコモンズへと変貌する。生活弱者がこの集落に暮らしたり、若者が山村や農村にUターンしたり、都会の生活者が地方へ移住したりする選択肢を得ることはこの国に暮らす人々の特権になっていく。

さらにこの集落をCATのようなエコロジー・テーマパークに発展させ、海外からの観光客の訪問地にすることも可能だ。希望社会の定義は人それぞれ違うと考えるが、再生された森林と共生集落は少なくとも希望社会のインフラ(基礎構造)として位置づけられているに違いないのである。 

 

 加えて、日本から花粉症はなくなるというメリットもあります。花粉症による経済損失は3,000億円とも言われています。この森林再生による希望社会づくりプロジェクトの障害は固定観念だけです。その固定観念は以下の通りです。 

 

◇木材の商品化は不可能

杉・桧の人工林から切り出された木材は安価な外国材との競争で負ける。その理由は、@木材の加工コストがかかり過ぎる。A木材の運搬コストや製品の運搬コストがかかり過ぎる。よって一般消費者や建築会社などの利用者は国産材の利用を選択しない、というのが日本の常識である。 

 

これはまさに固定観念そのものです。メインテーマである木材の商品化(黒字化)そのものも達成可能ですが、副産物として生み出される「富」は莫大であり、このプロジェクトにチャレンジしないという選択は有り得ないものと考えます。 

民間のコンサルタントとしてこのテーマを研究してきた私が有する、このプロジェクトのシステムとノウハウを開示すれば、誰もがチャレンジする価値があることに気付くことでしょう。 

 

 

ウォルト・ディズニーがカリフォルニアのディズニーランド構想を発表した時、誰もが「成功しない」とウォルトに異論を唱えました。

東京ディズニーランドがオープンする前、出店要請を受けた日本の老舗百貨店は「我々が遊園地に出店することはない」とオリエンタルランド社側のオファーを断りました。

確かにこのプロジェクトの概要や構想は分かりづらいとは思います。それでも子ども達の未来のためにも、この国で生きて行く私たちの子孫のためにも、このプロジェクトは絶対に成し遂げなくてはなりません。

考えれば考えるほどプレッシャーにつぶされそうになる今日この頃ですが、この日本には私と意を同じにする人たちが必ずいると固く信じ、今後も活動していきます。

最後に私が講演で紹介する「元気になる話」を紹介しておきます。 

 

☆ケンタッキーフライドチキンの創始者であるカーネル・サンダースは、65歳のとき維持できなくなったレストランを手放した。彼の手元に残っていたのは、中古車と自らあみ出したフライドチキン調理法だけだった。

その後、彼はフライドチキンのオリジナル・レシピを教える代わりに、売れたチキン1羽につき数セントを受け取るというビジネスを思いつく。今でいうところのフランチャイズビジネスだ。 

 

車で寝泊まりしながら各地のお店を回るが、フランチャイズビジネスの概念が一般化していない当時、彼は、何度も「ノー」を突きつけられたという。それでも、不屈の精神力と情熱でチャレンジしつづけた。結局、彼が「イエス」の返事をもらったのは、なんと1,006店目のお店だったという。 

 

☆ 夢とは心に願うこと ウォルト・ディズニー 

 

このプログラムに関するビジネス上の記事はこちらから

FUTURE HOPES COME TRUE   

2007年11月28日

勇気を持って発言「原子力は安全です」

先日、四国電力伊方原子力発電所で安全管理の講演を行ないました。原子力発電所に対する安全管理の研修は、東京電力福島第二原子力発電所に続いて2回目です。

今日は誤解を恐れず、勇気を持って「原子力発電所は安全である」ということを書かせて頂きます。

日本人は原子力発電の安全性に関して敏感であるのは当然です。その理由はいくつかあります。
ア)広島、長崎に原子爆弾が落とされたこと。
イ)東海村のJOCの臨界事故で死亡者がでたこと。
ウ)不朽の名作映画「ゴジラ」シリーズの記憶が残っていること。

敏感というよりアレルギーがあると言っても良いでしょう。原子力への不安感は日本人として当然の感情です。そのことを否定するつもりは毛頭ございません。
それでも、です。いや、それだからこそ不安にさせる原子力について、日本人は「知る」必要があると私は考えますが、残念ながらほとんどの日本人は原子力の安全性に関して全く「無知」と言ってもよいと思います。ハッキリ申し上げて「勉強不足」であり、その無知さを何者かに利用されていると言っても過言ではありません。

私は東京ディズニーランドのスペース・マウンテンやビッグサンダー・マウンテンの安全管理の責任者として長く働いてきました。ジェットコースターの安全を保障する制御方法は知り尽くしています。この経験から原子力発電所を制御(正しく動作するよう調整すること)する責任者と話をしても、話しについていくことができます。つまり、原子力発電所の安全性を正しく理解できるということです。

今回の研修では、所長はじめ安全の品質管理の責任者と長時間に渡り安全管理について議論もしてきました。当初から私は「原子力発電は安全である」という論者ですが、再度安全性について確認できたことにより、「自信が確信に変わった(松坂選手の台詞)」ということができます。

原子力発電に関して「無知」のままではいたくないという方は四国電力のホームページをご覧ください.

http://www.yonden.co.jp/atom/more/page_01a.html

それでも読んだ方はきっとよく分からないでしょう。なぜならば四国電力に限らず東京電力や原子力発電関連の財団法人など、全ての関係機関の原子力に関する説明はあまりにも「下手(へた)」であるからです。安全管理の専門家である私が読んでも正直よく分かりませんでした。

私は今回、疑問点を現場の責任者に質し、さらに作業現場やモックアップ(模型)を見ることにより初めて、原子力発電所の安全性はディズニー・テーマパークのジェットコースタータイプのアトラクション同様に最高レベルであると判断したものであり、皆さんも電力会社や機構による説明だけでは到底納得できないことでしょう。

その理由です。

ア)そもそも原子力発電所の仕事とは何かがホームページなどで明確に説明されていない。

原子力発電所の仕事は電力を生み出すことですが、仕事の中身が見えないということです。

原子力発電所の仕事を簡単に言えば「鉱物から作ったウラン燃料に人工的に中性子をぶつけることにより燃料を分裂させ燃焼させる。ウランが分裂、燃焼する際に発生した熱で水を蒸気に変えタービンを回し発電する」ということです。
運転開始は、火力発電であれば燃料の石油に火を着けることですが、原子力発電であれば燃料のウランに中性子をぶつけるということです。

そして、原子力発電における安定運転とは「適度にウランの分裂が継続すること(臨界)」なのです。つまり、人による操作で臨界状態(燃焼)をつくり出し、人による操作で臨界状態を維持し続けることが発電所の仕事の中身ということなのです。

不安解消のためにさらに説明しますと、臨界状態が発生しているのは燃料棒(太目の金属性ボールペンをイメージしてください)の中に詰められた燃料ウランペレット(高さ1cmの腕時計用電池をイメージしてください)の中です。ですから燃料のウランや分裂により発生したプルトニウムなどの放射性物質はこのペレットの中から外には出ません。

ペレット外に飛び出すのは中性子線という放射線だけです。中性子線(物を通り抜ける力はレントゲンで使う放射線であるX線より上)は水や厚いコンクリートなどでストップさせることができるため、この放射線も炉心から出ることはありません。

厳密に言えばラジウム温泉の入浴もレントゲン撮影も放射線被ばくですが、日本人はこのこと(軽微な被ばくは健康上問題ない)を理解していないことに合わせ、このような「燃焼管理の仕組み」に対する関係者の説明が不足しているため、原子力発電所のトラブル = 放射能漏れ = 健康被害 と単純に結びつけてしまうのです。

原子力発電所の仕事は、ウランを燃料としたボイラーの燃焼管理にほかなりません。核分裂による熱の発生は小さなペレットの中だけで生じるものであり、理論的に最悪の状態「炉心の溶解」など起こりようが無いのです。ご理解いただけたでしょうか。


イ)トラブルをレベル別に整理して説明されていない。
アメリカのテロの警戒レベルがレベル3からレベル4に引き上げられたというようなニュースを耳にすることがあります。

-------------------------------------
何となく状況をイメージできるかもしれません。ディズニーランドのスーパーバイザーを経験すると、このレベル2、3発令時における実際の行動までイメージできるようになります。理由は簡単です。ディズニーランドでも同様な対応を行うからです。

地震・火災・雷・停電・光化学スモッグなど、想定されるすべての非常事態に的確に対応できるマニュアルがあります。そこには「レベル1」発令時から「レベル5」発令時まで、パーク内外すべての施設が行う対応方法の詳細が記載されています。地震によって舞浜地区全体の交通手段が完全に断たれ、「孤島」状態に陥った場合、何万人ものゲストをどのようにコントロールするか。水は、食料は…そこまで想定しているのです。

このマニュアルに基づき、各施設ではポジションごとの対応方法が設定されています。例えば火災の場合、レジのキャストが初期消火係、入口のキャストが避難誘導係、ストックのキャストが通報係というように、役割分担が明確に決まっています。

その上で各施設ごとに第三者が立ち会う防災訓練が実施されます。マニュアルがあってもできなければ何もなりません。通常のトレーニングと同様、できるようになるまで訓練するのです。さらに、パークとして非常事態に対応するためには、しっかりとした指揮命令系統の構築が重要であることは言うまでもありません。
(拙書より)
--------------------------------------


私が原子力発電所の広報担当ならディズニーランド同様に「レベル別トラブル状態と安全装置の作動」に整理して安全性を説明することでしょう。

中越沖地震の際、屋外の変電所から火災が発生しましたが、あのようなトラブルは「レベル1」であり、「レベル5」状態の外部への大量の放射能漏れなどと異なり、住民の安全に関わるものではありません。
報道も「想定されているレベル1のトラブルであり、安全上の問題ではない」とすれば誰もが安心したことでしょう。

