2009年7月25日

「SIerの解体と再生」を読んで

>この不景気をきっかけに、発注側のユーザ企業
>変わってもらいたい。
他力本願。根本的に間違ってる。

ユーザ企業の前にSIerが変わるべきだろ...。
とにかく数で押す人月商売からの転換が先。

人月商売の中では数が正義だから、真のプロ意識のない
「なんちゃってエンジニア」が生息できる。

少数の精鋭が頑張って多数のなんちゃってエンジニアを
支えるスタイルから少数精鋭スタイルへの転換。

だいたい、精鋭を揃えれば10人もいれば納期内に完成できる
システムを玉石混交(ほとんどはなんちゃってエンジニア)で
数倍の人数がいても納期内に完成できないケースがざらに
ある現状が異常。

これから数年のSI業界不況でなんちゃってエンジニアは
黙っていても淘汰されるだろうが...。

次に実装屋よりも設計屋が偉いという間違った思考回路
の是正。

実装屋と設計屋はベクトルが違うだけで本来その間に
優劣の違いはないにも関わらず、SIerの中ではクライアント
と会話して外部設計を行う設計屋が重視され実際の実装面を
担当する実装屋は軽視されてきた。

本来は車の両輪である筈の設計屋と実装屋、SIerの中では
設計屋のみが即席培養され実装屋は育成されてこなかった。
その結果、SIerの中には実装のプロがほとんど、いない。

外部仕様はそれなりに立派でも実装がヘタレで使い勝手の
悪いシステムが多数量産されてきたし、きているのが
現実。

実装屋と設計屋を対等に位置づけ、それぞれの社内での
職位を設計しなおすくらいの大変革が必要。

SIerの中で実装屋と設計屋を兼務するオールラウンダー
の育成はまず無理。

オールラウンダーの育成を目指しても、中途半端な
似非オールラウンダーができあがるだけ。


推敲中...。

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