民主党、公明党・太田代表の地元・衆院東京12区に青木 愛参院議員を擁立すると発表
公明党の太田代表の地元・衆院東京12区に、民主党は青木 愛参院議員を擁立すると発表した。相次ぐ刺客戦略で選挙戦が注目を集める中、選挙関連ビジネスにも熱い夏が到来している。
17日、「私は自由民主党の中では草食系でありまして、肉食系じゃないような気がしております。肉食系ばかりおりますからね」と、自らを「草食系男子」と表した自民党の細田幹事長。
24日夕方、細田幹事長は記者団のインタビューで、「(麻生首相は)なんか字が読めないらしいですねなんて言って、それだけで楽しんじゃってる。ブレたらしいですねなんて、そんな大したことないんだよ、それは。役員人事だろうが、閣僚人事だろうが、そんなことどうでもいいことでしょう。だけど、そのことの方が面白いんだ、みんな。それは日本国の程度を表しています。そりゃしょうがない。そんなことを嘆いてもしょうがない。それは程度かもしれない。国民の程度かもしれないしね」と発言した。
その後、細田幹事長は「誤解を呼ぶ発言があった。真意ではない」と撤回した。
しかし、この発言は今後、波紋を呼ぶとみられている。
一方、民主党は、8月30日の衆院選に向けて新たな刺客作戦で攻勢に出た。
民主党・小沢代表代行の国替え出馬も取りざたされ、とりわけ注目を集めてきた東京12区。
太田代表への刺客として東京12区に送り込まれたのは、参議院からのくら替え出馬となる民主党の青木 愛氏。
小沢代表代行は「なんとしてもこの選挙区で勝つ候補者、そういう思いで」と述べた。
青木氏は「相手の方が公明党の党首でありますので、この選挙戦が大変厳しいということは、覚悟をしたうえでございます」と述べた。
しかし、小沢代表代行は「太田さん、そんなに強い候補だと思いません」と強気の発言で青木氏を推した。
太田代表は「厳しい選挙情勢だという認識をしておりまして、相手を私、十分よく存じておりませんけれども、なんとしても勝ち抜かなくてはいけないと」と述べた。
このほか、共産党の池内沙織氏と諸派・饗庭直道氏が東京12区から出馬する予定となっている。
一方、民主党の推薦で新党日本の田中康夫代表が兵庫8区から出馬し、公明党の冬柴元国交相と直接対決することになった。
民主党の鳩山代表は「民主党としても推薦を申し上げて、ご協力を積極的に申し上げたいと」と述べた。
田中代表は「か弱き人々に喜びと希望を与える国の仕組みを改める改革を、この尼崎の地から皆さまとともに行いたいと思っております」と述べた。
迎え撃つ冬柴元国交相は「よそから来たまったくこの地と関係のない人に、尼崎の地を譲るわけにはいきません」と述べた。
このほか、社民党の市来伴子氏、共産党の庄本悦子氏、諸派・角出智一氏が兵庫8区から出馬を予定している。
公明党に対して、刺客候補の狙い撃ちで揺さぶりをかける民主党だが、足もとを揺さぶるお家騒動が持ち上がった。
浅尾 慶一郎参院議員が民主党を離党し、神奈川4区から無所属で出馬することになった。
浅尾参院議員は「有権者との約束、それを実現するために挑戦し続ける姿を見せることが、私は大切なんではないかと」と述べた。
民主党から出馬する長島一由氏と事実上の分裂選挙になる。
このほか、自民党の林 潤氏、諸派・小原真理氏が神奈川4区から出馬を予定している。
投開票まであと37日。このまま民主党は追い風のままでいられるのか注目される。
(07/25 01:42)