このように、原子力発電所の仕事の本質とトラブルのレベル分けをもっともっとやさしく、そして詳しく説明すれば、一部の地域住民や国民の妄想的な原発不信は解消するものと私は考えます。

地球温暖化防止のためには、原子力エネルギーの活用が必要不可欠であり、今後も原子力発電の重要性と安全性に関してはこのブログに書いていく所存です。

2007年11月07日

「大連立」騒動とホスピタリティ

 

すべての従業員がこの本を読めば、劇的に生産性が上がるだろう。

ビル・クリントン(アメリカ合衆国大統領)

 

「7つの習慣」に出会った時の衝撃と興奮は今も鮮明に覚えている。それ以来、私の座右の書となり、人生の道標となっている。また「7つの習慣」が弊社の幹部研修における中核をなすのは言うまでもない。これほどに人間に深い慈愛に満ちた目で捉え、書かれた本を私は知らない。

高野 登 (ザ・リッツ・カールトンホテル 日本支社長)

昨秋「ホスピタリティを学びたい人への三冊の本」というタイトルの記事を書きました。

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2007年11月05日

NOVA倒産の真相

 駅前留学のNOVAが事実上倒産しました。倒産の理由について様々な方が、様々な見方から論じています。 

私の見方を簡単に記しておきたいと思います。

 

倒産の理由は単純です。NOVAのスクールから生み出される仕事の品質が悪かったということです。それだけです。

NOVAはディズニー・テーマパーク同様にサービスを提供する会社です。そのサービスの品質に問題があった、だから受講生は提供されるサービスに満足せず解約したり、良くない情報を流したりしたという悪循環が生まれてしまったということです。

 

この悪循環の背景にあるのは、経営陣の売上第一思想とマーケティングに頼りすぎた集客の仕方です。

ディズニー・テーマパークとは180度違う経営方針であるということなのです。

 

ディズニー・テーマパークの集客方法をお教えいたします。

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2007年07月31日

ディズニーランドでの集団万引報道を受けて

大阪府高石市の市立中学校3年の男子生徒15人が今年5月末、修学旅行先のテーマパーク「東京ディズニーランド」(千葉県浦安市)のキャラクターグッズなどを扱う店で集団万引をしていたことが30日、分かった。修学旅行に参加した生徒の約1割にあたり、学校側は「来年の修学旅行の実施は中止を含め検討したい」としている。
<8月31日 産経新聞から引用>

ディズニーランドで万引きの「取調べ」を行ってきた「経験者」が書いています。そのことをまず申し上げておきます。

TDLにおいても一般のショッピングセンター同様に「警備員」が店舗を巡回しています。この報道のように学生による万引が発生しているのは事実ではありますが、それは今に始まったことではなく、開園当初から続いていることです。

この報道によると「3グループ、15人による集団万引」とありますが、TDLの「警備員」が発見した万引行為は2件(2人)だけであり、その他は宿泊先のホテルにおける学校側の調査で発覚したものです。
TDL側はこの2件の万引行為に対し、過去の学生による万引行為同様に規定に基づいた対応をした、それだけのことなのです。

つまり、この件は大騒ぎするほど特別なものではないということです。報道に煽られることなく冷静に受け止めていただきたいと思います。
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2007年07月24日

メルマガVol ‐1〜

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       ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐6 ☆
     〜 日本型の組織からディズニー型の組織へ 〜
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社会保険庁の年金不祥事問題や今回の事故米騒動などでも分かるように、日本の組織は必ずしも良い仕事を生み出していません。海外から日本企業への投資欲も決して高くなく、日本経済の先行きにも不安が広まっています。


そこで今日は、日本の組織がなぜダメなのかを明らかにしていきたいと思います。


先ず、日本の組織の欠陥を明確にしておきたいと思います。それは、日本型の組織とアメリカ型の組織の違いを知ることにより容易に理解できます。


◇日本的組織
実際に書いても、頭の中でイメージされてもいいのですが先ず三角形を描いてください。そしてその中に大きさの違ういくつもの○を書いてください。これが日本型の組織のイメージです。


◇アメリカ型組織
同様に三角形を描いてください。その中を数本の縦横の直線で区切ってください。これがアメリカ型の組織のイメージです。


日本型組織のそれぞれの○や、アメリカ型組織で区切られたそれぞれのブロックが職域であり役割です。部門や個人の守備範囲と表現してもいいでしょう。
日本型組織とアメリカ型組織には決定的な違いがあることが分かります。それは「アメリカ型にはない職域間のすき間が日本型には存在する」ということです。つまり三角形の中の○ではない部分です。


日本が成長を続けてきた時代には、この職域間のすき間の仕事を組織の構成員がお互いに「阿吽の呼吸」でカバーしてきました。特に課長という管理職が、積極的にこのすき間を埋めることで組織は正常に機能してきたのです。
しかしながら、近年の行き過ぎた競争至上主義とリストラなどにより、誰もが自分のことで精一杯になり、この職域間のすき間を積極的にカバーする者がいなくなりました。


そして、この職域間のすき間にはとても大切な仕事が含まれていました。それは労働者への気配りや思いやりなどです。映画「三丁目の夕日」に見られる人間関係と現代の派遣労働現場での人間関係の違いを考えれば、日本社会が失ったものの大きさに誰もが気づかれることでしょう。


秋葉原無差別殺傷事件を起こした犯人も「職場でのトラブルがきっかけだった」と供述していますが、職場での良い人間関係の構築という職域間のすき間に含まれる仕事を、職場の誰かがカバーしていれば、あのような自暴自棄の犯罪は起きなかったものと私は確信しています。


さらに、です。この日本型組織に職域間のすき間があることが外国人投資家からの投資意欲を呼び起こさせない原因の一つであると私は考えます。その理由は実に簡単です。外国人からは日本企業の中身が全く見えないからです。


日本人は世界で一番「阿吽の呼吸コミュニケーション」「以心伝心コミュニケーション」を得意とする民族ですが、論理的に直線で区切られた効率的なアメリカ型組織と異なり、曖昧な阿吽の呼吸を必要とされる日本型組織の中身、つまり利益を生み出す仕組みが外国人には理解できないことが投資を妨げていると言えるのです。


実際に、8月19日の朝日新聞経済面にはこのような外国企業へのアンケート結果が紹介されていました。
― 日本企業への投資で直面する障害は何ですか
英語を使える人材が少ないことや税金が高いことなどに次いで「労働コスト」「文化、考え方」が上位に入った
「対日投資 日本的風土を敬遠」より


モルガン・スタンレー証券のロバート・フェルドマン氏も同紙9月6日の「経済界からの直言」でこのように口火を切っています。
― 海外の投資家は現在の日本の状況をどう見ていますか。
改革姿勢が後退し、経済成長に向けた展望が見えない。日本のことを調べる労力の割に利益が少ない。だから全く興味を失っている。

現在日本では、企業の中身を「見える化」するための「内部統制」構築作業が行われていますが、これも外国人投資家からの要求によるものでしょう。
内部統制
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%83%A8%E7%B5%B1%E5%88%B6


このように、現代の日本型組織には大きな欠陥があるのです。ですから、いくら組織の「見える化」を進めても、「内部統制」を構築しても、阿吽の呼吸を求められる組織運営では大きな成果は決して生み出されないと断言できるのです。


ロバート・フェルドマン氏は同記事で「日本の技術力を高め、国を作り直すような改革をすれば、むしろ国民は安心できるはずだ」と語っていますが、国家や個々の企業の統治技術力を高めることこそがこの国の再浮上につながると私は考えます。


最後になりますが、日本社会はディズニー・テーマパークの良さをどんどん取り入れて欲しいと思います。
組織を正しく動かし、正しい結果を生み出すためには、実際に組織を正しく動かし、正しい結果を生み出しているところから学ぶしかないのです。


PHP社刊の「ディズニー方式が会社を変える」ビル・カポダグリ リン・ジャクソン著にはこのように書かれています。
<引用開始>
ディズニー方式は今までの知的枠組みを打破し、企業が伝統的な経営の限界を超えて大きく飛躍することを可能にする。新人から、最高経営者(CEO)に至るまで、民間企業から役所に至るまで、ディズニーの基本理念は現代における事業の本質を定義し直し、経営方針に革命をもたらすことになるだろう。
<引用終了>


ディズニーの運営理論は、日本では誤解されて伝えられていますが、まさにこの本で記されている通り、どこの職場でも通用するものです。安心して受け入れて欲しいと願うばかりです。

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           ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐5☆
         〜 山しげらずばいわし寄り申さず候 〜
================================================================== 長野県の諏訪湖に異変が起きているそうです。ワカサギが年々減り続け、とうとう地元の特産品であるワカサギの受精卵の出荷もできない状況に陥っているそうです。

ワカサギが減り続けた理由は色々と取りだたされていますが、ある学者は下水道の普及が原因であると説いています。


激減のメカニズムはこのように説明されています。
以前は、様々な養分が諏訪湖に流れ込む川を通じて湖に供給されていましたが、下水道の普及により、養分が流れ込まなくなり、ワカサギの餌となる動物性のプランクトンが減ったという単純なものです。


諏訪湖自体の水質は改善されましたが、まさに「水清くして魚住まず」です。
私は下水道の普及も原因の一つであると思いますが、それ以上に問題なのは、森林が生み出す養分が川を通じて湖に流れ込まなくなったことが、最大の理由であると考えています。


今日は、この森林の働きと漁獲量の関係について書いてみたいと思います。


<引用開始>
栄養の循環
栄養の地域循環。土に存在する栄養(肥料分)は,植物に吸収されて光合成され, これを動物が食べる。植物や動物の死骸は微生物に分解されて栄養は土に戻る。その土からふたたび植物が育つ。


栄養の広域循環
栄養は水に溶け,重力で流れ落ちて,海の生物となり,魚などに食べられて,糞となる,糞は海水よりも重いので深海に沈む。しかし,深海水の湧昇でふたたび海面に現れ,海洋生態系となり,動物がこれを引き上げて陸上生態系が成立する。この栄養はふたたび水に溶けて流出し,海に戻る。


自然は,重カにより栄養を下方に運ぶが,魚や鳥や虫,そして人間などの動物が,栄養を上方へ運ぶことで循環となる。

<引用終了>

槌田 敦高千穂大学教授「石油文明の次は何か」より

http://env01.cool.ne.jp/ss04/ss041/ss0414.htm


槌田教授は、栄養分は森林から川を通じ平地、干潟、藻場、そして海へと流れ込み魚の栄養分を生み出していると説明しています。
私はこのこと、つまり森林から栄養分が海に流れ込まなくなったことこそが、近年近海もののイワシやサバの漁獲高が減った最大の要因と推察します。


森林の大切さは以下の論文でも明らかにされています。

<引用開始>
魚をよびよせる森林
魚付林とは、魚類の接岸や棲息・繁殖を促進させる目的で、海岸などに仕立てている森林をいう。魚類は樹木の繁茂している山などが海水面に落とす影の部分(暗所)を好んで寄りつく習性をもっている。また海岸が多くの木々に覆われていれば、木につく虫や微生物が水中へ送り込まれて魚の餌となるために、その辺の海域は魚類にとって絶好の「えさ場」となる。だから歴史的にみた場合、原則として魚付林の伐採は禁じられていた。


先人の知恵を「環境保護」に
暖流に棲む回遊魚であるイワシは、産卵期に日本近海に集まり、食用のほか、肥料・飼料としても利用される。ここで、「森林ト漁業ト関係」が作成される以前の約一〇年間にわたるイワシ(小イワシを除く)の水揚高の変遷をみておこう。それによると、明治三十二年(一八九九)から同三十三年(一九〇〇)にかけてみられた約二〇〇万貫(七五〇〇トン)をピークにして、それ以後は、かつてのピーク時の水揚高を回復することができなかった。つまり、先に述べたような沿岸部の森林の破壊と荒廃が、確実に漁獲量の減少という結果に結びついたのである
<引用終了>

大分県公文書「山しげらずば、いわし寄り申さず候」より
http://www.pref.oita.jp/11103/tayori/04-3.htm


このように、森林の破壊と荒廃はイワシの産卵にまで影響を与えているのです。つまり、人間が森林を整備してこなかったことが、今人間を苦しめているのです。森林を整備してこなかったことは「磯焼け」という現象になり、人間に災いをもたらしています


<引用開始>
磯焼け
最近、日本各地の海岸で、「磯焼け」という現象が起きていて、重大な環境問題になってきています。磯焼けとは、海岸に生えているコンブやワカメ、その他多くの種類の海藻が減少して不毛の状態となり、代わりにサンゴモと呼ばれる、うすいピンク色をした硬い殻のような海藻が、海底の岩の表面を覆いつくす状態をいいます。
<引用終了>

環境研ミニ百科より
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini_hyakka/24/mini24.html


このレポートでは磯焼けの原因を「海流の変化、藻食動物(ウニなど)による食害、大量の河川水や砂泥の流入」としていますが、私は最大の原因は森林が生み出す養分の循環が断ち切れていることにあると考えています。なぜならば、この磯焼けを森林再生で食い止めた地域があるからです。

<引用開始>
えりも町の昆布が、海焼けで取れなくなった時、漁業者が立ち上がり、地域を巻き込んで植樹し、昆布が取れる豊かな海にしました。
<引用終了>

ひこばえ通信
http://www.yotuba.gr.jp/tsushin/2007/0710/p05.htm


いつ頃の出来事なのか分かりませんが、間違いなく事実でしょう。
この事実から分かるように、森林の再生は間違いなく豊かな海、豊かな湖をつくり出すのです。


ュースキャスターの古舘伊知郎氏はこのように語っています。
<引用開始>
安田教授からは、日本人が『森を大切にする心』を持ち、江戸時代まで循環型の社会をつくっていたという話を聞きました。テレビは大反省すべきですね。森というと、スタジオジブリだけに任せてきたわけですから(笑)。
<引用終了>
http://www.asahi.com/special/08007/TKY200807090305.html


今日も長くなってしまいました。最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。

私が声を大にして言いたいことはただ一つです。日本の国土の3分の2を占める森林の恵みを最大限に活用することが、日本を豊かにする唯一の方法です。言い換えれば、この国に住む私たちに大きな富をもたらしてくれるのは森林でしかないということです。

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           ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐4 ☆
         〜 豪雨事故は公務員による官製犯罪 〜
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マスコミの報道に惑わされてはいけません。神戸市の親水公園での豪雨事故も、昨日東京豊島区で起きたマンホール内増水事故もまったく同じ原因です。予測できなかった自然災害ではなく、公務員による「間接殺人」なのです。


今回のマンホール内増水事故でハッキリしたことがあります。それは「自然災害から国民の生命と財産を守るための行政機関が機能していない」ということです。さらに言えば、「気象庁の存在自体が不要」であるということです。

「民にできることは、官から民へ」といわれていますが、もし、昨日の時点で気象庁の民営化が行なわれていれば、今回の事故は決して起こらなかったでしょう。

今日は、予定していたテーマに変えて、みんなを幸せにしないこの重大問題について書きたいと思います。まさに、「時間軸を輪切りにし、断面を見る視点」からの辛口のメッセージです。

1、航空会社に安全管理体制に学ぶことが事故を防ぐ

航空機の安全運行は気象庁の注意報や警報に即して行なわれているのでしょうか。もちろん違います。航空会社は民間の気象状況提供会社から、変化が激しい大気の情報を有料で購入しているのです。


この会社は「ゲリラ豪雨事前にお知らせメールサービス」も行なっており、もし、今回のマンホール内増水事故を起こした土木会社がこのサービスを受けていれば、今回の事故のような取り返しのつかない最悪の結果にはならなかったことは明白なのです。

ウエザーニュース

http://weathernews.com/jp/c/services/

ゲリラ豪雨事前にお知らせメール」

http://weathernews.jp/


2、航空機運行クルーが行なうブリーフィングにも学ぶ

空港内でクルーがブリーフィング(朝礼のような業務手順確認ミーティング)を行なっている姿を見受けます。目的地までの所要時間や気象状況、提供するサービスや非常時の役割分担などが確認されているのでしょう。


このブリーフィングで特に大切なことは「予想される非常事態をクルー全員が共有する」ということです。


大気が不安定な場合、激しい揺れに見舞われることもあります。もちろん、訓練を重ねているクルーですから大きな間違いを引き起こすことはありませんが、それでも、起きる可能性あることを全員が共有し、非常に備えておくことが何よりも大切なことなのです。


今回の件では、例え「注意報が発令されたら避難開始」という段取りになっていても事故は防ぐことができませんでした。しかしながらそれでも、日々変化する気象情況等を作業員全員が共有し、非常時に的確な「取るべき行動」を選択できるよう確認し合っておくという地道な努力が、事故や間違いを防ぐ唯一の方法なのです。

3、独自の安全基準をつくっておくことが重要

今回の増水事故を受け、確信したことがあります。それは、国や東京都が取り決めた安全基準はまったく役に立たないものであり、作業者を助ける基準ではなく、行政の責任を問われないための基準であるということです。


一昨日も関東地方は大気が不安定で、各地では雷が発生しています。昨日も同様に雷の予報がありました。

事故を起こした会社の事前の打ち合わせでは、作業所長が「雨には注意しなければならない」と話していたと報道されています。


それでは、なぜ注意していたにもかかわらず、最悪の結果になってしまったのでしょうか。

それは、東京都の規定では、危険度ごとの「取るべき行動」が明確に規定されていなかったからです。


少し考えてみれば分かります。雷は地震とは異なり、瞬間的に発生するものではあません。台風と同様に「向こうからやって来るもの」です。

であるからこそ、ディズニーランドでは雷への安全対応を4段階に分けて「取るべき行動」をしっかりと決めています。


気象状況提者からの情報をもとに、注意の段階、警戒の段階、避難準備の段階、避難の段階の4段階に分けて災害に備えているのです。


例えば、避難に要する時間が60分であるとするならば、雷がやって来る60分前から「とるべき行動」をしっかりと執り行います。なぜならば、最終的な避難の段階になったとき、ゲストやキャストの避難が完了していなければ最悪の事態を向かえる可能性がある事を知っているからです。


翻って、今回のマンホール内増水事故を起こした会社ではどのような安全対策がなされていたのでしょうか。


雷注意報が発令されたのは事故が起きる5分前の午前11時35分でした。東京都の規定では、下水道工事は気象庁が大雨洪水警報を出した時点で作業を中止しなければならないそうですが、昨日は午後0時33分に東京23区に大雨洪水警報が発令されています。


前述したように、都の規定を守っていても安全は確保できなかったのです。事故を起こした土木会社は、規定に準じて作業していたことになり、増水を予測できなかったという会見での発言は決して虚言ではないのです。過去にも下水道内で同様な増水事故が起きています。会社も同様な事故は警戒していたことでしょう。


それでも、働き盛りの5人の人間が被災したのは、正しい避難方法を知らなかったからです。雷がもたらす非常事態を研究せず、東京都の規定を遵守することが安全管理だと信じてきたことが災いを引き起こしたのです。


ディズニーランドは、オープン当初から気象庁が発令する注意報などは無視してきました。舞浜エリアの独自の気象情報を有料で手に入れ、その情報のもとに万全の非常事態体制を構築してきたのです。他方、日本の他の業界は違います。


今回の事故で分かるようにいまだに監督官庁の決めた規定や指導方針に従っています。これが忌まわしい今回の事故の真因なのです。


4、結論は「公務員に頼らない」

今夏、すでに神戸市灘区の都賀川で5人、そして東京豊島区で5人の方が死亡と行方不明になっています。なぜ、このように7人が亡くなり、3人が行方不明にならなくてはいけないのでしょうか。被害者の家族の気持ちを考えると、私は絶対に「予測できなかった自然災害」で終わらせてはならないと考えます。


その理由です。長くなるので詳細は書きませんが、両件ともに「私が関わっていたら事故は防ぐことができた」と思うからです。大切な人命を守るために、最悪の事態を防ぐ「段階的・取るべき行動・取り決め表(非常措置マニュアル)」をつくり、豪雨による増水事故のような最悪の事態が予想される場合には、公務員の力を結集し


万全の対策を執り行うことにより、国民の大切な命が奪われることは十分に防げるのです。


もはや、行政機関は自然災害から国民の生命と財産を守るためのものではないのです。私たち自身の危機管理能力を高めていかないとこの国で生きていくことはできないと考えてしまいます。


ニュースキャスターの古舘伊知郎氏は、地球環境問題に関して「自分は間接殺人を犯している」発言されていました。今回の死亡事故を受け、私は「公務員こそが間接殺人を犯している」と考えるようになりました。


気象庁や東京都などの「命令」に従ってしまうからこそ、このように多くの人が死んでいく、そのように考えるようになりました。


なぜ、民間の航空会社やディズニーランドでできている安全対策が行政機関ではできていないのでしょうか。

私は最後に記すこのマーク・トウェインの警句こそがその答えであると考えています。

「災いを引き起こすのは知らないことではない。知らないのに知っていると思いこんでいることである。」


亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。本日も長文を読んでいただき
ありがとうございました。

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           ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐3 ☆
         〜 日本人はすごいのです 〜
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日本人はすごいのです


日本人という民族は、オリジナルを磨き上げ、よりすぐれたものに進化させる天才です。今日はこのことについて書いてみたいと思います。


最近の日本は元気がなく、閉塞感が漂っていると言っても過言ではありませんが、本来日本人は「すごい」のです。自信を持ってそのように申し上げたいと思います。


何がすごいのか、それは日本人のオリジナルを進化させる能力です。たとえば自動車を考えてみてください。オリジナルはフォードですが、トヨタ自動車をはじめ、ホンダや日産など、どれだけ自動車というものの進化に貢献してきたでしょうか。


工業製品だけではありません。「食べ物」も同じです。代表的なものがラーメンです。もともとは「中華そば」ですが、今や日本の食文化の中心的存在?と言えるのではないでしょうか。そして、ラーメンの極めつけは、間違いなく37年前に誕生した日清の「カップヌードル」でしょう。現在「カップヌードル」は世界80ヶ国以上で食されているそうですが、まさに日本が進化させた究極の「中華そば」と言って良いでしょう。


まだまだあります。カレーもギョウザもサンドイッチも同じです。私はスリランカで本場のカレーを食べたことがありますが、オリジナルは日本のカレーとは全く違います。もちろん好みの問題ではありますが、日本のカレーの方が、手が込んでいる分「味」があると思います。


ギョウザも然りです。ギョウザは、もともと中国では水餃子が主流であり、オリジナルと進化させた日本の焼きギョウザとはかなり違います。
イギリスで生まれたサンドイッチも、私が子どもの頃は、ハムサンドやタマゴサンドなど何種類もなかったのが、今や「和風」の肉じゃがサンドなど、数え切れないほどの種類のサンドイッチが誕生しています。


さらに、です。私が特にすごいなと実感しているのは日本製の「おもてなし」です。特に日本人キャビンアテンダント(スチュワーデス)の接客の上手さには「さすが」と思わせるものがあります。アメリカの大手航空会社の接客と比べるとその差は歴然としています。


日本人には本来、東洋的思想に基づく「もてなす力」を持っています。その「おもてなし」と西欧的思想に基づく「ホスピタリティ」が混じり合い、さらに進化したものが、日本人キャビンアテンダントの「おもてなし」なのです。


東洋的思想と西洋的思想を合わせると素晴らしい日本製の「おもてなし」が生まれる、この法則はディズニーランドにも当てはまります。


日本のディズニーランドの「おもてなし」は、今や本家のアメリカを超えています。接客の良さがアメリカを超えたことは、ディズニーの首脳陣もはっきりと認めてくれています。


さらに、ディズニーランドのおもてなしマニュアルは、顧客満足経営を教えるアメリカのMBAクラス(経営学修士)のスクーリングにも使われているのです。


つまり、今や日本人が進化させたおもてなしマニュアルを、本家アメリカが逆輸入して使用しているということなのです。


どうでしょう。勤勉で創造的な日本人の「進化させる力」のすごさをご理解いただけたでしょうか。この素晴らしい力を「環境」「新エネルギー」「食糧生産」など、日本にとって「まったなし」の分野に集中すれば・・・再度日本は、必ず世界から「ジャパン・アズ・NO1」と尊敬される国になる、私はそう確信して疑いません。

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           ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐2 ☆
〜 職場の人間関係と「心の食べ物」ストローク 〜
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凶悪な事件が続いています。私はインターネットメールと携帯電話が急速に普及したころから、日本社会は人と人の関係が悪化し、荒廃した社会になってしまうと予測していました。


見事に当りましたが、予測できた理由は、日本社会にはあるものが欠けていることを知っていたからにほかなりません。その欠けているものが、「心の食べ物」ストロークなのです。


ストローク(Stroke)とは「なでる」「愛撫」という意味です。専門的には「肯定的ストローク」「否定的ストローク」などに分けることができますが、ここでは難しく考えず、ストローク = 「心の食べ物」と定義させていただきます。健全な心を維持するために必要な「精神的食べ物」と言ってもよいでしょう。


あいさつをする、返事をする、握手する、ニコッと微笑む、肩にタッチする、子供を抱きしめる、褒める、手を振るなど、言葉や振る舞いでのコミュニケーションがストロークです。


「あなたがそこにいることを知っていますよ」「これからもより良い関係でいたいすね」というメッセージがストロークなのです。


外国の映画を見るとキスやハグ(Hug)などのタッチストロークが数多く見受けられますが、日本社会では言葉による情緒的、精神的なストロークがほとんどといってよいでしょう。


人は物質的な食べ物だけでは決して生きていくことはできません。「心の食べもの」ストロークが必要なのです。
「心の愛撫」「心の食べもの」であるストロークを得るために人は生きているといっても過言ではないでしょう。


そして、ストロークが不足すると「ストローク欠乏症」に陥り、その人らしからぬ行動をとってしまいます。その人らしさを失い「反動的行動」に出てしまうのです。それが発展すると口げんかや暴力に進んでしまうことにもなるのです。


職場でも家庭でも、小さなストロークの積み重ねが大切です。ストロークが不足するとギスギスした人間関係になってしまい、職場では生産性の低下につながり、家庭では家族間のコミュニケーションに支障をきたすようになってしまうのです。
子ども大人を問わず「切れる」という言行も「ストローク欠乏症」が原因です。


そして、最悪の事態は。そうです、秋葉原で起きた無差別事件のような鬱積(うっせき)した負のエネルギーの爆発です。


心理療法研究所の池田誠二郎氏は「愛と注目欠乏症候群」という本に「ストロークは愛と注目を伝える」と書かれています。

今の日本、この著書の題名の「愛と注目欠乏症候群」を患っている人が多いと思いますが、この人たちを自殺や暴走から唯一救うのがストロークの発信なのです。
反対に、この人たちに決してしてはいけないことは「無視」という、否定的ストロークを出すことです。


みんなを幸せにするためには、プラスのストロークを発信していくしかない、そう思ってこのメルマガを書いていこうと思っております。



●最後に
今日も長くなってしまいました。長文を読んでいただきありがとうございます。


次号は「日本人はオリジナルを進化させる名人」というタイトルで書きたいと思っています。

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           ☆ みんなを幸せにするメルマガVol ‐1 ☆
〜 接客の極意はお客様の期待を知り、できることを惜しみなく行なうこと 〜

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■■ご高読ありがとうございます。


第1号は、ディズニーランドの接客の極意について書きたいと思います。


まずは、ゲストからディズニーランドに寄せられた手紙をお読みください。「伝説の感動接客」と私は呼んでいますが、ディズニーランドを運営する(株)オリエンタルランドの役員の方により、広く世間に公表されている感動話です。


今月、数年ぶりに主人とディズニーランドに遊びに行かせていただきました。実はこの日は、1年前になくした私たちの娘の誕生日、そして命日でした。身体がとても弱かったために、生まれて間もなくこの世を去ってしまい、主人と二人、ずいぶん長い間、深い哀しみにおりました。助けて上げられなかったこと、何一つ我が子にしてあげられなかったこと、いまでも悔やんで仕方ありません。


生まれてきたら、このディズニーランドに連れてきて上げたいという私たちの夢も果たすこともできず、主人と話し、この日、娘の供養のために来ることができました。


事前にガイドブックを見て、かわいいお子様ランチがあることを知り、娘に食べさせてあげたいと思い、ワールドバザールにあるイーストサイド・カフェに入りました。
本当は8歳以下でないと注文することができないものでしたが、お店の方に事情を話すと、快く注文を聞いて下さいました。そして隣の4人掛けのテーブルに子供用のイスまで用意してくださって、「3名様、こちらにどうぞ」と席を移してくださったのです。

「本日はよく来てくださいました。ご家族で楽しんでいってくださいね」と、まるで我が子がここに一緒にいるように私たちをもてなしてくださり、主人も私も感激で胸がいっぱいになり、涙があふれてきました。娘を亡くしてからはじめて、「親子3人でいる」ということを味わわせてくださって、本当に感謝しております。娘が生きていてくれたらどんなに幸せだったろうという思いでいっぱいです。


お店の方々にとても親切にしていただき、そしてかわいいお子様ランチも食べることができて、娘もさぞ喜んでいたと思います。
思いもよらぬ皆様の温かなおもてなしのおかげで、とても良い想い出ができましたし、娘のためにも、とても良い供養ができたと思います。親子3人で楽しいひとときを過ごさせていただきまして、本当にありがとうございました。あの時のお礼を言いたくて手紙を書かせていただきました。


娘は天国へ行ってしまったけれど、私たちのかけがえのない大切な宝です。これからも愛し続け、一生ずっと一緒に生きていこうと思います。また娘を連れて遊びに行かせていただきます。ステキな夢を見れる日を楽しみにしています。


スタッフの皆様、日ごとに寒さが加わってまいりますので、お体を大切に、これからも私たちのために頑張ってください。では、さようなら。


●接客とは何をすることかお分かりですか


接客とは、お客様の問題を解決することです。挨拶をしたり、物品の販売をしたりすることが接客ではありません。お客様が解決したい問題を知り、その問題を解決することが接客なのです。


この点が重要なポイントです。接客に携わる人は忘れないようにしてくださいね。
たとえば、スーパーマーケットで商品の場所を尋ねても「分かりません」ではクレームになります。なぜならば、お客様の「商品が見つからない」という問題の解決になっていないからです。


読んでいただいた手紙に書かれている接客も同じです。お子様を亡くされたご夫妻の解決したい問題は、叶えられなかった「ディズニーランドで、親子三人で食事をする」ということです。


これ以上説明しなくてもいいと思います。お客様の問題を解決するために、できることを惜しみなく行なうことが、感動接客の原則なのです。


●お客様が解決したい問題とは・・・「期待」


「解決したい問題」では固すぎますね。理論的に接客とは問題を解決することと理解してさえいれば、接客現場で通常使う言葉は期待でいいでしょう。


「接客とはお客様の期待を知り、期待に応えること」という表現が一番ふさわしいと思います。なぜならば、人間には感情があるからです。「期待に応えましょう」という表現の方が、人にやさしく接することができる、私はそのように考えます。


ここで、もう一つ重要なポイントを説明します。


●これからの接客は個別対応


それは、期待に応えるということは「個別対応をする」ということなのです。当たり前ですよね。なぜならば、お客様一人ひとりの期待はそれぞれ異なるからです。


同じ料金をいただいているのだから同じサービスを提供するのが当然、という時代は終わりました。成熟した今日の消費者はそのようなサービスでは到底満足しない時代へと変化したのです。


個別対応についてもう少し説明しましょう。優秀なソムリエは個別対応をしています。


話がはずんでいる若いカップルなどのテーブルには近づきません。反対に酸いも甘いも噛み分け、話に花が咲かない老夫婦のテーブルには意識的に訪れます。


そして、おいしいワインと楽しい話を提供するのです。
このように、ソムリエの世界も明らかに個別対応の世界なのです。


まとめます。ディズニーランドの接客の極意は、「お客様の個別の期待を知り、できることを惜しみなく行なうこと」です。


この極意をもって、お客様に積極的に近づいていきましょう。
お客様は決して怖くありません。「笑顔で」「フレンドリーな気持ちで」接客すれば、お客様は必ず喜んでくださいます。必ず満足していただけます。


そして、必ずリピートしてくださるのです。


 

2007年07月17日

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2007年05月10日

エキスポランドのジェットコースター事故とディズニーランドの安全管理

昨年11月以来の日記になります。ブログを「書かなかった」「書けなかった」理由はいくつかありますが、その最大の理由は「アドボカシー・マーケティング」という言葉との出会いです。
具体的には「アドボカシー・マーケティング」アーバン・グレン著 英治出版 という書籍との出会いです。

アドボカシーとは
アドボカシー(またはアドヴォカシー、advocacy)とは、本来「擁護」や「支持」「唱道」などの意味を持つ言葉で、日本では、近年、「政策提言」や「権利擁護」の意味で用いられるようになっている。また、アドボカシーを、「社会問題に対処するために政府や自治体及びそれに準ずる機関に影響をもたらし、公共政策の形成及び変容を促すことを目的とした活動である」と定義する専門家もいる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

さらに詳しくお知りになりたい方は「オックスファム アドボカシー」で検索してください。

ホスピタリティ・マーケティングとアドボカシー・マーケティングの違いとは何か、アドボカシーをビジネスとして捉えてよいものだろうか。
悩みに悩み、考えに考え・・・最近ようやく結論にたどり着き、講演等で話させていただいております。
今後このブログでもアドボカシー・マーケティングについては触れていく所存です。

本題のジェットコースターの事故について書かせていただきます。私は東京ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンやスペース・マウンテンの運行責任者を務めてきました。したがって、この事故の背景にあるものは何であるのかが手にとるように分かります。

このブログでもこの言葉を紹介したことがあります。
「悪の葉っぱに斧を向ける人は千人いても、根っこに斧を向ける人はひとりしかいない」H・D・ソロー

マスコミはエキスポランドだけに斧を向けています。もちろん事故を起こしたのはエキスポランドという会社です。取り返しのつかないことをしてしまったこの会社の運行責任者は厳しく断罪されるべきです。

しかし、です。根っこはどこにあるのでしょうか。そこを考えてみたいと思います。

「国家の品格」の著者である藤原正彦氏は、報道2001という番組でこのような意味のことを話されていました。
「経団連や経済同友会の意見が経済政策のみならず、教育や安全保障の分野にまで入り込んでいることが、日本の荒廃の原因だ。この経済至上主義こそが日本の問題である」

この発言に「我が意を得たり」と思いました。私は教育に限らず生活安全全般においても「経済至上主義」がさまざまな問題を引き起こしていると考えているからです。

JR西日本の脱線事故、エレベーター死亡事故、六本木ヒルズ回転扉死亡事故、ライブドア問題やプロ野球の裏金問題など、すべての根っこには「利益最優先」というパラダイム(ものの見方考え方)があります。

今回のジェットコースター事故も同じです。エキスポランドという会社もしかり、国土交通省の外郭団体であり、安全運行を指導する立場にある「財団法人 日本建築設備・昇降機センター」しかりです。

特にこの外郭団体のパラダイムが決して「安全最優先」でないことは明白です。シンドラーエレベーターの死亡事故も、六本木ヒルズ回転扉死亡事故も、今回のジェットコースター死亡事故もこの外郭団体が安全管理を徹底指導していれば防ぐことができたはずです。
これだけ頻発して死亡事故を発生させてしまったことで、この団体の存在意義と職員のパラダイムが問われるのか、それとも全く「おとがめなし」なのか、私はその点を今後注視していきたいと考えております。

「遊戯施設の実態に詳しい青木義男・日大教授(安全設計工学)は「近年の遊園地は二極化が進み、一部の人気遊園地は安全管理を徹底する一方、そうでないところは人件費から削る。」6日毎日新聞

それではディズニーランドの安全管理はどうなっているのか、この問いに答えさせていただきます。
まず、こちらのページを開いてみてください。
実践女子大学生活文化研究室顧客サービス・e−セミナー・テキスト@
ディズニー・テーマパークの魅力−「魔法の王国」設立・運営の30年−


実践女子大学生活文化研究室の松田義幸教授にお話を伺ったところ、このファイルはダウンロードフリーであるとのことです。松田教授のお計らいに深く感謝申し上げます。

まず、第一章の「テキスト発刊に寄せて」と「はじめに」をお読みください。今まで「ディズニー方式」への日本社会の評価が低すぎたことをご理解いただけると思います。(※このテキストでは「ディズニー方式」という言葉は使われていません)

次に第7章の5のバックステージの生命線「品質と安全」 176ページ〜179ページを読んでいただくと、ディズニーランドのアトラクションの「予防整備作業」の実際をご理解いただけることでしょう。

メディアに携わる方や法案をつくる方、そして全国の安全管理の担当者の方々にこの「ディズニーランドの真実」を知っていただきたい、安全最優先、SCSEの思想に転換してほしい、そう願って止みません。

最後に拙書『すべてのゲストがVIP』東京ディズニーランドで教えるホスピタリティ に書いた安全に関する文をいくつか紹介させていただきます。この部分に関してもコピー、転載はフリーです。
日本社会の安全に少しでも貢献できれば幸いに思います。

■深夜の人間サンドバック(Acceptance Test)

 仮に、「スペース・マウンテン」のステーションエリアのブレーキ機器を一部改良すると想定します。現状でも特別な問題は生じていないものの、より高性能な制御装置が開発される場合もあります。
 新しい装置や制御システムを導入する際には、必ず受け入れる側の信頼を得るための承認テストが行われます。
 このテスティングは通常二〜三夜連続で行われます。最初の日はまず、無人のロケットを何時間も走らせます。立ち会いはメンテナンスの担当者とアトラクション担当のスーパーバイザー、ワーキングリードです。
 ロケットを何十周も周回させ、多くの細かいデータを収集します。ゼロ・コンマ何秒単位の機器の反応時間や、数センチ単位のロケットの停止位置などを測定し、安全性を確認するのです。
 無人の後は、サンドバックをロケットに載せ、同様なテスティングを行います。あらゆる場合を想定します。子供だけが乗車した場合を想定した重量を載せての測定、許容重量いっぱいのサンドバックを載せての測定などです。
 屋外のアトラクションの場合、雨天時を想定したテスティングも行います。ブレーキに水をかけ、濡れてブレーキが利きにくい状況での数値も計測します。
 さて、サンドバックでの測定が終了し、安全性が確認できた場合、最終日には人を載せます。なぜ、サンドバックでのテスティングだけではいけないのでしょう。
 サンドバックと人とでは重心が違います。サンドバックは揺れませんが、人は前後左右に揺れます。さらに「止まりごこち」とでも表現すればよいのでしょうか、停止する時に受ける感覚も大切です。とにかく「最後は人の五感で確認」。これもディズニーの原則の一つです。

■安全へのアプローチ

「自分が働いている場所をすごい所だ」と感じた人は少ないかもしれません。ディズニーランドで働くとそのすごさを実感することがあります。それは来場者数や施設の素晴らしさではありません。
 あるアトラクションの改修工事が行われる時、アトラクション側からメンテナンス側に要望事項を提出しました。
 それは、複雑なライド(乗り物)の入庫や出庫システムを現状よりシンプルしてほしいというような依頼内容でした。新人キャストの育成を容易にするためと、人的ミスを防止することが目的です。つまり、アトラクション運営を「簡単」にしたかったのです。メンテナンス側の回答はNOでした。

■全自動は安全の敵?

「人間は限りなく楽な方向を望む。ボタン一つの操作ですべてを解決できる仕組みを望む。そしてそれは人の力を低下させることにつながる」
「楽をすることにより得るもの」と「楽をすることにより失うもの」。その大きさをしっかり認識しなくてはいけないということです。
 私はこの原理原則を理解して初めて、ディズニーのすべての作業手順が「楽でない」「意識的に苦労させる」ようできていることに気付きました。その時に、自分が働いている場所はただのすごさではない。めちゃくちゃすごいということを実感したのです。
 ジェットコースタータイプのアトラクションでは、いわゆる「全自動」で制御システムを立ち上げていくことが可能です。パソコンのスイッチを入れるだけで利用するアプリケーションが立ち上がっていくことと同じです。この方式を使えば、数分でコースターの運転が可能になります。キャストも必要としません。
 このようにメリットが多いにもかかわらず、通常時間帯の運営では決してこの方式を用いません。二〇分を費やそうが、キャストを五人必要としようが、必ず「標準手順」通りに立ち上げていきます。軌道切替ポイントに異常がないか、実際に目で確認しコントロールセンターに報告するキャスト、一方でその報告を受け、センター内の制御システムに指令を入力するキャスト。相互確認により作業を一つ一つ進めていくのです。
 安全を最優先させているからこそ、あえて現場で問題を見付け出す、このプロセスを重要視するのです。例えばコンピューターの立ち上げ時にパスワードを入力しないことは、危険なことではないでしょうか。「全自動は安全の敵」。少なくともディズニーランドはそう考えています。

■安全の要はメンテナンスキャスト

 運営側のキャストに対し、安全性と機能性を考慮した施設や機械を提供するメンテナンスキャストの存在は、ディズニーランドの運営の要と言えます。
 ディズニーランドはバックステージで働くキャストを含め、全員のチームワークで成り立っています。しかしながらあえて個人的見解を言えば、一番大変で苦労が多いのはメンテナンスのキャストであると断言できるのです。
 「スペース・マウンテン」のテスティングの項目でも紹介しましたが、メンテナンスキャストは早朝から深夜に至るまで、アトラクションや各施設を点検・整備します。航空機に例えれば、パイロットやキャビンアテンダントがアトラクションキャストです。メンテナンスキャストは航空機の整備士であり機関士であるのです。ゲストの目の前で活躍することはありませんが、ディズニーランドの運営上最も重要であり、最も信頼が高い人たちなのです。


■「スカイウェイ」の故障と救出

「スカイウェイ」は「プーさんのハニーハント」のオープンに伴い廃止されたアトラクションです。一般にいうロープウェイです。このアトラクションは、ディズニーのアトラクションの中では特異的な存在でした。
「ファンタジーランドへようこそ!」
 ゴンドラの扉が開くとキャストが大きな声で迎えてくれます。このようにソフトウェアはディズニーそのものですが、機械関係はスキー場のロープウェイと同じものなのです。鉄道法、索道法が適用されるため、月次で索道協会へ運営報告をします。このアトラクションのスーパーバイザーを担当すると次の事柄が見えてきます。
 一つ目は、「日本のロープウェイの仕組みがわかる」ということです。東京ディズニーランドや東京ディズニーシーのほとんどのアトラクションは「ディズニー製」です。ライドの制御システムから運営に使用する用語まで、ほとんどディズニーが独自に考え出したものです。
 それに対して「スカイウェイ」は日本式でした。索道法の索とは縄とか綱の意味です。握索(あっさく:ゴンドラのロープを掴む)とか放索とか、用語は日本語なのです。これが非常にわかりづらい。運行の仕組みのトレーニングを受けても、一度日本語からディズニー用語に変換しないと、安全装置などの働きが理解できないほど不可解でした。ゴルフや野球をすべて日本語で説明しなくてはならないのと同じ位の不自由さを感じました。
 次は、「日本の運行規定に関して」です。索道協会へ提出する運行報告書の内容も、ディズニー的なものとは一八〇度違うように感じました。私は考え込みました。所管の国土交通省や索道協会が必要とする数字やデータは、どのような意味を持つのだろうかと。日本中のロープウェイやゴンドラの運行会社も同じように考えているのではないかと。少なくてもディズニーでは使えないデータばかりを要求されていたからです。私にはとても理解できません。より大切な捉えるべき数字があると思うのですが。(以下略)

■見逃さないワーキングリードに育てる

「ビッグサンダー・マウンテン」がオープンしてすぐのことです。ワーキングリードからスーパーバイザー数名が呼ばれました。「見てもらいたいことがある」というものでした。私たちは三階のキューエリアに急行しました。
「スパイラルビュートの揺れが通常より大きく見える」
 二人のワーキングリードはそう言います。スパイラルビュートとは、三階から見え、列車が渦巻き状に走り抜ける場所です。列車走行エリアの中でも、最もスピードが出ている箇所の一つです。
「揺れが大きい」と指摘されましたが、正直私にはその違いはわかりませんでした。私たちスーパーバイザーは、念のためアトラクションを休止させ、メンテナンスキャストに点検を依頼しました。
 結果的には、施設に異常が見付かりました。鉄骨の筋交い部分に不具合があったようです。もちろん何本もある中の一本であり、この不具合が事故に直結することはありませんでした。揺れも地震発生時に想定されるものより小さかったようです。
 アトラクションは再開され、不具合はパーク閉園後に修理されました。
 このことが教えてくれたものは、いったい何であったのでしょうか。そうです、この二人の「見る目」の素晴らしさです。そして放置せず報告したことです。
 この不具合は幸い軽症でしたが、知らずに放置しておけばいつか事故につながるものに発展した可能性も否定できません。不具合とはそのように考えるべきものなのです。
 こうした二人の貢献こそ「褒め称えられるべきもの」です。実際に当時のマネージャーはこの二人を高く評価してくれました。
「ディズニーランドの安全は、最後は人の持つ五感で」というディズニーの教えの正しさを実感した一日でした。「小さな異常を絶対に見逃さない」。ディズニーランドの基本的行動指針です。一方、日本社会で何かを見逃したことによる「大事故」発生のニュースを聞くたびに、この二人のワーキングリードの活躍ぶりが脳裏をかすめるのです。

■航空機並みの安全装置

 フェールセーフ(fail-safe:安全を保障する仕組み)の基本的考え方は、実にシンプルです。それは、どのような故障が発生しても、事前に設定してある定位置に停止させることです。つまり、走行エリア内に相当数設置されている「非常用ブレーキ」にコースターを停止させるのです。この「非常用ブレーキ」に停止することは、「安全」なことなのです。たとえコースターの車輪が破損しても、このブレーキに必ず停止します。そのような、故障までをも事前に想定した制御システムになっているのです。
 長くなりましたが、ここで皆さんに伝えたいことは、ディズニーランドのアトラクションは航空機並みの安全装置が備えられているということです。一方で、このことはある問題を抱えているとも言えるのです。それは「すぐ停止する」という問題です。安全性を最優先させるために、意図的に止まりやすくしているのです。
 たった一つの機器類の異常や、十数秒単位の発進時間の遅れなどで、この「安全装置」が作動する仕掛けになっています。
 アトラクション休止は効率を悪くします。ゲストの体験回数を減らします。ワーキングリードもスーパーバイザーもメンテナンスのキャストも、なるべくアトラクションを停止させないよう、点検、改善そして指導を繰り返しているのです。

■小さなルール違反を見逃さないこと

 ディズニーランドでは、「自己流」の手順や「自己流」のルールは許されません。それでも、「自己流」がより良いものであると実証されれば、喜んでそのアイディアを取り入れます。「自己流」がマニュアルに記載され、「公式」なものになっていくのです。非公式な「裏マニュアル」などを存在させない仕組みになっています。
 ディズニーランドでは、小さなルール違反も許されません。身だしなみ規定違反、些細な伝達ミスなどいろいろあるでしょうが、その違反がやがて大きな問題に拡大していくことを知っているからです。スーパーバイザーだけではなく、すべてのキャストが、ルール違反を見付けたらその場で指導し改善する義務、報告する責任があるのです。
 アトラクションに安全装置が設置され、フェールセーフを可能にしているように、パークの様々な運営現場においても、このように「キャストの目」という安全装置が作動する仕組みになっているのです。それは、ディズニーランドというテ−マパーク全体にとっての「安全装置」になっているのです。

■だから安全装置を働かせる

 ゲストを知ることは重要です。そのこととともに、キャストを知ることも大切なのです。あらゆる人に相反する両面性があるということを十分認識した上で、キャストとのコミュニケーションを図らなくてはならないのです。
 キャストはこの手順で行います。なぜならばこういう理由があるからです。キャストはミスや失敗をするものです。だからこのような安全装置をあらかじめ用意しておくのです。もしかしたら安全装置が働かない状況が発生することも考えられます。だからキャストやスーパーバイザー全員の目を常に光らせます。
「なぜならば」と「だから」が大事であることが理解していただけたでしょうか。
 最悪の結果を招かないよう、何重にも安全装置が働く仕組みを作っているのです。最大規模の問題に発展する可能性がある、最小規模の問題点を発見できることこそが大切であるということを教えているのです。
 ボタン一つ押せば何でも「楽ができる」。この時代にあっても、あえて楽をさせないのがディズニーです。「楽」というベクトルを働かせず、人間の最大限の英知を結集させる方法で、ムダやムリという不効率を徹底的に取り除くのです。それがディズニー方式です。すごいと思いませんか。


亡くなられた小河原良乃さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
2007年01月01日

「最後のパレード」で伝えたかったこと

炊き出し1.JPG

 

元日の昼、私は新宿中央公園の年越し派遣村に立っていた。多くの外国人が宿泊しているだろう高級ホテル、ハイアットリージェンシー東京が見下ろす炊き出しの現場を目の当たりにした時、まさに私の胸は張り裂けそうだった。「こんなことがあっていいのだろうか」「悲しすぎる。なぜだ」私は自問自答を繰り返した。

ちょうどその頃、東京ディズニーランドで本当にあった感動的なエピソードを紹介した「最後のパレード」の原稿を執筆していた。悲しく悔しいこの気持ちをこの本に込めたい、そう思い全身全霊を注いで書き上げた。

「最後のパレード」に書かれている、夢と魔法の王国で起きている出来事と日本という国家で起きている様々な出来事の結果の違いを分けているものは、両国の国家運営への思想の違いである。

物質文明のなかで日本社会が失ってしまった思想がディズニーランドには確実に存在する。出来事は思想から生み出されるが、正しい思想から多くの感動を生み出したのがディズニーランドであり、正反対なのが日本社会の今日の結果である。

前置きが長くなったが、私がこの本を通じて言いたいことは、祝日法に基づいた「勤労感謝の日」の精神の有無の差が仕事の結果に結びつくということである。「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」、換言すれば「人を大切に」ということである。

時代は変わろうとも、人は仕事を通じて成長することは不易普遍のことである。そして、人が生き生きと成長していくためには、生きていく糧である「金銭」と心の食べ物である「心のふれあい」が必要不可欠だ。

秋葉原事件の犯人には「経済的収入」も大切にされていると実感できる「心の収入」も欠乏していた。人はこの2つの欠乏要因が重なり「絶望」を感じると自暴自棄の反動形成的行動など、その人らしからぬ行動に出る。この事件は起こるべくして起きた事件と言わざるを得ない。

子育てや人間関係で悩んでいる人に伝えたい。自暴自棄の殺人や自害に走る前に「最後のパレード」を読み、本の中で展開されている人と人との「心のふれあい」、クリスマスの精神である「愛」「思いやり」「分かち合い」という、人間誰もが持つ「やさしい心」を実感して欲しい。そして他人を思いやる心、厳しい今を生き抜く強い心をはぐくんで欲しい、そう願ってやまない。

さらに、労使や官民の違いにかかわらず、すべての労働者に問いかけたい。日本国憲法の精神、勤労感謝の日の精神をしっかりと尊重していますか、と。

2007年01月01日

クリスマスシーズンのある夜の出来事

クリスマスシーズンのある夜のことです。スペースマウンテンのワーキングリード(アトラクションのキャストを束ねるリーダー)から、私のところへ「キャスト用控え室にきてほしい」という連絡が入りました。

急ぎ駆けつけると、5人の若い方たちが椅子に座っていました。とてもなごやかな雰囲気だったので、スーパーバイザーが対応するべき緊急事態が起きたとは思えませんでした。
 ワーキングリードから状況を聞かされ、その5人の若い方たちは全員芸能人だとわかりました。

みなさんはスペースマウンテンに並んでいるときに、まわりのゲストに発見されて、大勢に取り囲まれてしまったそうです。大混乱になった出口で身動きが取れなくなったみなさんを、ワーキングリードが機転をきかせて控え室まで誘導してきました。

テレビのリポート取材や雑誌の撮影などで、東京ディズニーランドには多くの有名な人たちが訪れますが、そのときは広報の担当者がパーク内で混乱を招かないよう随時エスコートさせていただくことになっています。

一方でお忍びで訪れる芸能人も多く、このたびのご来園も私たちには知らされていませんでした。
 東京ディズニーランドは芸能人の方を特別扱いいたしません。他のすべてのゲストの方と同じように、どれだけ混雑していてもアトラクションには並んでいただきます。

しかしこのときはあまりにも人目につきすぎました。他のアトラクションに入ろうものなら、またそこでも同じような混乱を生む危険性がありました。東京ディズニーランドにきているゲストたちは、芸能人に会いにきているのではありません。
 

そこでこの日のパーク運営責任者と話し合い、私がエスコートをさせていただくことになりました。みなさんはスペースマウンテンに並んでいただけで、決して特別扱いを求めていたわけではありません。ディズニークリスマスの世界を純粋に楽しみにきた、私たちの大切なゲストなのです。

 私は5人を静かに見守りながら同行しました。3時間くらいのツアーだったでしょうか。みなさんは心から楽しんでいたと思いますし、少しはしゃぎすぎなくらいだったと記憶しています。

イッツアスモールワールドでは5人が一列に並び、歌って踊りながら行進していらっしゃいました。カリブの海賊では、目を皿のようにしてすべての光景を注意深く見渡していらっしゃいました。スプラッシュマウンテンでは、なぜかメインドロップのときに全員で頭の上に丸をつくろうという話になり「中村さんも一緒にやってくださいね」と頼まれました。

 その後、おひとりの方がまとめてスプラッシュダウンフォト≠購入されて、そのうちの一枚を私にもくださいました。長年のキャスト生活の中で、これがゲストの方と一緒に映った、たった一枚の写真となりました。

最後にみなさんをメインゲートでお見送りするとき、私はキャストを代表して深く頭を下げました。そして自由に行動していただけなかったことと、一部舞台の裏側を目に入れてしまったことをお詫びしました。 

「楽しかったです」 

しかしみなさんはそうおっしゃって、まるで子どものように手を振りながらゲートを出ていかれたのです。実際にゲストを楽しませていたのは、アトラクションやショップのキャストたちによる素晴らしいおもてなしでした。

私はただのエスコート役でしたが、みなさんのやさしさに触れてとてもすがすがしい気持ちになりました。

<転載終了>


この一行とは、TBSテレビ「聖者の行進」出演者の方々でした。
 

後日談ですが、テレビの対談番組においていしだ壱成さんが「番組の出演者でディズニーランドにいったこと」を楽しそうに話していた、と同僚から聞きました。

  また、その日から8年近くたった2005年9月10日の朝日新聞

「夏休み。仕事が終わってから、自らハンドルを握り、5歳の娘とディズニーランドへ」というスプラシュダウンフォトをくださった雛形あきこさんのインタビュー記事を見つけました。
 

 あの時のスプラッシュ・フォトの「とてもユニークな写真」は私の手元にもあります。そのユニークさをお見せできないのが残念ですが・・
2007年01月01日

日本版グリーン・ニューディールご支援フォーム

団体名 (個人の方は個人とご記入ください)(必須)

(例:株式会社ホスピタリティ)
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(例:山田太郎)
生年月日

(例:2007/1/1)
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メールアドレス(必須)

(例:mn@gps-company.jp)
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(例:東京都東村山市美住町2−2−52)
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(例:042-390-0661)
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ファックス番号

(例:042-394-1618)
半角でお願いします。
ご意見を拝読させていただきます
※2500 文字以内でお願いします

支援金の口数をご記入ください(必須)

内容をご確認の上、よろしければ下記ボタンをクリックして下さい。

(上記ボタンを押した後、次の画面がでるまで、4〜5秒かかりますので、続けて2回押さないようにお願いいたします。)

入力がうまくいかない場合は、上記内容をご記入の上、メールにてお申込ください。

NPOボランタリー【地球にホスピタリティ】
外部の専門家 中村 克

東京都東村山市美住町2−2−52
042-390-0661
mn@gps-company.jp

2007年01月01日

環境分野における日本の最先端技術はすごいのです@

2010年において期待されるバイオ関連産業の市場規模の市場規模の合計 24.2兆円(日本政府発表 21ページ参照)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizai/other/021205/021205senryaku_bt.pdf


そもそも、バイオマス・エネルギーとは
森林の樹木や落葉、麦わら、家畜の糞など、生物体を構成する有機物をエネルギー資源として利用するのが、バイオマス・エネルギーである。
http://www.econavi.org/chikyu/energy10.html


バイオマス燃料による集中冷暖房の事例
山口県の支援事業
http://www.yasunari-komuten.com/gm2/top/as_co_visit_idx/file_name/ec2702071910


高知県でも
http://e-kochi.blogspot.com/2007/10/blog-post_09.html


バイオマスからエタノールやメタノールを製造や研究をしている会社や大学
http://www.bio-ethanol.co.jp/
http://www.mech.nias.ac.jp/biomass/sakai/syn_methanol.htm


バイオマスから燃料電池車用の水素を製造する技術を確立した大学
http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/patent/advanced/detail.cgi?pat_id=13221


飼料用穀物の高騰に農家は悲鳴をあげていますが、このようなプロジェクトも立ち上がっています。
東京大学農学部による日本型バイオマス利用システム「イネイネ・日本」プロジェクト
http://www.ineine-nippon.jp/about.htm


東京農大は生ゴミをエタノールにする技術を開発しました。
http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol29.html


今やゴミは資源なのです。
http://www.rdf-kumiai.jp/Fwhatrdf.html


川辺の草も、食品残飯も炭化エネルギーに
http://www.kurimoto.co.jp/rd/pdf_giho/48/200303_14.pdf
http://www.exeo.co.jp/eco/trash/carbonization.html


エリアンサスで国産バイオ燃料1リットル40円
http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/54247759.html


日本の産業界もバイオマスの大量生産を待ち望んでいます
「木くず類は重油よりは安いが、取り合いが始まっている」(日本製紙の兼子工場長)
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200702060316.html


東日本最大級バイオディーゼル精製プラント
(もともとディーゼル燃料は落花生油からつくられたものです)
http://blog.livedoor.jp/f_plan/archives/50420678.html


バイオマス発電
http://www.fesco.co.jp/iwp/company/company.htm岩国
http://www.hokuriku.maff.go.jp/policy/environment/bio/area_09.html糸魚川
http://www.jbmd.co.jp/
http://www.japanep.jp/ecojeneshoukai.html


エコプロダクツ2007(主催:日本経済新聞社等)には600以上の企業や団体が、世界最先端の技術を展示していました。
http://www.eco-pro.com/

2007年01月01日

会社や個人商店の経営者の方へ

子どもたちには、「豊かな日本」「希望溢れる日本」を相続する権利があります。勤労感謝の日の趣旨である「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」社会を受け継ぐ権利があります。私たち大人は、子ども達の明るい未来を築きあげる義務を放り投げてはいけないと弊社は考えます。


この「日本の希望再生支援金」を、この国の豊かな未来を創造するための相続税の一部とお考えいただけないでしょうか。


<引用開始>
鉄鋼王と言われたD・カーネギーは「富を持って死ぬことは不名誉である」と主張し、死の際にやむなく行う遺贈ではなく、生存中に活用先への責任を持ちながら行ったスタンフォード大学の創設者スタンフォードのような例を模範として実践した。
<引用終了>
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アンドリュー・カーネギー


現在の日本社会では、政治家を除き、子どもに資産や仕事を残すのは当たり前のことであると思います。なぜならば、アメリカ社会と異なり、日本社会は「与えれば、与えられる」社会ではないからです。「ライオンは子どもを谷底に落とす」と言いますが、日本社会では一度子どもを谷底へ落としたら最後、子どもは二度と這い上がってこられないことでしょう。現在の日本社会は、それほどチャンスがない社会と言い換えることができるでしょう。


もちろん、子どもが遊んで暮らせる程の「お金」を残すことは、子どもにとっても良くない結果を生み出すに違いありません。しかしながら、少子化がここまで進んでしまった日本社会においては、何代も続いている農家のように、「がんばれば報われる」ための資産と仕事を相続させることは、社会の安定化のためにも、仕事の「励み」のためにも絶対に必要なことであると考えます。


こうした弊社の考え方をご理解いただいた上で、再度、アメリカの慈善活動について記させていただきます。

<引用開始>
『富の福音』は、ビジネスの競争が「適者生存」に終わるという前提に基づいている。適者とは、「大企業を運営していく優れた才能」に最も恵まれている人のことだ。ビジネスで成功し莫大な資産を手に入れる人は、世の中の真の動きを的確に見極め、資産をどこに振り向ければ良いかをうまく判断する才能があると、カーネギーは論じている。つまり、成功者は能力がまだ残っているうちにビジネス界から引退し、資産を慈善事業に使うことに残りの人生を費やすべきだというのだ。


カーネギーはまた、相続税があることで、「富豪は自分の資産を自分が生きている間に処理しようとする」と言う。富豪に、生存中に資産を立派な目的に使わせるよう仕向けることは、その資産の処理を(恐らくは優れた才能に恵まれていない)子供たちに任せるよりも、はるかに良いことなのだ。

ゲイツは6月、カーネギーの提言通りの行動を取ると発表した。2年後にビジネスの第一線を退き、妻と共同で設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団の仕事に従事する。65歳で引退したカーネギーよりも若くして、ゲイツはその莫大な資産を慈善事業に使うことに人生を捧げる。一方、バフェットは現在76歳で、慈善事業の財団運営に才能を生かすチャンスを逃してしまった。だが、約310億ドルという資産の大部分をゲイツ財団に委ねることにした。次善の策を取ったのである。
<引用終了>
日経BP 2006.8.2より引用


このように、遺産の使い道の決定権者は富を生み出した本人であるべきです。皆様から支援を受ける弊社は、経営者が築き上げた富の使い道を公務員に白紙委任するのではなく、自らの意思で活用先を選択し決定する、「遺言」以外の仕組みづくりにも挑戦していく義務があるものと考えます。


何卒事情ご賢察の上、宜しくご検討くださいますようお願い申し上げます。


【企業様への特典】

5口(1口10万円)以上のご支援をいただいた企業様には、ご希望により90分の無料講演を行わさせていただきます。講演のテーマは、「結果を残す!組織の正しい動かし方」「コンプライアンス向上と安全管理」「ディズニー・テーマパークに学ぶ本物のホスピタリティー」などです。(企業様の要望にお応えします。人数は2人〜500人迄、交通費は別途必要です。)


 


 

2007年01月01日

ご支援ありがとうございます

日本版グリーン・ニューディールにご協力いただき誠にありがとうございます。


「策」を実行に移し、ミッションを達成するために全力で困難に立ち向かっていくことをお誓い申し上げます。

2007年01月01日

社会的企業

 社会起業家のプラットホームです。


社会を変えよう - 社会起業家入門 -
社会起業家は、社会の課題を、ビジネスの手法で解決する人です。

http://fp.cocolog-nifty.com/

社会的企業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


社会的企業(しゃかいてききぎょう、Social Enterprise, Social Entrepreneurship)とは、社会的課題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体のことである。こうした事業を創始することを社会的起業と呼び、こうした事業を創始した人間のことを社会企業家・社会起業家と呼ぶ。


ボランティアや慈善事業との違い
社会的課題の解決を目的とする事業体という点では、社会的企業はボランティア活動やチャリティ活動と相似であるが、以下のように大きく異なる部分も存在している。例えば従来のボランティア活動やチャリティ活動は無償奉仕や喜捨を基本としているが、社会的企業は有料のサービス提供活動による社会的課題の解決を目指す。社会的企業が提供するサービスや製品は市場において充分な競争力を求められる為、成功した社会的企業においては、商品開発や商品・サービスの品質のレベルは高い。また企業からの人材の調達も活発である。


従来のボランティア事業の中には、公的な補助金・助成金に大きく依存していた為、資金の出所である国や自治体、各種財団などの事業内容への介入が事業展開に様々な制約を与えていた場合も少なくないが、社会的企業は主な資金源が自らの事業である為、より柔軟でスピーディーな事業展開が可能である。


従来の企業との違い
社会的企業の中には株式会社形態を取るものも少なくないが、一般的な株式会社と社会的企業の範疇に含まれる株式会社の違いとして、常に利潤最大化行動を採るかどうかという点がある。社会的企業は社会的課題の解決をミッションとして持っている為、単なる営利企業とは異なり、自社の利潤の最大化ではなくミッションの達成を最優先する。こうした点は社会的企業の弱点ともなりうるが、逆にその社会的企業の掲げるミッションがステークホルダーの共感・賛同を得た場合には、ステークホルダーからの支援が得られる為、こうした弱点は補われる。


福祉政策との違い
社会的企業が追究するミッションは、政府や自治体が行う福祉政策とも重なり合う部分が大きい。しかし福祉政策は住民全体に対する公平性を確保する為、サービスの内容は最大公約数的なものとなり、細かいニーズへの対応がしづらいという弱点を持っている。また実施される福祉政策そのものも、多くの有権者が望むものが優先されがちである。社会的企業は逆に、従来の福祉からも従来の営利企業のサービス対象からもこぼれおちた分野に特化した事業展開を行うことで、事業を成立させることが多い

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%9A%84%E4%BC%81%E6%A5%AD

2006年11月24日

日本をホスピタリティ国家に

以前にディズニーランドの「教育制度革命論」を取りまとめ今年中に発表すると書きました。もちろん日本社会を良くしたいために書くのですが、今般の「いじめ問題」や「履修偽装問題」などを受け、少しだけ方針を変更させていただきました。

教育問題だけではなく、「仕事」全般について書きたいと思っています。

教員が生徒を教育することは、まぎれもなく「仕事」です。教育委員会が活動するのも「仕事」であり、文部科学省の役人が教育現場を指導するのもまさに「仕事」そのものです。
対価はお金ではありませんが、お母さんが子どもを育てる事も「仕事(生産消費者※1)」であり、ボランティアで空き缶拾いをすることも「仕事」です。

その仕事の基礎としての考え方を取りまとめたいと考えています。一言で表現すると「仕事の素」です。
今、世の中には仕事をする上でのテクニックを紹介する本が溢れています。「人に好かれる話し方」「顧客をリピーターにするサービス極意」「部下を意のままに動か方法」など、思わず手に取りたくなる本ではあります。しかしながらテクニックは所詮テクニックです。
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2006年10月31日

郵政公社 トヨタ式に混乱

私が懸念していた通りになりました。
以下は10月29日(日)の朝日新聞の一面記事の抜粋です。

◇郵政公社、トヨタ式に混乱 指導社員「上辺のみ改善」

日本郵政公社が07年の民営化に向けて3年前から導入したトヨタ自動車の生産方式をめぐって混乱している。秒刻みでムダを排した「1兆円企業」から伝授された仕事の「カイゼン」。公社は表向きその効果を強調しているが、全国の郵便局を「査察」したお目付け役のトヨタ社員は「81%がデタラメ局」「うその報告をあげている」などと厳しい内部報告書を作成。一方、現場からは「作業が混乱し、効率は低下した」「年賀状配達も遅れるのでは」と批判が相次いでいる。

郵政民営化について、小泉前首相は「サービスは低下しない」と繰り返したが、現場からは早くも来年の年賀状配達を心配する声が出ている。

http://www.asahi.com/business/update/1029/006.html?ref=rss続きを読む
2006年03月09日

皇太子さまご一家の東京ディズニーランドご訪問について

皇太子さま、雅子さま、愛子さまが、ご一家で東京ディズニーランドをご訪問される計画があることが報じられました。
一部週刊誌の報道であり、計画が事実かどうかは分かりませんが、ぜひ実現して欲しいと願っております。

以前に紀宮さまが東京ディズニーランドをご訪問された日のことをこのブログに記しました。


民間人になられた黒田清子さんがご主人の慶樹さんとご一緒にディズニーランドを訪問された、こんな知らせが聞こえてくる日が楽しみです。


このように書きましたが、まさか皇太子ご一家が先にご訪問されることになろうとは夢にも思っていませんでした。
本当に実現して欲しい、ディズニーランドのサポーターを(勝手に)代表してこう申し上げたいと思います。

今日は、ディズニーランドの要人警護と「おもてなし」の関係について書いてみたいと思います。

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